ロープウェイは使わねぇ〜石鎚山・大雨でえらいこっちゃ
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,729m
- 下り
- 1,729m
コースタイム
天候 | くもり時々小雨、のち大雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
<復路>17:40いよ小松IC-(瀬戸大橋・山陽道経由)-10:00宝塚IC 西之川のことろに有料駐車場(\500-)あり。 6時前におばあちゃんが徴収しにきました。 バス停のところに公衆便所あり(いわゆるボットン便所) |
コース状況/ 危険箇所等 |
乾いていたら問題ないですが、雨で濡れていたため、木階段、木橋、岩がなかり滑りました。 また、降雨後で小川を渡らなければならないところが数か所 刀掛から夜明峠までは(特に天柱石まで)の沢沿いは木橋が古く、中には腐って壊れているのもあり、かなり危険ですので注意が必要。 雨の場合は行かない方が賢明です。 ロープウェイ山頂駅からのルートは、しっかり整備されており問題ないです。 あと鎖場ですが、これも雨天時は、鎖ならびに岩が滑るのでやめておいた方が賢明です。 現に足を滑らし、脛を強打してしまいました。 |
写真
感想
高速上限1,000円最後の週末。
本当は先週予定していたが雨との予報で延期した。
で、予報は曇り。仕方あるまい、雨よりはマシだ。
今回の目標は、ロープウェイを使わず、下から歩きだ。
標高差約1,500m、大阪からの日帰り。
結構ハードな山行きとなろう。
今回のコースはヤマレコでも、ほとんどお目にかかることがなく、
所要時間も見当がつきにくい。
思いのほか時間がかかったら、下りはロープウェイを利用することにしよう。
今回も参加は隊員3号のみ。
みんな、予定が入っていたのだ。仕方あるまい。
17日23:00大阪を出発。
翌3時過ぎには、登山口となる西之川に到着。車中で仮眠。
5:30頃ごそごそと音が聞こえ、目が覚める。
3台車が停まっており、準備中の人もいる。
地元のおばあちゃんがやってきて、駐車料金を徴収。500円だ。なんて良心的。
雨も寝ている間に降ったようである。
我々も朝食を取り、準備に取り掛かる。
雨も小雨が降ったりやんだり。
昨日まで曇りと言っていたのに、ラジオを聞くと昼からは怪しげな感じ。
6:05 さあ出発だ! いまは雨も降っていない。
スタート直後からコース脇には石積みがある。
廃屋もいくつかあり、どうやら昔、家が建っていたのだろうか。
それにしても見事な石積みだ。
6:20最初の分岐点・野地
右に上がって行くとロープウェイの山頂駅方面。
当たり前すぎるので、あまり人が行かないであろうコースを行く。
天の邪鬼(あまのじゃく)な私の性格なので、許せよ3号。
こちらのコースは、沢を横目に、また渡りながら進む。
見どころも多いコースだ。
雨も小雨が降ったり止んだり。まだカッパを着るほどではない。
7:20岩原分岐
7:50刀掛分岐
せっかく登ってきたが、天柱石方面へは急な下り。
3号、気分が幾分 なえ気味。
下ってからは、沢沿いをどんどん進む。
怪しいところには、橋がかかっているのだが、これがまたかなり怪しい。
濡れて滑るわ、腐って壊れているわ・・・危ない危ない。
何箇所か迂回も余儀なくされた。
おまけに雨も本降りになり、止む気配全くなし。カッパも着用。
雨の日は行くべきでないと思うが、引き返すのもこれまた危ない。
危険個所を何か所か超えてきたので、またそこを通るのは危険である。
って、こんな感じで進んだら事故のもとになるんだなと感じる。
そんなことを考えつつも進んで行く。
沢沿いの道は、ほとんど登って行かない。
最後に急な坂が続くのかなと・・・3号不安がっている。
そう3号は、登りがかなり苦手なのである。
というか、私は「苦手だと思い込んでいるだけ」だと思っている。
体力的に3号は、並みの人間よりは上だと思っているが、六甲でのトラウマを引きづっているようである。
自信を持つのだ、3号!
そんな危険個所を何度も越え、天柱石に。
実は、見どころ的な感じで地図上に「天柱石」って記してあり、
どうしても見たかったので、このコースにしたのが本音なのだ。
最初、看板だけ現れ、どれかと探すくらいわからなかった。木の陰で全容が
見えなかったのだ。
近づいて見上げると・・・見事に天に向かって突き上がっている石(岩)だ。
名前から想像していたのだが、想像以上の大きい岩だった。
一見の価値は、あります。
ここまで、スタートから3時間15分。
3号が見たHPでは、このコースで山頂まで5時間半かかったようである。
地図上では、全行程の3/4あたりを過ぎようとしているが、まだ山頂までは
2時間半近く歩かねばならないと思うと、どれほどの急登があるのかと
先が思いやられる。
が、引き返すわけには行かぬ。
杉林を抜け、ブナ林を突き進む。
霧の中、雨にぬれてた緑が鮮やかである。
10:40 ようやく夜明峠に出てきた。
3号、ヘロヘロになりながらも良く登ってきた。(まだ山頂まで300m以上登るけどね)
さすがは、王道ルート。
今まで歩いてきた道と比べものにならないくらい整備が行き届いている。
歩いてきたところは、人っ子一人逢わなかったが、ここにでてくると天気も悪いのにわんさか(?)と人も多い。
しばらく行くと、二の鎖。
今回の山行きで楽しみにしていた中の一つだ。
雨でチャレンジする人も周りにいなかったが、危険覚悟で挑戦!
3号は迂回。
上で合流。次は三の鎖。
ここでは先客2名おられ、下から見学させていただいた。
頂上見えず。登って行った方もガスの中に消えて行った。
ここも3号迂回。
賢明だよ、3号。
案の定、私は岩で足を滑らし、脛を強打し、擦り剥いちゃったよ。
結構、距離が長いので、体力に自信のない方は迂回をおススメします。
混んでたら途中で休憩もままなりませんので。
11:40山頂到着。
だいたい予定通りに登れた。
山頂は、ガスに包まれ、視界なんで見えません。
また今度他の隊員連れて、来るとするか?
天狗岳へは、ガスのため半ば諦めていたが、帰ってくる人が見えたので、
好奇心旺盛な私としては行くしかないでしょ。
ってな感じで、とりあえず行く。
3号も行く気満々であったが、とっかかりが急な下りで、危険を察知し断念。
私ひとりで向かった。
他の人が誰もおらず、ガスで視界が悪い。ほんでもって、どうやら右も左も断崖絶壁のようで(ガスで見えない)、かなり心細い。
そのうえ、思いのほか天狗岳までは遠かった。いや遠く感じたのだった。
約15分で引き返し、山頂小屋で一休み。
大阪(平野区)から来たおっちゃんとおばちゃんと話が盛り上がり、今度は金剛山で・・・と言って、12:40下山開始。
下りは絶好調の3号。
八丁まで60分で下る。
雨もひときわ強くなり、下山はロープウェイか、とも思っていた。
14:05 成就社到着。
3号、八丁からの登りで、またもやヘロヘロ。
気持ちの持ちようだと思うんだけどなぁ〜。
しばし休憩の後、ロープウェイ山頂駅へ。
と思っていたが、ロープウェイの下の駅から西之川までが登りと信じ込んでいた3号が、そこ登らなアカンの嫌やから、西之川まで下ると言った。
また、途中でケツ割りするの嫌やから・・・と。
さすが、負けず嫌いの3号。あっぱれです。
大雨の中、当初の予定通り歩きで下山。
一段と雨もきつくなり、雨もコース上を小川のように流れだしてきた。
ウッヒョ〜最悪。
沢ガニも沢山、コース場に出現。
もうこれは川だな。
しばらくすると雨も落ち着いた。
下り得意の3号も、さすがにヨレヨレ。
なんども滑り、尻もちもついていた。
沢の水音もだんだん大きくなり、ゴールが近づくのがわかる。
15:50西之川に到着。
所要時間、10時間弱。
フゥ〜、さすがに疲れた。
すでに他の車はいなかった。当たり前か。
先週の方が、きっと天気は良かったに違いない。仕方あるまい。
来月の夏山前に、いいトレーニングができた。
帰りは、お決まりの温泉。
今回は、石鎚ハイウェイオアシスに隣接する椿温泉。
お安くて、なかなか良かったっす。(備え付けの石鹸、シャンプーがないのでお気をつけください)
18時前に、いよ小松ICから乗り、22時過ぎ帰阪。
ハードな、ハードな山登りが終了した。
チーン、爆睡。
3号の感想
「高速代安いうちに遠出したい!」今回はこの貧乏根性が裏目に出てしまった。
ホンマに辛かった。身体もですけど精神的なダメージが半端なかったです。
最近の仕事バタバタ状態がようやく落ち着き、歩くのは一カ月ぶり。
山登りはさらにもっと前か・・・
日曜日は用事があるので、金曜の夜出発の日帰り強行軍。この時からなんか天気怪しかった。
でも、西に向かうし大丈夫でしょ。雨だったらうどん食べて帰るから良いかーと軽く考えていたワタシ。
(振り返ってみると、雨がやんでいたのは登山出発した時と帰りの高速だけだった…)
今回はハードだけど、二日酔いじゃないし大丈夫(思えばかなりの確率で二日酔い登山している)
と自分に言い聞かせ出発。
ところが、いきなりアクシデント。足がつったー。しかも両足。さらにつったのは足の甲と土ふまず。
なんでこんな所がつる?嫌な予感。この予感は的中。この状態は断続的にゴールまで続きました。
しばらく歩くと、水滴がパラパラ。
昨日の雨が木から落ちてきてるのかな―と思っていたら雨。これからの山行きに更に不安が募る。
今回(も?)歩くコースは隊長任せ。自分が今どこにいるかわからないし、登ったり降りたりで一向に
高度があがらない。雨で道は滑るし、川はすごい勢いで流れてるし、怖い。
木橋は本当によく滑り、高所恐怖症気味の私は、四つん這いで渡る。
隊長は「このくらいの場所なら落ちても死なんよ。大丈夫」っていうけど、大丈夫の基準は死ぬ、死なんではない。
雨は降り続き、危険個所を何度も越え、とうとうリタイヤしたくても戻れない場所まで来たあたりで天柱石に到着。
これは見ごたえありました。いきなりヌッと現れる巨石。すごい威圧感でした。
ちょっぴり気分を持ち直し、出発するも一瞬道に迷う。やる気が急速にしぼむ。
このあたりから雨と登りと足の辛さにもう一つ敵が加わる。アブ?だろうか、小さな虫が常に10匹以上ついて回る。
イライラするー。(この虫たちには結局頂上まで付きまとわれた。他に登っている方も、これには参ったと口々に言ってました。)
雨は強まり、気が滅入る一方なので、私たちの他にこのコースを登っている人はいない事を幸いに、ストレス発散。
霧で真っ白の下界に向かって
「神サマー、雨、足、虫どれか一つでもいいから解消してー。もう歩きたくないよう、うわーん(泣)」と何度も叫んじゃいました。
頂上まであと1キロ辺りで大阪から来たご夫婦に会う。ご主人は少し先を行っているみたい。
しばらく奥さんと二人でしゃべりながら頂上を目指す。この時間とご飯の時間だけは楽しかった。
ようやく頂上に到着しても霧で何にも見えない。隊長は天狗岳まで行ってくると言う。
ヘタレな私は足元が滑る恐怖に早々に断念。おとなしく待ってました。
下りは一気に駆け下りる。たっ隊長ー、置いてかないでー。この八丁までの下りがオーバーペースだったのか、
立ち止まると膝が笑う。ヤバい。
ここからはあまり思い出したくないですが、ゴールまでは、何度も転び、弱音を吐き、グダグダになりながらの道行きでした。
隊長ごめんなさい。年甲斐もなく「あれから何分たった?あとどのくらい?もう着くって言ったじゃん!」と愚痴りまくり。
精神年齢とともに行動もかなり低年齢化しておりました。
ゴールの駐車場が見えた時は、お腹の底から「着いたよー、やっと帰ってきたー」と叫びました。
ホンマ無事でよかったー。
日が変わる前に帰りたいので、速攻で温泉入って、サービスエリアで讃岐うどん食て、ちょっぴり四国気分を楽しみ、
22時過ぎに自宅に到着。22時半には眠りに落ちてました。
今回の反省、ここのところ歩いてなかったせいか、隊長から「去年より衰えとる」とのご指摘。
そんなこと言うけど、アラフォーだし、鍛えるより衰えるスピードの方が断然速い。
よっぽどトレーニングしないと維持すらできないんだからね。
隊長が化け物なのよ。ブツブツ・・・と言いつつ、来月の登山までには少しトレーニングしておこうと(その時は)思いました。
しかし、翌日は当然、全身筋肉痛。立ち上がれずに四つん這いで部屋を徘徊。
しばらく二足歩行には戻れなさそうです。
トレーニングするぞ!という気持ちも一気にトーンダウン。さて、来月の槍ケ岳行けるんでしょうか。
こんばんわ。私も石鎚山5月に登りましたが
ドライブウェイやロープウェーは、当然使うものの意識で
日帰りでは、無理と思ってたので
目からウロコでした。やろうと思えばできるんですね
お久しぶりです、miccyanさん。
本当は、前の週の土日で石鎚山と剣山を登る予定でしたが、あいにくの
雨の予報で、一週遅らせました。
が、これが裏目に
先週の方がきっと天気は良かっただろう・・・
どうしても日曜に用事があるので、無理して日帰りになったって感じですね。
しかし案外、四国は近かったので助かったっす。
ロープウェイ使わなかったのは、夏山までに一発ガツンとしんどいのを体験しときたかったからですわ
はたまた、ドMの本性が現れたのか・・・
普通に土小屋から往復しましたが それだけでも
石鎚山のスケールの大きさを感じました。
だから歩きのみで登山は やっぱりスゴいです。
ハードな山行ですね〜
石鎚山は行ったことないですが、以前から鎖が気になっていつかは行きたいと思ってるんですが…。
来月の槍ヶ岳、どのような予定をたてられているのか分かりませんが、こんな山行をこなせたのなら余裕でしょう
確かに、相変わらずハードなことしてますわ。
どうも自分の性格上、ピリッとしないと山に登った気がしないんですよ
やっぱり、昔どなたかにコメントいただいたように、M気があるような・・・
石鎚山の鎖、思っていたより長くて、真上に登ってますよ。
鎖だけで上がってる感じです。
きっとQ-chanなら楽しめると思います
相変わらずQ-chanも、あちらこちらに出没してますね
今回はうちの姉御同様、食べる方を楽しまれたようで・・・
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