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Yamareco

記録ID: 1076914
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

権現山北尾根(バリエーションルート)から麻生山,大寺山,西原峠等

2017年03月04日(土) [日帰り]
 - 拍手
ハッシー その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:49
距離
18.4km
登り
1,468m
下り
1,479m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:45
休憩
1:05
合計
8:50
9:11
32
スタート地点
9:43
9:45
102
11:27
11:28
55
12:23
12:53
26
13:19
13:19
20
13:39
13:46
10
13:56
13:57
25
14:22
14:27
26
14:53
14:53
16
15:09
15:13
17
15:30
15:30
20
15:50
15:51
71
17:02
17:05
5
17:10
17:18
4
17:22
17:22
35
17:57
18:00
1
18:01
ゴール地点
 ※コースタイムは,積雪の急斜面の直登及び急下降であり,かつ,アイゼンのない状態での歩行であったことから,時間を要した結果である。また,西原峠からの下山路の終盤において,予定進路を大幅に変える踏み跡をたどることをやめて,急傾斜の尾根を急下降したことにより時間を要している。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
 行き:JR上野原駅 (8:30発) → 【飯尾行きバス】 → 初戸バス停 (9:10頃)
 帰り:中風呂バス停 → 【徒歩】 → 杉平入口バス停 → 【迎車タクシー】 → JR大月駅
コース状況/
危険箇所等
 1 権現山北尾根は,踏み跡がない部分が多い。また,急登の連続。
 2 麻生山から三ッ森北峰までの間に,6m程度の岩場(初級レベル)があり。下降時注意。
 3 全体的にアップダウンが多い。
 4 西原峠からの最後の下りは,踏み跡不明瞭。今回は,無理矢理に急下降した。滑落注意。
 5 なお,タクシー運転手の話では,この2週間前に,松姫から登山した団体登山者のうち1名が滑落死したとのこと。
その他周辺情報 前回のデータ(2015年8月9日山行)も参照。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-694701.html
JR上野原駅
登山者は,貸切バス団体客(年配者)を除き,少人数。
2017年03月04日 08:14撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 8:14
JR上野原駅
登山者は,貸切バス団体客(年配者)を除き,少人数。
飯尾行きバス
※時刻表に注意(時期により異なる。)
2017年03月04日 08:35撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 8:35
飯尾行きバス
※時刻表に注意(時期により異なる。)
初戸バス停
1名の登山者が下車した。今回の登山では,この人しか会っていない。
2017年03月04日 09:12撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 9:12
初戸バス停
1名の登山者が下車した。今回の登山では,この人しか会っていない。
腰掛集落への車道。お地蔵様。
2017年03月04日 09:22撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 9:22
腰掛集落への車道。お地蔵様。
最奥が権現山?
2017年03月04日 09:32撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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最奥が権現山?
腰掛集落
2017年03月04日 09:41撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 9:41
腰掛集落
ここを左に下りる。
2017年03月04日 09:45撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 9:45
ここを左に下りる。
最初は,白い橋。
2017年03月04日 09:47撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 9:47
最初は,白い橋。
尾名手川?
2017年03月04日 09:47撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 9:47
尾名手川?
民家の庭を通る。静かに。
2017年03月04日 09:48撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 9:48
民家の庭を通る。静かに。
赤い橋。ここから,階段を上り,登山道に入る。
2017年03月04日 09:50撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 9:50
赤い橋。ここから,階段を上り,登山道に入る。
夏は,やや藪気味。
2017年03月04日 09:54撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 9:54
夏は,やや藪気味。
踏み跡があったりなかったり。あまり当てにならない。
踏み跡要注意。尾根を見るべき。
2017年03月04日 09:55撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 9:55
踏み跡があったりなかったり。あまり当てにならない。
踏み跡要注意。尾根を見るべき。
踏み跡を無視して,直登する。
2017年03月04日 10:02撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 10:02
踏み跡を無視して,直登する。
直登
2017年03月04日 10:06撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 10:06
直登
やや平穏な尾根筋に出る。
2017年03月04日 10:29撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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やや平穏な尾根筋に出る。
黄色の埋設物
2017年03月04日 10:37撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 10:37
黄色の埋設物
北面に雪が出てきた。
2017年03月04日 11:04撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 11:04
北面に雪が出てきた。
1084m峰
2017年03月04日 11:31撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 11:31
1084m峰
その峰の石柱
2017年03月04日 11:34撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 11:34
その峰の石柱
正面が権現山と思われる。
2017年03月04日 11:37撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 11:37
正面が権現山と思われる。
美しい松林がある。
2017年03月04日 11:39撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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美しい松林がある。
大変苦労した急傾斜の雪道
2017年03月04日 11:41撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 11:41
大変苦労した急傾斜の雪道
つかんだ木が折れる・・・。
2017年03月04日 12:02撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 12:02
つかんだ木が折れる・・・。
苔むした石柱
2017年03月04日 12:19撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 12:19
苔むした石柱
コルに向かう急傾斜の雪道
2017年03月04日 12:20撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 12:20
コルに向かう急傾斜の雪道
権現山山頂直下
2017年03月04日 12:25撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 12:25
権現山山頂直下
権現山
朝の(初戸バス停)登山者がいた。前回と同じシチュエーション。コースタイムがあまり変わらないということがはっきりした。しばらく歓談。
2017年03月04日 12:26撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 12:26
権現山
朝の(初戸バス停)登山者がいた。前回と同じシチュエーション。コースタイムがあまり変わらないということがはっきりした。しばらく歓談。
気持ちの良い尾根道。一般道!
2017年03月04日 13:09撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/4 13:09
気持ちの良い尾根道。一般道!
松林
2017年03月04日 13:16撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 13:16
松林
アップダウンの後,麻生山。
2017年03月04日 13:42撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 13:42
アップダウンの後,麻生山。
古道標
右から読む形で,「腰掛集落」と書かれている。興味深い。
2017年03月04日 14:00撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/4 14:00
古道標
右から読む形で,「腰掛集落」と書かれている。興味深い。
振り返って,麻生山。
2017年03月04日 14:04撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
3/4 14:04
振り返って,麻生山。
岩場。6mくらい。
足場はあるが,ゆっくり慎重に。
2017年03月04日 14:07撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 14:07
岩場。6mくらい。
足場はあるが,ゆっくり慎重に。
振り返って,岩場。6mくらい。
2017年03月04日 14:09撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 14:09
振り返って,岩場。6mくらい。
三ツ森北峰。名物の鏡は健在!
自撮り用?
2017年03月04日 14:25撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 14:25
三ツ森北峰。名物の鏡は健在!
自撮り用?
急斜面。雪があるために,全然ペースが上がらない。
2017年03月04日 14:36撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 14:36
急斜面。雪があるために,全然ペースが上がらない。
尾根分岐
こうした分岐が多数あるものの,道標は全くない。地形図をよく確認。
2017年03月04日 14:48撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 14:48
尾根分岐
こうした分岐が多数あるものの,道標は全くない。地形図をよく確認。
写真では分かり難いが,やや急な尾根道。
2017年03月04日 15:01撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 15:01
写真では分かり難いが,やや急な尾根道。
大寺山
疲れたー。
2017年03月04日 15:11撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 15:11
大寺山
疲れたー。
大寺山
疲れたー。
2017年03月04日 15:11撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 15:11
大寺山
疲れたー。
この先は,尾名手尾根(バリエーションルート)。今回は,時間の都合で進行を断念。
2017年03月04日 15:17撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/4 15:17
この先は,尾名手尾根(バリエーションルート)。今回は,時間の都合で進行を断念。
鋸尾根が見える。凹凸があるのがノコギリ(ギザギザ)の特徴。前回,歩いた。
2017年03月04日 15:23撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 15:23
鋸尾根が見える。凹凸があるのがノコギリ(ギザギザ)の特徴。前回,歩いた。
穏やかな尾根歩き
2017年03月04日 15:28撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 15:28
穏やかな尾根歩き
広い作業路も合流。歩きやすい。
2017年03月04日 15:30撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 15:30
広い作業路も合流。歩きやすい。
何て緩やかな道だろうか。防火林と思われる。奥多摩の石尾根のようだ。
2017年03月04日 15:48撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 15:48
何て緩やかな道だろうか。防火林と思われる。奥多摩の石尾根のようだ。
鹿柵が現れる。
2017年03月04日 15:54撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 15:54
鹿柵が現れる。
やや藪っぽい所を歩く。
2017年03月04日 15:55撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 15:55
やや藪っぽい所を歩く。
西原峠
直進すると,佐野峠,奈良倉山・坪山方面。ここを左(南西)に進む。踏み跡明瞭。
2017年03月04日 16:00撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 16:00
西原峠
直進すると,佐野峠,奈良倉山・坪山方面。ここを左(南西)に進む。踏み跡明瞭。
西原峠
直進すると,佐野峠,奈良倉山・坪山方面。ここを左(南西)に進む。踏み跡明瞭。
2017年03月04日 16:01撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 16:01
西原峠
直進すると,佐野峠,奈良倉山・坪山方面。ここを左(南西)に進む。踏み跡明瞭。
最初は,きれいな踏み跡。その後,不明瞭となる。
昭文社の地図と異なるルートを進む。
私は,引き返して,尾根を無理矢理に急下降した。
2017年03月04日 17:01撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 17:01
最初は,きれいな踏み跡。その後,不明瞭となる。
昭文社の地図と異なるルートを進む。
私は,引き返して,尾根を無理矢理に急下降した。
急下降の先にある民家
2017年03月04日 17:02撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 17:02
急下降の先にある民家
民家の先に現れた道標
2017年03月04日 17:03撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 17:03
民家の先に現れた道標
そして石碑
2017年03月04日 17:03撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 17:03
そして石碑
この民家(おそらく空き家)の先から下山した。
2017年03月04日 17:05撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/4 17:05
この民家(おそらく空き家)の先から下山した。
先ほどまでに歩いた山々
2017年03月04日 17:05撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 17:05
先ほどまでに歩いた山々
葛野川
2017年03月04日 17:07撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 17:07
葛野川
さらに道標(車道から)
2017年03月04日 17:09撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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さらに道標(車道から)
松姫神社
2017年03月04日 17:13撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 17:13
松姫神社
中風呂バス停
残念ながら,4時台のバスで終わり。平日は,5時台もある。
さて,歩くか。
2017年03月04日 17:14撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 17:14
中風呂バス停
残念ながら,4時台のバスで終わり。平日は,5時台もある。
さて,歩くか。
途中で,大月市街のタクシーを呼んで,タクシーでJR大月駅に到着。
2017年03月04日 18:36撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/4 18:36
途中で,大月市街のタクシーを呼んで,タクシーでJR大月駅に到着。
撮影機器:

装備

個人装備
防寒着 長袖シャツ ズボン 靴下 雨具 ザック 昼ご飯 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル カメラ 熊鈴
備考 アイゼンがあった方が良い。

感想

 今回は,権現山北尾根(地図に記載のないバリエーションルート)から権現山に登ることを主たる目的として,結果的に,権現山から西原峠まで縦走し,下山した。権現山北尾根から途中の三ッ森北峰までの山歩きは,今回で2回目となる。前回の記録は,2015年8月9日の山行(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-694701.html)である。
 
 権現山以降の進路については,権現山登頂時に決めることとしていた。最も歩きたかった尾名手尾根は,終バスの時刻が早いこと,バス停から最寄り駅までの歩行距離が長いこと等により,今回は断念した。また,扇山に南下して中央線の駅に至る楽なルートも視野に入れたが,未踏である三ッ森北峰以北を歩くこととした。なお,前回は,三ッ森北峰から鋸尾根で下山した。

 権現山北尾根は,初戸バス停からやや早歩きで徒歩約30分の所にある腰掛集落から入る。バス停は,私たちのほか1名が下車した。その方は,一般ルートで権現山に向かうとのこと。前回も同じようにバス停で同様の方と出会っており,その時は,ほとんど同タイミングで権現山山頂で再会した。今回も再会できるか気になった。

 なお,今回の山歩きで出会った人は,この方のみである。

 腰掛集落の車道をしばらく歩くと,右にカーブする手前に,左に下る道が現れる。これは,撮影画像を記憶すれば容易に見つかる。道なりに歩くと,白い橋が現れる。そして,民家の庭先に出るので,静かに通行する。すると,正面に赤い橋とコンクリートで舗装された山の斜面が現れ,そこに設置されている階段を上る。階段を上った先が山道である。

 権現山北尾根は,序盤は,薄い踏み跡をたどってジグザグ歩くが,踏み跡が消えそうになる所からは,目的の尾根を直登する。基本的にほぼ急傾斜の直登と考えた方が良い。踏み跡にこだわって,関係のない作業道に入るのは避けたい。

 標高900m程まで登ると,残雪が現れた。ざらざらしたシャーベット状の雪である。これがこの後のコース全般において厄介であり,実に滑る。権現山北尾根は,枯れ木が多く,体を支えるためにつかむものが少ない。アイゼンを持参しなかったので,一部四つん這いで登った。

 その後,続く急登及び若干のアップダウンを経て,権現山山頂に到着。なお,夏場は,山頂手前が草木に覆われており,特に山頂側からの登山口が分かり難い。山頂には,初戸バス停で下車した方が休憩をしていた。20分前に到着したとのことである。前回と同様に山頂で再会した。そうすると,概ね,一般ルートとコースタイムは同じと考えてよいだろう。

 その後,麻生山,三ッ森北峰と進む。この区間は,アップダウンの連続であり,疲れる。また,三ッ森北峰手前には,6mくらいの岩場がある。疲労による滑落に気を付けたい。

 三ッ森北峰では,名物の洋風の鏡が健在であった。自撮り用なのか,なぜ設置されているのか,理由がさっぱりわからない。山には,こういう不思議な設置物をよく見かける。

 三ッ森北峰からは,進路を北方向に変える。残雪の急傾斜を下りる。一部シリセードで進んだ。極めてスローペースである。大寺山手前の登り返しを経て大寺山に到達。大寺山山頂から尾名手尾根入口を眺める。近く歩きたいルートである。

 大寺山から小寺山,西原峠は,実に歩きやすいルートである。防火林と作業路により,道は平たんで,広々としている。アクセスの悪さによるのか,登山者は少ないと思われた。また,この区間は,尾根の分岐点がいくつかあり,道標がないことと相まって,道間違いのリスクがある。なるべく地形図及び方角を確認した方が良い。

 西原峠は,そのまま進むと,佐野峠(西側)又は坪山(東側)に至る。ここを左後ろに続く道を歩き下山する。しばらくは,鹿柵沿いである。極めて明瞭な道であり,急傾斜の尾根も,ジグザグに進むようになっていることから,楽である。しばらくは,雑談のほか何も考えずに,下りを進めた。

 しかし,ふもとが見えてくる地点において,踏み跡は,進行方向左(東)にトラバースしており,踏み跡も薄くなる。その踏み跡が昭文社の地図で尾根を外す区間であるのかと考え,しばらく歩みを進めたが,かなり目的方向からそれる。谷に向かっている。その道が正しいのかどうかについてわからなかったので,尾根筋に引き返し,踏み跡のない尾根を急下降した。滑落のおそれがあるので,この急下降はお勧めできない。

 下山地直前において,進行方向左(東)から明瞭な道が現れた。もしかしたら,先ほどのトラバースが正解だったかもしれない。ともあれ,その後は,民家裏手の道を道なりに歩き,民家(空き家と思われる。)右側を通って,車道に出た。

 さて,気になるバス(JR大月駅方面)の時刻であるが,土日祝日は4時台で終了・・・。平日であれば終バスに間に合った。仕方なく国道139号線を歩く。車道の看板には,大月市街まで12キロと表示されている。同伴者はヒッチハイクを試みたが,私の判断で,タクシー会社に連絡し,迎車タクシーで駅まで向かった。3700円くらい。2名であればそれほど高くはない。

 タクシーの運転手の話によると,2週間前に登山口(私たちが下山した所)まで送った団体登山者のうち1名が,滑落死したとのこと。あらためて,慎重な登山の必要性を感じた。

 今回は,体力的にややハードではあったが,静かな山歩き及びマイナールートの再検証ができて,とても良かった。そして,この山行に楽しく応えてくれた同伴者に感謝したい。

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