両神山(日向大谷口BS〜出合BS)
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,424m
- 下り
- 1,346m
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
両神山へは、20年ぶりくらいの来訪。前に登ったときには、まだ白井差ルートが健在で、清滝小屋は営業小屋だった。
登山口となる日向大谷口へは、以前は西武秩父から小鹿野乗換えで向かった記憶があるが、今は三峰口駅から薬師の湯乗り継ぎのバスで向かうのが、公共交通機関利用で最も朝早く登り始めることができる経路となっている。
今回は、八丁峠への鎖場への初挑戦がメインテーマ。2時間の車道歩きがネックとなるが、終バスにちょうど間に合う時間に下山でき、坂本ルートと違って道迷いの危険はない出合バス停へのルートを選択した。
会所までは斜面を巻くなだらかな道だが、左側は急斜面。下山時の事故も多いと聞いているので、慎重に登る。七滝沢コースを分ける会所からは、薄川沿いに登っていく。弘法の井戸からは勢いよく水が出ていた。
井戸からは清滝小屋がすぐ上に見えるが、ここからの登りは斜度がきつい。有人の頃に1度泊まったことがある清滝小屋は、現在も管理が行き届いており、綺麗な姿をとどめている。水洗のトイレも紙が備え付けられており、清潔だ。小屋裏の清滝は水の流れが絶えていた。
産泰尾根に出れば、いよいよ鎖場が現れる。ポールをたたみ、滑り止めの手袋をはめる。連続する鎖場を登り切れば両神神社。あとは比較的なだらかな道をたどり、最後の岩場を登り切れば、狭い山頂に出る。快晴で乾いた空気。展望は良好この上なし。日向大谷から往復で登った場合に展望が得られるのは、この山頂だけだが、あまりのんびりもできない場所なので、混雑する休日に登るのはあまりお勧めできない。
東岳へ向けて、八丁尾根に初めて足を踏み入れる。アップダウンを続けて立つ東岳山頂は静寂の中。展望も良く、休憩に適している。
東岳からが、いよいよ八丁尾根の核心部。鎖にぶら下がるような形にならないよう、慎重に下っていく。足の置き場を考えながらなので、集中力も切らさないようにしなければならない。鞍部まで下り切れば、今度は西岳への登り。登りの方が楽だが、さすがに鎖場続きで前腕の筋肉に疲労がたまってきているのが分かる。
西岳まで来れば一安心かと思いきや、八丁峠までもいくつかのピーク越えが残っており、この日最も長い鎖場が現れるなど、まだまだ凶悪なルートが続く。八丁峠からは、通常のジグザグの登山道となる。
上落合橋まで下り切れば、あとは舗装路を一直線。途中、車での登山者に声をかけていただけるのがありがたい。日窒の工場を観察したかったのと、いつまで存続するか分からないバス路線にお金を落としておきたいという思いもあり、出合バス停まで歩き続ける。
日窒の工場の社員寮は、今は住む人もなく、樹に覆われている。打ち捨てられたおもちゃが、かつては子供も住んでいたことを示している。しばらく下ると、学校の跡が見える。操業を続ける工場は、まるで山奥で空襲を避ける軍需工場のような趣で、写真を撮っているとスパイ罪で拘束されるような気にもなってくる。
工場を過ぎると車の往来が見られるようになる。車は、歩行者が歩いているとは思わずに走っているので、トンネルの通行は特に注意が必要。500メートルくらいの長さがある雁掛トンネルを通る際には、ヘッドライトを点けるなどした方が賢明。
三峰口と中津川を結ぶバスが通る出合バス停は、午後4時が最終バス。バスは彩甲斐街道をいったん甲府方面に走り、川又で折り返す。途中、大滝温泉で西武秩父行きの急行バスに乗り換えたが、こちらは平日にもかかわらず満員。秩父鉄道が平日は影森で分離運転を行うようになったので、三峰口駅からでも急行バスの方が速くなってしまっているのが現状だ。
西武秩父駅の旧仲見世にオープンしたばかりの祭りの湯。平日の夜とはいえ、食堂も温泉も客をさばき切れておらず、これでGWを乗り切れるのか、いろいろな面で不安になる。立地の良さだけで商売としては成功が約束されているようなものではあるが・・・
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