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2015年03月05日 13:30地図レビュー(書籍)全体に公開

昭文社刊 山と高原地図 2015「奥武蔵・秩父」について

 昭文社刊 山と高原地図 2015が3月2日に一斉に販売開始された。私が自宅でも常に座右に置いて、最も愛用している「奥武蔵・秩父」の最新版をさっそく購入して、2014年版の地図と比較してみた。約一時間ほど両方の地図をざっと見比べてみて、気付いた変更点を記してみる。

1、都幾山西側の金嶽の名前が新たに記載された。
2、都幾山へのコースが破線から実線に変更された。
3、白久駅前の月ヶ峰キャンプ場がようやく抹消された。
4、上名栗の山中集落に「山中の清水」が記載された。
5、ツツジ山から三田久保峠までの実線が破線に戻った。
6、同上、三田久保峠付近に注意書きが記載された。
7、日向沢ノ峰付近に注意書きが記載された。
8、笠山神社下社から笠山までのコースが破線から実線に変更された。
9、同上、延命水が記載された。
10、日和田山へのコースが訂正された。
11、あじさい山公園の「休園中」の但し書きが抹消された。
12、大持山と横倉山の間に「巨大ブナの美林」が記載された。
13、本庄市本泉小学校に「休校中」が追記された。
14、ケニーズファミリービレッジに「オートキャンプ場」が追記された。
15、鳥首峠〜冠岩間のコースが実線から破線に変更し時間も変更された。
16、仙元山のコースが一部変更された。
17、「芦ヶ久保の氷柱」が新たに記載された。
18、若御子山西側の漆平と水場の位置が訂正された。
19、札所二十七番大淵寺の脇に「延命水」が記載された。
20、蕎麦粒山、二子山、大仁田山等の標高記載が訂正された。

 この他にも更に変更された点は多々あるのだろうが、とりあえず気付いた点だけなのでご容赦頂きたい。今年も特に大きな変更は無かったし、2015年版の地図を使用するに当たって、支障は全く無いと言って良いほどの素晴らしい出来栄えだと思う。

 しかしながら、上記の20番目に書かせて貰ったが、結構な数の山の標高が訂正された事には驚いた。これだけ何箇所も標高記載が変更になったのであれば、今回の改訂で何を基準にして標高を訂正したのかを、地図の片隅若しくは別添の冊子に記載して欲しかった。

 執筆は奥武蔵研究会に所属する9人の会員によりなされているとの事であるが、これだけ広い範囲に錯綜した多くのコースを、山岳愛好団体の会員だけでエリア全体を毎年調査するのは不可能に近いので、ある程度の取りこぼしはやむを得ないと思う。

 欲を言えば少しでもヤマレコユーザーの声が反映出来れば、更に精度の高い理想的な地図が作れると思う。しかし、一般のヤマレコユーザーから集まった情報の取り纏めや検証等に、膨大なエネルギーが掛かるだろうから、これも現実的には不可能に近いのだろう。

 これから来年3月に2016年版が出版されるまで、約1年間この山と高原地図 2015年版「奥武蔵・秩父」のお世話になるのだから、出版社と執筆陣には深く感謝して大切に使わせて頂き、新たに気付いた点はヤマレコを通じてフィードバックして行こうと思っている。
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