石鎚山


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,012m
- 下り
- 1,006m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 5:20
⒒:50〜12:17天狗岳山頂12:22〜12:35石鎚山12:40
天候 | ガス→晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
安いところで400円、高いところで700円です。 ロープウェイ往復利用料金は1950円かかります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースの危険は3か所ある鎖場と石鎚山と天狗岳間のバリエーションルート。 冬場だれも寄り付かない鎖場ですので凍り付いています。 天狗岳へのアプローチは、鎖場を降り、やせ尾根で岩の上を注意深く歩くべし。 |
その他周辺情報 | 武丈の湯に行きました。 入浴料500円、石鹸・シャンプーは備え付けなし。持参ください。 |
写真
感想
年末に天気が良い四国に行こう。
そしてその帰りに三重のアウトレットで登山の福袋買おう。
お金と時間…。
新潟長岡からじゃどんだけかかるのだろう。
ましてや移動日の12/29は高速料金が定価。ほう。で全部乗ったら28000円?
んー。福袋買えちゃうね(=_=;)高い高い。
年末の高速割引は12/31からという話。
じゃー下道で850kmやりますかー。
こんな決断したのも出発する前日の会社忘年会中の話だ。
【1日目】移動日
12/29の朝9時に長岡を立ち、金沢まで下道移動→金沢から兵庫の綾部あたりで頭がふらふらしだし福知山温泉養老の湯で疲れを取る。湯上り時で20:00。
シャキッとした頭ではあるがすごい疲労度だ。また下道移動を敢行する。
姫路で姫路城見て23:30、岡山から瀬戸大橋乗って翌日の朝3時に石鎚山の麓にある黒瀬湖ダムに着いた。走行距離850km。やればできる子。おやすみ。
【2日目】石鎚山登山
12/30 6:00起床。よかった起きれた。いよいよ始まりますかと地図を広げる。
石鎚山スキー場があるの?いやいや、年末は営業してないっしょ。まさかでしょ。
さすがにノープランで来たのがまずかった。
なーんも準備してない。予備3軍選手の10本アイゼンは念のため持ってきたがメンテナンスさえしてない。現地の雪の情報だって知らない。手袋は軍手だぞ?
ロープウェイの利用はしてもしなくてもいいのだが登る前から自分でも呆れるくらいの段取りっぷりを発揮しているので安全策で乗ったほうがよいと判断。
よかったロープウェイはやってる。登山装備に着替えてとりあえず行動開始。
7:50 車を走らせ登山口(ロープウェイ麓駅)に行くと登山者ホイホイに捕まる。
駐車場が有料なのだ。
まあ仕方がない…。四国の民にお金を落とさなきゃ生活が苦しかろう…。
700円!?暴利だー。徴収に来た兄さんに叫ぼうかと思った。
8:00にロープウェイ麓駅に着いたが始発が8:40とかやる気ない。
しかも本州のロープウェイと同等ほどする値段を突きつける。1950円は高いよー。
なんか天気も優れないし標高差もあんまりないからパッと行ってパッと帰ろう。
お金の話ばかりでテンション下がったわ。
待ち時間を持て余してる中、皆の装備を横目で確認。アイゼン・ピッケルまたは積雪対応ストック・冬用登山靴・冬用グローブ。ゲイターとか冬装備ばっちり。
わたし?さっき暇だったから確認したけど左足アイゼンの止め金具がないから分離するし、右側アイゼンなんて止め金具あるけど六角回らないのよね。調節は出来るみたいだけどちゃんと装着できるんかねぇ?
8:40 ロープウェイ出発
8:48 山頂成就駅到着
地元札幌、今は長岡、埼玉にも住んでた頃はあったけど四国に雪が積もるとかありえないと思っていた。
あ〜。雪あるね。ばっちりあるね。
雪は軽くてパウダー。踏み跡はあるのでアイゼン無しでも山頂までは大丈夫だろう。
片アイゼンでも大丈夫だろう…。
まあ、無くても歩けるね。とりあえず石鎚神社中宮まで行って考えよう。
踏み音がキュッキュッ鳴る。久々のパウダーたのしい。
9:11 石鎚神社中宮に着。無事を祈願。
アイゼンを履いてみることにした。
左足はすぐに分離。歩いたり付けたり付け直したり片付けたり忙しい。
やはり右足だけにしか装着できないらしい。
登りの時に追い越したパタゴニアに着飾ったお兄さんやロープウェイ搭乗組につぎつぎ抜かされる。
ちょっと急ごう。
中宮から八丁坂を標高差約100mを下る。鞍部で標高1300m、そこからずっと上り坂になる。
試しの鎖まで怠らずガンガン登ろう。
パタゴニア兄さんに特急通りますとか、気さくなおじさんと天気のご機嫌うかがったり…とまあいつも通り。
それでも今日は一人で登ると踏んでいた。そしたら今日のパートナーに出会った。
アイゼン無し!!Σ(’□`;)無しっすね。若さゆえの無知なのか、敢えてアイゼン無しなのか。これには何も触れず心にしまっておこう。片アイゼンのわたしが注意できた話じゃないので…また会おう。と先を急いだ。
9:56すぐに試しの鎖についた。
あいにく踏み跡がない。まさに試しの鎖だ。
軍手で挑む。そうしたとき、アイゼン無しの彼が来た。
の、のぼるんすか?汗
すんげえ心配だけど…。事故られても困るから付いてなきゃいけないなぁ。
「先に登るから行けるかどうかは自己判断で来てね」といい試しの鎖へ。
岩肌はつるつるでアイゼンが咬まないと足の置き場が安定しない。
鉄の鎖は繋ぎ目が大きく足先が入る。慎重に三点保持を守れば登れます。
要点や上部の難所を指示する。
あーもう。心配すぎる。
これから先の登山は彼をおんぶしてだっこする登山をするのだろうと受け入れた。
これも一期一会の出会いかね。。
下りの鎖も無事終え10:20一軒茶屋に着いた。休まず登る。
10:38 一ノ鎖到着 踏み跡はない。アイゼン無しの若者とパタゴニア兄さん参戦。
試しの鎖よりは簡単だった。
よし、このままさくさく登ろう。登ってる最中に天気おじさんとパタゴニア兄さんと合流。いつの間にか仲良くなっていた。
なんかもう一つのパーティーだ(^^;類は類を呼ぶのね。
10:51 二ノ鎖到着 んー。
トレース無し。ラッセルは1階分くらいありそうだ。そのさきの鎖場は壁。
若者に行く?と聞いたら途中まで…。
ラッセルを進むがだんだんと近づく二ノ鎖は私が見ても初見やばそうな感じ。
アイゼン無しではきついだろう。感じ取ってくれたのか「巻き道で行きますっ」と判断してくれた。これは責任とれんわ…。
難所を見上げると試しの鎖・一ノ鎖の鉄の鎖より繋ぎ目の径が大きい。
それにところどころだけどトライアングルの踏み場がある。行けるかな。
11:00 二ノ鎖チャレンジ。
岩肌も鎖も凍り付いて滑る。鎖の丸穴には足は通せるが、次どこに足を置いて手で掴んでと計算しないと上がれない。片アイゼン縛りも難題に一役買っていた。
手がすげー冷たい。軍手だもんな。笑いながら休憩。
ゆっくりもやってられない。手が凍傷めいてきた。さあがんばろう。
どんだけ先まで続いてるかわからん。足置きの順序を間違えたら戻り再構築。
何分かかったんだろうとてつもなく集中していたら鎖が終わった。道がわかんなくなって右往左往していたら若者が声かけてくれた。ありがとう。遭難しかけたよ。
11:17 石鎚山山頂・弥山に着いた。
めちゃめちゃ疲れた。ここも山頂だけど天狗岳ってどこだ?ガスでまるっきり見えない。
若者にどうする?天狗岳行く?
まあそりゃここまで来たら行きたいよなぁ。私も行きたい。
とりあえず疲れた。コーヒーごちそうするよ。
淡い期待をしながら晴れの回復を待つ。
お湯を沸かしていると冬場なんてへっちゃら装備の2人組が来た。
天狗岳行きますか?十中八九もちろんな人に問う。
わたしらは装備不足で…。若者ー!!アイゼン持ってきなさい!!と言いたかったけど今日はこの子の面倒をみると誓ったので行ける判断が私自身で出来なければここで足止め。
「トレース付いて行けそうなら行きますねっ!天狗岳お気をつけて!」そしてコーヒーを飲む。
一口飲んでいるとパタゴニア兄さんと天気おじさんが来た。
ガスだねー。テンション下下下。
「西側晴れてきてるからもう直に晴れますし晴らしますよ〜」と言ったら晴れてきました。わー。すごいのなんの。晴れ男ばんざい。
お湯が少し余ったのでパタゴニアお兄さんにもコーヒーお裾分け。
仲間ができれば指示や注意が増えるのでアイゼン無しでも行けるかもしれない。
様子を見ながら待機。
天狗岳のやせ尾根は途中までは大丈夫そうだったので若者を呼び行けるところまで行くことにした。
まずは緩やかな鎖場を下る。
そこから天狗岳を見上げながら稜線を歩く。
途中まで行くと岩場に差し掛かる。巻き道があるらしいんだけど土地勘がなく不採用。んで岩場を慎重に登る。だめなら引き返すからねっ。と若者には言った。伝わったかなぁ?
若者、身体能力は高い。たぶん大丈夫かな。
いっぱい山登ってきたけど、こんなスリルのある山は飯豊山のやせ尾根しか知らない。岩も凍ってるからそれ以上のスリルがある。
足場は必ず確保すること。三点支持は必ずすること。
もう先生と弟子のようだった笑 笑い事ではないのだけど…。
目まぐるしくガスがなくなっていく。すごい景色だ。
こんな時にブロッケンなんだけどなーと崖下見たらブロッケン営業中でした。最高です。
行く?引き返す?と慎重に歩いてる最中、んーわたしには何かが足りない。
うーん。
そんな時に天気おじさんチームに追いついた。
そしたらおじさんが鼓舞してくれた。もーちょっとだぞー!
みんなが持ってる怖い気持ちを解き放ってくれるような一打でした。
これはわたしにはできないことだ。この山に何度も登ってるということで詳しいし頼りになる。
足りないのは安心感だな。
これがあればアイゼンが無くても行けるかと。。。助言はするよ。必ず無事に。
お〜来たんだねノーアイゼン君。さっそく揶揄されてる。
自己責任とはいえ最後の最後の岩場は危険だ。
3脚くらい繋げた椅子の上をハイハイして渡るの感じかな。片側は崖、片側は斜面。
斜面側に足を置きつつヨチヨチ渡る。ちょー怖い。
若者よ…グッドラック。
うそうそ。ちゃんと指示しました。渡りました。ほっとしましたよ。
12:15 天狗岳ゴール。すんげえきれい。四国最高。
もっと浸ってたかったけどすぐ撤収。若者の恐怖心は天気おじさんに取り払われたみたいだ。あとは帰りもサポートしっかり。あれ?仲間が一人増えてる…。
Gプロ(動画)兄さんと名付けよう。装備はしっかりされている。度胸がないのは経験が浅い表れかな?それでも部活の顧問のような天気おじさんがいるので大丈夫。
帰りは巻き道も利用してあっという間に石鎚山・弥山に着いた。
12:38 みんな一体感で喜びを分かち合う。お疲れ!ありがとう!
記念写真撮ろう!撮ろう撮ろう!もう大騒ぎだ。
せっかくだからみんなで一緒に帰りましょうと提案し帰路へ。
帰路は想像の通りわいわいでしたよ。詳細にはもう書きませんが。
14:10 石鎚神社・中宮
14:40 下りロープウェイ
14:50 登山終了
すごい気持ちのいい旅になりました。
仲間たちともまた登りましょうと連絡先を交換して温泉入って解散でしたね。
四国が大好きになりました。
明日も楽しみだ。
明けましておめでとうございます。
パタゴニア兄さん??って誰??
天気がよくなって、天狗岳最高でしたね。あの時の感動は、忘れられないだろうなぁ〜
下山後は、本当にバタバタしてしまいましたが、温泉も気持ちよかった〜
私は駆け足で飛行機に乗り込み、東京まで70分。あっというまの四国でした。本当に850キロ…お疲れ様でしたー
私は3日4日と暴風の八ヶ岳をやってきました^_^またパタゴニアで…
またご一緒しましょう。
今年もよろしくお願いします(^-^)
あけましておめでとうございます(^^)
パタゴニア兄さん… あなたです笑
本名出せないので最初の印象で当てつけてます。
Aさんとかより分かりやすいかと汗
晴らしましたよー。あの景色は一生忘れない。忘れてはいけない。宝物です。そして早速、今年の年賀状にしました。
帰りにカクネ里という場所に行こうと思ってましたが、まず積雪が無いことと天気が読めなくて悪化の可能性もあり取りやめて四国だけで年末年始は終わりにしました。
移動が地獄だったのは行きだけで、帰りの半分は高速利用しました٩( 'ω' )و
八ヶ岳は去年挑戦しましたが、強風で徹底しましたー。東から登ればいいのかなあ…。
あれから帰ってまた山とはさすがですね!他の方の記録みたら氷点下、吹雪、視界不良だったとか(^^;)過酷でしたね。お疲れ様でした。
是非北アに必ず行きましょう(^^)日帰り黒部五郎でしたっけ?あーもちろん冗談です。
今年もどうぞよろしくお願いします。
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