記録ID: 1166931
全員に公開
ハイキング
中国山地東部
岡山県西粟倉村 駒の尾山〜大海里山〜ダルガ峰 旬の動植物
2017年06月11日(日) [日帰り]
兵庫県
岡山県
Machapuchare
その他1人
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 04:23
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 524m
- 下り
- 519m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:01
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 4:22
距離 10.6km
登り 524m
下り 524m
8:52
70分
スタート地点
10:37
6分
大海里山南登山口
10:43
10:48
5分
大海里山南尾根岩場
11:01
9分
大海里山北登山口
11:43
25分
作業道出合
12:08
6分
林道ダルガ峰線出合
12:14
12:15
59分
ダルガ峰展望台
13:14
ゴール地点
サラサドウダンやタニウツギなど駒の尾山からダルガ峰の旬の植物や生物を楽しむコース
歩行距離10.5km、歩行時間4時間、歩行数16,300歩
歩行距離10.5km、歩行時間4時間、歩行数16,300歩
| 天候 | 曇り後晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
兵庫県からは、ちくさ高原から岡山県に入り、林道ダルガ峰（なる）線沿いに進めば駐車場に着きます。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
基本、雨が降っても安全なコースです。大海里山＜写真28、29＞登山道のみ、雨天や雨上がりは、西側にある巻道のほうがいいでしょう。巻道のほうが以前からあるルートで、大海里山登山口の道標は少し入ったところにあります。知らなければスルーしてしまうかもしれません。 黒岩峠駐車場＜写真01＞から駒の尾山頂上＜写真15〜18＞までは、傾斜があるところはほとんど丸太と土の階段状の道です。標高1210m辺りは、石がごろごろして丸太が斜めになっていますが、歩くのに支障はありません。なお、第二展望所＜写真08＞は、立ち入り禁止になっています。 頂上から大海里峠＜写真22＞までは緩やかで歩きやすいです。根曲がり竹（チシマザサ）が両サイドに生えていることが多く、特に5月下旬から6月上旬のタケノコシーズンにはクマも出没しやすいようです。 大海里峠＜写真22＞からしばらくは、濡れて少し滑りやすそうな土道ですが、周辺に掴める木々があり、細い踏み跡は明瞭です。途中からロープ場があり、ゴツゴツしてしっかりした岩場（＜写真23〜26＞撮影地点のすぐ南）を越えるとロープは終わりです。上りだったので、ロープを利用するのは岩場のところだけですみました。そこから頂上まではゴツゴツした石が埋まった緩やかな道が続きます。 大海里山頂上＜写真28、29＞を過ぎると最初は踏み跡が不明瞭ですが、下草がまばらでどこでも歩けるため、間違えてもヤブコギなしでルート修正できます。標高1130m辺りで丸太と土の階段状の巻道に合流します。その少し北の鞍部でタゴガエルの鳴き声に誘われ、コースアウトして見に行きましたが、見つかりませんでした。 ダルガ峰（なる）頂上＜写真30＞からちくさ高原スキー場リフトトップ＜写真33＞までは平坦な道が続きます。 この西側に南北に延びている作業道を歩いてみようと思い、入口を探して北西のゲレンデ方向に行きかけましたが、すぐに引き返してしまったのが失敗だったようです。結局、リフトトップの南南西から木々も下草もまばらな植林帯？に入り、まっすぐ西に向かって3分程で作業道に合流しました。草が生えた砂利道には轍がついており、自動車も通れるようでした。 岡山県側からダルガ峰（なる）頂上＜写真30＞へ向かう登山道に合流し＜写真35＞、林道ダルガ峰線出合の50m程東でニホンイノシシ2頭に遭遇しました。（詳細は感想を参照。）林道ダルガ峰線はアスファルト道です。 |
| その他周辺情報 | 今回利用した黒岩峠駐車場＜写真01＞や後山キャンプ場から数km離れた山間部に「愛の村パーク」があります。アフター登山として、温泉（展望温泉「ゆらりあ」）や食事（ランチビュッフェ）を楽しむことができます。宿泊施設もあります。 なお、地域イベントとして、6月17・18・24・25日の土日には“梅狩り”、7月1日（土）に“草刈りオリンピック”が開催されるようです。 |
| ファイル |
平成29年7月1日（土曜日）午前10時〜午後1時頃「草刈りオリンピック」
（更新時刻：2017/06/12 07:45） |
写真
01黒岩峠駐車場より駒の尾山登山口
いつもなら、登山客でにぎわう駒の尾登山口前の駐車場ですが、この日の午前9時前には、まだ他に誰もいないようでした。
01黒岩峠駐車場より
駒の尾山登山口
いつもなら、登山客でにぎわう駒の尾登山口前の駐車場ですが、この日の午前9時前には、まだ他に誰もいないようでした。
駒の尾山登山口
いつもなら、登山客でにぎわう駒の尾登山口前の駐車場ですが、この日の午前9時前には、まだ他に誰もいないようでした。
02キセキレイ♂駐車場の休憩舎＆トイレの屋根のてっぺんでキセキレイが鳴き続けていました。餌をくわえていたので、邪魔者の我々の注意を惹きつけて、ヒナを守ろうとしていたのかもしれません。彼には申し訳ないのですが、少しだけ動画を撮りました。
1
02キセキレイ♂
駐車場の休憩舎＆トイレの屋根のてっぺんでキセキレイが鳴き続けていました。餌をくわえていたので、邪魔者の我々の注意を惹きつけて、ヒナを守ろうとしていたのかもしれません。彼には申し訳ないのですが、少しだけ動画を撮りました。
駐車場の休憩舎＆トイレの屋根のてっぺんでキセキレイが鳴き続けていました。餌をくわえていたので、邪魔者の我々の注意を惹きつけて、ヒナを守ろうとしていたのかもしれません。彼には申し訳ないのですが、少しだけ動画を撮りました。
03ツクバネソウツクバネソウの名は4枚の葉の中心部に黒い果実が付く様子を羽根つきの羽に例えたものです。中央に黄色いめしべの柱頭が4本に裂けているのが見えます。白と茶色の模様の小さなクモがいるのには帰宅後気づきました。
1
03ツクバネソウ
ツクバネソウの名は4枚の葉の中心部に黒い果実が付く様子を羽根つきの羽に例えたものです。中央に黄色いめしべの柱頭が4本に裂けているのが見えます。白と茶色の模様の小さなクモがいるのには帰宅後気づきました。
ツクバネソウの名は4枚の葉の中心部に黒い果実が付く様子を羽根つきの羽に例えたものです。中央に黄色いめしべの柱頭が4本に裂けているのが見えます。白と茶色の模様の小さなクモがいるのには帰宅後気づきました。
04ヤマボウシ先端の尖った花のような総苞（そうほう）を4枚広げ、その中心に黄緑色の小さな花が球状（写真を拡大すると見えます）に集合しています。咲き始めでした。
2
04ヤマボウシ
先端の尖った花のような総苞（そうほう）を4枚広げ、その中心に黄緑色の小さな花が球状（写真を拡大すると見えます）に集合しています。咲き始めでした。
先端の尖った花のような総苞（そうほう）を4枚広げ、その中心に黄緑色の小さな花が球状（写真を拡大すると見えます）に集合しています。咲き始めでした。
05タニウツギ田植えの時期に花が咲くので田植え花としても知られています。新緑の中で咲く花はひときわ映えてきれいに見えます。特に林道ダルガ峰線沿いにはたくさん生えており、満開でした。
1
05タニウツギ
田植えの時期に花が咲くので田植え花としても知られています。新緑の中で咲く花はひときわ映えてきれいに見えます。特に林道ダルガ峰線沿いにはたくさん生えており、満開でした。
田植えの時期に花が咲くので田植え花としても知られています。新緑の中で咲く花はひときわ映えてきれいに見えます。特に林道ダルガ峰線沿いにはたくさん生えており、満開でした。
06カマツカ満開から散り始めの木があちらこちらで見られました。樹高5mといいますが、手が届く高さに咲いている花も多く、白い花を間近で楽しめました。ツツドリの鳴き声がよく聞こえました。
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06カマツカ
満開から散り始めの木があちらこちらで見られました。樹高5mといいますが、手が届く高さに咲いている花も多く、白い花を間近で楽しめました。ツツドリの鳴き声がよく聞こえました。
満開から散り始めの木があちらこちらで見られました。樹高5mといいますが、手が届く高さに咲いている花も多く、白い花を間近で楽しめました。ツツドリの鳴き声がよく聞こえました。
07第一展望所越しに駒の尾山
登山口から900m、駒の尾山頂上まであと1,000m地点に最初の展望所がありました。以前、中にキセキレイ＜写真02＞の巣があり、騒がれたことがあります。 標高1100mを過ぎると、サラサドウダン＜写真10＞が見られるようになりました。また、カマツカ＜写真06＞の動画を撮りました。
07第一展望所越しに
駒の尾山
登山口から900m、駒の尾山頂上まであと1,000m地点に最初の展望所がありました。以前、中にキセキレイ＜写真02＞の巣があり、騒がれたことがあります。 標高1100mを過ぎると、サラサドウダン＜写真10＞が見られるようになりました。また、カマツカ＜写真06＞の動画を撮りました。
駒の尾山
登山口から900m、駒の尾山頂上まであと1,000m地点に最初の展望所がありました。以前、中にキセキレイ＜写真02＞の巣があり、騒がれたことがあります。 標高1100mを過ぎると、サラサドウダン＜写真10＞が見られるようになりました。また、カマツカ＜写真06＞の動画を撮りました。
08第二展望所登山口から1,240m、駒の尾山頂上まであと760m地点です。この展望所は立ち入り禁止となっていました。倒壊の恐れがあるのでしょう。この頃からうっすら晴れ間が見られるようになりました。
08第二展望所
登山口から1,240m、駒の尾山頂上まであと760m地点です。この展望所は立ち入り禁止となっていました。倒壊の恐れがあるのでしょう。この頃からうっすら晴れ間が見られるようになりました。
登山口から1,240m、駒の尾山頂上まであと760m地点です。この展望所は立ち入り禁止となっていました。倒壊の恐れがあるのでしょう。この頃からうっすら晴れ間が見られるようになりました。
09ナナカマドバラ科の落葉高木で紅葉期に赤く染まります。ナナカマドの名前の由来は七度かまどに入れても燃え残るという説が定説となっているようです。秋に赤く熟す実もきれいです。これもあちらこちらで見られたのですが、高木なのでなかなか撮りにくかったです。
09ナナカマド
バラ科の落葉高木で紅葉期に赤く染まります。ナナカマドの名前の由来は七度かまどに入れても燃え残るという説が定説となっているようです。秋に赤く熟す実もきれいです。これもあちらこちらで見られたのですが、高木なのでなかなか撮りにくかったです。
バラ科の落葉高木で紅葉期に赤く染まります。ナナカマドの名前の由来は七度かまどに入れても燃え残るという説が定説となっているようです。秋に赤く熟す実もきれいです。これもあちらこちらで見られたのですが、高木なのでなかなか撮りにくかったです。
10サラサドウダン花の形がドウダンツツジに似ていて、花の模様がインドの文様染めの更紗に似ていることから、更紗灯台(さらさどうだん)となりました。
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10サラサドウダン
花の形がドウダンツツジに似ていて、花の模様がインドの文様染めの更紗に似ていることから、更紗灯台(さらさどうだん)となりました。
花の形がドウダンツツジに似ていて、花の模様がインドの文様染めの更紗に似ていることから、更紗灯台(さらさどうだん)となりました。
11サラサドウダン濃い赤花の色は淡黄色で、紅色の筋が多数入り、この紅色の筋が多いと全体的に赤っぽく見えます。こちらは赤色が濃いめでした。動画も撮りました。
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11サラサドウダン濃い赤
花の色は淡黄色で、紅色の筋が多数入り、この紅色の筋が多いと全体的に赤っぽく見えます。こちらは赤色が濃いめでした。動画も撮りました。
花の色は淡黄色で、紅色の筋が多数入り、この紅色の筋が多いと全体的に赤っぽく見えます。こちらは赤色が濃いめでした。動画も撮りました。
12赤色が多いサラサドウダン
ひとつ一つのサラサドウダンを観察していると、紅色の筋が占める割合によって、微妙な色の違いに気づきます。
ひとつ一つのサラサドウダンを観察していると、紅色の筋が占める割合によって、微妙な色の違いに気づきます。
13鈴なりのサラサドウダン＜写真12＞の道の反対側に咲いていました。動画にも撮りました。タイミングがよかったようで、今回の山行中はどの木もほぼ満開で散っている花は少なかったです。
1
13鈴なりのサラサドウダン
＜写真12＞の道の反対側に咲いていました。動画にも撮りました。タイミングがよかったようで、今回の山行中はどの木もほぼ満開で散っている花は少なかったです。
＜写真12＞の道の反対側に咲いていました。動画にも撮りました。タイミングがよかったようで、今回の山行中はどの木もほぼ満開で散っている花は少なかったです。
14ムラサキサギゴケ単にサギゴケともいいます。淡紫色や紅紫色の花冠は唇形で長さは1.5〜2�冂�度です。トキワハゼはもっと小さく、ほふく茎を出しません。この周辺にだけたくさん咲いていました。動画も撮りました。
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14ムラサキサギゴケ
単にサギゴケともいいます。淡紫色や紅紫色の花冠は唇形で長さは1.5〜2�冂�度です。トキワハゼはもっと小さく、ほふく茎を出しません。この周辺にだけたくさん咲いていました。動画も撮りました。
単にサギゴケともいいます。淡紫色や紅紫色の花冠は唇形で長さは1.5〜2�冂�度です。トキワハゼはもっと小さく、ほふく茎を出しません。この周辺にだけたくさん咲いていました。動画も撮りました。
15駒の尾山頂上駒の尾山頂上は、この山域ではもっとも頂上が開けたすばらしい展望所＆休憩所です。頂上からの景観は＜写真17〜19＞で紹介しています。この日は珍しく、誰もいませんでした。
15駒の尾山頂上
駒の尾山頂上は、この山域ではもっとも頂上が開けたすばらしい展望所＆休憩所です。頂上からの景観は＜写真17〜19＞で紹介しています。この日は珍しく、誰もいませんでした。
駒の尾山頂上は、この山域ではもっとも頂上が開けたすばらしい展望所＆休憩所です。頂上からの景観は＜写真17〜19＞で紹介しています。この日は珍しく、誰もいませんでした。
16駒の尾山頂上三角点標高1280.5mの駒の尾山頂上三角点です。ピーク標とストーンサークル＜写真15＞が目立ちすぎて、三角点の存在感がありません。
16駒の尾山頂上三角点
標高1280.5mの駒の尾山頂上三角点です。ピーク標とストーンサークル＜写真15＞が目立ちすぎて、三角点の存在感がありません。
標高1280.5mの駒の尾山頂上三角点です。ピーク標とストーンサークル＜写真15＞が目立ちすぎて、三角点の存在感がありません。
17駒の尾山頂上三角点より
船木山＆後山
駒の尾山の頂上三角点から見る後山（1344m）と船木山（1334m）がほとんど重なって見えます。
船木山＆後山
駒の尾山の頂上三角点から見る後山（1344m）と船木山（1334m）がほとんど重なって見えます。
18駒の尾山頂上より東山＆扇ノ山
駒の尾山頂上より北方面を望むと、鳥取県の東山（とうせん1388m）とその奥に扇ノ山（おうぎのせん1310m）が見えます。一番手前には大海里山も見えています。
18駒の尾山頂上より
東山＆扇ノ山
駒の尾山頂上より北方面を望むと、鳥取県の東山（とうせん1388m）とその奥に扇ノ山（おうぎのせん1310m）が見えます。一番手前には大海里山も見えています。
東山＆扇ノ山
駒の尾山頂上より北方面を望むと、鳥取県の東山（とうせん1388m）とその奥に扇ノ山（おうぎのせん1310m）が見えます。一番手前には大海里山も見えています。
19駒の尾山頂上直下より後山＆船木山＆鍋ヶ谷山
駒の尾山頂上より少しだけ下った所から後山＆船木山＆鍋ヶ谷山（1253m）が見えました。動画も撮りました。
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19駒の尾山頂上直下より
後山＆船木山＆鍋ヶ谷山
駒の尾山頂上より少しだけ下った所から後山＆船木山＆鍋ヶ谷山（1253m）が見えました。動画も撮りました。
後山＆船木山＆鍋ヶ谷山
駒の尾山頂上より少しだけ下った所から後山＆船木山＆鍋ヶ谷山（1253m）が見えました。動画も撮りました。
20ピーク1211m駒の尾山と大海里峠の間にある1211m峰です。ピーク標はありませんが、駒の尾山とダルガ峰の道標が設置されていました。すぐ側でカッコウ、ヤマガラ、エナガが鳴いていました。
20ピーク1211m
駒の尾山と大海里峠の間にある1211m峰です。ピーク標はありませんが、駒の尾山とダルガ峰の道標が設置されていました。すぐ側でカッコウ、ヤマガラ、エナガが鳴いていました。
駒の尾山と大海里峠の間にある1211m峰です。ピーク標はありませんが、駒の尾山とダルガ峰の道標が設置されていました。すぐ側でカッコウ、ヤマガラ、エナガが鳴いていました。
21マンネンスギ大海里峠に近づくと、たくさんのマンネンスギ（シダ植物）が生育していました。兵庫県では絶滅危惧種に指定されている貴重な植物です。この少し南から歩きながらマンネンスギの動画を撮りました。大海里山頂上＜写真28＞の北には、ロープで囲まれた群生地があります。
21マンネンスギ
大海里峠に近づくと、たくさんのマンネンスギ（シダ植物）が生育していました。兵庫県では絶滅危惧種に指定されている貴重な植物です。この少し南から歩きながらマンネンスギの動画を撮りました。大海里山頂上＜写真28＞の北には、ロープで囲まれた群生地があります。
大海里峠に近づくと、たくさんのマンネンスギ（シダ植物）が生育していました。兵庫県では絶滅危惧種に指定されている貴重な植物です。この少し南から歩きながらマンネンスギの動画を撮りました。大海里山頂上＜写真28＞の北には、ロープで囲まれた群生地があります。
22大海里峠地形図では大海里峠が十字路の分岐となっていますが、実際は少し北にあります。林道ダルガ峰線まで続く西の道は、4年前には壊れたコンクリートと砂利の道で、踏むと沈み込み下から水が染み出てきました。おそらく、今はもう通行不能に近いでしょう。この峠を北進しました。
22大海里峠
地形図では大海里峠が十字路の分岐となっていますが、実際は少し北にあります。林道ダルガ峰線まで続く西の道は、4年前には壊れたコンクリートと砂利の道で、踏むと沈み込み下から水が染み出てきました。おそらく、今はもう通行不能に近いでしょう。この峠を北進しました。
地形図では大海里峠が十字路の分岐となっていますが、実際は少し北にあります。林道ダルガ峰線まで続く西の道は、4年前には壊れたコンクリートと砂利の道で、踏むと沈み込み下から水が染み出てきました。おそらく、今はもう通行不能に近いでしょう。この峠を北進しました。
23大海里山南尾根より後山＆船木山＆鍋ヶ谷山
ロープを使って岩場を登り切ったところです。駒の尾山から見る三山＜写真19＞とは異なる景観が広がります。このアングルで三山が見られるのは、唯一、大海里山＜写真28＞だけです。
23大海里山南尾根より
後山＆船木山＆鍋ヶ谷山
ロープを使って岩場を登り切ったところです。駒の尾山から見る三山＜写真19＞とは異なる景観が広がります。このアングルで三山が見られるのは、唯一、大海里山＜写真28＞だけです。
後山＆船木山＆鍋ヶ谷山
ロープを使って岩場を登り切ったところです。駒の尾山から見る三山＜写真19＞とは異なる景観が広がります。このアングルで三山が見られるのは、唯一、大海里山＜写真28＞だけです。
24サラサドウダン
＆カマツカ
周辺にはサラサドウダンやカマツカ＜写真06＞がよく咲いていました。動画も撮りました。
＆カマツカ
周辺にはサラサドウダンやカマツカ＜写真06＞がよく咲いていました。動画も撮りました。
25サラサドウダン＆フジキオビ
フジキオビはアゲハモドキガ科に属する日本固有の蛾で、このように昼間活動して花の蜜を吸います。岡山県では鏡野町にのみ記録があり、レッドデータブックでは情報不足とされています。兵庫県では絶滅危惧�粁爐任后�ちなみに、撮影場所は兵庫県側でした。動画も撮りました。
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25サラサドウダン
＆フジキオビ
フジキオビはアゲハモドキガ科に属する日本固有の蛾で、このように昼間活動して花の蜜を吸います。岡山県では鏡野町にのみ記録があり、レッドデータブックでは情報不足とされています。兵庫県では絶滅危惧�粁爐任后�ちなみに、撮影場所は兵庫県側でした。動画も撮りました。
＆フジキオビ
フジキオビはアゲハモドキガ科に属する日本固有の蛾で、このように昼間活動して花の蜜を吸います。岡山県では鏡野町にのみ記録があり、レッドデータブックでは情報不足とされています。兵庫県では絶滅危惧�粁爐任后�ちなみに、撮影場所は兵庫県側でした。動画も撮りました。
26ヤマツツジ
岩場の周辺はヤマツツジもたくさんありました。満開から散り始めでした。
岩場の周辺はヤマツツジもたくさんありました。満開から散り始めでした。
27レンゲツツジ咲き始めでした。ヤマツツジ＜写真26＞よりも黄色っぽく、オレンジ色に見えます。また、葉は長さ5cm以上と明らかに大きく、明るい黄緑色でやわらかそうに見えるので、葉を見ればすぐに区別できます。大海里山頂上＜写真28＞の東斜面にも数本見られます。
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27レンゲツツジ
咲き始めでした。ヤマツツジ＜写真26＞よりも黄色っぽく、オレンジ色に見えます。また、葉は長さ5cm以上と明らかに大きく、明るい黄緑色でやわらかそうに見えるので、葉を見ればすぐに区別できます。大海里山頂上＜写真28＞の東斜面にも数本見られます。
咲き始めでした。ヤマツツジ＜写真26＞よりも黄色っぽく、オレンジ色に見えます。また、葉は長さ5cm以上と明らかに大きく、明るい黄緑色でやわらかそうに見えるので、葉を見ればすぐに区別できます。大海里山頂上＜写真28＞の東斜面にも数本見られます。
28大海里山頂上
地形図の三角点より0.2m高い標高1206.8mの大海里山頂上です。背後奥から後山、船木山、鍋ヶ谷山の三山が見えています。
地形図の三角点より0.2m高い標高1206.8mの大海里山頂上です。背後奥から後山、船木山、鍋ヶ谷山の三山が見えています。
29大海里山頂上三角点標高1206.6mの大海里山頂上三角点より駒の尾山を望みました。ノアザミは咲き始めでした。この北にある鞍部でタゴガエルを探してコースアウトしましたが、見つかりませんでした。グワゴロという鳴き声に交じってたまに聞こえるキュウという鳴き声がかわいかったです。
29大海里山頂上三角点
標高1206.6mの大海里山頂上三角点より駒の尾山を望みました。ノアザミは咲き始めでした。この北にある鞍部でタゴガエルを探してコースアウトしましたが、見つかりませんでした。グワゴロという鳴き声に交じってたまに聞こえるキュウという鳴き声がかわいかったです。
標高1206.6mの大海里山頂上三角点より駒の尾山を望みました。ノアザミは咲き始めでした。この北にある鞍部でタゴガエルを探してコースアウトしましたが、見つかりませんでした。グワゴロという鳴き声に交じってたまに聞こえるキュウという鳴き声がかわいかったです。
30ダルガ峰（なる）頂上標高1163mのダルガ峰頂上です。山頂付近が平らで約40haの平坦地が広がります。達磨大師が座している姿に似ていることから達磨が峰と呼ぶようになったと言われています。この周辺もマンネンスギ＜写真21＞の群生地です。
30ダルガ峰（なる）頂上
標高1163mのダルガ峰頂上です。山頂付近が平らで約40haの平坦地が広がります。達磨大師が座している姿に似ていることから達磨が峰と呼ぶようになったと言われています。この周辺もマンネンスギ＜写真21＞の群生地です。
標高1163mのダルガ峰頂上です。山頂付近が平らで約40haの平坦地が広がります。達磨大師が座している姿に似ていることから達磨が峰と呼ぶようになったと言われています。この周辺もマンネンスギ＜写真21＞の群生地です。
31タニギキョウ花はヒナギキョウに似ていますがさらに小さく、5mm程しかありません。谷に限らず、山地の木陰に生えます。写真を撮っていると、野鳥が警戒してキョキョキョと鳴きながら飛び回っていました。2羽いたので、近くに巣があったのかもしれません。
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31タニギキョウ
花はヒナギキョウに似ていますがさらに小さく、5mm程しかありません。谷に限らず、山地の木陰に生えます。写真を撮っていると、野鳥が警戒してキョキョキョと鳴きながら飛び回っていました。2羽いたので、近くに巣があったのかもしれません。
花はヒナギキョウに似ていますがさらに小さく、5mm程しかありません。谷に限らず、山地の木陰に生えます。写真を撮っていると、野鳥が警戒してキョキョキョと鳴きながら飛び回っていました。2羽いたので、近くに巣があったのかもしれません。
32ヒロハテンナンショウ
葉は1枚ですが、5裂しており5枚に見えます。また、花は葉よりも下にあります。数株かたまって咲いていました。
葉は1枚ですが、5裂しており5枚に見えます。また、花は葉よりも下にあります。数株かたまって咲いていました。
33ちくさ高原スキー場
リフトトップ
標高1130mのちくさ高原スキー場リフトのトップです。兵庫県の天児屋山（てんごやさん）や三室山が見えます。
リフトトップ
標高1130mのちくさ高原スキー場リフトのトップです。兵庫県の天児屋山（てんごやさん）や三室山が見えます。
34イワニガナ＆モンキチョウイワニガナはジシバリともいいます。花はオオジシバリやハナニガナなどにも似ていますが、葉が丸っこいので区別できます。砂利の作業道にたくさん咲いていました。モンキチョウは翅の裏側にある小さな丸い模様が目印です。
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34イワニガナ＆モンキチョウ
イワニガナはジシバリともいいます。花はオオジシバリやハナニガナなどにも似ていますが、葉が丸っこいので区別できます。砂利の作業道にたくさん咲いていました。モンキチョウは翅の裏側にある小さな丸い模様が目印です。
イワニガナはジシバリともいいます。花はオオジシバリやハナニガナなどにも似ていますが、葉が丸っこいので区別できます。砂利の作業道にたくさん咲いていました。モンキチョウは翅の裏側にある小さな丸い模様が目印です。
35ダルガ峰頂上と大茅スキー場方面分岐
作業道を進み、ダルガ峰の北西斜面まで来ると、分岐があり、ここから向きを西に変え、林道ダルガ峰（なる）線に進みました。
35ダルガ峰頂上と
大茅スキー場方面分岐
作業道を進み、ダルガ峰の北西斜面まで来ると、分岐があり、ここから向きを西に変え、林道ダルガ峰（なる）線に進みました。
大茅スキー場方面分岐
作業道を進み、ダルガ峰の北西斜面まで来ると、分岐があり、ここから向きを西に変え、林道ダルガ峰（なる）線に進みました。
36岡山県と鳥取県境尾根ダルガ峰は兵庫県と岡山県の県境ですが、北方面を望むと、鳥取県と岡山県の県境尾根が見えます。右奥には東山（とうせん）も見えました。
36岡山県と鳥取県境尾根
ダルガ峰は兵庫県と岡山県の県境ですが、北方面を望むと、鳥取県と岡山県の県境尾根が見えます。右奥には東山（とうせん）も見えました。
ダルガ峰は兵庫県と岡山県の県境ですが、北方面を望むと、鳥取県と岡山県の県境尾根が見えます。右奥には東山（とうせん）も見えました。
37ダルガ峰展望台林道ダルガ峰線を歩いていると、途中で展望台（休憩舎）が出てきました。自動車を10台程停めることができます。ここを出発点にするのもありだったかも。
37ダルガ峰展望台
林道ダルガ峰線を歩いていると、途中で展望台（休憩舎）が出てきました。自動車を10台程停めることができます。ここを出発点にするのもありだったかも。
林道ダルガ峰線を歩いていると、途中で展望台（休憩舎）が出てきました。自動車を10台程停めることができます。ここを出発点にするのもありだったかも。
38大海里山ズーム
大海里山は岡山県側では無名ですが、岡山県側から望むと、よりその存在感がはっきりとします。
大海里山は岡山県側では無名ですが、岡山県側から望むと、よりその存在感がはっきりとします。
39ヤブデマリ＆キンモンガヤブデマリは、5つに裂けた白い装飾花の1つだけが小さいのが特徴です。林道ダルガ峰線沿いにたくさん咲いていました。キンモンガはフジキオビ＜写真25＞と同じくアゲハモドキガ科に属し、昼間に花の蜜を吸います。本州から九州で普通に見られる蛾です。動画も撮りました。もう少し南下したところでは、ミヤマカラスアゲハがタニウツギ＜写真05＞の蜜を吸っているのを動画に撮りました。
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39ヤブデマリ＆キンモンガ
ヤブデマリは、5つに裂けた白い装飾花の1つだけが小さいのが特徴です。林道ダルガ峰線沿いにたくさん咲いていました。キンモンガはフジキオビ＜写真25＞と同じくアゲハモドキガ科に属し、昼間に花の蜜を吸います。本州から九州で普通に見られる蛾です。動画も撮りました。もう少し南下したところでは、ミヤマカラスアゲハがタニウツギ＜写真05＞の蜜を吸っているのを動画に撮りました。
ヤブデマリは、5つに裂けた白い装飾花の1つだけが小さいのが特徴です。林道ダルガ峰線沿いにたくさん咲いていました。キンモンガはフジキオビ＜写真25＞と同じくアゲハモドキガ科に属し、昼間に花の蜜を吸います。本州から九州で普通に見られる蛾です。動画も撮りました。もう少し南下したところでは、ミヤマカラスアゲハがタニウツギ＜写真05＞の蜜を吸っているのを動画に撮りました。
40コガクウツギガクウツギよりも小さく、葉は長さ3〜5cmです。岡山県にはガクウツギは分布しないそうです。これも林道ダルガ峰線沿いにたくさん咲いていました。
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40コガクウツギ
ガクウツギよりも小さく、葉は長さ3〜5cmです。岡山県にはガクウツギは分布しないそうです。これも林道ダルガ峰線沿いにたくさん咲いていました。
ガクウツギよりも小さく、葉は長さ3〜5cmです。岡山県にはガクウツギは分布しないそうです。これも林道ダルガ峰線沿いにたくさん咲いていました。
41タニウツギロード
林道ダルガ峰線から北北東に延びる崩れかけた砂利道沿いに、並木状に生えていました。どれも満開で見応えがありました。
林道ダルガ峰線から北北東に延びる崩れかけた砂利道沿いに、並木状に生えていました。どれも満開で見応えがありました。
42白雲の滝
林道ダルガ峰線に流れ落ちる標高約1030mの高所にある滝です。上部にはタニウツギの花も咲いていました。動画も撮りました。
林道ダルガ峰線に流れ落ちる標高約1030mの高所にある滝です。上部にはタニウツギの花も咲いていました。動画も撮りました。
43オオルリ♂オオルリのオスは高い木の梢などの目立つところでさえずり、日本三鳴鳥のひとつとしても知られています。光のあたり具合いで本来の瑠璃色が見えず、白黒に写っているのが残念です。動画にはその美声がバッチリ録音されています。
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43オオルリ♂
オオルリのオスは高い木の梢などの目立つところでさえずり、日本三鳴鳥のひとつとしても知られています。光のあたり具合いで本来の瑠璃色が見えず、白黒に写っているのが残念です。動画にはその美声がバッチリ録音されています。
オオルリのオスは高い木の梢などの目立つところでさえずり、日本三鳴鳥のひとつとしても知られています。光のあたり具合いで本来の瑠璃色が見えず、白黒に写っているのが残念です。動画にはその美声がバッチリ録音されています。
44ホオノキ
長さ30cm前後の大きな葉と直径15cm程の白い花が目立ちます。数個咲いていました。
長さ30cm前後の大きな葉と直径15cm程の白い花が目立ちます。数個咲いていました。
45ギンリョウソウギョリンソウと呼ぶ地域もあるようです。ギンリョウソウモドキに似ていますが、めしべの柱頭が青色です。ここにだけかたまって生えていました。
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45ギンリョウソウ
ギョリンソウと呼ぶ地域もあるようです。ギンリョウソウモドキに似ていますが、めしべの柱頭が青色です。ここにだけかたまって生えていました。
ギョリンソウと呼ぶ地域もあるようです。ギンリョウソウモドキに似ていますが、めしべの柱頭が青色です。ここにだけかたまって生えていました。
46駒の尾山北西斜面苔岩群
駒の尾山の北西斜面の標高1000m付近には、たくさんの苔むした岩群がありました。この周辺だけだったので不思議でした。
駒の尾山の北西斜面の標高1000m付近には、たくさんの苔むした岩群がありました。この周辺だけだったので不思議でした。
47フタリシズカ＆ミスジシロエダシャク
フタリシズカの花穂は2本が多いのですが、1本や3本もあるそうです。ミスジシロエダシャクは白い翅に黒い筋模様が3本ではなく、4本（短いのも含めるともっと）あります。
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47フタリシズカ＆
ミスジシロエダシャク
フタリシズカの花穂は2本が多いのですが、1本や3本もあるそうです。ミスジシロエダシャクは白い翅に黒い筋模様が3本ではなく、4本（短いのも含めるともっと）あります。
ミスジシロエダシャク
フタリシズカの花穂は2本が多いのですが、1本や3本もあるそうです。ミスジシロエダシャクは白い翅に黒い筋模様が3本ではなく、4本（短いのも含めるともっと）あります。
48飛び立つヤマガラこの辺りはエナガやヤマガラなどたくさんの野鳥が元気よく飛び回っていました。見えませんでしたが、コゲラも近くで鳴いていました。動画も撮りました。
48飛び立つヤマガラ
この辺りはエナガやヤマガラなどたくさんの野鳥が元気よく飛び回っていました。見えませんでしたが、コゲラも近くで鳴いていました。動画も撮りました。
この辺りはエナガやヤマガラなどたくさんの野鳥が元気よく飛び回っていました。見えませんでしたが、コゲラも近くで鳴いていました。動画も撮りました。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計（防水）
タオル
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（山使用可能）
eTrex30（GPSナビゲーター）
|
|---|
感想
この日は日曜日、かつ人気の駒の尾山を訪問したにもかかわらず、山行中に誰一人会うことはありませんでした。事前の天気予報があまりよくなかったからなのか、時期が中途半端と思われているのか定かではありません。しかし、人がいないおかげで今まで気が付かなかった野鳥をはじめとする動物や植物をたくさん観察することができました。特に、朝は天気が回復傾向だったためか、野鳥が元気に鳴いていました。
まず最初は、黒岩峠駐車場の休憩舎の屋根＜写真02＞の上で、キセキレイのオスが鳴き続けていました。しかも餌をくわえながら…もしかしたら、軒下か建物内部のどこかに巣を作り、ヒナがいるので、自分に注意を惹き付けるために鳴き続けていたのかもしれません。実は、近くにメスもいました。なんと、このキセキレイは我々が山行を終えて戻ってきた時にも同じ場所で鳴いていたのです。他にも日本三鳴鳥の一つで美声のオオルリのオス＜写真43＞、ヤマガラ、ホトトギス、カッコウ、ツツドリ、ウグイス、メジロ、エナガ、コゲラ、アオゲラ、ホオジロ、モズ、ミソサザイとわかっただけでも10種類以上の野鳥がいました。
花がたくさん咲いているせいか、蝶や蛾もたくさんいました。サラサドウダンを観賞していると、全国的にも珍しいフジキオビ＜写真25＞が突然出てきたりもしました。このフジキオビは蛾の一種なのですが、きれいで昼間活動するので、蝶と間違えられそうです。
そして、ダルガ峰の北西尾根を下り、避難小屋を過ぎて標高1110m辺りまできたときに、突然、近くでガサガサと大きな音がしました。“もしかして熊？”と思い、左後ろを振り返ると、なんと、ニホンイノシシが茂みを分けてこちらに歩いてくるのが見えました。連れが「人間がいるよ。」と何度も声をかけましたが、なぜか登山道に出てこようとしています。“何もしないよ…”と以心伝心？しながら近づいていくと、”なんだ、まだいたのか。バレちゃあしょうがない、帰ろ帰ろー”とでも言うように、もう一頭と連れだって引き返していきました。その場にとどまっていた連れには、ゆっくり去っていく緊張感ゼロの背中だけが見えたそうです。胴体部分が60cm程だったので、これに頭がついても100cm足らずとどちらも少し小柄でした。周辺の登山道には、我々と同様に林道ダルガ峰線に向かって下るイノシシの足跡がたくさんありました。おそらく、彼らもこの道をよく利用しており、我々の背後にいれば気づかれないと思っていたのでしょう。この山域は国定公園で鳥獣保護区にも近いためか、ツキノワグマ（4年前に大海里峠の南で遭遇）をはじめみんなのんびりしており、人間を見ても落ち着いて行動してくれるようです。
動物以上に植物は豊富でした。サラサドウダンは期待通りでしたが、この時期にこんなに多種多様な植物が生息し、開花しているのは予想外でした。岡山県側では超珍しいクリンソウ、林道沿いに無数に花が咲いていたヤブデマリやタニウツギ、そして、純白が遠目にも美しいカマツカやナナカマドなど、コース上、旬を迎えた植物が絶えることがありませんでした。
動植物を純粋に楽しむなら、6月のこの山域は魅力的です。いや、マンネンスギの群生が物語るように、希少種が多数見られるほど自然が豊かで四季折々楽しめる場所なのでしょう。この状態がずっと続いてほしいものです。
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