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■重量について
まず気になる重量から。
ダブルウォールテントとしてはかなり軽量な部類に入ると思います。
テント本体(フライ・インナー・グランドシート):632.5g
テント用DCFスタッフサック:23g
テントポール:273g
修理パイプ:9g
ポール用DCFスタッフサック:6g
ダイニーマ製ガイライン&ロックシステム(山旅旅 4本):13.5g
ペグ(福善 剱 10cm ×12本):102g
ネイルペグ(FREELIGHT 1本):9g
ペグ用DCFスタッフサック:4g
合計:1,072g
スタッフサックやペグは純正品ではなく入れ替えています。それぞれ理由があり、例えばペグは頑丈さを優先して剱をメインに。ネイルペグは「お守り」として一本だけ。スタッフサックはDCF製の軽量・防水タイプで、撤収時に濡れや汚れを気にせず放り込める点が気に入っています。
※スタッフサックを省いて軽量化する方法も試しましたが、総合的に考えて利用することにしました。
ザック内の整理や自宅に戻ったあとの整理と手入れが楽なので…
■実際に使ってみて
私は身長181cmで、以前はモンベルのステラリッジ2型を使用していました。ヤール2にするか迷いましたが、軽量性を優先してヤール1を選択。
結果としては、ステラリッジ2と比べても窮屈さはあまり感じません。むしろ出入口が長辺にあるため、出入りや荷物整理がしやすい点が好印象でした。
設営のしやすさはステラリッジと大差なく、小型な分だけ設営場所の自由度が高いです。
また、ダブルウォール構造と良好なベンチレーションのおかげで、結露の不快感もほとんどありません。
直近では以下のテン場で使用しました。
・八ヶ岳 赤岳鉱泉
・五竜岳 五竜山荘
・鳳凰三山 南御室小屋
・奥穂高岳 穂高岳山荘
樹林帯のテン場ではまったく問題なし。
五竜では雨と風が強い時間帯がありましたが、しっかり耐えてくれました。穂高岳山荘ではペグが効かないため石で固定しましたが、多少ずれる程度で大きな不安は感じませんでした。
■評価(5段階)
価格:★★★★★
居住性:★★★★☆
携行性:★★★★☆
耐風性:★★★☆☆
機能性:★★★☆☆
メンテナンス性:★★★☆☆
デザイン:★★★★☆
・総評:
軽量ダブルウォールを探している人には現状ベストな選択肢のひとつだと感じています。
■各項目の詳細
・価格
この性能で37,800円は破格。唯一の弱点は「入手の難しさ」でしょう。
・居住性
長辺出入口の利便性は想像以上。快適性はステラリッジ以上に感じます。
・携行性
重量は1kg程度。ポールも含めてザック内に放り込みやすくて楽です。
・耐風性
まだ暴風環境では試せていませんが、一般的な強風なら問題なく対応可能。暫定で3評価としています。
・機能性
吊り下げ式ダブルウォールとして必要十分。特別な仕掛けはありませんが、不満もないです。
・メンテナンス性
他のダブルウォールと同等。特別手がかかることもありません。
・デザイン
落ち着いたグレーで、夜間もライトの透け感が少なく安心感があります。
■まとめ
結露が苦手なのでシングルウォールには移行できませんし、これ以上の軽量化を求めると価格が跳ね上がります。そう考えると、現状の自分にとって最適なテントだと思います。
テント泊をこれから始めたい方にもおすすめできるモデルです。気になる方は公式サイトで入荷通知を登録してみてはいかがでしょうか。
ZANE ARTS 公式サイト YAR-1
https://zanearts.com/products/yar-1
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