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Yamareco

記録ID: 103669
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

小金沢連嶺(黒岳・牛奥ノ雁ヶ腹摺山・小金沢山)

2009年10月31日(土) [日帰り]
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GPS
06:00
距離
17.5km
登り
1,659m
下り
827m

コースタイム

ハマイバ前バス停 07:30
湯ノ沢峠     09:30-09:40
黒岳       10:25-10:35
牛奥ノ雁ヶ腹摺山 11:20-11:30
小金沢山     11:55-12:05
石丸峠      12:45-12:50
上日川峠バス停  13:30
天候 終日ほぼ快晴
過去天気図(気象庁) 2009年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
大月駅 07:10-(富士急バス)-07:30 ハマイバ前バス停
(帰り)
上日川峠バス停 14:30-(栄和交通バス)-15:20 甲斐大和駅
コース状況/
危険箇所等
ハマイバ前バス停からは、まず林道真木小金沢線を1時間以上歩かなければなりません。そして途中の分岐点から林道を外れて湯ノ沢峠へ向かうと、かなりのヤブ道となるので、ヤブを厭わない人向けのルートです。さらに、ヤブがない所では道が不明瞭になったりもします。

湯ノ沢峠から黒岳へ経て牛奥ノ雁ヶ腹摺山までは、最初の登りが急登でしたが、その後は展望こそないものの気持ちの良い針葉樹林の尾根歩きとなります。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山と小金沢山の間は笹ヤブで道が不明瞭でしたが、稜線を外さないようにして進めば問題はありません。
また小金沢山の先は、狼平までの間が足元の悪い歩きにくい道でした。このあたりは山慣れた人向けの道と言えるかと思います。

狼平から先は笹原の中の気分の良い道に変わり、石丸峠まで来てしまえば、そこから上日川峠までは良く歩かれていて整備も行き届いた道です。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。

感想

大月駅で乗ったハマイバ前行きのバスは、途中までは地元の方らしい2人の乗客がありましたが、終点まで乗ったのは私だけでした。終点のハマイバ前バス停は全く人気(ひとけ)のない場所で、こんな所から歩き始める人は普通いないのでしょう。
まずは1時間以上に及ぶ長〜い林道歩きです。この林道はすでに2年前、雁ヶ腹摺山に登った後の下山路として歩いているので、道すがら特に見所もなくひたすら退屈なのは先刻承知でした。

30分ほどで大月市営(だったはず)のテニスコート前まで来ると、その先にある桑西ゲートが閉じられていて、驚いたことに、ここから先は車両ばかりか歩行者まで含めて全面通行止めとされていました。
ここまで歩かされて引き返すしかないのか?、と一旦は戸惑いましたが、良く読むと工事箇所は5km先とあります。私は途中から湯ノ沢峠への枝道に逸れてしまうので、5km先ならば関係ないはず、と判断してゲートの先へ進むことにしました。

通行止めだけに、稀に工事資材を運ぶトラックが抜かしていく程度で、静かな林道歩きが続きます。さらに30分ほど歩いて、湯ノ沢峠へ向かう枝道の分岐点まで来ました。
ここを左に折れると、道はコンクリート舗装の細い林道に変わります。とはいえ舗装はガタガタ、石や落ち枝も散乱して車の通行はまず不可能で、ほとんど歩行者専用のような道です。その林道も、少し歩くとやがて終点に達して、標識に従って山道へと入って行きます。

登山道の歩き始めは、やや草ヤブの濃い区間があるものの、普通に歩ける状態の道です。ふと右手を見ると、どこから来たのか車でも通れそうな幅広の道が近付いてきて、同じような方向へと進んでいます。
登山道の笹ヤブが濃くなってきてからは、その幅広の道を歩きましたが、しばらく進むと丸太が積まれた地点で行き止まりになり、小さな標識に従って登山道の続きに戻ると、そこから笹ヤブとの格闘が始まりました。

背丈を超える笹が密生している中に、登山道が延びています。道の続きが分からない程ではありませんが、顔の高さからは足元が見えないため、路面の状況が良く分かりません。
笹を掻き分け掻き分け進んでいくことしばし。ようやく笹ヤブを抜けると、今度は苔むした緑の森の中に小川のせせらぎが流れるという、心休まる風景に一変して、さっきまでの笹との格闘が嘘のようです。
しかしその穏やかな風景は長くは続かず、やがて再び笹ヤブに突入しすると、この2度目の笹ヤブも1度目と同様に濃くて長いものでした。そしてヤブを抜ければ緑の森と小川のせせらぎという、先程の再現のような風景が広がります。
そしてその後、三たびとなる笹ヤブへ突入すると、今度は足元に段差や石があったりして要注意でした。やがて沢を渡ると傾斜も増していきます。最後のほうは急登とヤブのダブルパンチで辛い区間でした。

笹ヤブを抜けるとすぐに道が十字路状に交差する湯ノ沢峠に出ました。
すでに歩き始めからの登りが900mに達しているほか、ヤブとの格闘で精神的にも疲弊しており、腰掛ける物のない場所でしたが、ここで立ったままの休憩を10分ほど入れています。

湯ノ沢峠から白谷丸へは、後半が急登になりますが、南側が開けた白谷丸の頂上では大きな展望が広がっていました。
次の黒岳を目指して一旦鞍部まで軽く下ると、そこに広がるのは「やまなしの森林100選」に選ばれている「黒岳の広葉樹林」。ブナやカエデなどの大木ばかりが美しく並ぶさまは荘厳でした。
登り返して黒岳に到着すると、一等三角点ピークにもかかわらず、黒木の樹林に囲まれていて展望はありませんでした。

黒岳から先は針葉樹林の尾根歩きとなります。針葉樹特有の清涼感ある香りに包まれて、とても気持ちの良い尾根です。アップダウンが少ないのも良かったのですが、倒木が多くてあまり良いリズムで歩かせてもらえないのが難点といえば難点でした
穏やかな尾根だけに、15分ほどですぐに川胡桃沢ノ頭に到着すると、頂上は背の低い笹原となっていて展望も良く、寝転がっても気持ちよさそうな場所でした。
その後は一旦ガクンと大きく下ってから、下った分以上を登り返した所が牛奥ノ雁ヶ腹摺山で、小金沢連嶺の中ではここからの展望が最も良かったのではないでしょうか。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山の先で笹原に突入すると、そこから小金沢山までの間は笹ヤブが煩わしい尾根に変わります。しかもその中で曖昧な道筋らしきものが何本も交錯していて、どれが適当なのか区別が付きません。しかし稜線を外さなければ問題はないので、それを分かった上でならば、少々適当に歩いてもどうにかなる所ではありました。
やがて明瞭な道に戻ると、その先では小さなコブをいくつも越えながら少しずつ高度を上げていき、今日のコースの最高地点となる小金沢山に到着となります。
主に東側に展望が広がっていたので、そちらを向いて休憩していきました。が、ここは秀麗富嶽十二景の一座なので、南側には富士山も見えていたはずだということを、帰ってから気付いたのが後の祭りで悔やまれます。

小金沢山を後にすると、狼平までの間はあまり良い道ではなく、むしろ歩きにくい区間となります。稜線上に何か障害でもあるのか、迂回するようにして稜線を外したり、稜線にまた戻ったりということの繰り返しで、足元の悪い場所の通過も多く、相当に煩わしく感じました。
狼平の手前で笹原に抜ければ、ようやく歩きにくさからは解放されて、以降は笹原の中に続く道に変わります。明瞭な道は天狗棚山を越えて付けられていましたが、楽をしようと左側を巻く道に入ったところ、途中で道がなくなってヤブ漕ぎのようになってしまったので、ここは素直に天狗棚山を踏んで行ったほうが良かったのでしょう。

天狗棚山を過ぎると、やがて右から牛ノ寝通りが合流して、ほどなく石丸峠に到着します。ここまで来れば、あとの残りはもう勝手知ったる道です。
今日の全コース(林道を除きます)の中で最も歩きやすい道に変わって、しかも下りなので快調に飛ばしていきます。
2本の林道を相次いで横切り(1本目のほうは林道上を150mくらい歩かされるので、横切るという感じではありませんが)、あっという間に上日川峠に到着しました。

サクサクと歩いた甲斐があって、上日川峠に着いた時には、甲斐大和駅行きのバスの時刻までにきっちり1時間の余裕ができていました。
中途半端な時間のせいか、ロッヂ長兵衛に入ると食事客の姿は全くなく、がら〜んとしています。きのこそばを注文して、誰もいない広間でのんびりとくつろいで食べながら、窓から見える外のバス停の様子を窺い、列が延び始めたのを見計らってバス停前へ。
すると、「臨時便」というステッカーを掲げたマイクロバスがまずやって来て、並んでいた人を先に乗せ始めました。この路線も新規開業から1年経って認知度が上がり、恐らくは客足も延びたことから、増便対応でそれに応えてくれたのでしょう。
定刻を待ってから定期便と同時の発車とはなりましたが、臨時便だけにノンストップで快走し、40分くらいで駅に着いてしまいました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_10_12/mt2009_10_12.html#20091031

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無雪期ピークハント/縦走 甲信越 [日帰り]
小金沢連嶺縦走(石丸峠〜小金沢山〜牛の奥雁が腹摺山〜黒岳〜湯の沢峠)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

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