クスノキ香る三輪山と藤波の花は盛りの若草山
- GPS
- 05:45
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 689m
- 下り
- 650m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
京都09:17/09:23(近鉄京都線) 天理10:23/10:29(JR桜井線) 三輪10:40 三輪14:03(JR桜井線) 奈良14:29 |
写真
感想
大台ヶ原に登ろうと約束した友人と前泊する奈良で待ち合わせ。
夕方に待ち合わせだったので、この機会に前々から登拝したかった三輪山へ行くことにした。
山自体が神であるという考え方に共鳴する自分にとって、その考え方が守られている三輪山には前々から興味を持っていた。
以前山の辺の道は2回歩いていて2回とも大神神社へは寄っているのだが、三輪山への登拝は実現していなかった。
京都駅から近鉄とJR桜井線を乗り継ぎ、JR三輪駅へ。
三輪駅から大神神社へと向かうと思いのほか賑わっている。
駐車場に入りきれない車で渋滞ができているほどで、大神神社がこんなにも賑わっているイメージはなかったのだが、過去2回とも山の辺の道から大神神社に参拝しているので、表参道はいつもこのくらい賑わっているのだろう。
大神神社への参拝を済ませた後、登拝口となる狭井神社へ。
ここで、初穂料¥300を払い参拝証となる襷を受け取り、神職から説明を受けないと登拝はできない。
三輪山への登拝は登山やハイキングではなく参拝なので、参拝以外の行動、当然カメラ撮影や飲食は禁止だが、私語も慎むようにとの説明だった。
クスノキの花の香りが漂う境内で自身で御幣を使いお祓いをしていよいよ登拝開始。
ご神体の中に踏み入りまたこの入口に戻ってくるまで静寂の中なんだろうなと思っていたのだが、初っ端から「こんにちは!」の挨拶を受け出鼻をくじかれる。
確かに説明の中で神社としては挨拶までは禁じていないが、熱心な信者さんの中には挨拶もさせるなという人もいるくらいで登拝者同士でトラブルになることが多いという話があった。
だから道を譲ったり譲られたりした際には当然静かに挨拶はするだろうと思っていたけれど、これだけ普通に登山やハイキングの感じで挨拶を交わすことになるだろうとは思っていなかったのだ。
まあ、挨拶は別にいいとは思うのだが、普通の登山のようにずっと世間話をしながら登っている人や、こんな山道だと思わなかったもう登りたくないとか、疲れたから早く下りたいとか、下りた後の昼食だけが楽しみで歩いているとか言っている人もいて、さすがにそれはないだろうと思った。
それならなぜ登拝しようと思ったのだろうか。
山自体がご神体でそこに踏み入っているという感覚に共鳴する人はそんなに多くないらしい。
なので、もっと静寂の中で三輪山との一体感を感じたかったのだが、そうもいかずそこそこ早くに三輪山の登拝は終わった。
狭井神社のすぐ近くの大美和の杜展望台から大和三山を遥拝しつつ昼食を摂り、穏やかな時を過ごす。
友人との待ち合わせ時間にはまだあったので、以前途中までしか登っていなかった若草山へ行くことにした。
JR奈良駅から興福寺、東大寺を通って若草山へ。
興福寺の中金堂の再建現場に平成30(2018)年に落慶と書かれている。
初めて奈良に来た平成8(1996)年の中学校の修学旅行の時はまだ発掘調査中で、その2年後の平成10(1998)年の高校の修学旅行の時は再建工事がスタートしていたが、でも完成はずっと先だなぁと思ったものだが、それがもう来年なのである。
若草山へは北ゲートから登る。
この最初ののびのびした芝地で鹿と戯れるだけでも奈良に来たなぁと思えるのだが、一重目まで行き東大寺大仏殿を見下ろすといよいよ気分がよくなる。
そして見晴らしの良いのびのびとした稜線を辿り、奈良盆地全体が見下ろせる二重目までくると山頂はもうすぐそこだ。
山頂にはベンチ等もありゆっくりと過ごせ、葛城山から二上山、信貴山、生駒山など名立たる名山を遥拝することができる。
南の方には明日登る大台ヶ原や大峯山があるはずで、待ち合わせしている友人とは別の友人がその大峯山を縦走しているはずで、今どのあたりにいるのだろうかなどと思ったりする。
気温は高かったが、若草山山頂では初夏の風が強く、のんびりとしていると体が冷えてきた。
帰りは奈良盆地の上を飛んでいるような気分に浸りつつ、跳ぶように山を下る。
若草山から春日山の方を眺めれば、もう藤の花が花盛りで、下山途中若草山の山中でも藤の花を見ることができた。
せっかくなので春日大社の「砂ずりの藤」も見ていくことにする。
藤の花は奈良の都を思い起こさせる花なのである。
「藤波の花は盛りになりにけり平城(なら)の京(みやこ)を思ほすや君」大伴四綱
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