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更新日:2017年08月16日 訪問者数:892
クライミング/沢登り 技術・知識
シンプルで強力、「改良強化男結び」で末端に輪を作る
makobe
シンプルで強力、ゆるまない、ほどけない 「改良・強化男結び」
・ ロープの末端に輪を作る結び方です。
 ( ハーネスにロープの末端を結ぶときのスタンダードは、2重エイトノットですが、
 結びが大きくて、末端をパックアップでフィッシャーマンで止めたりと、煩雑です。 )

・ シンプルでおぼえやすく、強固。
( 末端の引き込みの不安がありませんので、末端をロープの直径の10倍もあましたり、
バックアップでもう一結びすることは不用です。)
(1)2重の輪を作って
(2)末端を手前から、2重の輪にさしこみます。 
(3)下の輪から手前に戻す。
(3)もう一度、2重の輪にさし込むと、強化男結び。
( ここまでは一般的な強化男結びですが、
ここからもう一手間かけて、さらに強固に・・・)
・ ここまでの、強化男結びについては、下記URLの動画で、分かりやすく紹介されています。
・ 普通の強化男結びから、もう1手間、末端を折り返してさらに強力に・・・
(4)末端を元綱をまわりこんでから輪に差し戻す。
・ 末端を少し残して、全体を引き絞って完成です。
( 末端はロープの直径の数倍あればokです。)
( W8ノットと比較して手順が半分で、シンプルでかつ間違いが少ないです。)
( どこを引いても、結び目がかたまる方向に力が作用して、末端の吸い込みもないので、信頼感100%。)
・ ロープの両端に輪を作ることで、スリングに・・・
( 2つの輪の大きさが違うのには理由があって、2つの輪を同時に同じカラビナにセットしたとき、コブが同じ位置にくるとじゃまくさいので、わざと輪の大きさを変えてあります。)
・ ロープの両端に輪を作ることで、
2つの輪にまとめて、カラビナをかけたり、
中央にカラビナをかけて固定分散の支点にしたり、
大きいほうの輪につま先をいれてあぶみにしたり、
手首を下からさしこんで、こぶをにぎりこんでぶらさがったり・・・ と、
いろいろな応用が考えられます。

( 従来のダブルエイトノットで、メインロープをハーネスにセットする部分を、
「改良・強化男結び」に置き換えて。 )

( どの方向から力がかかっても、全て結び目を固める方向に働き、
結びに対する不安はありません。 )

・ 固定分散で、2つの支点を結ぶときの、
ロープの中央とカラビナの固定方法は、
万一片方の支点がはずれても、
のこりの支点だけで支えることができるように工夫が必要です。
・ ガースヒッチ や クローブヒッチ では、不足です。
( ネットで調べていたら、便利な固定方法を紹介したページを見つけました。 )
( URLを記録しわすれて、作者も結びの名前も不明で、その後検索を重ねましたが、いまだにヒットできません。ご存知の方がおられましたら、お知らせいただきたいと思います。 )
(1) 中央を輪にしてカラビナを通す。 
(2) 輪の先端を下におりこむ。
(3)両耳をもちあげて、面をあわせる。
(4)輪に元の2本をくぐらせる。
(5)ひきしぼって完成。
・ 裏側の様子。
< 最後に >
・ 強固といってはいますが、どのむすびでも正確に結べば、強度の違いはたいした問題でなく、
結びの強度よりも、結ぶ動作が正しくまちがえずに繰り返しできるかどうかが、
トラブルを減らす大きな要素だと思います。

( ダブルエイトをおぼえはじめたころは、相当練習したつもりですが、
どこかでまちがえてきれいな結びにならないときが結構な確率でありました。)

・ ダブルエイトノットが苦手で、いまいち好きになれないと思っている方は、
ぜひ試してみてください、シンプルで、数アクションで結べて、間違いも少ないので、おすすめです。

( YouTubeでも、2重8の字の注意点を紹介されている動画がありました。 )
・ 今回の、「改良・強化男結び」の大きな特徴は、
末端を折り返して引き締めることで、
反対方向の末端を含めて3本をまとめて、
まわりを2重にしめつけることで、末端から緩むことは皆無と思えます。

( 結びの強度を数字で比較することは、シロウトでできませんが、
理屈よりも、まずは手持ちのロープで試してみてください、
実際にぶらさがってみれば、違いは実感していただけると思います。 )

< 追記 : 最近読んだ本の中に、結び方と強度低下の割合の数値が載っていました。 >
 参考までに、一部を紹介させていただきます。

 名称           強度低下の割合  
 Wエイトノットで折り返し  、 23〜34% 
 ボウラインノット        、 26〜45% 
 ダブルフィッシャーマンベンド 、 20〜35% 
  ・・・ 以下省略 ・・・  
 ガースヒッチ          、 30〜60% 
( 注 : 上記数値は 東京新聞 発行 「 高みへ ・・・ 大人の山岳部 」 ¥1800円
     初版 2014年 
     2015年 10月 27日 4刷発行 より 転載 させていただきました。 )

( この”絶対にほどけない”とゆうメリットが、
反対に、”ほどきにくい”とゆうデメリットに感じる方もおられるとおもいます、
それも、きまった手順でほどいていけば、簡単に解除できます。 )

ほどきかたの手順は、下記ブログでふれていますので、よかったら見てみて下さい。
<追加報告>----------------------------------------------------------
◎ 結び強度の比較テストの結果。(2017年8月16日)
・ 6月中旬にノート投稿してからほぼ2ヶ月が経過して、その間に従来の結びとの強度比較を行ってきました。 ( その間には新しいつなぎ結びを3つ考案して、それぞれの破断強度を比較しました)

・ このノートで紹介している、末端を折り返してほどけにくさをねらった「改良強化男結び」では、
極限のひっぱり加重がかかったときには、元綱から結び目にはいってすぐの折り曲げ部分に、加重が集中して、その部分が一番破断しやすい弱点があることがわかりました。

( クロスベンドのテストで、両端を改良強化男結びで、クランプに固定しましたが、ダブルフィッシャーマンよりも先に、元綱と結び目の根元で破断しましたので、すっぽ抜けの防止も、全体の強度には貢献していないと判断しました。)

・ 結果、末端に輪を作る用途にも、「クロスベンド(3)」が、強度的に最も望ましいと思われます。
( 最新のテスト状況を合わせて、下記最新投稿をごらんいただきたいと思います。)
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