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記録ID: 105574
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積雪期ピークハント/縦走
支笏・洞爺

漁岳

2011年04月11日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:01
距離
13.5km
登り
979m
下り
987m

コースタイム

7:00 駐車場
7:10 漁岳林道入口(登山口)
7:50 C811mルートへのとりつき
8:30 C811m付近
9:40 C968m付近
10:10 C930m付近(一般ルートと合流)
11:05 C1175m
11:40 漁岳
12:15 C1175m
13:10 林道へ到着
13:50 漁岳林道入口(登山口)
14:00 駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
漁岳林道入口に2台程停められますが、オコタンペ分岐手前(登山口から500m程)には広い駐車場があります。
コース状況/
危険箇所等
特に危険な場所はありません。一般の雪山想定内だと思います。
林道入口(登山口)です。
2011年04月11日 07:07撮影 by  DSC-TX5, SONY
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林道入口(登山口)です。
入山ポスト
2011年04月11日 07:11撮影 by  DSC-TX5, SONY
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入山ポスト
1人で、マニアルートを進む
2011年04月11日 08:03撮影 by  DSC-TX5, SONY
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1人で、マニアルートを進む
C811mで展望が開ける
2011年04月11日 08:28撮影 by  DSC-TX5, SONY
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C811mで展望が開ける
気持ちの良い尾根歩き
2011年04月11日 08:31撮影 by  DSC-TX5, SONY
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気持ちの良い尾根歩き
恵庭岳に見守られてる感じ♪
2011年04月11日 08:31撮影 by  DSC-TX5, SONY
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恵庭岳に見守られてる感じ♪
あっ!熊の足跡発見!
2011年04月11日 08:34撮影 by  DSC-TX5, SONY
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あっ!熊の足跡発見!
同じ方向に向いてる・・・
2011年04月11日 08:35撮影 by  DSC-TX5, SONY
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同じ方向に向いてる・・・
いやー、本当に気持ちが良い。来て良かったー。
2011年04月11日 08:45撮影 by  DSC-TX5, SONY
4/11 8:45
いやー、本当に気持ちが良い。来て良かったー。
一般ルートとの合流付近、歩きやすい
2011年04月11日 09:45撮影 by  DSC-TX5, SONY
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一般ルートとの合流付近、歩きやすい
まだ余裕が残ってるオッサン
2011年04月11日 09:54撮影 by  DSC-TX5, SONY
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まだ余裕が残ってるオッサン
厳冬期に比べて、優しい感じがするな春山って
2011年04月11日 11:04撮影 by  DSC-TX5, SONY
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厳冬期に比べて、優しい感じがするな春山って
真冬にあの頂上に立ったなんて信じられないなー
2011年04月11日 11:04撮影 by  DSC-TX5, SONY
4/11 11:04
真冬にあの頂上に立ったなんて信じられないなー
思った以上にカッコイイ「漁岳」
2011年04月11日 11:08撮影 by  DSC-TX5, SONY
4/11 11:08
思った以上にカッコイイ「漁岳」
なんか良くない?(笑)セルフでパチリ
2011年04月11日 11:17撮影 by  DSC-TX5, SONY
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なんか良くない?(笑)セルフでパチリ
山頂から眺め1
2011年04月11日 11:37撮影 by  DSC-TX5, SONY
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山頂から眺め1
山頂からの眺め2
2011年04月11日 11:37撮影 by  DSC-TX5, SONY
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山頂からの眺め2
山頂看板デカッ!
2011年04月11日 11:39撮影 by  DSC-TX5, SONY
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山頂看板デカッ!
やったぞー!
2011年04月11日 11:40撮影 by  DSC-TX5, SONY
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やったぞー!
GPSトラック、下側が登りで、上側が下り。
GPSトラック、下側が登りで、上側が下り。

感想

今回は、春の漁岳に1人で登ってきました。

まず思ったのが、なんて読むの?
「いざりだけ」と読むみたいです。
普通読めないよー・・・・。

色々調べてたら、一般的なC901mを行くコース以外にも、
C811mからC968mへと、稜線歩きのコースが存在するらしい。

が、具体的な情報はないので、折角なので自分で歩いてみることにしました。
ちなみに、GPSログの下側です。

帰りは一般ルート(上側)を使いました。


漁岳林道から歩き始める。
多くの踏み跡があり、春に人気の山みたいです。

少し進んだところには、登山届けあった。
昨日の日曜日には6パーティーで10人くらいの人がいたみたい。

今日は、平日だし自分が一人目でした。
まずは、黙々と林道を歩く。
40分歩き、調べておいたC811mへの取りつきに到着。
これだけ沢山の踏み跡があるけれど、誰一人C811mへは行っていない。
うーん・・・、どうしよう??・・・

確実に、踏み跡をトレースして安全に登るべきか?
絶対に苦労するマニアルートを行くか?

即決です、マニア 行きます!

ここからは、もちろん誰の踏み跡も無いので、
自分でルートファンディングしながら進む。
苦労しながらもC811到着。

ここからは、景色の良い尾根歩きだ!
距離も長くなるし、時間もかかるけれど、
誰の踏み跡もない稜線は、気持ち良い、美しい。

と思ったら、踏み跡発見。
しかも東側から雪庇の間を乗り越えて来ている!?
どのルートから上がってきたのかな?

近づいて、踏み跡を見たら、熊の足跡でした・・・。

まだ、新鮮な足跡なので、昨日か今日のヤツだろうな。
しかも、相当大きな足跡で、大型なんだろうな。
熊の足跡も、同じく尾根沿いに続いている。
熊の踏み跡のトレースって、テンション下がります・・・。
50mくらいで、尾根から右に外れていってた。

春ですね、冬眠から目が覚める時期ですね。
熊ベルを装備してきて良かったー。

そのまま尾根を歩いて行き、C968mは登らずにトラバースしようと思い、斜面に入る。
これが失敗でした。

ここまでは、スノーシューで歩きやすかったけれど、木々が多くなりスノーシューでは通れない。
つぼ足で歩くには、斜面が急なので滑落が怖い。

急斜面の中で、スノーシューから12本爪のアイゼンに履き替える。
滑落も考慮し、ストックをピッケルに持ち替えて、よし!と気合を入れる。

歩き始めたら、ズボッ!っと腿まで雪にはまる。
木々が多く、下は空洞っぽくなっていて、踏み抜く感じの斜面。
非常に歩きにくい、腿ラッセルの要領で、膝で雪を崩して、足で踏みながら進む感じでも、
雪がくさってて、全然前に進まない・・・。


諦めて、戻ってC968mを通るルートに行こうかな?
けれど、C968m付近は、雪庇が切立っていて、崖のような感じで危険に見えたんだなー。
うーん・・・・、悩む。

しっかり探せばC968mも安全に抜けるルートあるのかな?
けど、戻って無かったら、またここに来るのかー・・・。
っと、心の中で葛藤があり、結局、突っ込むことにしました。

距離にしたら、たったの300m程なのに、全然進まない。
ラッセルよりも、四つん這いになった方が、進みやすいことに気づく。
ピッケルを両手で横に持ち、ピックをさして手がかりにして、膝とすねを同時に押し付けながら、
アイゼンの先端の2本爪を聞かせて、雪を崩さないように、少しづつ進む。

約30分くらい悪戦苦闘して、どうにが脱出。
その後は、尾根に沿って、2回程上り下りを繰り返す。

10:10頃にC930m付近で、一般ルートに合流する。

ここからは、薄い部分もあるけれど、注意深く見れば、踏み跡が残っているのでトレースして進む。
ルートファインディングが無くなり、お気軽ムードの山行になる。

しかし、C1175mを越えてコルに出てからは、最後の登り。
山頂直下の地味にキツイ登りに入る。

下から見てたよりも、コルから眺める漁岳はカッコイイ!!

隣の恵庭岳が人気と、夏の一般ルートが無いせいか、マイナーな山といったポジション。
こーいう山って好きだな。
やっぱり、登りに来て良かったーなんて考えながら登る。

さすがに、C1200m位からは風も強くなり、寒く感じる。
春とは言えでも、やはり雪山ですね。
けれど、クラストしてなく、スノーシューのクランポンもしっかり効くので、歩きやすい。

急登後、いきなり山頂。
山頂看板デカッ!

山頂は、さらに風が強く寒いので、写真を数枚撮りすぐに下山。
尻滑りを楽しみ始めたら、下から単独の人が登って来る。
ワカンで、ペースの速い人だな。挨拶を交わすだけ。

コルのちょっと手前に、風の止んでいる部分があったので、腰を下ろしお昼ご飯。
雪山で、座ってご飯食べるのって初めてだ。

今までの厳冬期だと、座ると体温が奪われるし、座るような気候じゃないし、
常に、立ったままで行動食のみだったのです。

パンと、おにぎりというシンプルなお昼だったけれど、
おにぎりは凍ってなくて美味しかった。

また下山始めたら、単独の山スキーの人にも会った。
雪山でこんなに人に会うなんて初めてだ。
やっぱり春だし、登る人も増えたのかな?
けれど、自分も含めて3人とも単独だ。

で、ここからは、一般ルートを使い下山。
急斜面は、つぼ足で、平らな部分はスノーシューを履き。
と、何度も付けたり、外したりしながら、下山する。

一般ルートを歩いて感じたのが、
「楽だわ〜・・・」
踏み跡も多いし、アップダウンも少なく、木々も少なく、非常に効率的なルートでした。

時間と体力のことを考えるなら、俄然一般ルートの方をオススメします。

ただ、時間も体力もあり、バリエーションを楽しみたい人には、
ぜひC811mの尾根歩きのコースをオススメします。
天候が良ければ、景色がとても良く、縦走ルートのような歩きが楽しめます。
ただ、C968mのピークはまかないで、登った方が楽だとおもいます。


今回の参考の反省など
・ちょっと甘く見てた「漁岳」。思った以上にカッコイイ山でした。
・冬の一般ルートなら、初心者からのステップアップにいいと思いました。
・ルート迷い、滑落、雪崩等の危険が少ないと感じました。
・C811mルートが一般的じゃないのを身をもって経験できて良かった。

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コメント

co968m
いつもマニアックな登り方、楽しく見ていますよ!
co968mは、オコタンペ山って呼ばれている山ですね。
行ってみたい山です。漁岳からは結構アップダウンが
あるのかな、、。
2011/4/12 11:51
オコタンペ山
コメントありがとうございます。
マニアックなのに惹かれちゃうのですよ・・・。

オコタンペ山って言うのですね、知らなかった。

漁岳からは尾根歩きで、途中に2回少しアップダウンがあるだけで、危険箇所も特に無く、気軽に行けると思います、ぜひ
2011/4/12 16:12
2年前の3月に登った時は
稜線上から漁岳行きました
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-68393.html
さきほどGPSルート追加しました(^^;
今までGPSが古くてルート抜きだしがめんどくさくて放置してました(^^;

林道入り口までまだ結構雪残ってるんですね
2011/4/16 23:25
上には上が・・・
>NAKさん
コメントありがとうございます。
いやー、上には上がいるのですね。

自分よりもはるかにマニアなルート!?
面白そうなGPSトラックですね。

今の時期ではオコタンペ湖歩くのは嫌なので、来年は、滑降道具を持ってやってみたいルートですね。

たかが「漁岳」、されど「漁岳」
やっぱり雪山は奥が深くて楽しいですね!!
2011/4/17 0:45
プロフィール画像
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