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先日、塔ノ岳で昆虫採集をされている方とお会いしました。挨拶ついでに質問したところ絶滅危惧種の昆虫類を定期的に採集し生息数のデータをとることで研究や対策のための調査協力をするボランティアの方だそうです。本業は絵本作家さんだとか。お名前を頂戴すればよかった。
コアラはユーカリの葉だけを、パンダは竹ばかり食べますが昆虫も特定の樹木にのみ生息する種はたくさんいます。日常ではあまり意識しないので忘れがちですよね。塔ノ岳周辺では鹿の食害によりそういった樹木にダメージがあるとのこと。
鹿も鹿で、結構好き嫌いがあるグルメ野郎らしい。俺かな?苦かったりエグミのある野菜が苦手。肉と魚大好き。
山をぱっと見ると緑に溢れているように見えて鹿の好物のイネ科の草木などはほとんどない。(言われて気付いた)個体数が増えると「まぁ食えなくもない」って感じで他の草木も食べ始め、いよいよ食べ物がなくなると毒草類にも手を出す。毒草を食べて弱る個体もいれば耐性がつくスーパーラットやゴキブリのような個体もいる。
食べられる草木がなくなったりして長いスパンで見れば個体数が一定に収束するとは思う、と仰っていたがニンゲンが野山の管理をしなくなってからこうして人目のつかないところで絶滅する生き物がいるし、いたのだなと改めて実感した。
こうしたことを知ったところで狩猟免許をとって駆除をしようだとか、里山を整備するために林業をやろうとか、それを支援するお金を出そうとかはできない。俺にも生活がある。でも、ふとした時に思い出す程度でもいいから忘れないようにしようと思った。
写真は登山中に見つけた生き物たち。
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