丹沢/玄倉川小川谷廊下
- GPS
- 08:22
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 2,807m
- 下り
- 2,802m
コースタイム
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ユーシン駐車場(玄倉駐車場から名前が変わったか)に駐車。駐車可能台数は約50台と言う所。朝7:15到着時には50%程度が埋まっていた感じだったが15:35に帰着した時にはほぼ満車状態だった。これから夏に向って増々混み合いそうだ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山ポスト 玄倉BSの登山ポストで届出。 ◆道の状況 東沢乗越〜中丿沢林道間の作業道は八寸バンド化したザレ場も多くなかなか簡単ではない。解り難い分岐もあるので明るい時間に通過したいもの。 |
写真
感想
梅雨入り前のもう一本は王道の小川谷廊下へ。当てが外れて往復2時間の林道歩きがプラスされたけど、混雑度の少ない沢を存分に楽しむことができた。
湘南を5:40に出て玄倉を目指し、7:15に到着。一旦登山届けを出して林道にクルマを向けたところ案に反して林道入口にチェーンが張ってあった。中丿沢林道は6月一杯は入れるつもりだったが、玄倉林道自体が発電所の工事で来年3/15まで入れないようだ。注意書きには自転車も通行禁止と書いてあった。仕方なく玄倉駐車場まで戻って駐車し、出発とした。ここも駐車場の名前が「ユーシン駐車場」となっていた。10kmも先の地名を充てるのかな?朝一だけど半分程度の混み具合だったので夏にはもっと早出しないといけないかも。ともあれ往復で約9km、2時間の行程が追加になってしまった。
発電所の脇を通り中丿沢林道の分岐を左に進み玄倉川を渡ってと言う辺りが丁度林道歩きの半ばだ。発電所工事のついででガードレールが新しくなっていたところもある。どうせなら昔のようにユーシンまでクルマで入れるようにしてくれないかなぁ。橋を渡ると微妙に勾配がきつくなる。3年前に来た時には割れ目の新しい石が路上に沢山落ちていたが今はそれは見られない。いかにも落石が頻発しそうな法面にはモルタル吹き付けされていた。穴ノ平橋も近いと思わせる路傍にケルンを発見。入渓点は20m程戻った所で、ここから尾根伝いに下って行く。フィックスロープが2-3ヶ所張ってありそれらを辿って河岸に降り立った。ここで沢装備を身に付ける。
陽も射して来て絶好の沢日和になってきた。水も歩いている分には冷たくない。最初の3m滝を苔が多い右壁から乗越すとF1のチョックストン滝がすぐだ。右側から行くが年々流木が低くなって難度が上がっている。今日に限ってカムを持って来ていなかったけどカムとアブミがあると楽になりそうだ。Aki-CLが残置スリングをアブミにして立ち込んでハーケンで支点を追加し、スリングをアブミにして乗越した。後続は有り難く垂らしてもらったロープを使わせて貰う。
F2を越えるとゴルジュになりF3、F4を迎える。F4はテラスの上は左側のコーナーから登る。いくつか小滝をクリアしてゴーロになった所で小休止。小休止後最初に出合うF5は全体が暗い中で水の流れだけが輝いていて神秘的な様相だった。Aki-CLさんは右壁を登ったがそれ以外は左壁のコーナーから登る。F6では釜をへつっていくルートには誰も目もくれない。右側の湿った凹角を登り高巻き、微妙なトラバースを経て沢に戻る。湿った凹角には僕は結構苦労してしまった。その後出合うのは4mヒョングリ滝で滝の裏側を通過して右壁から越す。
そうすると例のツルツルの大岩が現れる。フィックスロープが上に揚げられていてどうするかと言う所だが、Aki-CLさんが右側に流れるF7-10mを登り降ろしてくれた。とは言え右も行けるのかと13Kさん、placeさん、T井さんはF7を登る。僕は折角卸してくれたのでフィックスロープで大岩を登った。小川谷に来たらこれをやらないとね。
大岩を越すと美しいナメそして石棚ゴルジュ。F8で再度先行パーティに追い付き、先に行かせて貰う。Aki-CLがフリーで登りロープを降ろしてくれた。取り付きはステップ状になっているが最初の残置支点から流芯側に移るところのスラブが危ういので、壁とスラブの間のリスにハーケンで支点を作りダブルのスリングで中間支点とした。幾つかの小滝を楽しく越えて行くと石棚20mが現れる。堂々たる大瀑布の威厳がある。石棚は左側の岩壁を登る。13Kさんがロープを引いてリードし、placeさん、僕、T井さんとアセンダで登り、Aki-CLさんが中間支点を回収しながらラスト。次の滝は右岸を高巻いて残置ロープを使って沢に戻る。
ゴルジュを抜けても気持ちの好い沢が続く。でも以前は碧玉のような深い色を湛えた渓と言う印象だったが、大分と沢床が埋まったせいか、倒木が多くなったせいかそのようあ色合いが薄れてしまったのは残念なところだ。樋状の滝とか段々滝とか楽しく越えて行くと最後の樋状の滝が現れる。もう皆満腹なんでしょうか?見向きもしないで右岸側から越えて行く。まあ僕もそれに続きますが。その上の左側が壊れた大堰堤を越えると広いゴーロになる。右側から東沢を合わせて堰堤をもう一つ越えて遡行終了。ゴーロの河原で沢装備を解き、休憩。ここでズボンに1匹ヒルが着いているのを発見。石擂りして処分した。
帰路はいつも曖昧だがとにかく一旦右岸側の斜面を登り出合った鹿柵に沿って回って斜め上に登って行くと作業道に出合う。以前は登山道と呼んでいたけど今ではとてもそうは言えない。崩壊斜面も多々あるし、ルートが解り難い所もあるので明るいうちに通りたい所だ。穴ノ平橋まで1時間弱で戻るがそこから玄倉まで更に1時間。いつもの小川谷よりも遥かに長い距離を歩くことになるが、まあ良い運動になるだろう。
今日沢で出逢ったのは2人パーティと単独行者の3人だけ。小川谷廊下にしては少ないけど皆さんアプローチが長くなっていたのを知っているのかな?玄倉林道まで戻ると逆に普段より多いハイカーに出逢った。子ども連れも多い。ユーシンブルーを観に来ているのだろうか?
遡行を終えた時に思わず「楽しかった」と声を出したが、多少変わっている所はあっても小川谷廊下は楽しい渓だ。大満足でした。それにしても年々難しく感じるようになるのが…。
何度行ってもやっぱり楽しい小川谷廊下。
ツルツルの大岩を登らずに大岩の右の滝を登ったのは今回が初めて。
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