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記録ID: 1132366
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白神山地・岩木山

白神山地 遠かった向白神岳

2017年05月03日(水) 〜 2017年05月05日(金)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
22.1km
登り
1,541m
下り
1,526m

コースタイム

1日目
山行
0:40
休憩
0:00
合計
0:40
14:20
40
JR白神岳登山口駅
2日目
山行
4:30
休憩
0:30
合計
5:00
5:10
5:15
65
9:30
9:40
20
3日目
山行
7:14
休憩
2:29
合計
9:43
4:10
4:20
10
p1100
4:30
4:31
49
玄関岳
5:20
5:30
50
p1122の北250m付近の稜線上
6:20
6:21
69
玄関岳
7:30
8:30
10
8:40
8:41
69
9:50
9:51
29
10:20
10:30
60
11:30
11:35
5
11:40
12:30
35
13:05
ゴール地点
天候 5月3日〜4日 快晴 、5日快晴後晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
コース状況/
危険箇所等
・蟶山分岐から残雪が現る
・白神岳からp1165とp1122の間のコルまで3カ所ほど稜線上に藪が出ている
その他周辺情報 八森いさりび温泉ハタハタ館:JRあきた白神駅の目の前の温泉 500円シャンプー等付き
五能線の車窓から
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五能線の車窓から
白神岳登山口駅から登山口への林道から、奥に残雪の山
2017年05月03日 14:44撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
1
5/3 14:44
白神岳登山口駅から登山口への林道から、奥に残雪の山
駐車場にて
登山口にて、いよいよ出発!
2017年05月04日 05:04撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/4 5:04
登山口にて、いよいよ出発!
朝日を浴びる山肌
2017年05月04日 05:54撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
5/4 5:54
朝日を浴びる山肌
蟶山分岐の北東斜面から残雪が現れる
蟶山分岐の北東斜面から残雪が現れる
夏道がだんだん雪の下へ
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夏道がだんだん雪の下へ
十二湖コース分岐に到着。弘前大学が設置した観測タワーがあった
2017年05月04日 09:24撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/4 9:24
十二湖コース分岐に到着。弘前大学が設置した観測タワーがあった
向白神岳を望む。双眼鏡で予定ルートを慎重に観察した。p1221を中心に南北のコルまで出ている藪が気になる。東斜面はどうなっているのだろうか
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向白神岳を望む。双眼鏡で予定ルートを慎重に観察した。p1221を中心に南北のコルまで出ている藪が気になる。東斜面はどうなっているのだろうか
十二湖コース分岐から白神岳山頂小屋へ向かう途中に大きなクラックが現る
2017年05月04日 09:48撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/4 9:48
十二湖コース分岐から白神岳山頂小屋へ向かう途中に大きなクラックが現る
深さ2.5m
2017年05月04日 09:48撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/4 9:48
深さ2.5m
白神岳山頂で他のパーティーの方に撮っていただきました
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白神岳山頂で他のパーティーの方に撮っていただきました
p1120の辺りで玄関岳方面を望む
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p1120の辺りで玄関岳方面を望む
小屋の近くの東斜面でMtasuku先生による滑落停止訓練。pickel only
2017年05月04日 14:05撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/4 14:05
小屋の近くの東斜面でMtasuku先生による滑落停止訓練。pickel only
お手本を見せている。山は練習の場でもある
2017年05月04日 14:06撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/4 14:06
お手本を見せている。山は練習の場でもある
田代岳、棺森、阿闍羅山、天狗岳、摩須賀岳など
知っている山が見えるとそれだけで楽しい
2017年05月04日 15:06撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/4 15:06
田代岳、棺森、阿闍羅山、天狗岳、摩須賀岳など
知っている山が見えるとそれだけで楽しい
空が明るくなる
2017年05月05日 03:51撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 3:51
空が明るくなる
SLと朝焼け
朝日が顔を出す
玄関岳の西のコルに下る
2017年05月05日 04:17撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 4:17
玄関岳の西のコルに下る
玄関岳の東の尾根を下る。写真左にクラックが見えてます
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玄関岳の東の尾根を下る。写真左にクラックが見えてます
玄関岳の南斜面は切れ落ちている。全層雪崩が少し前に起こったのだろう
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玄関岳の南斜面は切れ落ちている。全層雪崩が少し前に起こったのだろう
笹内川を見下ろす。いつかは遡行したい
2017年05月05日 04:26撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 4:26
笹内川を見下ろす。いつかは遡行したい
H尾根(仮の名前)やp1221に藪が見える
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H尾根(仮の名前)やp1221に藪が見える
モルゲンロート
2017年05月05日 04:46撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 4:46
モルゲンロート
クラックが不思議なイメージを作り出す
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クラックが不思議なイメージを作り出す
p1221を眺める
東斜面も藪が出ています(´;ω;`)
2017年05月05日 05:13撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 5:13
p1221を眺める
東斜面も藪が出ています(´;ω;`)
H尾根(仮の名前)から三の沢や天狗岳の尾根を望む
摩須賀岳が目前
ここで引き返す
2017年05月05日 05:30撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 5:30
H尾根(仮の名前)から三の沢や天狗岳の尾根を望む
摩須賀岳が目前
ここで引き返す
岩木山もp1165の奥に見えた
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岩木山もp1165の奥に見えた
H尾根で集合写真!
2017年05月05日 05:28撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 5:28
H尾根で集合写真!
p1221(左奥)とp1165(中央)をバックに
2017年05月05日 05:29撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 5:29
p1221(左奥)とp1165(中央)をバックに
p1221アップ
2017年05月05日 05:32撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
5/5 5:32
p1221アップ
引き返す
2017年05月05日 05:31撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 5:31
引き返す
p1110付近の藪
2017年05月05日 06:32撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 6:32
p1110付近の藪
p1120付近の藪
2017年05月05日 07:04撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 7:04
p1120付近の藪
最後の水場の水は一番おいしいと思う
2017年05月05日 10:28撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 10:28
最後の水場の水は一番おいしいと思う
下山後、電車が来るまで時間があったので、黒崎の砂浜で遊ぶ
2017年05月05日 13:18撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 13:18
下山後、電車が来るまで時間があったので、黒崎の砂浜で遊ぶ
長い時間歩いたので、冷たい海水に裸足で入ったら気持ち良い!
2017年05月05日 13:21撮影 by  DMC-FP2, Panasonic
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5/5 13:21
長い時間歩いたので、冷たい海水に裸足で入ったら気持ち良い!

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター 着替え 予備靴ひも ザック ピッケル ビーコン 昼ご飯 行動食 非常食 調味料 飲料 コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ シェラフ
共同装備
スコップ ゾンデ ファーストエイドキット ツェルト 針金

感想

 GWの山行は残雪の上を、天候が安定していて比較的楽に登れることを期待して、白神山地の向白神岳を目指すことにした。山頂に辿り着いたらそのまま尾根伝いに白神ラインまで下る予定であった。
 出発の約1週間前に山岳部顧問が大学の研究の関係で白神岳に登ることを知り、雪やコースの情報を事前に入手することができました。先生が登った時は頂上一帯がガスっていて、向白神岳に続く尾根の雪の状態を示す有力な情報は得られなかったが、白神岳山頂までの状態は十分に把握することができ、それが僕や他のメンバーに少なからず登る前の良いイメージにつながったのかなと思います。本当に感謝しています。そして核心地域がどうなっているのか全く分からない状態で臨むこのワクワク感を出発の直前まで感じていました。これこそ登山の醍醐味ではないでしょうか。後輩にも是非味わってほしい。
 1日目は弘前を9時に出発し、JRを乗り継ぎ白神岳登山口駅へ14時ごろに着く。日を跨がずに午前中に着く電車があれば、1日で頂上の避難小屋まで着けるのだが、公共交通機関を使うからには悩んでもしょうがないことだ。なぜレンタカーを使わないか?責任が大きいし、手続きが億劫で、時には何も考えずにゆっくり電車に揺られて行きたいのだ。15時に登山口前の駐車場に着き、C1とする。コッヘルとMSRでルーからカレーを作った。油を忘れ、具材を順に煮ていく簡単なものであったが、おいしかった。鶏肉を使ったが、鶏肉が嫌いなメンバーがいて、事前に確認しておくべきだと後悔する。
 2日目は3時半に起床で、前日のカレーの残りでカレーうどんを作った。ルーにめんつゆと水を足し、うどんを投入した。向白神岳の状態を観察してゆっくり明日の具体的な予定のことを考えたかったので、5時発で10時に山頂に着く。蟶山コースを歩き、残雪が現れたのは蟶山分岐からである。アイゼンは不要、つぼ足で大丈夫であった。標高1000mからの急な上りはピッケルを出す。十二湖コースの分岐や小屋から、時には双眼鏡を使い何度も予定していた稜線を観察した。目立つ藪は2カ所である。p1221と両サイドのコル付近まで続く藪と、明日の序盤に出くわすであろうp1120からp1100にかけての藪。前者は東斜面側がちょうど見えない。藪を通過するには時間がかかるし、迂回しようとすると滑落の危険性があるから厄介である。避難小屋に荷物を置き山頂で写真を取ったりして落ち着いたら、SLとCLとMtasukuで偵察隊を組み、時間を1時間と決めて(片道30分)、最低限の荷物で明日の予定ルートを進んだ。予想通り藪で時間を食い、p1120とp1100の間のコルまでしか行けなかった。30分間でここまでなので、水平距離で単純に計算して、向白神岳に着くのは2時間だろうと思った。ただ、その日、向白神岳に向かったパーティーが2つあり、その話を聞くとp1165まで2時間かかり、p1221の両斜面は藪で生い茂っているらしい。これを考慮して改めて計算してみたら、山頂に着くのは3時間半から4時間だろうと考えた。帰りの電車の関係で白神ラインまで下るのは論外で、三の沢が見える稜線を目標にどんなに長くても3時間で引き返すことを決意する。荷物は最低限のものを持っていき、残りは小屋に置いていく。なお、3時間きっちりで引き返すのには抵抗があった。目標地点まで全体的に標高を下げることになり、藪の向きや雪の状態(早朝は締まっているが日が昇るにつれて腐ってくる)から行きより下りの方が長くかかるだろうと思ったからである。14時からMtasuku先生による雪上滑落停止訓練を行った。アイゼンはなしでピッケルだけ用いた。後輩は熱心に取り組んでいた。小屋に帰ったら天気図を取り、蕎麦を作った。個人的に気に入っている高野豆腐をいれたら、それをSLがスポンジと名付けたことに爆笑した。軽くておいしくて腹持ちが良いから気に入っている。(他にも,長持ち,たんぱく質鉄分豊富)
 3日目は1時半起きでラーメンを食す。高野豆腐も入れた。小屋を3時20分発。外は暗いのでヘッドランプ頼りに慎重に進む。後輩は藪漕ぎにやや苦戦気味であった。偵察と違って人数も多いので時間がかかる。また、斜面にできたクラックがいくつかあり、それにも気を付けた。その下を歩くと全層雪崩が起きる可能性が高まる。玄関岳の東にあるコルから稜線上に1カ所藪が出ていて、それを巻くようにして斜面を下っていたら、雪が浅い箇所があり、CLの私がそれを踏み抜いてしまい、藪と雪面の間にできた空洞に落ちた。幸い、下半身だけ埋まるのにとどまったが、全身雪の下に落ちていたら、と思うと恐ろしい。残雪の時期に藪の周りは浅い雪面があることは覚えておきたい。稜線上の藪漕ぎの方が安全である。出発から2時間が経過しp1122の北250m付近の稜線上に着く。一応目標地点に着き、1時間以内に山頂に着くのは難しく、これ以上進んでも危険が増すので、ここを引き返し地点にする。p1221の稜線上には両側の斜面に藪がびっしりついているのが見える。帰りは、所々巻いた藪にSLが自ら進んで入っていった。後続の後輩達は足が滑ったり、藪の壁にぶち当たったりと苦戦してパニック寸前になるものも出る。慣れないうちは大変である。(CLも慣れてません)避難小屋に7時半に着き、デポした荷物の整理やその他の準備で1時間取り、2日目に登ってきた道を下る。

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訪問者数:1700人

コメント

元気な皆さんへ
避難小屋2階(一人目)の者です。朝早く向白神へ向かったのですね。2階の二人(別々ですが)は大峰山、崩山を目指し、十二湖に下山しました。途中、ルートファインディングの難しいところが有りましたが、天気にも恵まれて素晴らしい景色の中、歩くことができました。ただ、50m前後のアップダウンには消耗しました。
2017/5/8 19:16
Re: 元気な皆さんへ
2階の方ですか! 早朝にバタバタしてすみませんでした。十二湖コースを下ったんですね。本当天気が良かった。
向白神岳は計画を練り直して今度は4月に挑戦したいです
2017/5/8 21:32
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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