岡山市東区 ボンボン岩〜外波崎〜亀石〜宮山 神仏ってる!?



- GPS
- 03:55
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 137m
- 下り
- 136m
コースタイム
- 山行
- 3:28
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 3:49
歩行距離11km、歩行時間3時間30分、歩行数17,100歩
天候 | 晴れ時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三角点の高度が8.9m<山名なし、三角点名“外波崎”>と51.4m<山名“宮山”、三角点名“稲荷山”>と超低山ですので、ほとんどフラットな道で安全です。しかし、この日は雪やあられが降って路面凍結の危険性もあったので、靴はちゃんとした登山靴を履いていきました。 外波崎は一部、岩棚の上を歩きました。満潮時は無理かもしれません。 西幸島(にしこうじま)の大師堂<写真17>の東と、亀石(かめいわ)神社<写真22>の北の2ヶ所で墓地に入りました。やや混乱しましたが道はあったので、方角を確かめながら、何とか目的地に無事たどり着くことができました。 羽島山磐座?<写真10>の周辺も墓地で、多少ヤブコギしました。 |
その他周辺情報 | 吉井川の左岸(東側)をそのまま上流に向かって走っていくと、おさふねサービスエリアに着きます。世界的にも有数の強アルカリ性泉を有する温泉施設があり、美肌効果があると言われています。また、土日祝日限定のプラザホテル提供のランチビュッフェ大人1,550円(税込)<写真46>もあります。 |
ファイル |
大師堂南巡りコース案内図
(更新時刻:2017/01/16 23:14) |
写真
小羽島
岡山市東区と瀬戸内市には大師堂と呼ばれる弘法大師をお奉りした祠のようなものが、北巡りと南巡りそれぞれ88ヵ所ずつあります。そのうちの一つがボンボン岩にありました。昔はボンボン岩ではなくてドンドン岩と呼ばれていたようです。
ボンボン岩の海岸側に密かに役行者(えんのぎょうじゃ)らしき像が設置されていました。ここで修業が行われていたのでしょうか?この辺りからボンボン岩の動画を撮りながら鳥居<写真03>に戻りました。
岡山県の埋蔵文化財の地図では、江戸時代の磐座(いわくら)となっており、墓地の奥に密かに目立たないように存在していました。少しヤブコギして頂上に登ってみましたが、下から見た方が迫力がありました。引き返し、海岸沿いのコンクリート道を南下します。
外波崎(そとわざき)の先端に下りて振り返ると、まるでペアのような岩が見えたのでズームしてみました。勝手に夫婦岩と呼ばせていただきました。海岸に下りて少し北のこの岩の近くから動画を撮りました。
三角点のすぐ近くには海の遭難者を祀る千人塚が設置されていました。源平合戦の折、戦死者を葬った所ともいわれています。小雪がちらつきはじめたので慌てて引き返し、コンクリート道からアスファルト道に出ました。
千町大水門から千町川右岸(西岸)を少しだけ北上すると、牛神権現が祀られていました。周辺は干拓地で水田が多いので、農耕に必要な牛を祀ったのかもしれません。この少し東にホシハジロとスズガモの群れがいたので動画を撮りました。
水門・亀岩
小さい祠の上のほうに「たてよこに みねややまべに てらたてて あまねくひとを すくうものかな」と書かれていました。確かに、この地域は少しこんもりした所には必ず神社、祠、墓地のいずれかがありました。神仏のご加護がありそうです。
千町川(せんちょうがわ)が水門湾に注ぐ辺りの海辺に亀石(かめいわ)神社があります。鳥居の奥に見えているのが、亀石(かめいわ)です。潮が満ちて来ると、まるで本物の亀が海に浮かんでいるように見えるそうです。ここから歩きながら動画を撮りました。
神武天皇が東征の途中、吉備の速吸門(はやすいのと)に来た時、案内をした珍彦命が乗っていた亀が岩となったものだといわれています。また、藩主池田綱政のもとへ運ぶ途中で岩が嫌がって動かなくなり、元の位置に戻したという伝説もあります。
この辺りは低地(千町平野)であるがゆえに造られた排水のための川が2つあります。東西に約1kmの幸崎川と南北に約2kmの幸田川が河口で合流し、この水門から水門湾に排出されます。ヘラブナ釣りのメッカでもあります。
樹齢340年、幹回り2.2m、樹高13mで岡山市指定天然記念物です。手前の木と比べると幹が太いのがよくわかります。滑り止めのあるコンクリート道を上ったら墓地に出てしまい、北上して引き返し分岐から地形図の実線の道に入り直しました。
土道を北上していると、この辺りで道が不明瞭になり開けた場所に出ました。大声が聞こえる方向に目をやると、幸島(こうじま)小学校の運動場で消防訓練をしていました。もっとも火事が多い季節ですね。少し西寄りに進路を変えると、鉄塔の手前の墓地に小さな鳥居と祠がありました。鉄塔から少し西に進むとコンクリート道に合流しました。
東幸島
祠らしきものがあったので大師堂かどうか見に行きました。このエリアに60番台が集中しているのはわかりました。このすぐ北の角の自動販売機で100円の缶コーヒーを買いました。寒い日には温かい飲み物が一番です。
寿永3(1184)年12月7日、源平藤戸の合戦で敗れた平氏の落武者、不破伸之介は、この近くの巨岩(鞍掛岩)で馬の鞍を掛け直しさらに逃れましたが、兄の槙之介はここで息絶え大國殿として祀られるようになったといわれています。
大國神社の鳥居と拝殿は南向きです。今回は東からアプローチし、南に下りました。南の石段もワイルドでした。濡れていたら下りるときは滑りそうです。アスファルト道を歩いて駐車地に戻ります。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
軍手
雨具
スパッツ
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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---|
感想
この日(1月15日)は今季最強の寒波が日本列島を襲い、最低気温は氷点下まで下がり、強風が吹いていました。後で知りましたが、雪がめったに降らない瀬戸内海沿岸にある広島市で積雪19cmを記録したそうです。朝7時頃に岡山市東区の天気状況を見て、安全かつ、いつでもどこでもエスケープできる今回の地域を訪れることにしました。結果、予想に反して、思ったほど天気が荒れることなく、約11kmの距離を無事に歩くことができました。
カッパ(雨具)をヤッケ代わりに、登山用手袋をミトン代わりにしましたが、防寒はそれで充分でした。最近のカッパや手袋は性能がいいので助かります。これらを身に着けたまま、登山靴(紐)の着脱やカメラ操作ができます。スノー帽子や耳あてなどの必要性も感じませんでした。一方、同じ防寒対策をした連れは、それでも寒さで動きが鈍り、今回はかなりのスローペースでした。
今回訪問した岡山市東区と瀬戸内市の境を中心に岡山県南部には弘法大師の伝説があちこちに残っており、大師信仰がかなり広がっているようです。この辺りには「邑久郡大師霊場南巡り88ヵ所」があります。普段は地元の大師堂しか参ることはないのですが、5月21日には御接待(おせったい)と呼ばれる行事が行われ、市内外からたくさんの方が88ヶ所巡りに訪れます。早朝6時頃から各大師堂でお菓子やジュースなどがふるまわれ、なくなったら終了!?なので、人気の所は早くから行列ができるそうです。お遍路というよりも日本版ハロウィンのようで、子供たちも大好きな行事らしいです。今年の5月21日は日曜日なので、この御接待の日に「南巡り88ヵ所」を検討してみようと思います。ちなみに、瀬戸内市の邑久(おく)町と長船(おさふね)町中心の「北巡り88ヵ所」の御接待は4月21日だそうです。
今回、三角点を2ヵ所訪問しました。1つ目は点名を“外波崎(そとわざき)”という標高わずか8.92mの三角点です。写真や動画でも紹介していますように、低地に関わらず、周囲の絶景<写真12〜15>を楽しむことができます。2つ目は点名を“稲荷山”という標高51.75mの三角点です。これも写真で紹介していますように、磐座(いわくら)のような巨岩群の上に社が造られた神秘的なロケーション<写真33、34>に目を奪われます。共に印象深い三角点でした。
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