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空木岳(うつぎだけ)

最終更新:JJ0JVL

世にも美しい巨岩群を持つ中央アルプス第二の高峰


空木岳は長野県南部にある標高2864mの山です。中央アルプスに属しており、同エリアでは木曽駒ヶ岳に次ぐ高さです。
山体は大きく堂々としており、近接する南駒ヶ岳と並んでダイナミックな景観を展開しています。日本百名山の一座ですが、選定者の深田久弥は南駒ヶ岳とどちらに決めるか迷ったそうです。空木岳が競り勝った要因は、標高がわずかに高いことと、山名の響きの良さからでした。


 "ウツギ"
"空木"の山名の由来は諸説あります。その一つによると、春先に頂上部に残る雪が、ちょうど東麓の伊那谷(いなだに)で満開となるウツギの花に似ているから、と言われています。

巨岩がアクセントの白砂青松


 "駒石より山頂を望む"
空木岳の上部は花崗岩類で構成されています。頂上付近はあちこちで巨岩が見られ、まるでにょきにょきと生えているかのようです。加えて、花崗岩が風化してできた白い砂礫とハイマツの深緑のコントラストが、他では見られないような美しさを作り出しています。


 "駒石"
とりわけ目立つ大きな岩は「駒石(こまいし)」と呼ばれており、空木岳のシンボル的存在です。


 "山頂"
山頂は、360度の眺望が期待できます。


 "山頂:南駒ヶ岳を望む"
雄々しく立つ南駒ヶ岳や、木曽駒ヶ岳へと続く中央アルプスの稜線、その背後には御嶽山と北アルプスも見えます。


 "山頂:南アルプスを望む"
また伊那谷を挟んだ先には八ヶ岳や南アルプスの山並みが連綿と続き、富士山がちょこんと顔をのぞかせます。

ライチョウの復活を目指す中央アルプス


 "檜尾岳付近:ライチョウ"
中央アルプスでは、絶滅したとされるライチョウの復活、および保護活動が進行しています。
2020年に乗鞍岳に棲んでいたライチョウ19羽が木曽駒ヶ岳周辺に放鳥されました。翌年にはおよそ50年ぶりに自然繁殖に成功し、将棊頭山(しょうぎがしらやま)から空木岳の間で生息が確認されました。
以降は何人もの登山者が、山行中にライチョウに出会っています。

定番の池山尾根から行く


 "モデルコース(池山尾根〜空木岳)"
1日目:8時間4分 9.2km
駒ヶ根高原スキー場(100分)→林道終点(49分)→タカウチ場(119分)→マセナギ(100分)→ヨナ沢ノ頭(80分)→駒石(36分)→空木駒峰ヒュッテ

2日目:5時間238分 9.5km
空木駒峰ヒュッテ(15分)→空木岳(8分)→空木駒峰ヒュッテ(35分)→空木平避難小屋(39分)→ヨナ沢ノ頭(66分)→マセナギ(70分)→タカウチ場(35分)→林道終点(55分)→駒ヶ根高原スキー場


 "タカウチ場"
池山尾根は登山口へのアクセスが良く、最も選ばれている登路です。(登山口:駒ヶ根高原スキー場駐車場
出発してしばらく進むとタカウチ場に出合います。池山へ行く「池山ハイキングコース」と、迂回する「遊歩道コース」に分かれますが、2つのルートは後で合流します。


 "水場"
合流地点には水場があり、大木をくり抜いた水受けが据えられています。ここが最後の水場となるため、たっぷりと水を補給しておきます。近くに建つ池山小屋はログハウス風の立派な避難小屋です。


 "小地獄"
「大地獄」「小地獄」はハシゴや鎖場が連続する痩せた尾根道です。過去には滑落事故がいくつも発生しており、足を滑らせないように慎重に登ります。
針葉樹の森は、しだいにダケカンバの木立へと変わっていきます。


 "空木平"
いよいよ展望が開けていき、再び分岐点です。どちらの道も山頂へ至ることができますが、一方は駒石の奇観を楽しむ道です。
もう一方は尾根道から逸れ空木平(うつぎだいら)を経由します。「空木平カール」とも呼ばれる氷河の浸食でできた谷で、お花畑が広がります。
往路と復路で異なる道を選択すれば、変化に富んだ行程にすることができます。


 "空木駒峰ヒュッテ"
山頂直下には空木駒峰(うつぎこまほう)ヒュッテがあります。
かつては稜線付近に避難小屋が無く、地元の山岳会が遭難防止を目的に7年の歳月をかけて建設しました。宿泊は素泊まりのみのため、食事は好きな食材を持ち込んで自炊をします。

人気の縦走ルート


 "モデルコース(空木岳〜木曽駒ヶ岳)"
1日目:9時間13分 10.4km
駒ヶ根高原スキー場(100分)→林道終点(49分)→タカウチ場(119分)→マセナギ(100分)→ヨナ沢の頭(80分)→駒石(36分)→空木駒峰ヒュッテ(15分)→空木岳(54分)→木曽殿越(木曽殿山荘)

2日目:5時間238分 9.5km
木曽殿越(木曽殿山荘)(37分)→東川岳(120分)→熊沢岳(120分)→檜尾岳(62分)→濁沢大峰(73分)→極楽平(33分)→宝剣岳(25分)→中岳(27分)→木曽駒ヶ岳(28分)→乗越浄土(30分)→千畳敷


 "木曽駒ヶ岳山頂"

 "島田娘付近:南駒ヶ岳へ続く稜線、空木岳(左奥)、南駒ヶ岳(中央奥)"
空木岳から木曽駒ヶ岳を結ぶ縦走も人気です。
アップダウンが多く長丁場ですが、稜線歩きをたっぷりと満喫することができます。


 "木曽殿山荘"
空木岳と東川岳の鞍部は木曽殿越(きそどのこし)で、平安時代に、源氏の武将である木曽義仲(きそよしなか:1154-1184年)がここを越えたとする伝説が残ります。現在は木曽殿山荘が建っており、夕食の献立はおでんと山菜ごはんです。
水場は西麓の木曽谷(きそだに)へ向かう登山道へ入った所にあり、「義仲の力水」と呼ばれます。


 "檜尾避難小屋"
稜線上のほぼ中間地点は檜尾岳(ひのきおだけ)です。西へ伸びる檜尾尾根を見遣れば、檜尾避難小屋がぽつんと建っています。


 "宝剣岳:鎖場"
木曽駒ヶ岳の手前には、宝剣岳が立ちはだかっています。
険しい岩山で、越えるためには岩場を登るための基本的な技術を身につけている必要があります。
登山口 駒ヶ根高原スキー場駐車場
菅ノ台バスセンター・駐車場
伊奈川ダム上駐車場
基本情報
標高 2864m
場所 北緯35度43分08秒, 東経137度49分01秒
カシミール3D
2013-06-04 23:01 - oyaji56 

 山頂には二等三角点が有り、三角点名は「駒ヶ岳」であるため空木岳の名前は比較的新しいことが分かる。昭和2年(1927年)の陸地測量部5万分の1の地形図では山名は「前駒ヶ岳」と表示されています。(jj0jvl)
山頂
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

空木岳(うつぎだけ)は長野県駒ヶ根市、飯島町、大桑村にまたがる標高2,864 mの山。木曽駒ヶ岳山群以外では木曽山脈(中央アルプス)で最も標高の高い山であり、日本百名山に選定されている。
1951年(昭和26年)に、中央アルプス県立自然公園(後の中央アルプス国定公園)に指定された。『日本百名山』の著者である深田久弥が同著を執筆する際、木曽山脈南半分から一つ選ぼうとして南駒ヶ岳と空木岳とで迷った結果、最終的にはわずかに背が高いこと、そして山名の美しさから空木を選んだという。また山頂には、二等三角点があり、花崗岩の大きな岩が乱立する。山頂直下の北東には空木駒峰ヒュッテがあり、その先の稜線上には「駒石」(写真)と呼ばれる巨石がある。東北東に広がる空木平カールには無人小屋の空木平避難小屋がある。

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