四阿山 快晴の山頂から雲海を湛えたアルプスの絶景


- GPS
- 07:08
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 912m
- 下り
- 892m
コースタイム
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:08
天候 | 下界は曇り山頂は快晴 いきなりホワイトアウトが消える。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
変更移動し、あずまや高原ホテル駐車場。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
当日は先行者がおりトレースがあった。うっすら道筋程度のトレースはあり。クラストしている所も多く、ノーアイゼンで牧場上まで行ける。祠のある2000m地点からアイゼン装着。 中四阿からの分岐先の岩場は、マーカーが見えにくく道迷いしやすい。岩場の中央を行く。シラビソ群は踏み抜き注意。 その岩場先から山頂まで前日の積雪によりトレースなし、膝から股下までのラッセル。スノーシュー装着。的岩分岐の木階段、山頂付近は踏み抜き多く注意。特に山頂は南側に落ちないこと。 |
写真
感想
代休となった6日金曜日。
上越方面は雪模様。ならば西方面、浅間山は雪が少なく今一つ。四阿山と根子岳の周回にしようと計画。正午辺りから晴れ予報で雲量も極端に少なくなる。
4時に前橋を出立、上田菅平ICで降り北上。真田町辺りから積雪。406号では除雪車が動いていた。6時過ぎに菅平牧場へ向かうが、あの上りに吹き溜まりの積雪が至る所にあり50センチ程度なら蹴散らして行けたが、最後の一つが1m近くあり何度もアタックしたが駄目だった。急坂なのでスタッドレス車でも滑ってしまう。チェーンを巻こうかと本気で考えた。止めたが・・・
登山口をあずまや高原ホテルにして移動した。
ホテルの登り口では除雪車が入っており、待っていたら雪が降ってきた。四阿山がガスっているので逡巡していると、ジムニーが登って行った。やはり予報を信じて迷わずに行くことにした。
ホテル前は前日の積雪があり除雪していた。前日の積雪は10〜20センチ程度。
登山道に入ると先行者のトレースのみ。やはり前日は20センチ程度の積雪。上に行けば50センチ程度はあると予想。行く前からラッセル覚悟のフル装備で準備していたので問題なし。気温がマイナス9℃なので雪が片栗粉のようにサラサラ。歩く度にキュッキュッと鳴き、靴に付着しない。
牧場に入ると雪はクラストされノーアイゼンで行けた。踏み抜いても膝までのツボ足で楽勝。2km近い牧場の道を北上する。里宮分岐からは先行者のワカントレースが深くなってきた。2000m地点で傾斜が増すのでアイゼン装着。トレースをありがたく踏みしめながら上がって行った。
八合目手前で先行者が下りてきた。聞いてみると雪が深くホワイトアウトなので下山してきたということ。正午から晴れ予報なので私は当然山頂目指して行く。
彼もやはり行くということで、再度登り始めた。この程度のガスと積雪で降りてきてはあきらめが早すぎる。用心に越したことはないが臆病すぎるのもいかがなものか?
中四阿分岐先の岩場ではマーカーが積雪で分からず道迷いしやすい。とにかく中央を通って行けば保護ロープがあったり、道の様に平らな個所が見つかるはず。シラビソ群からはトレースも薄くなり、膝から股下のラッセルに。スノーシューにテールを付けてガシガシ進んでいった。これが的岩分岐からは急登となり更に気合を入れて進んでいった。昨年12月の天神尾根、西黒尾根のラッセルに比べれば練習程度、楽勝。
根子岳分岐先では、ガスが南側から徐々に取れ始め、気が付けば上空のガスが消え去っていた。眼下には雲海が見え、壮大なアルプスが一連に見ることが出来た。
山頂に着くころには、南は浅間山から富士山が見え、八ヶ岳、南、中央、北アルプス頚城山塊が雲海上にぽっかり浮かんで見えた。ただ北側、草津から日光方面はガスの中。結局下山まで全く見えなかった。
引き返して一緒に登った、東京から来られた若い人もうれしかったろう。
そんな絶景を見ながら昼食。今日は名古屋風味噌煮込みうどんを食した。一緒だった彼は先に下山したので、山頂からの絶景を独り占め。私が下りる寸前にもうひと方来られた。美しい景色をバトンタッチして。
復路は往路がガスガスだったので、ゆったりと景色を見ながら下山した。
安全が脅かされない条件において、ガスガスのホワイトアウトで見えず、積雪が多くラッセルが厳しくても、自分を信じて登ることに意義がある。勇気ある撤退と言えるのは努力した人だけ。
growmonoさんこんばんは
自分で切り開いた道(ラッセル)後を見ると、
充実感が浮かんできた様子が伺えました、
牧場までも、パジェロでもダメでしたか、深雪は怖いですね!
おはようございます、yasioさん。
コメントお寄せいただきありがとうございます。
菅平スキー場への道では除雪作業が始まっていましたが、菅平牧場の登り坂は私有地ということもあり除雪が遅いようです。さすがに雪道仕様で百戦錬磨のパジェロでも無理でした。チェーンを巻けば行けたと思います。巻く時間が無駄ですが・・・
ガスで山頂が見えない登山は決して気乗りするものではありません。予報と天気図を信じて登りました。的岩分岐から山頂までは全くのノートレースで、股下までのラッセルでしたが、深い新雪なども多々経験しているので役に立ちます。
冬季の四阿山は絶景で傾斜も緩く危険個所もないので、shilokoさんもお連れしたいと思っております。群馬の極寒地ですので、寒がりな彼女を騙して連れて行きます。
そんな悪天候や悪条件で登頂し雲海に浮かぶアルプスの風景は、目に焼き付いてしばらく離れないと思います。
growmonoさん
こんばんは
さすが、ラッセルのgrowmonoさんですね。
私なら、100mも進むことが出来ません。
東京から来た若い人以下なので。
今回は頑張った甲斐がありましたね。
こういうご褒美が貰えるから
また行きたくなるのでしょうね。
すばらしい眺望ありがとうございました。
こんばんは、iiyuさん。
いつも閲覧、拍手、コメント頂きまして誠にありがとうございます。
iiyuさん達が4日に登られたレコを拝見しました。
ガスでしたが、トレースや積雪状態の参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
しかし前日までの積雪で参考になったのは牧場とシラビソ群の箇所だけとなってしまいました。的岩分岐から先は、木階段も埋没しマーカーも見えず全くのノートレースで、夏道の時の記憶を頼りにラッセルしていきました。股下程度でしたが気温の影響で雪が軽く楽でしたよ。山頂手前の祠の所で踏み抜き、南側へ滑落しそうになった時は流石に焦りました。
雲海にそびえるアルプスは美しかったです。北側は始終ガスの中でしたので残念でした。上信越の山岳をはじめ、日本海や佐渡島も見たかったです。360度の展望は次回に。
私はラッセルが得意な訳ではないです。逆に体が重いので不利です。しかし重いなりに工夫して脚力や体を使って僅かでも前に進んで行っているだけです。遅いですが・・・
余談ですが、95歳で亡くなった明治大学ラグビー部北島忠治監督の言葉で「go forward」「前へ」が好きです。登山においても人生でも、僅か少しずつでも「前へ」を信念に脚を一歩ずつ前に出しております。
growmonoさん、お久しぶりです。
1/2谷川で名刺を頂いたhareharawaiです。
四阿山の頂上からの展望素晴らしい!の一言に尽きます。自分は山頂から滑れそうな気がしたのですが、気のせいでしょうか?菅平〜根子岳はよく入門用のコースとして紹介されていますが...。今シーズンなら狙い目かもしれませんね。
hareharawaiより
こんにちは、hareharawaiさん。
コメントお寄せ頂きありがとうございます。
当日訪れると山頂はガスに包まれ、あまり気乗りしませんでしたが、GPVや天気図などで正午あたりからの晴れを確信していました。雲海に浮かぶアルプスを見たときは歓声をあげましたね。
山頂から滑走可能だと思います。現にスキーと思われるトレース、シュプールもありました。ただ当日は積雪が少なく岩が露出しているところも多いので要注意ですね。大寒波で積雪が増えたので期待大ですね。雪質も片栗粉のようでパウダーでした。
hareharawaiさんは8日に足利市の両崖山へ行かれましたね。ロードバイクも夏季は乗っているのでそちら方面へ行く際に織姫神社は良く立ち寄ります。足利フラワーパーク、谷中湖をはじめ、佐野のアウトレットまで自転車で買い物へ行きます。
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