「初めまして、ベニバナヤマシャクヤク」-伊勢・学能堂山-
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 604m
- 下り
- 592m
コースタイム
- 山行
- 1:20
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 2:25
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂直下まで杉の植林地で展望も無し。道はしっかりしているが雨の後は滑りやすい急坂が続く。 |
その他周辺情報 | 国道の林道入口側の「蕎麦処 庄庵」は前日迄の完全予約制(2組迄)。古民家で十割蕎麦懐石コースのみ。火・水休み。 下山後は、国道を奈良県側に西3キロ、道の駅に併設の「御杖(みつえ)温泉 姫石(ひめし)の湯」で汗を流せます。 4月中旬には登山口の程近くにある「三多気の桜並木」が見頃に。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴
サブザック
行動食
地図(地形図)
時計
カメラ
|
---|
感想
シャクヤクの花に山中で出会うと特別に感激します。数日しか開花しない花のうえに、群生に出会ったり開花時期に居合わせるのが難しい。その上に希少。私もこのピンクの可愛らしいベニバナヤマシャクヤクに会うのは初めてでした。
同じシャクヤクで色だけが違うようにしか思えないのですが、不思議な事に開花時期も違いますし、普通のシャクヤクと一緒に咲いているのは殆どないそうです。また発芽までに2〜3年、発芽後花が咲くまでに更に4年、そして開花期間はわずか3日ほどで落花してしまいます。
学能堂山はこの花が咲いていなければ正直なかなか普段登ろうと目が行かない山。登山中は登りも下りもほぼ杉林の中の単調な道。花を探して何とか気を紛らわせて歩きました。これで山頂も展望がなければ相当ながっかりなのですが、予想をいい方に裏切って、飛び出した山頂の展望は雄大。360°全方位が望めます。
この日は前日のお湿り気味の天気の後でしたが、早朝には好天となり素晴らしい眺望でした。
そのおかげで雨露でしっとりとしたシャクヤクの花が、陽が上がるにつれてゆっくりと開いていく様を見る事が出来ました。ひとつの花をじっくりとこれだけ長い時間、山の上で観察したのは初めてでしたが、飽きる事はありませんでした。
ピンク色の花もかわいらしくボンボリのようですが、花の中を覗き見ると黄色い雄蕊がまるで海のイソギンチャクのようです。しかも、その色合いといったら! その豪華な室内装飾を見ると誰もが心奪われると思います。足元の小さな山野草も目に留まらない方でもこの花と山で出会えばすぐに山野草の虜になってしまうに違いないと思います。
ヤマシャクヤクは環境省のレッドリストの準絶滅危惧種(NT)ですが、ベニバナヤマシャクヤクになるとさらに希少で、ワンランク上の絶滅危惧II類(VU)に指定されている程。また、ベニバナヤマシャクヤクには2種類あって、葉の裏に毛のあるのが 「ベニバナヤマシャクヤク」で葉の裏に毛のないものは 「ケナシベニヤマシャクヤク」という別の名前があるとの事。両者を見比べたことがないので自分には判別出来なかったのですが、学能堂山の花はどちらなのでしょうか。さてさて ?
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する