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男性陣は楽しそうだったが、自分は内心怖かった。
雨だ…→岩濡れてる→滑ります→でも登ってみたい→
でも、こんなん自分に登れんのか?→怖いけど登りたい→
でも怖いよ→ギャーッ!→→→登れたぞ…ひゃっほー!
で、これはもっと登ってみたくなるではないか…。
しかし自分はいわゆるクライミングがしたい訳じゃない。
岩屋さんになりたい訳じゃない(なれない)。
目の前の壁に『登る』という目的に向かって集中している時と
達成感は格別だけど、一般登山道もヨタヨタ歩いている自分が
こんな事にまで関心をもっていい段階じゃないんじゃないか…
という戸惑いもあった。
真剣にロープワークを習い、嬉々として登っていく人達の末席で
いつも怖いよー怖いよーと腰がひけつつも
結局ついて行くのでは講師のMさんにも
世話をかけるし不調法ではないかと思ってもいた。
が、今回の新潟行で実に立派な(?)技術習得の大義名分ができた。
自分が大いにスッキリした技術習得の目的。
それが『そこに独活があるからだ!』である。
夜から続いた雨にグズグズの泥壁。
その上に群生したウルイ。
美味そうだなと見上げた自分。
「戸沢の練習が実戦で役立つね。行ってみる?」と言われて心踊った。
…が駄目だった。
みる間に登って行ってウルイを収穫するSさんを見て憧れた。
そして次のトライ。
独活である。
斜面の独活を見て「くっそ!絶対あれ採る!食べる!」
でGET!
した時の喜びといったら。
田舎もんが山菜知らないのも恥ずかしいが自分は山菜をよく知らない。
幼い頃は連れていかれ、処理手伝わされ、苦いもの食わされで
嫌な思い出しかなかった。
正直、キャラクターパッケージのソーセージとかに憧れてて
「山菜?なきゃいいのに…そんなもの…」と思っていたのに。
でも、あの独活を手にした時は特別だった。
婆ちゃんに食わせたいと思った。
別に地元じゃ珍しくもないし、食べ頃じゃないかもしれなくても
あんなに山菜嫌いだった坊がお父ちゃんのように
山菜を採りたいと思うようになりました。 と伝えたい。
より困難な岩や滝にトライしたい。
より高みを目指したいというストイックでスマートな
技術習得の目的は自分にはきっと持てない。
自分に勝ちたいという山屋にはきっとなれない。
それでも良い。
楽しい。
幸せだ。
あそこに独活があるからこの泥壁を登れるようになりたい。
あの先の景色を見たいからこの滝を登れるようになりたい。
それが自分の新たな技術習得の目標である。
予期せぬお土産もついてきた。
料理大嫌いな自分が下山後の2日間、山菜料理に夢中になった。
久々に、人の喜ぶ顔が見たいからと楽しんで調理をした。
来春は婆ちゃんに食わせたるべ。
今回の新潟行に連れていって下さったSさんに深く感謝致します。
fooさん
こんにちは。
なんか、カッコイイ。理由はよく分からないけど。
目的が独活でも良いじゃないですか。
楽しくて、達成感があって、高揚できる
またカッコイイ日記を期待してます。
nightsさん
こんにちは。
本来、山って人に迷惑をかけない範疇で
自分が楽しく登れればいいもんなんでしょうが…
パーティ行だったり人のブログなんか見て
自分みっともないなと思ってしまう時もありまして。
本末転倒なんですが。這いつくばっても登りたい
理由が増えて喜んどります。
ところで芝刈りに行かれるのですか?
独活美味しいですよね!
独活は捨てるとこが無いし、
煮たり、和えたり、炒めたり、
なんでも美味しい。
ほんとに役立ちます
私も今夜は酢のものと、炒め物。
それと1本だけ味噌汁へ。
酢の物ですか!
んまそうですねえ。。。
揚げ物は可食量に限界があるし…
まだ胡麻あえだのきんぴらしかできてなくて。
まる齧りは多くとれないとできないし(身に付いた貧乏)
酢の物頂きます!
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