8月に北アルプス(雲の平)、テント泊縦走に行ってきました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-474892.html
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-490470.html
天気は両方とも雨。
ちょうどレインウェアをベルグテックに買い替えたばかりだったので、恰好の実践テストと相成りました。
最初に総評:雨具としての基本性能は、非常に高い。
7月の八ヶ岳では、本当にまっさらの新品だったので当り前ではありますが、撥水がものすごい! 気持ち良いくらいに雨を弾いてくれました。
またスピードハイキング=相当な運動量(発熱量)の為、行動中はインナーが汗でしっとり濡れてしまうのですが、僅かな休憩時間の間にスーッと乾いていく感じがしました。
これはおそらく、素材自体の透湿性能にプラスして、胴部のベンチレーションポケットが利いているのでしょう。
感覚的に誰もが秀逸な換気効率を実感できること請け合いです。
ベルグテックの前は他メーカーのゴアテックスを使用していましたが、そのモデルはポケットが止水ファスナー仕様でした。ポケットを閉めれば雨は防げますが、開けていれば当然、そこから雨が侵入してしまいます。
しかしベルグテックのポケットはファスナーでは無く切り返しで雨を防いでいるため、開けていても雨の致命的な侵入はありません。そのため行動中もずっと解放しておけるので、結果的に止水ファスナーよりも蒸れを防ぐ能力が高いのではないかなと感じました。
8月の北アルプスでは、一度洗濯をした後でしたが、撥水性能は全く新品時と変わりありませんでした。メーカー自身が『耐久撥水加工』と唄っているのもなるほどです。
またテント泊装備(約20kg)を背負って数日間歩いても、ザックに接触する部分が特にへたると言う事はありませんでした。これは素材の軽さ(薄さ。ペラペラです)に比して素晴らしい耐久性だと思います。
それに恥ずかしいので本当は言いたくないのですが、八ヶ岳、北アルプス共に、雨に濡れた岩上で程度は軽微ながら数回転倒しています。それでも一か所も穴があいたりすることはありませんでした。
総合的に軽さ、撥水性能、透湿性能(換気性能)、耐久性、すべて高い次元で実現していると言って良いと思います。
これ以外に細かい部分では…
・ズボンは下部のサイドジッパーにより、トレッキングブーツを履いたままでも脱ぎ履きがとてもスムーズでした。
・上着のベンチレーションポケットに、コンパクトデジカメを放り込んでおけるので、雨中でも写真を撮るのが比較的楽でした(ポケット内ではカメラをベルグテックの収納袋に包んでおくと、より安心できます)。
・敢えて改善を望むとしたら、フードを出した状態での襟部の剛性がもう少し上がれば、着心地がさらに向上すると思いました。
以上あくまでも僕の個人的な感想ですが、必ずしも高価なゴアテックス製でなくとも、レインウェアとして必要な性能は十分に満たす事が出来るんだなぁ、というのが正直な気持ちです。
言い換えれば、よくぞこの性能、このコストパフォーマンスを実現できたものだ…
ミズノというメーカーの、アウトドア用品に関する強い情熱を実感する事が出来ました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する