安倍奥日帰り縦走 (梅ヶ島温泉-八紘嶺-大谷嶺-山伏-新田)
- GPS
- 08:19
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,851m
- 下り
- 2,020m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 8:14
天候 | 晴れ 微風・無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に良く整備されていて、迷うようなところはない。 梅ヶ島温泉-八紘嶺: ひたすら急登。梅ヶ島温泉から歩くと2回林道と交わる。八紘嶺だけが目当てなら、もっと高いところまでクルマで到達可能。景色はほぼずっと樹林帯のため期待できないが、木々の間からなら少し見られる。 八紘嶺-大谷嶺: アップダウン多く思った以上に大変。樹林帯が多いので景色もあまりよくない。 大谷嶺-山伏: 比較的なだらかな区間だが、大谷嶺の先には崩壊地があり通過時要注意。山伏付近は笹原多し。 山伏-登山口: 蓬峠付近までは急傾斜だが、以降比較的ゆるやか。水場多数。登山口から新田のバス停までは初めは砂利の林道で後にアスファルト道路になる。 |
写真
感想
安倍奥方面は遠い昔に山伏だけ往復で歩いたことがあったが、それ自体が遠い昔で記録には残っていても記憶にはほとんど残っていなかった。今回山伏を含む安倍奥の主な山々を日帰りで歩いて回る計画を立て実行してきた。
梅ヶ島温泉の駐車場は5:40頃に到着。薄明るくなりつつはあったがまだライトの要る時間。少しゆっくり目に準備して完全に夜が明けてから6時過ぎに行動開始。観光客向けの駐車場は自分のクルマ以外はなし。事前に良く地図を見なかったため、駐車場から一旦下るところを誤って登ってしまい10分ほどのロス。6:15に気を取り直して再出発。初めは車道歩きで地図を見るとヘアピンをショートカットするように登山道が付いているらしい。良く目を凝らしながら歩きそれらしいところを発見。いきなりの急坂。少し歩いて再び車道にぶつかり、再度本格的な登山口があらわれる。見落とさずに済んだようだ。それにしても八紘嶺までの登りは急傾斜一辺倒で、かなりつらい。ペースは上げようもなくゆっくり歩くのみ。夜が明けて遠くに太陽も見えるが、樹林帯は濃く、日が昇っても薄暗い登山道を歩く。整備は完ぺきなので迷いようもない。標高を上げたらもう1度林道と交わり、再び登山口の表示。林道を使ってここまで車で来る人向けの登山口案内のようだ。この先もやはり急傾斜が続く。ペースを落としているとは言え、ふくらはぎが攣りそうになる。標高を上げれば展望が広がることを期待したが、樹林は濃く木々の間から見える程度は変わらない。その上安倍峠方向から雲が湧いてきて、晴れていたはずが曇りもようになる。今日は高気圧が乗って晴れのはずなのに。聞いてない。でも遠くには青空が見えるので悲観せずに歩く。いつの間にか尾根に乗ったようで、厳しい登りもなくなる。そうこうしているうちに最初のピークである八紘嶺に到着。ここもやはり樹林の中なので360度の大パノラマとはいかなかったが、富士山や、雪をかぶった南アルプスなども見える。ここで大休止するも止まると寒さを感じる。この時期は歩けば体が温まり問題ないが、止まった時にいかに体を冷やさないかが重要である。この先は縦走路だが既に標高差1000メートルを稼いだから大したことはなかろうと思ったがそれは誤りだった。標高差は大きくはないが、傾斜が急な所が続き気を抜けない。アップダウンも多いので思ったより時間もかかる。展望は時折樹木が途切れ見られるようになる。でも樹林帯歩きの趣は基本変わらない。アップダウンを何度も繰り返して2つ目のピークである大谷嶺に到着。ここは樹木がないし小広いので休憩にもってこいだった。山頂からは南アルプス南部の山々が見え、聖岳や赤石岳は雪を被って白くなっていた。ここでも大休止したが、暖かく長居したくなるくらいだった。でもまだ皇帝の半分程度なので先を急ぐことに。この先は多少アップダウンも減り気楽な縦走路っぽくなる。一か所崩壊地の縁を歩くが、登山道がしっかりしていたので危険は感じなかった。この崩壊地の手前あたりで一頭のカモシカに遭遇。しばらく見つめあう。クマじゃなくてよかった。登山者は大谷嶺までは1人しか見かけなくて、静かというか静かすぎたが、山伏が近付くにつれて人が増えてきた。山伏の往復のついでに乗超まで行く人もいるようだ。山伏が近付くにつれ笹の原っぱが時折見えるようになる。以前山伏に来た時は登山口からの単純往復だったのでこのような景色を見た記憶はなかった。大谷嶺を過ぎてから休憩適地がなくて歩き通してくたびれかけたころ、この日最後のピークの山伏に到着。ここはさすがに休憩中の登山者が多かった。地図を見るとすぐ近くまで車道が通っているのでそこから歩いてきている人もいるのかもしれない。こちらは既に5時間以上歩き通しなので景色のいいここでゆっくり休みたかったが、ここからのコースタイムを足すとバスの時間に間に合うかどうかギリギリになってしまった。南アルプスや富士山の写真を収めてそそくさと下山開始。バスに間に合わなければ駐車場まで約4kmを1時間程度で歩けば良いのだが、ただの県道だし交通量も週末で多いのでできればバスを利用したかった。山頂からしばらくは自分としてはかなりペースを上げ、下りなのに汗をかきつつ歩く。既に12時を回っていたがまだ登りの登山者が多い。これから登ったら下山時は真っ暗だなと他人事ながら心配になってしまう。蓬峠の表示で地図と時間を見比べると時間にはだいぶ余裕ができたことが分かった。バスには間に合いそうなのでここからはペースを落としてきょろきょろあたりを見渡しながら歩く。以前山伏に来た時にワサビ田を見た記憶があって、ワサビ田のような跡は今もあったが、水は張られていないし草もぼうぼうで今は何も育てていないようだった。別の場所に移ったのだろうか。登山道は沢沿いなのであちこちに水場があり、単純往復であれば余計な水を持たなくても済みそうだった。こちらは水場など全くない稜線を歩く予定だったので、最初から水場はあてにしていなかった。登りの登山者も途切れ、ワサビ田もなくなってから登山口に到着。下りを焦って歩いたおかげか、意外と早く着いてしまった。登山口付近でゆっくり休憩し林道歩きに備える。ここから先は車道だが、はじめは砂利の林道で車でもスピードを出して走るのは難しそうだった。大谷嶺との分岐を過ぎるときれいなアスファルト道路というか、生活道路になり、茶畑なども見えるようになる。地図を良く見て目指すバス停を間違えないようにする。い結局予定のバスよりも30分ほど早くバス停に到着。最後のアスファルト歩きがよいクールダウンになった。バスの定刻は14:42だったが、時間になっても来ない。3分、5分と時間が過ぎ、ひょっとして今日は運休か?と腹をくくりかけた頃になって約10分遅れで無事到着。梅ヶ島温泉まで戻って少し歩いて今日の行動は終了。長かった。梅ヶ島温泉は、紅葉目当ての観光客で混雑していて、完全装備の登山者は場違いな感じがした。
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