死神様
死神様は,静かにやってきます。
寿命（肉体的限界）を使い切った場合は透明になっていきますが。
通常の生活でも死神様は人間の限界を越すと静かにやってきます。
今までの半生で3度死神様にトントンされてます。
肉体が限界を迎える前には必ず予兆があります。
トレーニングで限界は伸ばせますが,限界の手前で撤退する判断が一番重要です。
分かりやすい限界（予兆）は,幻覚・思考能力の低下（いつも出る名前が出ない）・ものを落とすなどなどです。でも低体温が一番予兆取りにくいよなぁ。
1度目【肉体疲労からくる幻覚】は,高校生時代に徹夜で150�劵船礇蠅鰺僂い得虱佞稜陲�ら鬼怒沼山に登りまた帰ろうとチャリを漕いでいた時です。
何度も父と通った道なのに同じ道を何度も通過しておかしいなぁ？と思っていた時！
車のヘッドライトがバっツと光り現実に引き戻されました。
光に吸い寄せられていたら即死でしたね。
2度目【睡眠不足からくる居眠り】は,大学生時代遊び回って疲労して車で居眠り運転して見事に土留め擁壁に正面衝突。
車は大破しましたが無傷。それ以来眠くなったらちゃんと寝るようになりました。
3度目【低体温症】は,3月初旬のカラパタールの丘（標高5500ｍ）で晴れて寒い朝に日の出を待っていた時に足指を軽い凍傷にしてしまいました。装備はきちんとしていましたが,登山靴の紐をきつくしたままだったのが悪かったのでしょう。
身体は寒くないのですよね・・・・。晴れてるからまっいいかと鷹揚に構えてたら・・・
宿に戻って（その場で処置すると余計寒さで危ないし太陽が出ると暖かい）
わきの下（太い血管があるから暖かい）やぺろぺろキャンディーのように指をなめて溶かしました。いまでもしもやけになりやすいです。
風呂に入れないので,一度低体温に陥ると食べたり飲んだりしてとにかく体温を昇温しシュラフで保温するしかないので数時間かかりますよ。
低体温は,事前に兆候をつかむ疑似練習はできます。
まず風の強い夕方ランニングで汗をかきます。そのあと外気で体を30分から60分急冷します。
一度冷えた体を動かすのはつらいですし,足先が冷えて内臓も冷えてくると判断や行動がものすごく遅くなります。そして転倒躓きが増えます。この遅くなる感覚を覚えておけば,山でも限界が来る前に対処可能です。
まあ昇温する道具（シュラフ・レスキューシートや食料）がなきゃダメですが。
自宅に帰ったら,ぬるま湯で温まって徐々に風呂の温度を上げれば風邪もひきません
箱根駅伝でブレーキした選手は、かなり進行したこの状態で山ならそのまま死神様とご一緒です。
死神様は,幻視や寒さなどほんと足音もなく忍び寄ってきます。
特に寒さは,急に動かなくなりますし,気づいても低体温から回復されるにはかなり大変です。皆様も死神様の鎌にかられないように山の旅お楽しみください。
そのまま突っ込んでいたら思うように動かせない体を無理矢理動かした挙句谷底へダイブしかねないと判断し、来た道を戻るピストンを選択しましたがおそらくその判断は間違ってなかったと思っています
少なくとも自分の体調と天候の両方に不安材料を感じたら早目の撤退が最善策と考えているので、今後も肝に銘じようと思います
早め早めの行動は大事ですよね。
無事故で楽しみましょう。
私はちょっと怪しいだけで入山前に回れ右です。。。
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