鎌ヶ峰 残雪期限定の静寂の山


- GPS
- 06:30
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 879m
- 下り
- 869m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ダム手前のトンネル内で、左方向の奈川村に向かいます 野麦峠冬季閉鎖ゲートの手前左に 清水牧場の木製看板のある林道の入口があり それに従い左折後、道なりに行くと 清水牧場入口のカーブで除雪された雪が山積みされ、 通行不可能なので、少し手前の路肩に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・林道〜尾根の取付き 残雪の少ない時は、尾根の取付きのある 赤田沢橋まで車で入れるかもしれません 残雪が多く、登山時は良かったのですが下山時は一足毎に沈みました ワカンを着けた方が歩き易いでしょう ・取り付き〜1974m峰 取付きから急坂で、痩せ尾根もあるので要注意 途中雪が消え、笹藪が立ちあがり始めている箇所もありました 最難関は雪の付いた岩稜です トラバースしたり、岩稜の小灌木を掻き分けて慎重に通過 小灌木帯の急坂は、滑落の危険もあり アイゼンとピッケルでゆっくり通行しました ・1974m峰〜鎌ヶ峰 1974m峰まではテープ類が頻繁にあった気がするのですが それ以降、見当たりませんでした 1974m峰から南に伸びる枝尾根に向かわないよう、ご注意ください 一旦下って小鞍部を経て、登り返します 稜線に出ると間もなく山頂 |
写真
感想
成功した勢いというのは不思議な物で、残雪期にしか登れない阿能川岳に
先週運良く登れたのが、自分の中で大きな弾みになり、
以前からずっと気になっていた、同じく残雪期限定の山に
挑戦してみようという気持ちを起こさせました。
四日後に御前岳登山(ツアー登山)を控えており
他の参加者の御迷惑にならない為の雪山訓練も兼ね、決行。
阿能川岳に登った日は、予報に反して終日薄暗い曇り、
午後少し雲が上がり、廻りの山々の輪郭が微かに現れる程度で
気持ちも滅入りがちでしたが、今日は朝から眩しく日が差し
山の様子にも春のような華やぎを感じ、心が浮き立ちます。
清水牧場へのカーブの先の林道には除雪された雪が山盛りに積み上げられ
もはや車は先には進めず、仕方なく少し下って路肩に駐車。
除雪されていない林道を登山口まで歩くとなると、
記録で見た方々より大分時間をロスするかと心配になりながら歩行開始。
尾根への取り付き口が分からず、自分の現在位置も分からず
林道を歩きながら、止めて帰ろうかと思い始めた頃、目印の橋が見え
ようやく、頑張ろうという気力が再燃。
少し廻り道はしたものの、その後の急な痩せ尾根の連続は
籔の出ている箇所もありましたが、結構良いペースで歩けました。
雪の付いた岩稜を越える難所も阿能川岳に比べたら、
遥かに安全と思うと、慎重になりながらも落ち着いて通過。
木々のまばらな物凄い急斜面には、滑落の不安があり、
登りより下りの方が危険かもしれません。
1974m峰に着き、やれ安心と思ったのも束の間、
気がつくと間違った方向の南尾根に歩き出しており
慌てて地図を出して確認し、引き返しました。
樹林帯に囲まれ、直角に曲がる地点で、方向感覚を失いやすい場所です。
一息ついても、くれぐれもご注意ください。
少し下って鞍部に出ると、またもや見上げる真っ白な雪の斜面!
ですが、先刻より少し斜度が緩く、山頂のある尾根が視野に入り
疲れに耐え、もうひと頑張りして、主尾根に到達。
針葉樹林帯に囲まれた山頂標識を発見した時の嬉しさは格別でした
木の幹に取り付けられた小さな木片の山頂標識は
文字も殆ど消えかけていましたけれど…
帰路は自分のトレースを頼りに下りました。
晴れたせいで気温が急激に上昇し、下り始めは良かったのですが
次第に自分の足跡が判別しにくくなり
アイゼンにお団子のように雪がくっつき、歩きにくい事この上なし!
籔の少し見え隠れする痩せ尾根まで下ると
今度は、一足毎の踏み抜きが、疲れた足にかなり応えます。
朝方は雪面上が凍結していた林道は、更に酷く
膝までの踏み抜きの連発を、ワカンを付ける手間を惜しんで我慢。
晴天のお陰で下山の方が登りより遥かに苦痛を強いられた気がしましたが
いつかはとずっと思い続けて来た山頂に立てて大満足、
そして、御前岳への訓練としても一定の成果はあったと確信し
帰途に着きました。
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