御荷鉾山(法久BS〜万生橋BS)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,404m
- 下り
- 1,369m
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
公共交通の便の悪さもさることながら、岩稜が多く、深入りすれば命を縮めることになりかねない危険な山域というイメージも強く、なかなか足を踏み入れる機会のない西上州。そんな中で危険が少なく、バスの便も比較的良い御荷鉾山を目的地に選択した。
新町駅始発のバスは、藤岡、鬼石と抜け、遥か上野村まで通じている。バスは法久バス停を50メートルほどオーバーランして停車。往復するだけでもお得な1日フリーパスを購入して降車。
法久橋脇の簡易トイレからも集落への道が続いているらしいが、「山と高原地図」に従い、おとなしく林道を歩いていく。法久(ほっく)集落は山上ののどかな集落。昭和50年に制作された案内板に描かれた分校は今は使われている形跡はなく、空き家もちらほらと見える。
地図にある「ポストの十字路」にある、ピンク色の指導標に従ってコンクリの舗装路を上がるが、すぐにトタン板で道が塞がれている。これを脇から抜けて民家の脇を通り、諏訪神社脇から山道に入る。
しかし、すぐに道は3つに分かれるように見え、いずれも踏み跡は不明瞭。祠を目指して適当に登り、トタン板で囲われた畑の上の道を辿り、小沢を2回ほど越えて沢の右岸を登る。しかしこの時点で地図上の道は外していたようで、沢沿いの道は堰堤の水道管理設備で行き止まり。しかし、すぐ上に林道は見えているので半ば強引に登る。
「山上の集落」に入るところにもピンクの指導標があり、これに従い、再び山道に入る。三叉路を過ぎれば車も通れるほどの幅のある道となるが、上部はやはり不明瞭。地図上の「法久下降点」ではなく、ここも半ば強引に石神峠あたりのスーパー林道に登り着いた。
風花舞う林道をしばらく歩くと、東御荷鉾山への登山口に至る。ここからは尾根上の明瞭な道が続く。急坂を登っていけば、やがて丁目石が点在するようになる。登山口から50分ほどで東御荷鉾山に到着。狭いが、静かな山頂。不動明王像と錆びた2本の逆鉾が立つ。南側が大きく開けており、両神山から武甲山までのパノラマが広がる。ベンチに座れば日の光を浴びながらのんびりと休憩できる。
投石峠までは尾根の南側を巻くように下っていく。50メートルほど林道を歩けば、西御荷鉾山の登山口。雑木と植林の境界の急坂を息を切らしながら登っていく。北に小柏への道を分ける。小柏から北尾根を辿るルートも検討はしていたが、頼りない踏み跡を見ると、やはり簡単なルートではなさそうだ。
西御荷鉾山頂の南斜面は草原が広がり、寝転がりながら日光浴ができるところ。風花が舞うような天気ながら、北面も南面も霞がかっており、期待していたほどの展望は得られなかった。西御荷鉾山頂の不動明王像には、東御荷鉾とは比べ物にならないほど多くの鉾が奉納されていた。
西御荷鉾からは、トレラン大会のコースを下る。桐ノ城山まではなだらかだが、石尊山辺りからは、岩稜を巻いたり、落ち葉が積もる斜面をトラバースしたりと、トレランには向かないような道が続く。
若御子山北峰への登りも愚直な直登でなかなかきつい。ここから万場まではまだ500メートル以上の標高差。落ち葉の雪崩を起こしながら下っていく。やがて杉と竹が混在する道となれば、ほどなく林道に出る。「山と高原地図」では、林道出合から万場バス停まで1時間かかることになっているが、これは明らかな間違いで、実際には30分見れば十分すぎるほど。万場に下る予定だったが、道なりに歩いていたら、ひとつ隣の万生橋のバス停に下っていた。
新町行きのバスを桜山温泉センター入口で途中下車し、日帰り入浴施設の「絹の里別邸」にて汗を流し、再び新町行きのバスに乗り込んだ。
このバス路線沿いには、終点のしおじの湯までいくつかの登山コースが点在しており、1日パスを使えばかなりお得でもあるので、また訪れてみたいと思う。
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