【薮山レコ】猿鼻山(土倉山) 〜飯豊山麓のマイナー低山〜

- GPS
- --:--
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 834m
- 下り
- 824m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:00
(参考にした古い地図):「飯豊連峰大地図」(S42 藤島玄 編集)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道の無い薮山を地形図のみを頼りに目指す。詳細は写真参照。 |
写真
感想
去年の12/2に登った940m峰から東に見えていた猿鼻山(土倉山)(982.9m)が気になり、飯豊連峰の展望を期待して登ってみた。土倉山は玉川水系と横川水系に挟まれた1000m以下の低山が広がるエリアに位置し周囲では頭一つ分だけ高い山である。また怪峰、摺掛山や白倉山が近くに存在する魅力的エリアである。
河原角集落から1kmほど南下した道路からスタート。すぐに滝川(横川)の渡渉。川幅広く水量は深いところで腿上程度。長靴で渡渉し登山靴に履き替えスタート。木ノ峠沢と接近する一本南の沢に沿って杉林の森を進む。南側には日の当たらない黒岩(掛摺山の北西壁)の大岩壁がそそり立っている。杉林が終わると雑木林や湿地帯を通過し無名峰(948m)の北東尾根に取り付く。かなり急な薮尾根の東側は切れ落ちて高度感抜群。
無名峰からはアップダウンのある薮の稜線を北上して猿鼻山(土倉山)を目指す。途中、背丈を越える笹や椿薮に加えツツジ系の薮が多く容赦なく身体を鞭打ってくる。1時間半もの激闘の末ようやく猿鼻山(土倉山)へたどり着く。山頂には傾いた二等三角点がひっそりと頭を出していた。やはり東側が切れ落ちた山頂からは高度感のある展望が楽しめた。西側は樹林の間から新雪を頂いた飯豊連峰のパノラマが望まれた。
下山は猿鼻山の痩せた北東尾根を進み途中でトラバースして木ノ峠沢方面へ向か予定。通過してみると濃い薮と急傾斜で進路を間違えて登り返したり岩場のナイフリッジの通過があったりと、かなりヤバイ尾根だった。紅葉したブナの小尾根(朴の木峠)を乗り越え木ノ峠沢へ下る。最後は杉林のなだらかな尾根に登り返し古径をたどり横川へ向かう。そしてデポしておいた長靴に履き替え横川を渡渉しスタート地点へ戻った。
意図して登ったわけではありませんが、今年(2016年)の干支は猿(申)でした。
コメント
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catwalkさん、こんにちは。
「土倉山」は聞いたことのない山ですが、いつもながら整理された写真&コメント
その奥からはcatwalkさんの山中での華麗な身のこなしも伝わってきそうです。
こうしたマイナー峰の参考記録は、本当に貴重ですばらしいと思います(^^)
ところで、今回登られた場所の近くになりますが、私もいつか
「倉手山→はっぽうはげ→ひとはねの峰」周回をしてみたいと思っています
おそらくcatwalkさんならばすでに踏破されているルートだと思うのですが、
あそこはいかかでしょう?
どこかヤバそうな場所はありますでしょうか(?_?)
Forest21様、コメントありがとうございます。土倉山は古い呼び名で「山と高原地図」では猿鼻山(さるっぱなやま)となっていますので修正しておきました。検索すると最近では山岳ガイドによる雪山ハイキングの募集サイトがありますね。「小国町叶水の隠れた名峰 猿鼻山に登ろう」です。
http://www.iideasahi.jp/gaku-20150412.pdf
冬は飯豊の展望も素晴らしいようで地元では意外と知られているようです。
残雪期の状況しか分かりませんが、ひとはねの峰からはっぽうはげの手前まではヤセ尾根で東側に雪庇が発達し雪崩の巣になっており、やや通行に難ありですが西側の樹林帯に迂回できる場所も多いので、Forest21様なら大丈夫だと思います。せっかくなら合ノ峰(1077m)から鍋倉山(1190m)まで足を延ばしてみれば飯豊山やダイグラ尾根の展望がさらに素晴らしいです。自分は4年前の4月に小玉川岩魚ランド〜はっぽうはげ〜鍋倉山〜鞍掛山と周回し泡の湯温泉で締めくくりましたが、展望抜群の充実したコースでした。ただ鍋倉山からの下山が急傾斜で雪庇の張り出しや亀裂の通過があり一番の難所でした。残雪期はこの区間だけお勧めできません。参考までに周回した時の画像を数枚載せてみます。
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