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Yamareco

記録ID: 1011818
全員に公開
ハイキング
丹沢

道のない道抜けていた@丹沢三峰廃線林道ルート-無名ノ頭北尾根

2016年11月20日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:35
距離
19.8km
登り
1,552m
下り
1,555m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:51
休憩
1:44
合計
8:35
距離 19.8km 登り 1,558m 下り 1,567m
8:01
158
スタート地点
10:39
10:57
9
11:06
11:12
20
11:32
11:46
24
12:10
12:57
25
13:22
13:34
17
13:51
13:57
153
16:30
16:31
5
16:36
ゴール地点
スタート・ゴール地点は本間橋の一つ手前の橋の脇の閉鎖林道入口になります。
昼食は太礼ノ頭で取ったので、ここでの休憩時間が長くなっています。
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2016年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
早戸川林道、旧丹沢観光センター近くの道端
コース状況/
危険箇所等
本間橋手前の橋の脇の支線林道から本間ノ頭に至る尾根道は、2箇所で崩落していて、もう事実上の廃道のようです。何とか迂回して正規の尾根道に出ましたが、かなり難儀することは間違いないです。
本間ノ頭から太礼ノ頭にかけての稜線ルートは良く整備されていて危険箇所はありません。
無名ノ頭から本間橋に下るバリルートは、前半こそテープが短い間隔で巻いてあって、勾配も穏やかで歩きやすかったですが、直進すると急な斜面になって大変危険な下りになります。木々に覆われて見落としやすいのですが、尾根が左側にも分かれたところがあり、そちらが正解でした。また、鹿柵の扉をくぐると先の方の木にマーキングがあるんですが、それを信じてから離れて下ると、またもやとても下れそうにない緩い地盤の急斜面になります。鹿柵沿いに戻り、しばらくして柵が左に折れるところをそれに沿って下りますが、それを左折せずに前に続く柵沿いに真っ直ぐ進むと、「水源の森林」の杭があるのですが、またまたすぐに急斜面になって下れなくなります。
柵が終わって急斜面をつづら折れして下る区間になりますが、既に昔整えられた道はなくなった状態で、土止めの路肩の丸太は消えて、古い杭が無数に出っ張っていました。つづら折れの道はもうほぼ消失していて、途中からそのままストレートに下りましたが、砂利や石ころがたくさん浮いていて、とても滑りやすいのです。ただし、砂利のすぐ下が土のせいか、スパッと滑るのではなくて、じわーっと滑っていく感じで、何とか降りられました。こちらも最早廃道でしょうね。
その他周辺情報 しばらく前から魚止め橋のちょっと先の斜面崩落で、早戸川国際マス釣り場の少し先でゲートが閉じられたまま、今年になって法面整備工事が行なわれて、いよいよ完成してゲートが最近開放されました。以前のように、未舗装区間の手前までは車で行けるようになりました。
長らく法面工事のために閉鎖されていた早戸川林道のゲートが、最近開放されたそうなので、以前から行きたいと思っていた丹沢三峰を踏破すべく、朝5時45分に家を出ました。天気予報は晴れで、季節外れの予想最高気温が20℃にまでなるようでしたから、丹沢でも歩いていると暑くなるのは間違いないので、長袖シャツとベストだけの井出達です。しかし、横浜市内から国道246号線を厚木まで、ずっとご覧のような霧で、少々心配になってきます。
長らく法面工事のために閉鎖されていた早戸川林道のゲートが、最近開放されたそうなので、以前から行きたいと思っていた丹沢三峰を踏破すべく、朝5時45分に家を出ました。天気予報は晴れで、季節外れの予想最高気温が20℃にまでなるようでしたから、丹沢でも歩いていると暑くなるのは間違いないので、長袖シャツとベストだけの井出達です。しかし、横浜市内から国道246号線を厚木まで、ずっとご覧のような霧で、少々心配になってきます。
宮ヶ瀬に到着する頃には、さっきまでの霧が嘘のように晴れ間が広がってきましたが、場所によってはまだガスってます。それでも、これからは徐々に回復して全体的に晴れてくれそうです。
宮ヶ瀬に到着する頃には、さっきまでの霧が嘘のように晴れ間が広がってきましたが、場所によってはまだガスってます。それでも、これからは徐々に回復して全体的に晴れてくれそうです。
宮ヶ瀬湖の西側北岸の荒井林道には2箇所水場があり、手前のところで昼に食べるラーメン用に水を補給しておきます。今回は丹沢の名水での「出前山頂」です(^∇^)v
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宮ヶ瀬湖の西側北岸の荒井林道には2箇所水場があり、手前のところで昼に食べるラーメン用に水を補給しておきます。今回は丹沢の名水での「出前山頂」です(^∇^)v
荒井林道からそのまま早戸川林道になりますが、情報通り早戸川国際マス釣り場の先のゲートが開かれていて、目指す本間橋には7時50分には到着できました。今回のルートはここから丹沢三峰の東峰にあたる本間ノ頭に抜ける破線ルートです。以前丹沢観光センターが営業していた頃には、このルートを利用するハイカーは結構いたそうですが、センターが休業した上、しばらくの林道閉鎖ですっかり寂れた道になっているようです。
荒井林道からそのまま早戸川林道になりますが、情報通り早戸川国際マス釣り場の先のゲートが開かれていて、目指す本間橋には7時50分には到着できました。今回のルートはここから丹沢三峰の東峰にあたる本間ノ頭に抜ける破線ルートです。以前丹沢観光センターが営業していた頃には、このルートを利用するハイカーは結構いたそうですが、センターが休業した上、しばらくの林道閉鎖ですっかり寂れた道になっているようです。
複数のガイドマップでは本間橋からスタートするように書かれていましたが、国土地理院の地図を確認すると、入り口は一つ手前の橋の脇の支線林道を進み、そのまま車道が終わって登山道になるように線が入っていました。もちろん丹沢観光センター側からも登れるはずで、そちらが本来の登山道なのでしょうが、どこで林道側のルートと合流するのかは分かりません。
複数のガイドマップでは本間橋からスタートするように書かれていましたが、国土地理院の地図を確認すると、入り口は一つ手前の橋の脇の支線林道を進み、そのまま車道が終わって登山道になるように線が入っていました。もちろん丹沢観光センター側からも登れるはずで、そちらが本来の登山道なのでしょうが、どこで林道側のルートと合流するのかは分かりません。
8時丁度にゲート脇から廃道になって久しい林道に入ります。こんな草だらけのところを抜けると右手に丹沢観光センターの敷地の柵があり、少し並行して進みます。
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8時丁度にゲート脇から廃道になって久しい林道に入ります。こんな草だらけのところを抜けると右手に丹沢観光センターの敷地の柵があり、少し並行して進みます。
車道にしては荒れた区間を抜けると、いかにも整備されていたことが分かる区間になります。ただし、車道にしては急勾配で、普通の登山道レベルです。しっかり水止めのゴムが横向きに埋め込まれていますね。
車道にしては荒れた区間を抜けると、いかにも整備されていたことが分かる区間になります。ただし、車道にしては急勾配で、普通の登山道レベルです。しっかり水止めのゴムが横向きに埋め込まれていますね。
上の方ではこんな風に道が流れてしまっていますが、勾配自体は変わりませんから、こんなところを車で登るのは無理だと分かりますでしょう? ジムニーのような4駆かオフロードバイクならなんとかギリギリと言うレベルでしょうか。
上の方ではこんな風に道が流れてしまっていますが、勾配自体は変わりませんから、こんなところを車で登るのは無理だと分かりますでしょう? ジムニーのような4駆かオフロードバイクならなんとかギリギリと言うレベルでしょうか。
その後つづら折れの急勾配がしばらく続き、ようやく車道が終わります。もし柵がなくて、ギリギリここまで車で登ってきたら、こうして道が消えてしまうのですから、Uターンもできないし、あの急勾配をバックで戻るのはちょっとヤバいでしょうね。それにしても、何でこんな道をわざわざお金を掛けて作ったんでしょうね。
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その後つづら折れの急勾配がしばらく続き、ようやく車道が終わります。もし柵がなくて、ギリギリここまで車で登ってきたら、こうして道が消えてしまうのですから、Uターンもできないし、あの急勾配をバックで戻るのはちょっとヤバいでしょうね。それにしても、何でこんな道をわざわざお金を掛けて作ったんでしょうね。
しばらくは勾配もそれまでと変わらぬ尾根道になります。この区間にはリボン等はありませんが、道はこの尾根しかないので、そのまま登ります。
しばらくは勾配もそれまでと変わらぬ尾根道になります。この区間にはリボン等はありませんが、道はこの尾根しかないので、そのまま登ります。
勾配がかなり厳しくなってきます。木を切り取っていることから、ここが道として使われたことが分かりますね。
勾配がかなり厳しくなってきます。木を切り取っていることから、ここが道として使われたことが分かりますね。
少しするとロープが吊られたところに出ます。勾配が厳しいのはずっと同じですが、落ち葉でフカフカした赤土道の登りですから、ロープがあるのはかなり助かりますね。
少しするとロープが吊られたところに出ます。勾配が厳しいのはずっと同じですが、落ち葉でフカフカした赤土道の登りですから、ロープがあるのはかなり助かりますね。
すると、道は二又に分かれるところに至りました。左右とも斜面をトラバースする道です。左は若干下っていますが、地図を見るとどうやら早戸川国際マス釣り場方面からヌタノ丸経由でここに至るバリルートのようです。
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すると、道は二又に分かれるところに至りました。左右とも斜面をトラバースする道です。左は若干下っていますが、地図を見るとどうやら早戸川国際マス釣り場方面からヌタノ丸経由でここに至るバリルートのようです。
同じところから見た右側の道。これが本間ノ頭方面への登り道のようです。もちろんここは右に進みます。
同じところから見た右側の道。これが本間ノ頭方面への登り道のようです。もちろんここは右に進みます。
すると、すぐ先で斜面が流れ落ちてしまっていて、道が消えていました。もうこれはとても進める状況ではなく、さてどうしたものかと思い、上の方を見ると、今登ってきた尾根と上の尾根がT字につながっていて、左側は低くなっていました。そこで、一旦戻ってヌタノ丸方面に進み、上の尾根に登れるところを探してみることにします。
すると、すぐ先で斜面が流れ落ちてしまっていて、道が消えていました。もうこれはとても進める状況ではなく、さてどうしたものかと思い、上の方を見ると、今登ってきた尾根と上の尾根がT字につながっていて、左側は低くなっていました。そこで、一旦戻ってヌタノ丸方面に進み、上の尾根に登れるところを探してみることにします。
ヌタノ丸方面の道も踏み跡の薄いトラバースルートで、こんな感じで浮き砂利が踏ん張ってくれないので、変に足を置いて力を掛けると危険ですから、そーっと慎重に抜けます。
ヌタノ丸方面の道も踏み跡の薄いトラバースルートで、こんな感じで浮き砂利が踏ん張ってくれないので、変に足を置いて力を掛けると危険ですから、そーっと慎重に抜けます。
向こう側を見ると、明らかに上の尾根が下がっているのが分かります。先の方で上がれそうなところを探します。
向こう側を見ると、明らかに上の尾根が下がっているのが分かります。先の方で上がれそうなところを探します。
すると何やら踏み跡らしきものを発見。やはり同じように考えている人はいるんですね(^∇^)b これでとりあえず最初のピンチはクリアできました。
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すると何やら踏み跡らしきものを発見。やはり同じように考えている人はいるんですね(^∇^)b これでとりあえず最初のピンチはクリアできました。
こちらの尾根道は勾配が一旦緩やかになって歩きやすくなります。そして向こう側には鹿柵が設けられ、やはりここも適宜木が切り取られて歩く道が確保されているようで、本道から逸れているのですが、人の手が入っているところですから、ちょっとホッとしますね。
こちらの尾根道は勾配が一旦緩やかになって歩きやすくなります。そして向こう側には鹿柵が設けられ、やはりここも適宜木が切り取られて歩く道が確保されているようで、本道から逸れているのですが、人の手が入っているところですから、ちょっとホッとしますね。
鹿柵沿いにしばらく進みます。ところで、写真の右側が暗くなっていますが、どうも前回の山歩きでカメラを落として、何か傷んでしまったようです。広角側から標準付近まで黒くなってしまいましたが、望遠側はムラは出ません。買い替えの時期に来たようです(;´д`)
鹿柵沿いにしばらく進みます。ところで、写真の右側が暗くなっていますが、どうも前回の山歩きでカメラを落として、何か傷んでしまったようです。広角側から標準付近まで黒くなってしまいましたが、望遠側はムラは出ません。買い替えの時期に来たようです(;´д`)
傾斜が緩まって左側に広くなったところに出ると、何やら踏み跡が向こうに延びています。正規の道は先ほどの分岐で右に進むはずですから、ここで踏み跡に沿って向こうに出てみると、先で急勾配の登れなさそうなところに出まして、Uターン。まだここではないようです。
傾斜が緩まって左側に広くなったところに出ると、何やら踏み跡が向こうに延びています。正規の道は先ほどの分岐で右に進むはずですから、ここで踏み跡に沿って向こうに出てみると、先で急勾配の登れなさそうなところに出まして、Uターン。まだここではないようです。
で、もう少し登ってから同じように勾配の緩まったところで右に進むと、真ん中に岩が埋まっている平坦なところを越えます。するとその先でも鹿止めの柵が張られたところに出ましたので、こちら側を登ります。
で、もう少し登ってから同じように勾配の緩まったところで右に進むと、真ん中に岩が埋まっている平坦なところを越えます。するとその先でも鹿止めの柵が張られたところに出ましたので、こちら側を登ります。
傾斜はそれなりですが、やはり踏み固められていない上に落ち葉の絨毯で、ふかふかしていて何か滑りそうですね。
傾斜はそれなりですが、やはり踏み固められていない上に落ち葉の絨毯で、ふかふかしていて何か滑りそうですね。
そのうち鹿柵が倒れて役目を果たしていないところに出て、歩きやすい右側に移動します。
そのうち鹿柵が倒れて役目を果たしていないところに出て、歩きやすい右側に移動します。
すると、初めてのマーキングが出てきました! リボンではなくて赤のビニールテープですが、ここが正規ルートなのは間違いないでしょう。ところで、今回持って行ったカメラはペトリFT IIで、1972年製の絞込み測光TTL一眼レフです。標準の55mmの他に28mmと×2テレコンバーターを持って行きました。
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すると、初めてのマーキングが出てきました! リボンではなくて赤のビニールテープですが、ここが正規ルートなのは間違いないでしょう。ところで、今回持って行ったカメラはペトリFT IIで、1972年製の絞込み測光TTL一眼レフです。標準の55mmの他に28mmと×2テレコンバーターを持って行きました。
この尾根道はこうしてちゃんとテープが巻いてあります。多分、先ほどの分岐で左に進み、尾根に当たって登ってくればここに至るはずだったのでしょう。
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この尾根道はこうしてちゃんとテープが巻いてあります。多分、先ほどの分岐で左に進み、尾根に当たって登ってくればここに至るはずだったのでしょう。
そして、初めての案内板もありました。道はここしかないので、山側が本間ノ頭なのは誰でも分かりますが、こうして表示があるだけで安心できますね。
そして、初めての案内板もありました。道はここしかないので、山側が本間ノ頭なのは誰でも分かりますが、こうして表示があるだけで安心できますね。
尾根道をぐっと登って行きます。やはり気温は上がってきているので、ちょっと暑いけれど、風が流れると大変涼しくて火照った体をほど良く冷ましてくれます。
尾根道をぐっと登って行きます。やはり気温は上がってきているので、ちょっと暑いけれど、風が流れると大変涼しくて火照った体をほど良く冷ましてくれます。
目的地が見えてきました。右の小さいコブが無名ノ頭でしょうか。俄然やる気が起きてきます。
目的地が見えてきました。右の小さいコブが無名ノ頭でしょうか。俄然やる気が起きてきます。
と思ったら、道は突然なくなってしまいました。右を見るとすぐ先でV字谷になっていて向こうには抜けられません。そのまま真っ直ぐ登るには厳しい斜面ですが、少し行けるところまで行かないとどうにもなりません。
と思ったら、道は突然なくなってしまいました。右を見るとすぐ先でV字谷になっていて向こうには抜けられません。そのまま真っ直ぐ登るには厳しい斜面ですが、少し行けるところまで行かないとどうにもなりません。
しかし、もう掴む木や根っこもなくなってしまいました。もうこうなるとこのくらいの傾斜でも踏ん張りが利かずに足が滑って危険です。右に進んでもV字谷のままですから、左に進むしかないです。
しかし、もう掴む木や根っこもなくなってしまいました。もうこうなるとこのくらいの傾斜でも踏ん張りが利かずに足が滑って危険です。右に進んでもV字谷のままですから、左に進むしかないです。
左はこんな感じ。この付近は見事に木々がないので、一度斜面の表面が滑り落ちてしまったんでしょうね。ただ、渡れない傾斜ではないので、壁側に手を着いて、ストックを下に刺すようにして支えにしながら向こう側に抜けることができました。
左はこんな感じ。この付近は見事に木々がないので、一度斜面の表面が滑り落ちてしまったんでしょうね。ただ、渡れない傾斜ではないので、壁側に手を着いて、ストックを下に刺すようにして支えにしながら向こう側に抜けることができました。
しかし、そこから尾根に上がるのはまた難儀しまして、ご覧のような急勾配をよじ登ることになります。ただ、ここは木や根がたくさんあるので、それらに掴まることができるので、まだマシです。
しかし、そこから尾根に上がるのはまた難儀しまして、ご覧のような急勾配をよじ登ることになります。ただ、ここは木や根がたくさんあるので、それらに掴まることができるので、まだマシです。
そして、今までの苦労が嘘みたいに穏やかな尾根道になります。奥に「水源の森林」と書かれた白い杭が打ってあります。この道で正しいのが実感できます。
そして、今までの苦労が嘘みたいに穏やかな尾根道になります。奥に「水源の森林」と書かれた白い杭が打ってあります。この道で正しいのが実感できます。
すると、広くなったところでなぜか2本の木にロープが。「何でこんなところに?」とこの時はサッパリ意味不明でしたが、後から調べると、東側の早戸大橋の方から長く続く栂立尾根と言うバリルートがあるようで、そことの分岐に張られたようです。しかし、こんな平地ですから、道などこのロープのところを通っている訳ではないですね。ただ、栂立尾根に向かう際の目印にはなります。
すると、広くなったところでなぜか2本の木にロープが。「何でこんなところに?」とこの時はサッパリ意味不明でしたが、後から調べると、東側の早戸大橋の方から長く続く栂立尾根と言うバリルートがあるようで、そことの分岐に張られたようです。しかし、こんな平地ですから、道などこのロープのところを通っている訳ではないですね。ただ、栂立尾根に向かう際の目印にはなります。
また尾根は狭くなっています。今までほとんど見かけなかった足跡がほのかに見えるようになりましたね。
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また尾根は狭くなっています。今までほとんど見かけなかった足跡がほのかに見えるようになりましたね。
程なく木にくくり付けられていたはずの案内表示板が割れて路上に落ちているところに出ました。これも栂立尾根からの合流後の案内として使われていたのかな。
程なく木にくくり付けられていたはずの案内表示板が割れて路上に落ちているところに出ました。これも栂立尾根からの合流後の案内として使われていたのかな。
段々ヤセ尾根になってきて、危険箇所にロープが張られていましたが、「危険なのはここじゃないだろ」と心の中でつぶやいていました(笑。
段々ヤセ尾根になってきて、危険箇所にロープが張られていましたが、「危険なのはここじゃないだろ」と心の中でつぶやいていました(笑。
それまでほとんど案内板がなかったのに、ここに来てまた出てきました。もう山頂は目と鼻の先ですし、この細尾根しか道はないので、間違えるはずは100%ありません。
それまでほとんど案内板がなかったのに、ここに来てまた出てきました。もう山頂は目と鼻の先ですし、この細尾根しか道はないので、間違えるはずは100%ありません。
やっと本間ノ頭に到着! 10時56分ですから、3時間近く掛かってしまいました。以前の案内マップの目安では2時間となっていましたが、それはルートがしっかりしていた頃の話で、道が消失した箇所が2区間ある今、道を探してさまようことになるので、2時間ではまず無理でしょうね。
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やっと本間ノ頭に到着! 10時56分ですから、3時間近く掛かってしまいました。以前の案内マップの目安では2時間となっていましたが、それはルートがしっかりしていた頃の話で、道が消失した箇所が2区間ある今、道を探してさまようことになるので、2時間ではまず無理でしょうね。
本間ノ頭はベンチこそ設けられていましたが、山頂は狭くて木々に覆われていて展望は良くないです。木々の間から宮ヶ瀬湖と仏果山が見えました。右端には経ヶ岳が見えます。2月に初めて買ったトレッキングシューズで登ったのがあそこでした。もう随分前の印象ですが、まだ1年経ってないんですね(^∇^)v
本間ノ頭はベンチこそ設けられていましたが、山頂は狭くて木々に覆われていて展望は良くないです。木々の間から宮ヶ瀬湖と仏果山が見えました。右端には経ヶ岳が見えます。2月に初めて買ったトレッキングシューズで登ったのがあそこでした。もう随分前の印象ですが、まだ1年経ってないんですね(^∇^)v
せっかくだからベンチの上にカメラを置いて記念撮影。ちなみに、ここに到着した時にひとりのハイカーさんが休んでらっしゃいましたが、この日初めて他の人と出会いました。
せっかくだからベンチの上にカメラを置いて記念撮影。ちなみに、ここに到着した時にひとりのハイカーさんが休んでらっしゃいましたが、この日初めて他の人と出会いました。
稜線の道をそのまま下ります。これまでと違ってしっかり整備されていることが分かりますが、それでも丹沢三峰はマイナーなコースになります。多くの皆さんはヤビツ峠の県道70号線の宮ヶ瀬よりのところから始まる高畑山〜金冷シ〜松小屋ノ頭と徐々に標高を上げてこの稜線を歩き、丹沢山に出てから色々帰路のコースを選択するようですが、早戸川方面のコースを使う人はほぼいないようです。
稜線の道をそのまま下ります。これまでと違ってしっかり整備されていることが分かりますが、それでも丹沢三峰はマイナーなコースになります。多くの皆さんはヤビツ峠の県道70号線の宮ヶ瀬よりのところから始まる高畑山〜金冷シ〜松小屋ノ頭と徐々に標高を上げてこの稜線を歩き、丹沢山に出てから色々帰路のコースを選択するようですが、早戸川方面のコースを使う人はほぼいないようです。
こんな梯子区間も。しかし、この梯子はいつも思うのですが、階段のように下りると不安定になってしまい、ちょっと問題ありかなと。金属の梯子のように手を掛けやすくしてくれれば有り難いのですけどね。
こんな梯子区間も。しかし、この梯子はいつも思うのですが、階段のように下りると不安定になってしまい、ちょっと問題ありかなと。金属の梯子のように手を掛けやすくしてくれれば有り難いのですけどね。
下りながら木々の合間から見た大山。いつもながらきれいな山容です。それにしても、あの大きな山よりも高い標高にいるのがちょっと意外ですね。丹沢三峰は1300m以上あります。
下りながら木々の合間から見た大山。いつもながらきれいな山容です。それにしても、あの大きな山よりも高い標高にいるのがちょっと意外ですね。丹沢三峰は1300m以上あります。
少し左側を見ると大山三峰がはっきり見えます。あちらは3月に登りましたが、ヤセ尾根区間の多いなかなかヒヤヒヤコースでしたね。
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少し左側を見ると大山三峰がはっきり見えます。あちらは3月に登りましたが、ヤセ尾根区間の多いなかなかヒヤヒヤコースでしたね。
隣りの無名ノ頭は、悲しいかな「三峰」にはカウントされません。本間ノ頭から一旦しっかり下りますが、登りはあっさり終わります。本間ノ頭のコブ扱いされているのでしょうね。
隣りの無名ノ頭は、悲しいかな「三峰」にはカウントされません。本間ノ頭から一旦しっかり下りますが、登りはあっさり終わります。本間ノ頭のコブ扱いされているのでしょうね。
これが山頂に立つ案内表示。他と異なり、真ん中に山名が掘られていないので、誰かがマジックで「無名ノ頭」と書いておいたようです。それにしても、この名は正式な名として昔から使われていたのでしょうかね? 便宜的に付けた名が定着しちゃったのかな?
これが山頂に立つ案内表示。他と異なり、真ん中に山名が掘られていないので、誰かがマジックで「無名ノ頭」と書いておいたようです。それにしても、この名は正式な名として昔から使われていたのでしょうかね? 便宜的に付けた名が定着しちゃったのかな?
無名ノ頭からの下りはさほどではないです。すっきりした尾根筋の道を進みます。
無名ノ頭からの下りはさほどではないです。すっきりした尾根筋の道を進みます。
円山木ノ頭まではそこそこしっかりした登り区間になります。ただ、勾配の度合いは一般的な山々の山頂付近の勾配と同等ですので、それほど厳しいものではないです。
円山木ノ頭まではそこそこしっかりした登り区間になります。ただ、勾配の度合いは一般的な山々の山頂付近の勾配と同等ですので、それほど厳しいものではないです。
そして円山木ノ頭の山頂に到着。ここも山頂は狭くて木々が展望を遮ります。ですから、ここでじっとしている人は皆無で、あくまでも通過地点的に扱われますね。標高は三峰の中ではわずかですが最も高い1360m。本間ノ頭が1344.9m、これから向かう太礼ノ頭は1352mで、三つともほぼ高さが揃っているのが面白いですね。
そして円山木ノ頭の山頂に到着。ここも山頂は狭くて木々が展望を遮ります。ですから、ここでじっとしている人は皆無で、あくまでも通過地点的に扱われますね。標高は三峰の中ではわずかですが最も高い1360m。本間ノ頭が1344.9m、これから向かう太礼ノ頭は1352mで、三つともほぼ高さが揃っているのが面白いですね。
円山木ノ頭から太礼ノ頭にかけては結構な急勾配が続くため、丹沢名物の無慈悲階段が設置されています。他をたっぷり歩いたところでのこの階段、本当に疲れますよね。下っていて帰路で登ることを考えたらブルーになります(笑。
円山木ノ頭から太礼ノ頭にかけては結構な急勾配が続くため、丹沢名物の無慈悲階段が設置されています。他をたっぷり歩いたところでのこの階段、本当に疲れますよね。下っていて帰路で登ることを考えたらブルーになります(笑。
丸木階段も続きます。鞍部までの高低差はここが最も大きかったですね。
丸木階段も続きます。鞍部までの高低差はここが最も大きかったですね。
太礼ノ頭までの登りは打って変わって穏やかなイメージです。距離は長くなっても、勾配が緩やかな方が全然疲れませんね。一気に登る急勾配は、疲れてくると何度も止まって息を整えるので、結局時間が掛かっていることも多いです。
太礼ノ頭までの登りは打って変わって穏やかなイメージです。距離は長くなっても、勾配が緩やかな方が全然疲れませんね。一気に登る急勾配は、疲れてくると何度も止まって息を整えるので、結局時間が掛かっていることも多いです。
ここが今回の最終目標地点。三峰の「西峰」になる太礼ノ頭山頂です。時間はもう12時20分になったので、ここで昼食タイムにしました。30分ほど休むと1時近くなり、できればここから丹沢山往復で2時間半を掛けて戻ろうかと当初は考えていましたが、今は日の入りが4時半なので、3時半にここに戻ってきても、1時間で早戸川林道に戻るのは絶対不可能なので、諦めてUターンすることにしました(これが大正解でした)。
ここが今回の最終目標地点。三峰の「西峰」になる太礼ノ頭山頂です。時間はもう12時20分になったので、ここで昼食タイムにしました。30分ほど休むと1時近くなり、できればここから丹沢山往復で2時間半を掛けて戻ろうかと当初は考えていましたが、今は日の入りが4時半なので、3時半にここに戻ってきても、1時間で早戸川林道に戻るのは絶対不可能なので、諦めてUターンすることにしました(これが大正解でした)。
それでゆっくりといつもの「出前山頂」タイム。ここはベンチこそ設けられていませんが、大きな木の切り株が三つ並んで置いてあって、これを椅子とテーブル代わりにしました。雲が出てきて日を覆い、風が冷たく感じるようになっていたので、温かいラーメンは美味さが倍増です(^∇^)v
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それでゆっくりといつもの「出前山頂」タイム。ここはベンチこそ設けられていませんが、大きな木の切り株が三つ並んで置いてあって、これを椅子とテーブル代わりにしました。雲が出てきて日を覆い、風が冷たく感じるようになっていたので、温かいラーメンは美味さが倍増です(^∇^)v
満腹になって帰路に着きます。帰りは同じルートですとつまらないので、無名ノ頭から本間橋に下るバリエーションルートを使うことにします。そこはガイドマップには載っておらず、前述の国土地理院の地図にのみ記された道で、往路の尾根と同じように難儀するかも知れません。下りですから、一層困難になる恐れもあるので、ヤバそうになったら無理せずにしっかりしたところまで戻ることを心がけて行くことにします。
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満腹になって帰路に着きます。帰りは同じルートですとつまらないので、無名ノ頭から本間橋に下るバリエーションルートを使うことにします。そこはガイドマップには載っておらず、前述の国土地理院の地図にのみ記された道で、往路の尾根と同じように難儀するかも知れません。下りですから、一層困難になる恐れもあるので、ヤバそうになったら無理せずにしっかりしたところまで戻ることを心がけて行くことにします。
太礼ノ頭から下って円山木ノ頭の急斜面を正面に見ます。もうそこそこ足が疲れてきているので、あの急勾配の階段区間はキツいだろうなぁと、見ているだけで溜息が出てきます(笑。
太礼ノ頭から下って円山木ノ頭の急斜面を正面に見ます。もうそこそこ足が疲れてきているので、あの急勾配の階段区間はキツいだろうなぁと、見ているだけで溜息が出てきます(笑。
勾配がキツくなる前に桟道の登りから始まります。この桟道も丹沢の主要なルートには定番ですよね。
勾配がキツくなる前に桟道の登りから始まります。この桟道も丹沢の主要なルートには定番ですよね。
すぐに丸木階段の登りが始まります。ここも中の土が流されてハードル状になったやつもあって、大きく足を上げ下げしないといけないので、疲れが倍加しますね。
すぐに丸木階段の登りが始まります。ここも中の土が流されてハードル状になったやつもあって、大きく足を上げ下げしないといけないので、疲れが倍加しますね。
丹沢山、不動ノ峰、蛭ヶ岳の並び。思うと、こうして横一線で向こうの稜線が見えるのはこの辺りだけかも知れませんね。
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丹沢山、不動ノ峰、蛭ヶ岳の並び。思うと、こうして横一線で向こうの稜線が見えるのはこの辺りだけかも知れませんね。
ひーひーふーふー言いながら円山木ノ頭の急勾配を登り切ります。ここから無名ノ頭まではかなり楽です。
ひーひーふーふー言いながら円山木ノ頭の急勾配を登り切ります。ここから無名ノ頭まではかなり楽です。
少し下って鞍部になりますが、奥に無名ノ頭が見え、鞍部からの高低差が少ないのが見て取れますね。
少し下って鞍部になりますが、奥に無名ノ頭が見え、鞍部からの高低差が少ないのが見て取れますね。
ちょっと木々の間から北側の稜線を。焼山〜黍殻山〜八丁坂ノ頭姫次の連山の後ろに大室山が頭を覗かせていますね。
ちょっと木々の間から北側の稜線を。焼山〜黍殻山〜八丁坂ノ頭姫次の連山の後ろに大室山が頭を覗かせていますね。
そして再び丹沢山から蛭ヶ岳。今は日が短いから蛭ヶ岳までたどり着いても、日帰りは真っ暗な中下山することになりそうですから、来年の5月にまた登りたいです。
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そして再び丹沢山から蛭ヶ岳。今は日が短いから蛭ヶ岳までたどり着いても、日帰りは真っ暗な中下山することになりそうですから、来年の5月にまた登りたいです。
無名ノ頭までの短い登り。写真を撮っていると山ガールの子が抜かしていきましたが、そう言えば太礼ノ頭で食事中に2人組の若い山ガールが丹沢山方面からやってきました。男性は合計4名と挨拶を交わしましたが、やはり来づらいところゆえ、日曜の割に丹沢三峰は人っ気が少ないですね。
無名ノ頭までの短い登り。写真を撮っていると山ガールの子が抜かしていきましたが、そう言えば太礼ノ頭で食事中に2人組の若い山ガールが丹沢山方面からやってきました。男性は合計4名と挨拶を交わしましたが、やはり来づらいところゆえ、日曜の割に丹沢三峰は人っ気が少ないですね。
いよいよ無名ノ頭に戻ってきました。ここからが未知の道で、本当に通れるのかどうかちょっと心配なれど、他の人のレポを確認しているので、一応抜けられることは間違いないと信じて下ることにします。道は案内板の向かいの方から始まりますが、一切目印等はありません。ただ、稜線のコース以外、そこしか下れそうな尾根はないと言うことだけが「目印」ですね。
いよいよ無名ノ頭に戻ってきました。ここからが未知の道で、本当に通れるのかどうかちょっと心配なれど、他の人のレポを確認しているので、一応抜けられることは間違いないと信じて下ることにします。道は案内板の向かいの方から始まりますが、一切目印等はありません。ただ、稜線のコース以外、そこしか下れそうな尾根はないと言うことだけが「目印」ですね。
少しの間、こうした平坦なところを抜けて行きます。こうした歩きやすい区間では、踏み跡は落ち葉に埋もれて全く見えませんね。
少しの間、こうした平坦なところを抜けて行きます。こうした歩きやすい区間では、踏み跡は落ち葉に埋もれて全く見えませんね。
そのまま尾根そ進むと、枝にテープが巻いてあるのを発見。やはりここで正しいのが証明されました。ただ、ここは他の道と異なり、ピンクのリボンではなく赤のビニールテープをぴったり巻いたものが多く、見つけづらいです。
そのまま尾根そ進むと、枝にテープが巻いてあるのを発見。やはりここで正しいのが証明されました。ただ、ここは他の道と異なり、ピンクのリボンではなく赤のビニールテープをぴったり巻いたものが多く、見つけづらいです。
左手前にマーキングがありますが、踏み跡らしき筋も真ん中からやや左に向かって見えますね。これは参考になります。
左手前にマーキングがありますが、踏み跡らしき筋も真ん中からやや左に向かって見えますね。これは参考になります。
赤テープがなくてもこの赤い頭の杭や「水源の森林」の杭があればそれも重要な手がかりになります。
赤テープがなくてもこの赤い頭の杭や「水源の森林」の杭があればそれも重要な手がかりになります。
幅広の尾根は終わり、左に鹿柵が設けられた区間になります。ここの脇をしばらく下ります。
幅広の尾根は終わり、左に鹿柵が設けられた区間になります。ここの脇をしばらく下ります。
一旦柵と離れて少し右側に赤テープと奥に青いリボンを見付けてそちらに進みます。
一旦柵と離れて少し右側に赤テープと奥に青いリボンを見付けてそちらに進みます。
そのうち、どうも尾根が急な下りに転じます。リボンの通りに下ってきたのだから間違いなかろうと、ちょっと無理して下りますが、落ち葉の下は土質で滑りやすいので、木の枝や幹を掴みながら高さにして50m近く下りました。しかし、斜面は緩やかになるどころかさらに角度が厳しくなり、これは一旦戻らないとマズいことになると思い、また枝や根っこを掴みながら急斜面をよじ登ります。
そのうち、どうも尾根が急な下りに転じます。リボンの通りに下ってきたのだから間違いなかろうと、ちょっと無理して下りますが、落ち葉の下は土質で滑りやすいので、木の枝や幹を掴みながら高さにして50m近く下りました。しかし、斜面は緩やかになるどころかさらに角度が厳しくなり、これは一旦戻らないとマズいことになると思い、また枝や根っこを掴みながら急斜面をよじ登ります。
横を覗くと、V字谷を挟んだ向こう側の尾根筋の勾配はこちらほど厳しくないのが分かり、とにかくまずは向こうに移動できるところまで戻ることが必要です。滑らないように慎重に斜面を登ります。
横を覗くと、V字谷を挟んだ向こう側の尾根筋の勾配はこちらほど厳しくないのが分かり、とにかくまずは向こうに移動できるところまで戻ることが必要です。滑らないように慎重に斜面を登ります。
ここまでくるともうV字谷はなくなり、斜面をトラバースして向こう側の尾根に登れそうです。結局、さっき見たリボンを信じることなく、柵沿いに下るべきだった訳です。
ここまでくるともうV字谷はなくなり、斜面をトラバースして向こう側の尾根に登れそうです。結局、さっき見たリボンを信じることなく、柵沿いに下るべきだった訳です。
えらい難儀しましたが、案の定さっきの傾斜とは雲泥の差の歩きやすい尾根を下ります。赤い頭の杭も見えますから、ここがちゃんとした鹿柵整備用の道として使われていたんでしょう。
えらい難儀しましたが、案の定さっきの傾斜とは雲泥の差の歩きやすい尾根を下ります。赤い頭の杭も見えますから、ここがちゃんとした鹿柵整備用の道として使われていたんでしょう。
しばらくすると、今度は右側に鹿柵のあるところに至りました。時折柵から斜めにワイヤーが張ってあるので、それに足を引っ掛けないように注意して歩きます。
しばらくすると、今度は右側に鹿柵のあるところに至りました。時折柵から斜めにワイヤーが張ってあるので、それに足を引っ掛けないように注意して歩きます。
広くなったところで「水源の森林」杭を見付け、そのまま直進します。この辺はかなり傾斜も緩やかで安全ですね。
広くなったところで「水源の森林」杭を見付け、そのまま直進します。この辺はかなり傾斜も緩やかで安全ですね。
また右に鹿柵が出てきますが、先ほどのものに比べてこちらはちょっと古いですね。画像のように一旦下ってから少し登りに転じ、その辺りに開きっ放しの扉があって、中を覗くと先の木に赤テープが。ここは右に入るのが正解のようです。
また右に鹿柵が出てきますが、先ほどのものに比べてこちらはちょっと古いですね。画像のように一旦下ってから少し登りに転じ、その辺りに開きっ放しの扉があって、中を覗くと先の木に赤テープが。ここは右に入るのが正解のようです。
これがその赤テープ。柵から離れて下る手前に巻かれています。そちらに進んで上の方の柵との間の枯れ枝がびっしりの歩きづらいところを避けて下る道を探します。
これがその赤テープ。柵から離れて下る手前に巻かれています。そちらに進んで上の方の柵との間の枯れ枝がびっしりの歩きづらいところを避けて下る道を探します。
右下から中央に向かって踏み跡がありますね。これを見付けて同じように進むと、先ほどと同じような急勾配になって身動き取れなくなりました。これは絶対違うと思い、もう一度柵まで戻って柵沿いに進むことにします。急な傾斜ですから、ちょっとした登りでも息が切れます。
右下から中央に向かって踏み跡がありますね。これを見付けて同じように進むと、先ほどと同じような急勾配になって身動き取れなくなりました。これは絶対違うと思い、もう一度柵まで戻って柵沿いに進むことにします。急な傾斜ですから、ちょっとした登りでも息が切れます。
柵沿いに戻って下って行くと、ここにテープが巻かれていました。さっきの扉を越えた先のテープはなんだったのよ…(;´д`)
柵沿いに戻って下って行くと、ここにテープが巻かれていました。さっきの扉を越えた先のテープはなんだったのよ…(;´д`)
そして柵は完全に倒れて埋もれたところの尾根を下ります。
そして柵は完全に倒れて埋もれたところの尾根を下ります。
程なく扉がまたあって、向こう側に杭が立っていてその向こうに道らしきものがあります。ここはそれを使ってみることにします。
程なく扉がまたあって、向こう側に杭が立っていてその向こうに道らしきものがあります。ここはそれを使ってみることにします。
このように踏み跡がはっきりしていて、斜面側に丸太を置いてそれを木の杭で支える様子が見て取れます。地図でも早戸川林道への最後の区間がしばらくつづら折れになっているので、これを指しているものと思われます。
このように踏み跡がはっきりしていて、斜面側に丸太を置いてそれを木の杭で支える様子が見て取れます。地図でも早戸川林道への最後の区間がしばらくつづら折れになっているので、これを指しているものと思われます。
画像が悪いですが、道の途中に遮るように丸太が置かれていますが、向こうに足跡は続きます。つづら折れでV字に戻るのかなと思ってそっちにも薄く道みたいになっていたので進むと、すぐに道は消失。戻ってこの丸太を越えて直進します。
画像が悪いですが、道の途中に遮るように丸太が置かれていますが、向こうに足跡は続きます。つづら折れでV字に戻るのかなと思ってそっちにも薄く道みたいになっていたので進むと、すぐに道は消失。戻ってこの丸太を越えて直進します。
それで正しかったようで、また鹿柵のところに出ました。前方に杭が見えますのでそちらに進みます。
それで正しかったようで、また鹿柵のところに出ました。前方に杭が見えますのでそちらに進みます。
すると柵がなくなり、また急斜面になってしまいました。少し下ってみますと、ここは浮石が酷くてすぐに滑るので大変危険でした。すぐに元に戻って柵のところを確認すると、前の画像のように左に折れて下ることができるのを見付けました。今度はそちらから下りることにします。
すると柵がなくなり、また急斜面になってしまいました。少し下ってみますと、ここは浮石が酷くてすぐに滑るので大変危険でした。すぐに元に戻って柵のところを確認すると、前の画像のように左に折れて下ることができるのを見付けました。今度はそちらから下りることにします。
以前はつづら折れで下れるように斜面に杭を打って丸木で道の端を支えて歩けるようにしたのでしょうが、整備されないまま時間が経って、杭らしきものは頭を出していますが、もう道とは呼べないものになっていて、そのまま斜面を下りました。土質で足を置くとじわーっと滑りますが、何とか下れる傾斜なのでそのまま進むと、やっと林道の舗装が見えてきました。それでもまだこの傾斜をじわーっと足を滑らせて下るのは大変です。
以前はつづら折れで下れるように斜面に杭を打って丸木で道の端を支えて歩けるようにしたのでしょうが、整備されないまま時間が経って、杭らしきものは頭を出していますが、もう道とは呼べないものになっていて、そのまま斜面を下りました。土質で足を置くとじわーっと滑りますが、何とか下れる傾斜なのでそのまま進むと、やっと林道の舗装が見えてきました。それでもまだこの傾斜をじわーっと足を滑らせて下るのは大変です。
そしてやっとのことで林道に出ました! 時間は4時35分ですから、日が沈む時間にギリギリ間に合ったことになります。もし欲をかいて丹沢山と言わず、瀬戸沢ノ頭まで行っていただけでも、最後の急斜面は真っ暗だったでしょう。太礼ノ頭でUターンして大正解でしたが、無名ノ頭からの下りで2時間半もの時間を費やしました。バリルートは道探しで普通の倍は掛かりますね。
そしてやっとのことで林道に出ました! 時間は4時35分ですから、日が沈む時間にギリギリ間に合ったことになります。もし欲をかいて丹沢山と言わず、瀬戸沢ノ頭まで行っていただけでも、最後の急斜面は真っ暗だったでしょう。太礼ノ頭でUターンして大正解でしたが、無名ノ頭からの下りで2時間半もの時間を費やしました。バリルートは道探しで普通の倍は掛かりますね。
何とか明るいうちに戻ることができて良かったですが、この早戸川林道からの登山ルートは前述の栂立尾根の他に、早戸大滝から丹沢山方面に進む大滝新道、同じく蛭ヶ岳に進む市原新道があるようですが、結局どこに向かおうと皆厳しいバリルートであることが良く分かりました。それにしても、このところ道のない道ばかり歩いているのは気のせい?(^∇^)
何とか明るいうちに戻ることができて良かったですが、この早戸川林道からの登山ルートは前述の栂立尾根の他に、早戸大滝から丹沢山方面に進む大滝新道、同じく蛭ヶ岳に進む市原新道があるようですが、結局どこに向かおうと皆厳しいバリルートであることが良く分かりました。それにしても、このところ道のない道ばかり歩いているのは気のせい?(^∇^)

装備

個人装備
チェストハーネス 折り畳み椅子

感想

丹沢三峰はかなり奥まったところにあるため、なかなか行きづらい連山です。大体ここに登るには、ヤビツ峠の県道70号の宮ヶ瀬側から高畑山方面に入るのが普通のようで、そこから稜線を延々と3時間ほど歩き、やっと最初の本間ノ頭に至ります。最後の太礼ノ頭まではそこから1.5時間ほどのアップダウンで、さらにそこから1時間ほどかけて丹沢山に至り、ようやく帰路が色々選択できるところに出ますが、そこからもまだ下山するには遠い道のりがますから、かなり時間を食うコースになります。しかし、本間ノ頭には早戸川林道の本間橋から一気に登るルートがあり、長らく崩落&法面工事のために林道が閉鎖されていたのが最近解除されたことを知り、それならここから登ってみようと考えた訳です。道は整備されていないワイルドなところが多く、2箇所の崩落で道が消え、何とか迂回してその都度乗り越えることができて、満足感が一杯です。当初、時間に余裕があれば丹沢山まで往復して戻ろうとも思いましたが、最初のバリルートで思いの外時間を費やし、それは断念して帰路の無名ノ頭からの尾根道に備えて時間を充てましたが、これは大正解でした。そもそもしっかりした道が事実上ない訳で、元々鹿柵整備用に開かれた作業道ですから、整備が終了したら使われなくなってしまうのは道理です。おかげで、ここでもたっぷり時間を使って道を探しながらの下山になりまして、最後まで気の抜けない状況でしたが、これもまた良い経験でした。早戸川林道の工事が終了し、以前のように開放されて本当に良かったです。もし閉鎖されたままだったら、このようなルートは自分もまず利用しなかったでしょうね。

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コメント

お会いしましたか?
あったかも?でお邪魔しました。
水色の軽トラの方でしょうか。
円山木ノ頭と無名ノ頭の間でもすれ違ったかも。
当日、無名ノ頭北尾根を自分も下りました。
なかなかいい尾根です。
今月2回目だったので要領わかっていましたが、
あの鹿柵の中には真新しいテープがあるので、
引き込まれますよね。
2016/11/27 11:19
Re: お会いしましたか?
bunazukiさん、こんにちは!
そうでしたか! 無名ノ頭を下ったところでお会いした方でしたか!
三峰の稜線は休みの日だけに少ないながらも他のハイカーさんらと挨拶を交わしましたが、さすがにバリルートではどなたとも出会わなかったので、マイナー過ぎて土日と言えども誰も使わないのだろうと思っていましたら、やはりわずかながらでも歩いていらっしゃる方はいるからこそ、踏み跡がかすかながらも維持されているんですね。
ちなみに、YAMAPでも同時にアップしていますが(どちらも長所短所があって、1本に絞るのを躊躇しているもので…)、そちらではあの日観光センター前の柵のあった広場に停めてあった白カウル・青タンクのバイクの方からコメントを頂きまして、なんとあそこから早戸川を渡渉して北側の主脈稜線に出て、姫次・蛭ヶ岳・丹沢山経由で本間ノ頭から本間橋に戻る、長距離周回ルートを歩いたそうです。
結局あの日は本間ノ頭ルートも無名ノ頭ルートもそれぞれ2名が歩いたことになりますね(^∇^)v
それのしても、あの鹿柵内の赤テープ、あれは正に鬼門ですね。
そのまま柵から離れて下に進むと、かなりの勾配になってヤバいことになりますね。
そのしばらく手前でもテープのある尾根を直進していたら、突然急な下りになって、それでもテープがあったことを信じて無理してしばらく下ってしまい、登り直すのも大変な状況になって難儀しました。
少しルートが左右に曲るところにこそテープが欲しいですね。
次に歩くことがあったら、ピンクリボン持参で見失いやすいところにきっちり巻いておこうかなと思ってます(^∇^)b
また丹沢のどこかで青い軽トラないし、薄水色と紺の左ハンドルファミリーカーで来るやつがいましたら、是非声をかけてやって下さい!
2016/11/28 7:52
Re[2]: お会いしましたか?
どうもどうも、バリルート気を付けて楽しんで下さい。

基本、地形を見てコンパスふってトレースしますので、

赤テとかは最小限でお願いします。
2016/11/28 19:26
Re[3]: お会いしましたか?
有り難うございます。
地形図&コンパス読みを磨いて、リボンに頼らないようにしたいですね。
それにしても、丹沢は記載されない道が実は網の目のようにあることにビックリしますね。
2016/11/28 20:00
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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