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最初は雌のカブトムシかと思いましたが、何やら様子がおかしい…
近づいて確認すると、何と、蝉の幼虫でした。
セミの抜け殻なら毎年のように何十体と見かけていますが、生きて動いている個体を見るのは生まれて初めての経験です。
決して素早いとは言えない、むしろ緩慢、コミカルですらある移動の様子に、僕の視線はくぎ付け。
このまま待っていれば、きっと羽化の瞬間に立ち会えるかも…？
僕の奥さんは無論のこと、１歳＆３歳の子供たちも興味津々で幼虫を見守りました。
幼虫は懸命に庭の木をよじ登り、枝葉の先で羽化が始まったのが21：20頃。
そして生命の新たな段階に進むべく、自ら背中を割って蝉が姿を表します。
最初は縮んでいた翅にも徐々に体液が回って、22：30頃には完全な成虫の姿になりました。
大きさからすると、たぶんアブラゼミでしょうか。
色は、まだ薄緑。おそらく翌日の午前中のうちには、貫禄のある立派な茶色に変化していくのでしょうね。
蝉は生涯の殆どを幼虫として土中に過ごし、成虫となっての余命は１週間ほどだそうです。何と儚い命であることか。。。
僕は現在４１才。
平均寿命に照らせば、ちょうど折り返し地点ぐらいですね。
もう半分終わってしまったと考えるのか、まだ半分しか生きていないと捉えるのか。
ん？ この成長の遅さ…もしかしたら、未だ羽化すら済んでいないのかも（汗）”
