2025年2月26日〜28日に八丈島の八丈富士(西山)、三原山(東山)に登り、その記録は公開済みであるが、八丈ビジターセンターで見かけた赤色立体地図、南原千畳岩海岸の景観などから両火山としての歴史に興味が湧き、自宅近くの図書館で調べてみたもの。特に東山の噴火は有史以前で歴史上の記録も無いことから十分な情報は得られなかったが、ここに抜粋しておく。
まず初めに、反省点として八丈ビジターセンターでもっと良く見てくれば良かった。
(八丈島)
東京から290Kmで伊豆諸島の一つ。この島までは富士箱根伊豆国立公園。
1980年代の人口は1万人(※)。2016年は約7500人。2024年は約6800人。
※八丈小島の全員離島は1969年(移転者91名)
関東初で全国19番目だった地熱発電所3300Kw(約1100軒分)は1999年に運転開始。
※参考※1964年にNHKで放映開始された「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった島の一つと言われている。
近年噴火は無いが、
江戸時代の1691〜92年、1696〜97年に群発地震
平成に入った2002年の島内外の群発地震で八丈島は東に5cm移動
(三原山(東山)) 701m
東山は幾つもの火山が噴火を繰り返して形作られたため複雑な形となっている。
10万年以上前に火山活動が始まる。
3700年前頃までに東山が形作られる。
※最後の噴火が有史以前なので歴史上の記録は無い。
(八丈富士(西山)) 854m ※伊豆諸島最高峰
山頂には直径約500mの火口がある。
1万年前〜数千年前に火山活動が始まる。
室町時代の1487年、1518年、1522〜23年に噴火
江戸時代の1605年(※)、1606年に噴火
※スコリア(黒い軽石)が噴き出す。
(八幡山スコリア丘) 7000〜3000年前
溶岩のしぶきが空中で冷えて落下したもの
(神止山タフコーン) 7000〜3000年前
高さに比べて火口径の大きな火砕丘(火口から落ちてきた軽石やスコリア、火山弾、火山灰などが堆積したもの)
(千畳敷) 3000〜1000年前
【 出 典 】
知っておきたい日本の火山図鑑(小峰書店、2017年3月)
完全解説日本の火山噴火(秀和システム、2017年4月)
火山土地条件図「八丈島」解説書(国土地理院) 2023年12月)
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