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Yamareco

最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 4158m
場所 北緯46度32分12秒, 東経07度57分45秒
カシミール3D
ユングフラウ(“Jungfrau” ; 4158m)は、スイス中部、ベルナーオーバーラント(“Berner oberland”)山群の一峰である。

隣接する、メンヒ(”Monch” ; 4099m)、アイガー(“Eiger” ; 3967m)とともに、「ベルナーオーバーラント三山」(ドイツ語では、“Dreigestirn”;日本語に訳すと「三位一体」(の山)/(文献3))とも呼ばれる。
ベルナーオーバーラントの中心リゾート地であるグリンデルワルトやその周辺からは、その3つの山がきれいに並んだ姿は、非常に美しい。

20kmほど離れた、麓のインターラーケンの街からもその美しい姿が望めるし、天気の良い日には、遥か スイスの首都であるベルン(“Bern”)の街から遠望することができるという(文献1)。

またユングフラウは、ベルナーオーバーラント山群の山々の中では、第3位の標高を誇る(文献2)。

ユングフラウは、日本ではしばしば、モンブラン(”Mont Blanc”)、マッターホルン(”Matterhorn”)とともに、「ヨーロッパアルプス三大名峰」とも呼ばれる。

ユングフラウや、その東側のアレッチ氷河(”Aletsch Glacier“)一帯(”The Jungfrau-Aletsch area“)は、2001年に、ユネスコの「世界自然遺産」に指定された(文献2)、(文献3)。

ユングフラウは、アイガー、メンヒから続く、北東―南西方向の主稜線上に位置している。
その北西面、西面は、懸垂氷河を抱いた大きな岩壁となっていて、グリンデルワルト周辺のアルプ、及びラウターブルンネンの谷へと大きく落ち込んでいる。
その中腹には夏でも白く雪で輝く、ジルベルホルン(“Silberhorn” ; 3694m)がある(文献2)、(文献3)。

主稜線の北東側には、登山鉄道で歩かずに到達できる観光拠点として世界的に有名な、ユングフラウヨッホ(“Jungfraujoch” ; 3464m)展望台があり、その先にメンヒがそびえている(文献2)、(文献3)。

主稜線の反対側、南西方向にも長く稜線が延び、グレッチャーホルン(”Glatscherhorn” ; 3982m)、ミッタークホルン(”Mittaghorn”;3892m)、ブライトホルン(ラウターブルンネン・ブライトホルン)(“Breithorn”;3779m)といった高峰が立ち並んでいる。
アイガーから始まり、メンヒ、ユングフラウから更にこの南西方向へと続く稜線は約10kmに及び、その稜線の北東側は、横幅が約10kmもある巨大な岩壁となっている。
特に、ユングフラウ(4158m)と、麓の谷であるラウターブルンネンの谷(標高約800m)との間の標高差は3200mを超え、ヨーロッパアルプス有数の大きな標高差を持つ絶壁となっている(文献2)。

一方、グリンデルワルトから見て裏手(南東側)は、ヨーロッパアルプス最大級の氷河であるアレッチ氷河(“Aletsch Glacier”)の源頭部であるユングフラウフィルン(“Jungfrau firn”)という氷雪の斜面が広がっている(文献2)。


ユングフラウ(“Jungfrau”)という山名は、ドイツ語で直訳的には「若い女性」を意味するが、「乙女」(maiden(英))や「処女」(vargin(英))という意味も持つ(文献2)。

この山名の由来であるが、歴史的には、ユングフラウの麓に広がるヴェンゲンアルプ(“Wengern alp”)という草原地帯(alpine meadow)の別称であった、ユングフラウエンベルク(“Jungfrauen berg”)に由来すると推定されている。また、更にその由来としては、ヴェンゲンアルプは、麓のインターラーケン(”Interlaken”)の街にあった修道院(“Interlaken Monastery”(英)/“Kloster Interlaken”(独))が所有していた土地であり、その修道院の修道女にちなんで、「ユングフラウエンベルク」という別称が付き、更に、その上にそそり立つ山が、後に「ユングフラウ(”Jungfrau”)」と名付けられた、という。
つまり「修道女」というのが本来の意味である。(文献2)、(文献3)。

一般的には、その美しい山容から名付けられたと思われ、18世紀〜19世紀にかけてのロマン主義の時代には、そのロマンティックな名前でヨーロッパアルプスの山々の中でも有名となっていたが、歴史的には上記のような山名の経緯がある(文献2)。

なお(文献3)では、ユングフラウの姿が、白いベールをかぶった少女(madchen)のように見えるからではないか、という説も紹介されている。

因みに隣接するメンヒ(”Monch”)は、ドイツ語で「修道士」を意味し、ユングフラウ(元々の意味は「修道女」)と同様な関連で命名されたと推定される。

地質学的には、ユングフラウの山体のうち、西側の面は主に、「ヘルヴェチカ地帯」(“der Helvetischen Zone” (独))と呼ばれる地塊に属し、片麻岩(Gneise;(独))や、雲母質粘板岩(Glimmerschiefer;(独)で形成されている。
一方、北西面は主に、ジュラ紀から白亜紀にかけての堆積岩(Sedimentarem;(独))で形成されている。
ユングフラウの頂上部付近には、衝上断層(オーバースラスト)があることも、地質学的な特徴の一つとされている(文献3)。


ユングフラウの初登頂は、1811年8月に、 J. Meyer, H. Meyer, A. Volken(guide), J. Bortis(guide)による4人パーティによって、ローヌ谷からレッチェンタール(”Lotschental”)を経由する、南側からアクセスするルートによってなされた(文献1)、(文献2)、(文献3)。


ユングフラウへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
まず登山鉄道にて、麓のグリンデルワルトの街から一気に、ユングフラウヨッホ駅(”Jungfraujoch”;3570m)まで行き、ここからスタートする。
ユングフラウヨッホから南東方向へと、氷雪で覆われた緩いユングフラウフィルン(”Jungfraufirn”)の斜面を進み、その後、ユングフラウから南へと延びる稜線へと斜上しながら登攀していく。この部分は、氷雪と岩とのミックスである。
稜線状のコル(ロッタールザッテル ; ”Rottalsattel”;3885m)に着いたら、南稜(氷雪と岩のミックスルート)をたどって頂上に至る。

ユングフラウヨッホからユングフラウの山頂まで、登りで約3−4時間、標高差 約850m。
登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD(+)。
岩場のピッチグレードは、最大で、供I浩磴亮侈未虜蚤膽佚戮鰐50度。

なお、ユングフラウは、ユングフラウヨッホまで簡単にアクセスできることもあり、逆に登山事故件数が多いという(文献1)。麓からの日帰りだと高度順応がポイントとなる。


※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の「ユングフラウ」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の、ユングフラウ(" Jungfrau ")の項(文献2)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ユングフラウ(“Jungfrau (Berg)”)の項(文献3)、
及びスイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献4)、
を参照して記載した。


※ ウイキペディア英語版の、ユングフラウ(Jungfrau)の項

 https://en.wikipedia.org/wiki/Jungfrau

※ ウイキペディア ドイツ語版の、ユングフラウ(“Jungfrau (Berg)”)の項、

https://de.wikipedia.org/wiki/Jungfrau


※ スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト

 https://map.geo.admin.ch/
山頂
危険個所
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

ユングフラウ( 「乙女」「処女」の意)は、スイスベルン州のベルナー・オーバーラント地方にあるアルプス山脈の山で、ユングフラウ山地の最高峰である。
ユングフラウは同じ山地の他の2つの高峰であるアイガー・メンヒとともに、「オーバーラント三山」「ユングフラウ三山」と呼ばれている。
初登頂は、アーラウ在住のメイヤー兄弟によって1811年に成し遂げられた。かつては登るのが難しい山であったが、現在はユングフラウ鉄道(全長9.3km)のラック式鉄道が標高3,454mのユングフラウヨッホ駅まで運行している。この駅はヨーロッパで最も高い位置にある鉄道駅である。ヨッホとは山のピークとピークの間の鞍部を意味する。

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