フィングスティック（Pfingstegg）は、スイス中部、ベルナーオーバーラント(Berner oberland)地域のうち、グリンデルワルト付近にある、観光地の一つである。

グリンデルワルト（Grindelwald）の町の東、約１ｋｍの位置にあり、グリンデルワルトの町の東からロープウエーが通じている。また、グリンデルワルトの町からハイキングコースがあり、歩いて登り降りすることもできる。

ロープウェイ駅の標高は、1387ｍであり、グリンデルワルトの東にそびえているメッテンベルク（Mattenberg）の中腹に位置する。

この地点の地名は、日本語訳としては、「フィングスティック」のほかに、「フィングステック」、「フィングスティッグ」、「プフィングスティック」、「プフィングステック」、「フィンシュティック」、など、観光ガイドブックや、インターネット情報上では様々に訳されており、統一されていない。
（例えば、（文献１）では、「フィングステック」、（文献２）では、「プフィングステック」と表記されている）

本稿では、標準ドイツ語発音に最も近いと思われる、「フィングスティック」に表記を統一する。

フィングスティックは、古くから、グリンデルワルト氷河観光の為に観光開発された場所であり、１９８０年代まではそれらの氷河末端部まで、ハイキングコースがあったが、２１世紀に入ってからの、地球温暖化の影響と推定されている、氷河の融解、後退により、上グリンデルワルト氷河、下グリンデルワルト氷河とも、その氷河末端にはハイキングコースからは簡単に近づけなくなっているようである。
そのためか、（文献２）におけるフィングスティックの解説では、グリンデルワルト氷河観光に関して、記載がない。

フィングスティックは、（文献２）によると、グリンデルワルトの町の展望台や、遊戯施設（長い滑り台）がある。
また、グリンデルワルト氷河観光の為に作られたハイキングコースが、ここから、グローセシャイディックまで続いている（文献１）、（文献３）。


本稿は、
１）小川清美　著
　「ヨーロッパアルプスハイキングガイド、グリンデルワルト周辺を歩く」
　　　山と渓谷社　刊　（2000）　（文献１）、
２）　スイス政府観光局のホームページ（日本語版）のうち、
　　「プフィングステック」の項　（文献２）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2022年9月　閲覧）
３）スイスの公的なインターネット地形図（Swiss　Topo）

を参照して記載した。


※ スイス政府観光局のホームページのうち、「フィンシュテック」の項

　https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/the-pfingstegg-toboggan-run/

※　スイスの公的なインターネット地形図（Swiss　topo)

https://map.geo.admin.ch/