沖縄本島最高峰 与那覇岳 登山というよりジャングル探検

2017年05月22日(月) [日帰り]

• GPS: 02:43
• 距離: 5.6km
• 登り: 250m
• 下り: 252m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:25
• 休憩: 0:17
• 合計: 2:42

11:08 与那覇岳登山口
12:30 12:47 与那覇岳
13:49 13:49 与那覇岳登山口
13:50 ゴール地点

天候

晴れ/曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

植物が成長しており道がわかりにくい
雨の後なので泥濘多数、道をふさぐものもいくつか
倒木多数

その他周辺情報

林道に入る交差点に最後のコンビニあり

写真

5/22 11:02

林道の側溝が、落ちても出てこられるタイプだそうです。国道から結構林道を走ります。

5/22 11:01

登山口の看板とトイレ。トイレは綺麗です。

5/22 11:02

駐車スペースがあり、5台くらいは止められるかなと思います。

5/22 11:07

駐車場の右に林道を少し進むと登山口。看板がとても勉強になりました。

5/22 11:08

のっけからジャングル感満点です。

5/22 11:10

道幅はありますが、植物がせりだしています。

5/22 11:11

このマーキングはどうやらマングースの罠の位置を示しているようです。

5/22 11:11

マングースの罠。このあとものすごい数の罠が仕掛けられています。

5/22 11:11

ホントウアケヒゲのメスに遭遇！沖縄本島、慶良間諸島に生息する鳥だそうです。

5/22 11:17

道は奥へと続きます。鳥が道を横切ることが何回かありました。

5/22 11:17

たぶんクワズイモ。日本では四国以南に分布するそう。トトロの傘はこれだそうです。

5/22 11:18

水の音がするな〜と思っていたら、沢がありました。

5/22 11:19

倒木出現。倒木を跨いで進みます。

5/22 11:20

また沢がありました。雨の翌日なので水量もけっこう豊富。

5/22 11:21

またまた沢が！ここが一番水量が多かったですね。写真にもあるように蜘蛛の巣がすごいです。

5/22 11:21

シマイズセンリョウ？ヤンバルアワブキ？
虫がとまってお食事中だったので1枚。

5/22 11:22

またまた派手な倒木。すこしガスってきました。

5/22 11:23

植物が大きいのでトンネルのようになっていて、日光があまり入ってきません。

5/22 11:25

いままさに葉っぱが広がっているところでしょうか。

5/22 11:25

これぞジャングル、ヒカゲヘゴ。10mを超える高さに成長する、シダです。奄美以南に生息するそうです。

5/22 11:29

道がだんだんせまくなってきました。

5/22 11:33

写真を見ているとわかるかもしれませんが、どこを撮っても同じような見た目になります。道を外れると方角がわからなくなると思います。

5/22 11:34

この登山道でこの場所でしか見なかったのですが、黄色い花が道にたくさん落ちていました。葉っぱの上にも。

5/22 11:35

生い茂るコケ！

5/22 11:35

ヒバゴケと思われます。面白い葉っぱだな〜と。コケという名前の割にはシダの1種なんだそうです。

5/22 11:36

地形図通りの分岐点に着きました。直進と右折に分かれます。右の道へ。

5/22 11:37

右に曲がるとさらに道が細くなります。

5/22 11:37

あめのおかげか巨大な水たまりが！この水たまりで、、、

5/22 11:38

シリケンイモリ（たぶん）を発見！奄美大島を含む琉球列島に生息する準絶滅危惧種だそうです。

5/22 11:39

すっかり道が細くなりました。

5/22 11:42

ツヤウチワタケ、かな〜。

5/22 11:42

高度があがってきたのか、ガスが道にも入ってきました。

5/22 11:44

もはやジャングル以外の何物でもないですw

5/22 11:46

目の前に虫が下りてきたので激写！

5/22 11:49

雨のおかげでこのように道が全面的に水たまりの場所も。埋まっている木を伝って渡りました。

5/22 11:50

たまに日差しが入るととても綺麗です。しかし、完全に道が植物が塞がれてますねw

5/22 11:52

シダがいままさに生えてきたところ？

5/22 11:52

調査の結果ギンボシザトウムシではないかと。。。ザトウムシ、世界に4000種類もいるそうです。

5/22 11:53

こんな看板でも人間の構造物があると安心してしまいます。

5/22 11:53

広場に到着。道がわかりにくいですが、ロープで止められてますのでこれはさすがに間違えない。

5/22 11:54

看板とともにさらに奥地へ。いきなりロープ付の登りです。

5/22 11:54

実は与那覇岳登山道はここから。株式会社リコーの提供でお届けします！

5/22 11:54

これが入り口の看板にあったアムウェイ記念碑だそうです。

5/22 11:55

ロープを登るといきなりこんな様子。え？ここ行くの？って思いましたw

5/22 12:00

粘土質なのですべりますが、一応階段状にはなっているようです。

5/22 12:02

倒木で完全に道が塞がれています。台風の影響なのか、けっこうな大木が何本も倒れていました。

5/22 12:02

シダの裏に胞子がびっしり！

5/22 12:05

アオノクマタケランではないかと。。。

5/22 12:08

もはやアスレチックです。

5/22 12:11

左か右か。。。左を選びました。

5/22 12:14

まるで何かの入り口のよう。植物の種類が変わってきて、ササが多くなってきました。

5/22 12:22

下に落ちている葉っぱもすっかりササです。

5/22 12:23

ここでちょっと視界が開けました。というか、ここが最高地点のようです。与那覇岳は頂上の三角点ではない場所が最高地点だそうです。

5/22 12:30

やっと眺望が！と思いましたが雲の中で全く見えず。。。

5/22 12:32

与那覇岳50mの看板。ここからちょっとくだります。

5/22 12:34

山頂まで最後のゆるい登り。

5/22 12:35

道の先になにやら広場らしき場所が！

5/22 12:35

山頂に到着！ちょっと広くなっています。

5/22 12:36

山頂からの眺望が無いとは言われていたのですが、1箇所だけ眺望が望めそうな場所がありました。が、雲の中。。。

5/22 12:36

三角点です。

5/22 12:37

山頂でうしろを振り返ると、、、さてどっちが正解？看板がなかったらわからないレベルです。

5/22 12:38

いつも通りJ3 SC相模原の宣伝。

5/22 13:10

ピストンなので帰り道はあまり写真撮ってません。

5/22 13:13

反対から見てもやっぱり道が塞がってます。。

5/22 13:14

ムラサキカッコウアザミかなと。外来種だそうです。

5/22 13:14

調べてもわかりませんでした、、、、キンポウゲの仲間？

5/22 13:15

蛾は蛾ですけど、綺麗な模様だなと思って一枚。ユウマダラエダシャクの琉球亜種ではないかと思われます。。

5/22 13:27

下りてくるとまた日が差してきました。やっぱり山頂付近は雲の中だったみたいですね。

5/22 13:29

行きでは見落とした記念碑。

5/22 13:33

ヒカゲヘゴの芽が。とにかく大きいです。

5/22 13:48

登山口が見えてきました〜。ジャングル探検から生還した気分です。

5/22 14:04

駐車場の看板の下に生えていました。なんだろう、、、。

5/22 14:05

タチアワユキセンダングサ、かな〜と。外来種で、サトウキビの強害雑草だそうです。。

5/22 14:19

帰りに与那覇岳方面を。この森の中がどうなってるのか、よーく理解できました。苦笑

撮影機器：

Galaxy S6 SC-05G docomo サムスン

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 雨具 ゲイター 着替え 靴 昼ご飯 行動食 飲料 ヘッドランプ GPS 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

備考

蜘蛛の巣がすごいので、ストックなど棒状のものが必須

感想

koitan

せっかく沖縄に行くので沖縄本島最高峰に！と思い、登ってきました。
事前情報でコースタイム、高低差などから比較的余裕かなと思っていたのですが、実際に登ってみるといつもの山行とは異なる理由で非常に難易度が高かったです。
※植物や動物の名前を調べて写真のキャプションをつけていますが、名前が合っているかどうかはわかりません。ご了承ください。

難易度が高い理由は、沖縄が南国であり、ジャングルであるということ。
植生も全く違いますし、何より成長がすごく、登山道が見えない箇所も数多くありました。前日が雨ということで植物が成長していたのかもしれません。とにかく道を阻む植物をかき分けながら進む登山です。また、倒木も非常に多く、おそらく2〜30本の倒木があったと思います。ですので、屈んで、または跨いで倒木を越えていく箇所が非常に多くあり、こんなに屈んだ回数が多い山登りも初めてだと思います。

反面本州では見られない亜熱帯植物や生物の数々に出会うことができました。

マングースが増えすぎて捕獲しているようで、いたるところにマングース用の罠が仕掛けてあります。この仕掛設置のための道が多く、ものすごく迷いやすいです。また、雨の量が多いため雨のあとは水路がいたるところにできてしまうようで、これが道に見えます。ジャングルの植物も相まって道が非常にわかりにくく、かつ携帯の電波も届きませんし、植物がすごくて5m先の林の中はわからない、日光も入らないくらいなので、遭難したらかなり危険だと思います。

僕は遭遇しませんでしたが、ハブも当然ながら出てくるようです。マングースはハブ捕獲用に放したものが増えすぎたのだとか。

登山道自体は、途中のアムウェイ記念碑までは比較的広い道が続き、記念碑から先は狭い登山道に変わります。国土地理院の地図では、与那覇岳を含め山岳地帯の道は林道と同じ幅で表記されているのですが、実際は車が入れるような道ではありません。登山口までの林道でかなりの高さまで登ってこられるので、高低差はあまりなく、急登もありません。道は粘土質のところが多く、雨の後だったので滑りやすい箇所が多かったです。

総合的に、他の時期だとどうなるのかわかりませんが、体力はあまり必要ないですが、勇気と経験は相応に必要な登山だと思いました。その代償に、沖縄でしか見られないであろう植物や動物に多く出会うことができ、本州では味わうことのできない山登りを味わうことができました。楽しかったです。