ハスラーその後(スタッドレス)

2015年01月23日 17:57つぶやきレビュー（雪山装備）全体に公開

スズキハスラー貧乏グレードAのその後。スタッドレスのお話を中心に。

前回のお話
 http://www.yamareco.com/modules/diary/9298-detail-69579

2014年3月に契約、8月にやっと納車されました。先日6ヵ月点検(メンテナンスパック)を受けました。長い下り坂で冷却水ランプが点灯する不具合があり、暖房もぬるくなるのでオーバークールになっているかも。とりあえずサーモスタット不良疑いのため来週入院します。

その他に不具合なく、貧乏グレードAにして本当に良かったと思う今日この頃です。ちなみにAグレードの評価。

良い点
・運転席シートヒーターが凄い快適。
・邪魔なアイドリングストップ機能が無いため快適。
・たぶん軽いからかアイドリングストップ機能付グレードより燃費が良い。平均21km/lであり、みんカラの平均値よりも良い。
・最初から社外オーディオ＆スピーカーなので音が良い。
他多数。

難点
・サイドミラーが電動格納式ではないため助手席側ミラーをたたむのが面倒。

本題のスタッドレスの件
その前に純正サイズタイヤの致命的欠陥についてです。ネットでも評判ですが乗り心地が悪いと言うのは事実です。でもそれは欠陥ではありません。購入する前でもタイヤサイズを見れば一目で乗り心地が悪いと分かります。問題なのは路面の凹凸の衝撃を吸収しきれず、挙動が著しく不安定なことにあります。

具体的には特に下り坂のカーブで路面に凹凸がある場合、どこに車がすっ飛んで行ってもおかしくないほど揺れがヒドイです。さすがの私でも危険を感じます。私がメーカーのテストドライバーだったら絶対に一般の方が運転する車として市場には出せないと言うでしょう。(ちなみに長野自動車道下り線、塩尻インター出口だと危険性がよく分かります)

前置きが長くなりましたが、そう言うわけで車両購入前からインチダウンをすることは決まっていましたので予定どおり155/80R13にしました。

結果は予想以上に乗り心地の改善が見られ、驚いたことにコーナリングの安定感が向上しました。一般的に扁平率の低い薄っぺらいタイヤの方がコーナリングは安定するわけですが、ハスラーにおいては足まわりと純正サイズタイヤの相性が悪い様です。低扁平タイヤの先駆けとも言えるレガシィ(BD.BG)ではサスペンション全体の機能が高かったので今回の様な不具合は起きませんでした。見た目重視の適当な車作りの失敗例だと思います。

タイヤメーカーも自動車メーカーもインチダウン(デチューン)は推奨しないはずですが、実はメーカー純正サイズがデチューンであるので、13または14インチに変更した方が幸せかなぁと思います。(推奨ではありません)

欠点としては燃費がリッター1kmほど悪くなりました。接地面積が減ると予想していたインチダウンですが、実際には空気圧とタイヤの剛性の関係だと思われますが接地面積の増加と転がり抵抗の増加が考えられます。純正タイヤの不安定さは、高い空気圧と接地面積減少による燃費向上策の負の部分なのかもしれません。

スズキの会長さんの一声でkeiの後継車種としてユーザーのためを思って作られたはずのハスラーですが、設計段階で車を知らない方の意見が入りすぎたのかどうなのか分かりませんけれども、実用性の面では失敗作の代表としての一面を持っている様に思います。

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