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三俣蓮華岳(みつまたれんげだけ)

都道府県 富山県 長野県 岐阜県
最終更新:ヤマレコ/YamaReco

3県にまたがる北アルプス奥地の蓮華岳

"三俣蓮華岳"
"三俣蓮華岳"

三俣蓮華岳は長野県、岐阜県、富山県の県境にある標高2841mの山で、日本三百名山に数えられています。
北アルプスの奥地に位置し、見渡す限りの雄大な山岳風景や、夏に咲き誇る高山植物の美しさが魅力です。
気軽には辿り着けませんが、その分、北アルプス縦走登山の中継点として、登山者から高い人気を得ています。

"三俣峠(山頂直下の三叉路)"
"三俣峠(山頂直下の三叉路)"

山名の「三俣」は3県にまたがることや、三方向の分岐点であることに由来しています。
また「蓮華」についてはいくつかの説があります。その一説によると、古くは飛騨(現在の岐阜県北部)の猟師がこの山でクマを仕留め、その肝臓を胆のうと誤って「蓮華胆」と呼んで食べたことから「蓮華喰みの岳」と称され、やがて略されたとしています。

"三俣蓮華岳山頂より望む鷲羽岳"
"三俣蓮華岳山頂より望む鷲羽岳"

明治から大正にかけて発行された陸地測量部の地図には、三俣蓮華岳は「鷲羽岳」として記されていました。
現在の近くにそびえる鷲羽岳はかつて、別の名称で呼ばれていたり、三俣蓮華岳を「西鷲羽岳」、鷲羽岳を「東鷲羽岳」として区別されていた記録が残されています。

珍しい3つの三角点

"三俣蓮華岳山頂"
"三俣蓮華岳山頂"

三俣蓮華岳は主に花崗岩から成る山で、山頂は角ばった石がごろごと転がっています。

"三俣蓮華岳山頂:3つの三角点"
"三俣蓮華岳山頂:3つの三角点"

そして長野、岐阜、富山の3県境であることを象徴するように、3つの三角点が設置されています。主三角点は三等三角点で、点名は「三ツ又」です。

"三俣蓮華岳山頂より槍ヶ岳(左奥)や穂高連峰(中央奥)、樅沢岳、双六岳などを望む"
"三俣蓮華岳山頂より槍ヶ岳(左奥)や穂高連峰(中央奥)、樅沢岳、双六岳などを望む"

見晴らしは良く、鷲羽岳黒部五郎岳といった近くの山はもちろん、槍ヶ岳薬師岳立山連峰など、全方位で北アルプスの名峰を望むことができます。天気が良ければ、白山が見えることもあります。

泊りがけで挑む山

"双六小屋:テント場"
"双六小屋:テント場"

三俣蓮華岳は山深い場所にそびえています、そのため、登山ルートは複数選ぶことができますが、どれも時間と体力を要します。
多くの登山者は2日以上の行程で臨み、途中で山小屋テント指定地に宿泊します。山域にはいくつもの山小屋が点在しており、どこに泊まるかを考えるのも楽しみのひとつです。

"三俣蓮華岳と三俣山荘"
"三俣蓮華岳と三俣山荘"

三俣蓮華岳に最も近い山小屋は三俣山荘です。
三俣蓮華岳と鷲羽岳鞍部に建っており、これらの山や槍ヶ岳を望む絶好のロケーションにあります。

"三俣山荘:食堂"
"三俣山荘:食堂"

三俣山荘の食堂は2階にあり、窓が大きく開放的です。景色を眺めながらジビエを使った料理や、サイフォンコーヒーを味わうことができます。

代表ルートは新穂高温泉から

"登山道概要(新穂高温泉〜三俣蓮華岳)"
"登山道概要(新穂高温泉〜三俣蓮華岳)"

三俣蓮華岳を目指すルートの中でも、まず挙げられるのは新穂高温泉から出発するルートです。距離は長いものの、越えるピークが少なく、最も挑戦しやすい道のりとして知られています。

"左俣林道(奥はわさび平小屋)"
"左俣林道(奥はわさび平小屋)"

序盤は左俣林道を進みます。途中にはわさび平小屋があります。

"小池新道"
"小池新道"

小池新道に入ると、本格的な登山道が始まります。岩が多いものの、よく整備されています。

"鏡平:鏡池越しに槍・穂高連峰を望む"
"鏡平:鏡池越しに槍・穂高連峰を望む"

途中にある鏡平は、鏡池越しに望む槍・穂高連峰が美しいことで有名な景勝地です。ほとりには鏡平山荘が建っています。

"双六岳と双六小屋"
"双六岳と双六小屋"

双六岳と樅沢岳の鞍部には双六池があり、そばには双六小屋が建っています。たくさんの登山者が、初日の宿泊地にここを選びます。

"双六小屋〜双六岳(稜線ルート)"
"双六小屋〜双六岳(稜線ルート)"

双六小屋から先は、双六岳山頂へ通じる「稜線ルート」と、中腹を通る「中間ルート」、そして双六岳を避けて三俣蓮華岳へ直接向かう「巻き道ルート」の3本の登山道を選ぶことができます。
双六岳の山頂は平らで広いため、悪天時の道迷いには注意です。

"三俣蓮華岳山頂:ご来光を待つ登山者ら"
"三俣蓮華岳山頂:ご来光を待つ登山者ら"

双六岳の山頂を経由すると、緩やかなアップダウンの稜線歩きから三俣蓮華岳へと辿り着きます。
登山口 新穂高温泉
折立
飛越新道登山口
高瀬ダム
周辺の山小屋 三俣山荘
双六小屋
黒部五郎小舎
水晶小屋
雲ノ平山荘
鏡平山荘
わさび平小屋
基本情報
標高 2841m
場所 北緯36度23分24秒, 東経137度35分16秒
カシミール3D
岐阜県、長野県、富山県の三県境
山頂
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

三俣蓮華岳(みつまたれんげだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)にある標高2,841 mの山。飛騨山脈の主稜線である立山連峰、後立山連峰、穂高連峰が合流する地点であり、長野県、岐阜県、富山県の三県境に位置する。古くは立山七十二峰の1つに数えられてきた。山域は1934年(昭和9年)12月4日に中部山岳国立公園に指定されており、その特別保護地区になっている。日本三百名山に選定されている。

付近の山

この場所に関連する本

この場所を通る登山ルート

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