折立〜雲ノ平〜高天原〜黒部源流〜黒部五郎〜折立

2014年08月02日(土) 〜 2014年08月05日(火)

• GPS: 80:00
• 距離: 57.9km
• 登り: 4,261m
• 下り: 4,262m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:40
• 休憩: 1:30
• 合計: 10:10

5:10 折立
5:50 5:50 太郎坂(アラレちゃん)
8:30 8:50 太郎平小屋
10:50 11:30 薬師沢小屋
13:50 14:10 アラスカ庭園
14:10 14:10 奥日本庭園
14:50 15:00 雲ノ平山荘
15:20 雲ノ平テント場

2日目

• 山行: 7:10
• 休憩: 2:10
• 合計: 9:20

5:40 雲ノ平テント場
6:00 6:00 雲ノ平山荘
6:20 6:50 祖母岳
7:50 8:00 高天原峠
8:40 8:50 高天原山荘
9:10 9:40 高天原温泉
10:10 10:20 竜晶池
11:00 11:20 高天原山荘
14:20 14:40 雲ノ平山荘
15:00 雲ノ平テント場

3日目

• 山行: 7:40
• 休憩: 0:40
• 合計: 8:20

6:30 雲ノ平テント場
7:50 8:00 祖父岳
8:40 8:40 岩苔乗越
9:50 10:00 黒部川水源地標
10:20 10:40 三俣山荘
12:40 12:40 三俣蓮華岳巻道分岐
14:50 黒部五郎小舎

4日目

• 山行: 9:00
• 休憩: 0:50
• 合計: 9:50

7:10 黒部五郎小舎
9:10 9:10 黒部五郎の肩
11:20 11:20 赤木岳
12:00 12:10 北ノ俣岳
13:20 13:50 太郎平小屋
13:50 13:50 太郎坂(アラレちゃん)
16:50 17:00 折立
17:00 ゴール地点

天候

曇り〜雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

登山届
・登山口の折立には、ポストはありません。
・太郎平小屋（山岳警備隊常駐）で提出します。

危険個所
・折立〜薬師沢：特に問題無し。
・薬師沢〜アラスカ庭園：ものすごい急登。苔で滑りやすい岩の径が2時間続きます。体力と神経を消耗しました。
（それでも聞いた話では、大東新道よりは易しいらしいです：汗）”
・雲ノ平：最高♪　全く問題無し。
・雲ノ平〜高天原：樹林帯に関しては、やや傾斜がきつい。意外と汗をかきました。
・祖父岳：北側斜面、雪渓を歩きます（アイゼンは不要）。
・水晶岳＆鷲羽岳：今回は強風が凄まじかったので、パスしました。
・三俣山荘〜三俣蓮華岳：巻道は、雪渓にクレバスがあったのでパスしました。
・三俣蓮華岳〜黒部五郎岳：径の頭上、横に伸びた枝が何度も引っかかりました。
・黒部五郎岳＆北ノ俣岳：今回、凄まじい暴風！落ちたらアウト…

全体的には、木道化も進んでいて、とても良く整備された印象です。

その他周辺情報

・下山後の温泉
夢ごこち
http://www.yumegokochi.co.jp/

写真

8/2 5:04

8/2
折立の駐車場、完全に満車！
前泊（車中泊）して良かった…。

8/2 5:42

05：15頃、登山開始。
もっさりした樹林帯を進みます。
やや滑りやすい土質。

8/2 5:58

有名なアラレちゃん。ここまで約45分。

8/2 6:44

稜線に出ると、有峰湖が見えました。

8/2 6:45

太郎山（太郎平小屋）に向かって。

8/2 7:40

なんだかワクワクしてきた♪

8/2 8:36

08：30、太郎平小屋に到着。
ここで登山計画書を提出します。

8/2 8:38

まだ時間が早いのか、割とガラガラです。

8/2 8:52

暫く休憩の後、薬師沢に向かいます。

8/2 9:25

木道を通って。

8/2 9:30

苔キレイ♪

8/2 10:46

花キレイ♪

8/2 10:54

10：50、薬師沢小屋に到着。
ここで昼食休憩（自炊）しました。
小屋の案内では、今夜は超満員！？2組の布団を3人で使う旨、貼紙がしてありました。

8/2 10:58

満腹になったら、吊り橋へ。

8/2 11:45

雲ノ平、『直登』って…？

8/2 12:15

本当に直登です。
苔で滑りやすいゴロゴロした岩を、約2時間、懸命に登りました。

8/2 13:59

14：00、雲ノ平アラスカ庭園に到着♪
でも小雨が降っています。。。

8/2 14:07

空はドンヨリ。

8/2 14:07

鷲羽、水晶、黒部五郎…
晴れていれば、名だたる名峰が見えるはずですが、なんだかしょんぼり。

8/2 14:08

雨が強くなる前に、テント場へ行かなくては！

8/2 14:31

空は曇っても、花は咲き誇ります。
ちょっぴり癒される。。。

8/2 14:33

奥日本庭園。

8/2 14:37

先を急いで…

8/2 14:37

どんどん進みます。
本当はもっとゆっくりしたかったけど…
雨が強くなってきました！

8/2 14:45

見えた、雲ノ平山荘！
急いで中に入って、テント泊の手続きです。
小屋の中は壮年で満杯！？　威張った口調でスタッフに文句を言っている人も…ああ残念。

8/2 15:09

小屋からテント場までは、歩いて約20分。

8/2 15:47

15：30、僕もテント設営完了♪
雨が本格的になる前に張れて良かった（汗）”
夕方頃にはザーザー降ってきました。

8/3 5:56

8/3
夜明までには、何とか雨がやんでくれました。
今日はテントを張りっぱなしで、雲ノ平を散策。
そして高天原の温泉に行く予定♪

8/3 5:57

花キレイ♪

8/3 6:04

花キレイ♪

8/3 6:07

まずはアルプス庭園（祖母岳）に向かいます。

8/3 6:27

あっという間に山頂到着♪
今日は入浴セットだけの超軽装です（笑）

8/3 6:33

見渡せば、遠くに槍ヶ岳♪
他にも、空は曇りですが名だたる名峰の姿を堪能することが出来ました。

8/3 6:37

約30分程も景色を楽しんで、下山。
そして高天原に向かいます。

8/3 7:07

空はドンヨリ。。。

8/3 7:09

雪渓（ここは歩きません）。

8/3 7:12

ああ、雲の平。

8/3 7:13

晴れろ！

8/3 7:27

樹林帯突入。
地味にキツイ。。。

8/3 7:29

一旦展望が開けますが、すぐに樹林帯へ再突入。
かなりの斜度を下っていきます。途中には梯子も3つあり、なかなかハードな行程でした。

8/3 7:57

高天原峠。

8/3 8:17

木道脇、水芭蕉が威勢を誇っています。

8/3 8:24

沢を越え…

8/3 8:25

樹林帯を越え…

8/3 8:34

そろそろ気分が高揚してきました！

8/3 8:38

着いた、高天原です♪

8/3 8:41

08：40、高天原山荘。
ランプの宿と呼ばれていますが、エンジン式の発電機も元気良く回っています。
（携帯等の充電も、100円/回でお願いできるそうです）

小屋からさらに20分ほど登ると、待望の温泉♪
居合わせたプロの山岳ガイドさんに、偶然ご一緒させて頂いた方とツーショットで写真を摂ってもらいました。

8/3 10:10

入浴後、さらに20分ほど登って竜晶池へ。
とても美しい池でした。

8/3 10:19

さらにその上にも、名も無き小さな池。
もしも空が晴れていたら、僕は涙を流したかも…

8/3 10:24

終点、夢の平。
写真では分かりにくいですが、まるで箱庭のような完成された光景でした。

8/3 11:07

11：00、小屋に戻って昼食。
今日は自炊ではなく、うどんをオーダーしました。
うまい♪

8/3 13:07

また雨が降ってきました。

8/3 13:20

せっかくの入浴も水泡に帰し、汗だくで元来た道を戻ります。

8/3 15:10

15：00、無事に雲の平へ帰着♪
こうも天気が悪くては、散策する気になりません。
テントに籠って呑んだくれました（誇張アリ）。

8/4 6:41

8/4
結局、夜が明けても雨はやみませんでした。
山荘で聞いた情報では晴れの予想だったのですが、山の天気は分かりませんね（汗）”
スイス庭園はパスして、次の宿泊地に向かいます。

8/4 6:58

祖父岳。

8/4 7:03

北側斜面は雪渓を歩きます。
なんだ？この悲壮感。。。

8/4 7:28

ホワイトアウト。

8/4 7:32

まだまだ雪渓を登ります。

8/4 7:38

ホワイトアウト。

8/4 7:57

祖父岳山頂、ガスが濃くて展望はありません。
でもここで、俄かに気の合いそうな人たちと即席パーティを結成♪
旅のちょっとしたスパイスです（笑）

8/4 8:40

しばらく会話を楽しみながら、ワリモ北分岐までご一緒させて頂きました。
ここでひとりは水晶方面に、そして僕ともう一人は黒部源流に分かれて向かいます。

8/4 9:17

晴れていたら、きっと素晴らしいV字渓谷を眺めることができたでしょう。
しかし…

8/4 9:18

展望が利かないので、せめて花に戯れます（笑）

8/4 9:31

たぶん、桜？

8/4 9:42

鷲羽ルートとの合流。

8/4 9:52

黒部源流を経由して、三俣山荘に向かいます。

8/4 10:26

10：20、三俣山荘に到着。
ここで約15分、ストレッチ休憩。
この時間帯、山荘の客層は平均年齢およそ65歳ぐらいか？
ものすごく偏った印象（汗）”

8/4 11:03

ここで即席パーティ解散し、ひとりは双六へ。
そして僕は三俣蓮華を巻いて、黒部五郎小屋（キャンプ場）を目指します。

8/4 11:47

ところが巻道は、雪渓にクレバスが！！
ビビッて逃げてきました（写真はありません）。
後で聞いたら、問題なく通行可能だったそうです。

8/4 11:50

結局、1時間近くもロスして三俣蓮華に挑むことになりました。
序盤は穏やかな径。

8/4 12:31

ガスっても、花はキレイ♪

8/4 12:47

中盤、斜度がきつくて体力を相当削がれます。
双六への巻道分岐で10分休憩。ぜぇぜぇ。。。

8/4 13:14

さらに終盤、這うように3点支持でピーク達成！
もう、ヘロヘロです。。。

8/4 13:31

今日はもう、黒部五郎小屋（キャンプ場）に向かうのみ。
無理しても意味が無いし、ゆっくり進むことにしました。

8/4 13:31

花キレイ♪

8/4 13:35

あ、雪渓に鳥だ！

8/4 13:35

ズーム。
こんな場所で、いったい何を食べているんだろう？

8/4 13:46

ホワイトアウト。
落ちたらアウト。

8/4 13:46

ああ、ガスガス。。。

8/4 14:26

雨がすごい！　風もすごい！
背のテンパク装備がずっしりと重く感じます。。。

8/4 14:55

14：50、今日のゴール（黒部五郎小屋）。
手続きと幾つかの情報をゲットして、早速キャンプ場へ。

8/4 18:23

風が強くて、テント設営に30分以上もかかってしまった。。。
水を確保したり雑事を済ませて、即、爆睡。
夕方、目が覚めて外を見ても、僕以外のテントはほんの数張り。

8/4 18:32

トイレがてら小屋に行くと、なんと衛星TVで天気予報が♪
しかも明日は晴れの予想！　やったぁ♪
今夜は雨も風も相当酷かったけど、テントの中ではウキウキした気分で過ごすことが出来ました（笑）

8/5 7:18

8/5
ところが夜が明けても、雨は止まず。。。
泣きながらテントを撤収して、次の目的地に向かいます。

8/5 7:57

黒部五郎岳に向かう、北側カールルート。
樹林帯では径の頭上に伸びた枝が、行く手を阻みます。
（ザックを押し戻される形で、2回転んだ：汗）”

8/5 8:12

稜線。
これはもう、暴風と呼んで障りなし。

8/5 8:12

今までの登山人生で、最悪クラスの状況下…

8/5 8:12

それでも、花キレイ♪

8/5 8:29

水が径に、すごい勢いで。。。

8/5 9:12

もうすぐピークを巻いて向こう側へ。
（北側カールルートは、そのままだとピークを踏みません）
そしてここからは、いよいよ最悪の超暴風！！！
写真を撮る余裕は一切ありませんでした。

8/5 11:07

暴風域をくぐり抜けて、ようやく一息。

8/5 11:24

そして赤木岳。
（径はピークを巻きます）

8/5 11:24

雨、凄まじいです。風、めちゃくちゃです。
昨日の天気予報は、一体なんだったのだろう…？
でも進まないと、人生が終了してしまいます。

8/5 12:06

12：00、北ノ俣岳山頂。
なんとか雨だけは、勢いが弱まってきました。
ここからは暫く下りのみ。自分を鼓舞して進みます。

8/5 13:00

13：00、雨も風も一段落。
まだカッパは脱げないけど、ずいぶんと歩きやすくなってきました。

8/5 13:15

と、おもったら…もう眼の前に太郎平小屋！
嬉しい〜♪

8/5 13:31

結果的に、予定より1時間以上も早く到着です（笑）
気が抜けて自炊できず、うどんをオーダーしました。

8/5 13:39

小屋で明日の天気情報を確認すると、期待薄そうです。。。

8/5 13:48

この先の薬師峠キャンプ場でもう1泊、そして明日は薬師岳に登る予定でしたが…
変更！　この時間なら十分間に合うので、このまま折立に戻ることにしました。

8/5 14:49

ところが下山開始直後、空が青くなりだして…

8/5 14:50

ああ、青空♪
僕は君に逢いたかったんだよ…

縦走中、ヒゲを剃ってないので自粛。

8/5 15:00

これまでの苦労が、いっぺんに吹き飛びます♪
ああ、北アルプス。僕は君が大好きだよぉ（笑）

8/5 15:01

有峰湖。

8/5 15:04

草原。
終わり良ければ、全て良し♪

8/5 16:49

16：45、登山口まで戻ってきました。
慰霊の塔に黙とう。。。

8/5 18:48

下山後の温泉は、立山IC近くの『湯めごこち』。
特徴のある黒湯で、設備も良く、とっても気に入りました♪

8/5 19:48

館内で夕食。
ああ、うまかった♪

撮影機器：

EXILIM EX-H60 カシオ

感想

tazy

天候不順により、結果的に苦労の多い旅となりました。
それでも下山すれば『ああ、楽しかった♪』、不思議なものです。
それに今回は、素敵な出会いもたくさんありました。
想うことは幾つもあるけど、胸に仕舞っておきます。