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涸沢ヒュッテで案内された部屋は「木造のカプセルホテル」みたいな個室で、出入り口のみカーテンで後はすべて板で遮られたなかなかプライバシーに配慮した作りなっています。
そちらで山小屋仕様の楽な衣服に着替え、さぁ、お楽しみの食事前の一杯をやりにパノラマ売店へ向かいます。
生ビールも売っていたのですが、ちょっと量が多い気がして、缶ビールを購入。空いてるテーブルの一角に座ろうとしたその時、
「あら、また会ったわね! 今から飲むから、よかったらいっしょにどうぞ!」
と声をかけてきた方がいらっしゃいます。見れば、来る途中、Sガレあたりでお会いしたおばさまではないですか! この方は息子さんと二人で北穂に登りに来たとのことで、ちょっとだけ雑談したのです(息子さんは25歳の好青年!)。
親子水入らずのところにお邪魔しても悪いかなと迷っていたら、同じテーブルに座っていた4人のおじさま方も「どうぞ、どうぞ」と進めてきます。どういう関係だろう? そんな感じの表情を浮かべたら、おばさまが察して、
「登山の途中で知り合ったの。ミスター・ダンディのみなさん!」
へ、へぇ、そうなんだ。すでにあだ名までついてるんだ。。💦
と、こんな調子で酒盛りがスタート!! 山小屋泊はこれで4回目だったのですが、山で知り合った方との飲み会なんて初めての経験! 緊張!!😅
おばさまはと息子さんは宮城から、おじさま方は大阪からいらしたそう(全員70代といっていた)。おじさま方はそれはもう関西の方なので、話し上手なのはいうまでもありませんが、このおばさまもひけを取らずノリがめっちゃいい! 関西人にぜんぜん負けてない!
すげぇ・・・
そんなことを思いながら、ノリの非常に悪い私は相づちメインで応戦!笑
それでもお酒が入ってくると少しは話せるようになってきて、お隣に座っていたおじさまに「1か月前鹿島槍に登ってきた」と言ったら、おじさまも興奮気味に「ぼくも2週間前登ってきたで!」
それから、柏原新道がしんどすぎるとか、鹿島槍山頂はガスガスでちょっと残念だったとか、おじさまはその先の五竜まで行こうとしていたけど、落石が多く、ちょっとあぶないなと思って引き返してきたとか、登山談義!!
北アルプスはまだ3回目の登山だし初心者もいいとこなのですが、五竜〜唐松は登る予定でその周辺は調べていたせいもあり、話について行くことができて、すると、おじさまが、
「お姉さん、よぅ知ってはりますなぁ!」
と驚いてくださるものだから、もう有頂天!😆😆
話は北アルプスからうつって、おじさまが聞いてきます。
「もし、東京方面の山に登るとしたらどこがおすすめ?」(私が東京から来てるのは最初に
伝えてあった)
え? 東京方面のおすすめの山・・・あまり、というか、ぜんっぜんっ意識したことない!! どど、どこなんだ???🤔
東京近辺というと、奥多摩・奥武蔵・丹沢あたりということになるかな。。
(このとき高尾は全然頭に浮かばなかった笑)
百名山でいえば雲取山があるけど、車で移動されているとのことだから、例えば奥多摩側から登って、奥多摩のほうへ下山するってそこまで面白いだろうか?(三峰神社に下りてくるのであれば両神山なども見えるし、いいと思うんだけど)
奥多摩・奥武蔵の低山は、劇的にすばらしい見晴らしの山はあまりない気がするし、、
わざわざ関西から出てきて思い出になりそうな山・・・眺望的にも話のネタ的にも好適な山・・・あー、あったあった!! そこで、私がおすすめしたのは、、
「塔ノ岳!!🏔️」
「とうのだけ?」
「はい、丹沢にある山なんですけど、そこの大倉尾根というのが、通称バカ尾根と言われてまして」
「バカ尾根(笑)」
お、食いついた!
「はい、バカみたいに長い尾根だからそう呼ばれるのか、あんな(キツイ)尾根を登るのはバカだからそう呼ばれるか、諸説あるみたいなのですが・・・」
「ほう」
「とにかーく、階段がめっちゃ多いんですよ! それがホントにしんどくてしんどくて!」
「階段多いのはつらいですわなぁ」
「なんか、山を登ってるんだか、階段を登ってるんだかわからないくらい・・・」
と、ここでおじさま、ちょっと怪訝な表情になり、ボソッと、
「聞いてるとあまり楽しそうな山じゃおまへんな」
げげーーーーーっ!
し、しまったーーーっ!
そ、そんなつもりではなかったのにぃ。💦💦
「あ、で、でも、1500メートルくらいの山なのに森林限界がっつり超えてて、めっちゃ眺望がいいんですよ! その程度の標高であそこまで森林限界超えてる山ってめずらしいと思うんですよ!」(注)
すかさずフォローしたものの、はてさて、おじさまの食指は動いてくださったでしょうか? 後からネットで調べてくれたりしてたら、成功という気もするのですが。。
その後、東京に戻ってきて改めて考えてみたのですが、金時山とかどうだったかなと思いました! 若干東京から離れてますが、ぎり東京近辺という感じがしないでもありません。山頂からの眺望は、富士山、駿河湾、芦ノ湖、大涌谷などが一望でき、すばらしいの一言! ここがよかったかあ🤔
(注)この日記を書いていて、改めて森林限界について調べてみたら、塔ノ岳の山頂付近は森林限界を超えているとは言わないのかもしれません😅 ただ、木が全然ないし荒涼とした感じでそこだけ切り取ってみれば、高山にいるかのような景色が広がっているので、そのように思っていました😅
確かに! 大岳山もいいですよね!😄
御岳神社にお参りしてから、いったんロークガーデンに下り、そこから大岳山に登るというコースが好きです!!😊
ロープウェイ山頂駅付近の茶屋や、御岳の宿坊集落なども観光的な観点からおすすめできそう。
こうしてみると、すごくバリエーションに富んだ風景が楽しめますね! ここも紹介してよかったかも!
コメントありがとうございました!🙇♀️
蓑毛から表尾根を登って大倉尾根を下っても千葉県から日帰り可能です。しかし、世界一とも思える夜景や早朝の南アルプスをバックにした富士山など一泊が良いです。翌日に主脈や主稜も可能です。
おおぉ、バカ尾根の理由がもう一つ! なるほどー、変化に富んだ表尾根に対して、なーんの面白みもない大倉尾根をバカ尾根と呼んだわけですか! これも説得力ありそうすね!
こういう雑学情報大好きです!🤩 ありがとうございます!🙇♀️
実はこの春、蓑毛からではないですが、ヤビツ峠→塔ノ岳→丹沢山(みやま山荘宿泊)→蛭ヶ岳→檜洞丸の縦走を計画してました! 山小屋の予約もしていたのですが、体調不良🤧で結局行かずじまいでした😥 来年は是非チャレンジしたいです!💪
「カモシカ縦走」という言葉を初めて聞きました!😲
ネットで調べてみたのですが、ドンピシャで説明しているものがうまく見つけられず。。😅
これは、文脈から判断するに、夜通し歩き続け翌日下山することを指しているのでしょうか?
もし、このコメントを再度ご覧になり、余裕ありましたら、ご返信いただけるとうれしいです!😊🌼
ヤマレコのトップメニュー->その他->山の用語集->隠語・俗語に「カモシカ山行」の解説があります。私はいつもカモシカと略してしまうので、それに縦走がついてしまい分かりづらくしてしまったよです。申し訳ありません。
「加茂鹿之助(かもしかのすけ)式夜行日帰り山行」がもともとで良いようです。加茂鹿之助は、古くから富士山登山で行われていた夜間登山を他の地域で実践し『山と渓谷』に寄稿していた時の中村謙氏のペンネームだそうです。原文は読んだことがないのですが、『山と高原の旅』で「早く歩くスタイルではなく、時間もお金もないから数日かけて歩くところを、夜間も含めて1日で歩くスタイル」と書いているそうです。遠藤甲太氏の記事でも重要なのは「時間もお金もない」のように感じます。
そこから転じて、ヘッドライト行動や軽量でスピードを出すトレールランニング的なスタイルを示す用語として使っている人もいるようです。
詳しいご説明、ありがとうございます!!🙇♀️
すごく興味深く読ませていただきました!
夜通し歩き続ける、というので合ってたんですね! よかった😄
でも、その推測が合っていたとして、「どうしてカモシカなんだろう・・・??🤔 カモシカって夜通し歩いて移動する習性でもあるのかなぁ」とか思ってました笑
加茂鹿之助さんが考案したからカモシカっていうんですね!✨
ヤマレコの用語集も教えていただいて初めて見ました!😅
今度からはこちらも調るようにしてみます。
バカ尾根の由来といい、知識が増えてとても有意義でした!🌷
今後も雑学的な何かがあれば、是非教えていただきたいと思います!😊
コメントありがとうございました!🙇♀️
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