小浅間山


- GPS
- 02:22
- 距離
- 3.9km
- 登り
- 251m
- 下り
- 238m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 宿泊施設: ホテル軽井沢1130 |
写真
装備
個人装備 |
雨具(レインウェア)
マグカップ
飲料
|
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感想
浅間山は、長野県佐久郡軽井沢町と、群馬県吾妻郡嬬恋村との境にある成層火山ですが、同じ成層火山の黒斑山・前掛山と、溶岩円頂丘の小浅間山・石尊山などを総称して浅間山と呼ばれています。
小浅間山は、本峰の南斜面にできた寄生火山ですが、その姿・形からこの名前がつきました。親の浅間山に寄り添う赤ん坊ように大きさが違います。
快晴の関越ハイウェイを抜けて、10時前には登山口の峰の茶屋(標高1406m)に到着しました。近くには、鬼押出や白糸の滝などの観光名所があります。また、この峰の茶屋からは、信濃路自然歩道がつながっており、3km程東へ行くと、南北に分岐し、北は浅間牧場、南は旧三笠ホテルまで10km程はあるでしょうか。夏にはいかにも避暑地らしい、緑の爽やかなハイキングコースとして人気が高いようです。
さて、峰の茶屋から歩き始めようとすると、注意喚起の看板が掲げられていました。”浅間山は爆発的な噴火をする活火山です。登山は自己責任で!”と書いてあります。約240年前に起こった天明の大噴火では、嬬恋村の集落が一つ消滅し、500人余りが亡くなるなど、付近に甚大な被害をもたらしました。今でも数百年に一度は噴火する火山といわれる状態に変わりありません。
東大火山観測所の横を通り、車が通れるほど幅の広い、平坦な林の道を行きます。
周辺はカラマツや白樺、岳樺が群生していますが、20分程歩くと、緩やかだった砂礫の道も傾斜が出てきて、”小浅間山山頂”の道標がある馬返しの分岐に着きます。直進すると、馬さえこれ以上進めないほどの急登になる浅間山への登山ルートに入ります。
木々も無く、頂上付近の盛り上がりが見えるところまで来ました。輝石安山岩や火砕岩の火山礫岩が露出しています。砂礫の勾配をシャリシャリと登っていきます。途中後ろを振り向くと、浅間山が、遮るものは何も無い、突き抜けるような青空をバックに、雄大な山容を惜しげもなく晒しています。山頂からは、湯気のような白煙が微かに吹いている様子がわかります。
小浅間山山頂(1655m)は、誰もいない砂礫の原です。ここから見える、こんな景色は滅多に拝めません。しかも、今は我等のみ独占です。360度パノラマで景観が堪能できます。
北に100mほど行くと、三等三角点石柱があります。石柱の上に赤ワインを置いて、眼前の浅間山と乾杯します。この時期にもかかわらず、風もなく、陽だまりの中、いつまでも居られるような陽気でした...。
帰りは砂礫の原を滑るように下りながら、20分程で峰の茶屋へ。早めに宿泊ホテルの”軽井沢1130”にチェックインし、鬼押温泉でリラックス。別行動だった女性部員と合流し、夕食はホテルのビュッフェで乾杯しました...。
〔感想〕
東日本大震災の時、振動の刺激を受けて、浅間山噴火の危機説が流れました。
山頂からは、微かに白煙が昇る中、冬晴れの小浅間に陣を張り、ワインを飲りながら、じっくりと浅間山と対面してきました。
小浅間山の山頂は、浅間山の絶景スポットでした。間近にいただくその山容に引き込まれ、なかなか下山できない...。美しい稜線からは想像できない、ぐつぐつと煮えたぎるマグマを内に抱えた危険さが魅了するのでしょうか...?
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