権現山北尾根(バリエーションルート)から麻生山,大寺山,西原峠等
- GPS
- 08:49
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,468m
- 下り
- 1,479m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:中風呂バス停 → 【徒歩】 → 杉平入口バス停 → 【迎車タクシー】 → JR大月駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1 権現山北尾根は,踏み跡がない部分が多い。また,急登の連続。 2 麻生山から三ッ森北峰までの間に,6m程度の岩場(初級レベル)があり。下降時注意。 3 全体的にアップダウンが多い。 4 西原峠からの最後の下りは,踏み跡不明瞭。今回は,無理矢理に急下降した。滑落注意。 5 なお,タクシー運転手の話では,この2週間前に,松姫から登山した団体登山者のうち1名が滑落死したとのこと。 |
その他周辺情報 | 前回のデータ(2015年8月9日山行)も参照。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-694701.html |
写真
装備
個人装備 |
防寒着
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
熊鈴
|
---|---|
備考 | アイゼンがあった方が良い。 |
感想
今回は,権現山北尾根(地図に記載のないバリエーションルート)から権現山に登ることを主たる目的として,結果的に,権現山から西原峠まで縦走し,下山した。権現山北尾根から途中の三ッ森北峰までの山歩きは,今回で2回目となる。前回の記録は,2015年8月9日の山行(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-694701.html)である。
権現山以降の進路については,権現山登頂時に決めることとしていた。最も歩きたかった尾名手尾根は,終バスの時刻が早いこと,バス停から最寄り駅までの歩行距離が長いこと等により,今回は断念した。また,扇山に南下して中央線の駅に至る楽なルートも視野に入れたが,未踏である三ッ森北峰以北を歩くこととした。なお,前回は,三ッ森北峰から鋸尾根で下山した。
権現山北尾根は,初戸バス停からやや早歩きで徒歩約30分の所にある腰掛集落から入る。バス停は,私たちのほか1名が下車した。その方は,一般ルートで権現山に向かうとのこと。前回も同じようにバス停で同様の方と出会っており,その時は,ほとんど同タイミングで権現山山頂で再会した。今回も再会できるか気になった。
なお,今回の山歩きで出会った人は,この方のみである。
腰掛集落の車道をしばらく歩くと,右にカーブする手前に,左に下る道が現れる。これは,撮影画像を記憶すれば容易に見つかる。道なりに歩くと,白い橋が現れる。そして,民家の庭先に出るので,静かに通行する。すると,正面に赤い橋とコンクリートで舗装された山の斜面が現れ,そこに設置されている階段を上る。階段を上った先が山道である。
権現山北尾根は,序盤は,薄い踏み跡をたどってジグザグ歩くが,踏み跡が消えそうになる所からは,目的の尾根を直登する。基本的にほぼ急傾斜の直登と考えた方が良い。踏み跡にこだわって,関係のない作業道に入るのは避けたい。
標高900m程まで登ると,残雪が現れた。ざらざらしたシャーベット状の雪である。これがこの後のコース全般において厄介であり,実に滑る。権現山北尾根は,枯れ木が多く,体を支えるためにつかむものが少ない。アイゼンを持参しなかったので,一部四つん這いで登った。
その後,続く急登及び若干のアップダウンを経て,権現山山頂に到着。なお,夏場は,山頂手前が草木に覆われており,特に山頂側からの登山口が分かり難い。山頂には,初戸バス停で下車した方が休憩をしていた。20分前に到着したとのことである。前回と同様に山頂で再会した。そうすると,概ね,一般ルートとコースタイムは同じと考えてよいだろう。
その後,麻生山,三ッ森北峰と進む。この区間は,アップダウンの連続であり,疲れる。また,三ッ森北峰手前には,6mくらいの岩場がある。疲労による滑落に気を付けたい。
三ッ森北峰では,名物の洋風の鏡が健在であった。自撮り用なのか,なぜ設置されているのか,理由がさっぱりわからない。山には,こういう不思議な設置物をよく見かける。
三ッ森北峰からは,進路を北方向に変える。残雪の急傾斜を下りる。一部シリセードで進んだ。極めてスローペースである。大寺山手前の登り返しを経て大寺山に到達。大寺山山頂から尾名手尾根入口を眺める。近く歩きたいルートである。
大寺山から小寺山,西原峠は,実に歩きやすいルートである。防火林と作業路により,道は平たんで,広々としている。アクセスの悪さによるのか,登山者は少ないと思われた。また,この区間は,尾根の分岐点がいくつかあり,道標がないことと相まって,道間違いのリスクがある。なるべく地形図及び方角を確認した方が良い。
西原峠は,そのまま進むと,佐野峠(西側)又は坪山(東側)に至る。ここを左後ろに続く道を歩き下山する。しばらくは,鹿柵沿いである。極めて明瞭な道であり,急傾斜の尾根も,ジグザグに進むようになっていることから,楽である。しばらくは,雑談のほか何も考えずに,下りを進めた。
しかし,ふもとが見えてくる地点において,踏み跡は,進行方向左(東)にトラバースしており,踏み跡も薄くなる。その踏み跡が昭文社の地図で尾根を外す区間であるのかと考え,しばらく歩みを進めたが,かなり目的方向からそれる。谷に向かっている。その道が正しいのかどうかについてわからなかったので,尾根筋に引き返し,踏み跡のない尾根を急下降した。滑落のおそれがあるので,この急下降はお勧めできない。
下山地直前において,進行方向左(東)から明瞭な道が現れた。もしかしたら,先ほどのトラバースが正解だったかもしれない。ともあれ,その後は,民家裏手の道を道なりに歩き,民家(空き家と思われる。)右側を通って,車道に出た。
さて,気になるバス(JR大月駅方面)の時刻であるが,土日祝日は4時台で終了・・・。平日であれば終バスに間に合った。仕方なく国道139号線を歩く。車道の看板には,大月市街まで12キロと表示されている。同伴者はヒッチハイクを試みたが,私の判断で,タクシー会社に連絡し,迎車タクシーで駅まで向かった。3700円くらい。2名であればそれほど高くはない。
タクシーの運転手の話によると,2週間前に登山口(私たちが下山した所)まで送った団体登山者のうち1名が,滑落死したとのこと。あらためて,慎重な登山の必要性を感じた。
今回は,体力的にややハードではあったが,静かな山歩き及びマイナールートの再検証ができて,とても良かった。そして,この山行に楽しく応えてくれた同伴者に感謝したい。
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