燕岳(春山登山教室)
- GPS
- 51:59
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,638m
- 下り
- 1,596m
コースタイム
有明荘7:50-8:15中房温泉登山口8:25-9:20第一ベンチ9:30-10:00第二ベンチ10:10-10:55第三ベンチ11:05-11:35富士見ベンチ11:45-12:30合戦小屋(休憩&滑落停止訓練)14:30-15:45燕山荘
30日
燕山荘8:10-9:00燕岳山頂9:10-10:00燕山荘
1日
燕山荘7:35-8:35合戦小屋8:50-9:45第三ベンチ9:50-10:40第一ベンチ10:50-11:25中房温泉登山口11:25-11:35有明荘
天候 | 29日 晴れのち曇り 30日 曇り時々雪(午後から雷も発生) 1日 雨のちくもり時々晴れ (30日1日は、風が強かった) |
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過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中房 市営駐車場に駐車(無料) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口では雪はありませんが、第一ベンチまででもところどころ残雪があります。 第一ベンチ以降はほぼ雪がありました。 第二ベンチまでは、ストックもあったのでアイゼン無で行けました。 慣れている人なら合戦小屋までは、アイゼン無でも可能なようです。 合戦小屋以降は、アイゼン装着、ピッケル持参で登りました。 今年はまだ雪も多く、稜線などにも雪庇が発達していました。 ここ数日の高温な気候で、雪が腐っているところも多く、踏み抜くところも多くありました。 |
写真
感想
燕山荘主催の春山登山教室に参加してきました。
天気予報に反し、悪天候が多く、山での講習を満喫というわけにはいきませんでしたが、それなりに充実した3日間を過ごすことができました。
完全に晴れだと思っていた1日目から午後には雲行きが怪しくなってくる始末。
講習ということもあり、本当ににゆっくりゆっくりと登ります。
雪山は、夏以上にゆっくり汗をかかないように登るのがポイントとのこと。
第一ベンチあたりから積雪はありましたが、第二ベンチでアイゼンを装着。合戦小屋まではアイゼンとストック、合戦小屋からはアイゼンとピッケルというスタイルで登りました。
合戦小屋で昼食を食べ休憩の後は、合戦小屋付近で滑落停止訓練を実施。
何度か繰り返し練習しました。
そうこうしているうちに徐々に雲行きが怪しくなってきました。
ということで、先を急ぐわけではないですが、先へ進みます。
空は白く、雲も増え視界もあまりよくありません。
合戦小屋からは夏道と違い直登する感じなので一歩一歩ゆっくり歩を進めるという感じで登っていきます。
合戦の頭まで出ると稜線になり、風が強くなります。
といってもあとから思えば大した風でもなく、燕山荘の直下に到着。
後は冬道のため燕山荘を巻くようにして入り口に向かいますがそこでの強風が曲者で、最後にその風に耐えながら何とか燕山荘に到着です。
今回はこの燕山荘で2泊、のんびり過ごせそうです。
山小屋の中は、あたたかいですが、やはり宿泊部屋部分は暖気がいきわたらず寒さを感じました。
2日目、日の出を見ようと4時30分に起き、一応外へ。
雲は多いもののなんとか景色は見える程度の視界はあり日の出を待ちます。
ただ、雲も低く日の出の時間を過ぎてもなかなか太陽は上がらず…。
しかし、時間がたつとともに雲の上に太陽が出てきました。
それに伴い、燕岳も朝日に染まりだし、写真撮影に没頭しました。
これが、今回最後の太陽になるとはその時は思わず…。
今日は燕岳登頂と滑落停止訓練、雪洞掘り体験などが予定されています。
まず朝から、燕岳登頂に出発です。
いきなり強風と雪の洗礼です。
横殴りの雪がほほをうち、風に耐えながら、なんとか登頂。
一応の証拠写真だけ撮り、撤退です。
後からのガイドの話によれば最高瞬間風速は30m近くあったかもとのこと。
気温が高くなければやめたような天気だったようです。
こんな天気のおかげで、結局外での講習には、無理があるということで、ガイドによるさまざまなお話を聞いたり、ロープワークの講習を受けたりで一日過ごしました。
結局ほとんど中で過ごしていたので、あまり感覚はありませんでしたが、この日も午後遅くには雷も発生し、近くの山域でも滑落事故等も発生したりと、嵐のような天候になっていたようです。
3日目
夜から山小屋に打ち付けていた風と雨は、ずっと続き、朝方目を覚ました後はこの音が気になり、まさか帰れないということがあるのか、となかなか寝なおすことができず朝を迎えました。
朝になってもやはりこの音は弱まる気配はなくかなり不安なままとにかく荷物をまとめ出発できる準備を進めました。
あとあと分かったことは、私たちが泊まっていた部屋は窓が風上の西側を向いているため必要以上に風があたっていたということ。
小屋前に出ると想像よりは風がましに感じました。
というものの、出発時間になっても風と雨は続いています。
出発して小屋の直下まで下りるとまともに稜線で風を受ける感じになりました。
列をなして進んでいきますが、時折突風が吹き、耐風姿勢をとりながらゆっくり進む感じです。
常にではないですが、瞬間的にかなりの風が吹き、思わず風に飛ばされそうになったり、人によっては風でバランスを崩しこけたりしながらですが何とか稜線をクリアしました。
合戦の頭から合戦小屋に向けての下りでもやはり時折風は強く、下から吹き上げてくる風に少々よろめきながら何とか無事に合戦小屋に到着。
ここまでくる間にすでにいろんなものが濡れてしまいぐちょぐちょになっているものもありました。
本当に気温が低くなくて良かったとホッとしました。
ここからは、そんなに寒いということもありませんが、オーバージャケットなど脱いでいくと荷物が相当増えるので、体温調節などはファスナーの開け閉めなどですることにし、そのままの服装で、ピッケルをストックにだけ持ち替えて再スタートしました。
ここからはひたすら雪道を降りるという感じですが、2日前に歩いた時より明らかに積雪量が減っている感じでした。
雪もここ数日の高温の影響もありかなり腐っている感じで、稜線上もそうでしたが、あちこち踏み抜いてしまうところもあり油断できない道のりでした。
そして、第一ベンチに到着。
ここでアイゼンを脱ぎ、雨でぐちょぐちょになった道を行きます。
そして無事に中房温泉に到着です。
有明荘前で解散し、その後、温泉に入り、昼食を食べ、帰路につきました。
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