早池峰山-薬師岳【ハヤチネウスユキソウとの出会い】

2017年07月02日(日) [日帰り]

• GPS: 07:30
• 距離: 9.4km
• 登り: 1,072m
• 下り: 1,062m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:52
• 休憩: 1:38
• 合計: 7:30

5:59 小田越
6:19 6:22 御門口
7:19 7:20 御金蔵
7:38 7:43 天狗の滑り岩
7:50 7:51 剣ヶ峰分岐
7:57 7:57 門馬コース分岐
8:04 8:55 早池峰山頂避難小屋
9:03 9:09 門馬コース分岐
9:13 9:20 剣ヶ峰分岐
9:27 9:32 天狗の滑り岩
9:55 9:56 御金蔵
10:40 10:48 御門口
11:13 11:17 小田越
12:27 12:30 薬師岳
12:31 12:34 薬師岳山頂分岐
12:41 12:41 薬師岳
13:29 小田越

天候

ガス・強風

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

☆アクセス、駐車場
▽岳駐車場
・無料で100台
・東北道花巻ICより35km。途中、コンビニは意外と5件ほどあります
・本日は4時着で先行12台。14時過ぎ帰着時で20台ほどでしたが、スペース外の駐車も多数あり、朝は100台を超えたものと思われます

☆マイカー規制について
・6/11（日）から8/6（日）までの土日祝はマイカー規制が実施され、午前5時から午後1時までの間、岳駐車場から先へはシャトルバスを利用するしかありません（片道700円）。始発は5:30
・5時までなら河原の坊駐車場まで行けますが、13時まで車を動かすことは一切できなくなります
・規制時間内の規制区間（岳駐車場⇆江繋）での車両移動は違反となり、警察に連絡されるとのこと
・なお、河原の坊コースは崩落のため閉鎖されており、小田越ピストンが一般的ですが、小田越に駐車場はありません
・規制の概要↓
https://www.city.hanamaki.iwate.jp/shisetsu/801/804/p004010_d/fil/20160612-01.pdf
・シャトルバス時刻表↓
https://www.city.hanamaki.iwate.jp/shisetsu/801/804/p004010_d/fil/20160612-02.pdf

コース状況／危険箇所等

☆道の状況
▽小田越⇆早池峰山頂
・序盤の木道は濡れていると非常に滑る
・そしてなんといっても蛇紋岩。しかも超人気百名山なので歩かれ過ぎていて、蛇紋岩のツルツルに更に磨きがかかっています。雨中雨後は要注意です
・ハシゴ2箇所あり。譲り合って
▽小田越⇆薬師岳
・序盤の木道は濡れていると非常に滑る
・ハシゴ1箇所あり

☆登山ポスト
登山口にあり。しかし、名前と天候等を書くだけの簡単なものでした。
係りの方も「よかったら書いてって〜」くらいのレベル。

☆トイレ事情
・早池峰は、早くから携帯トイレの普及に力を注いでいる山です。小田越と山頂避難小屋で携帯トイレ購入できます（1つ400円、3つで1000円）
・小田越コースをスタートして程なくしてトイレブースがあります。小田越登山口にもトイレがあるのに、設置場所が中途半端なのでは？
・山頂避難小屋のトイレも、携帯トイレ使用のトイレブースだったはず

その他周辺情報

☆登山後の温泉
・盛岡泊だったのでとりあえず宿に直行したため、温泉は未入浴
・花巻温泉が至近で色々あると聞きます

☆飲食店
▽わんこそば（そば処東屋本店）
・わんこそばの名店。一度は体験しておきたい
・100杯で記念手形もらえます
http://www.wankosoba-azumaya.co.jp

☆その他の観光地
▽道の駅はやちね
・地元大迫産のワインが揃っています
・早池峰山のバッジもここで買えます
・走り屋のタイヤ跡がたくさんついていたので、車中泊には不向きか？（未確認）
http://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/michi-no-eki/iwate/iw15.html
▽早池峰ダム
・道の駅はやちねの正面。ダム湖の向こうに早池峰山と薬師岳が聳えているので、登ったら見ておくべき
http://www.pref.iwate.jp/kennan/hana_doboku/hayachine/008394.html

写真

7/2 4:06

夜明け前の岳駐車場
5時頃から右のテントでシャトルバスチケットを売り始めます

7/2 4:46

紐を新調したゴローのS8

7/2 5:02

片道700円

7/2 5:58

この時間でこの天気ですが、小田越は準備中の登山者で混雑していました

7/2 6:02

マイヅルソウ

7/2 6:06

滑る木道

7/2 6:13

ほどなくトイレブースがあります
早池峰山は携帯トイレ普及に早くから取り組んでいる山です

7/2 6:19

ナナカマド

7/2 6:19

滑る

7/2 6:21

ミヤマハンショウヅル

7/2 6:23

濡れた蛇紋岩は最凶

7/2 6:24

ミヤマヤマブキショウマ

7/2 6:37

ミヤマオダマキ

7/2 6:44

ミヤマシオガマ

7/2 6:45

7/2 6:47

佇むミヤマオダマキ
高貴な姿です

7/2 6:54

そしてハヤチネウスユキソウとの出会い

7/2 7:11

まだまだこれからです

7/2 6:57

チングルマは終わりかけ

7/2 7:18

ホソバイワベンケイ

7/2 7:36

ナンブイヌナズナとハヤチネウスユキソウ

7/2 7:37

ミヤマアズマギク

7/2 7:38

固有種を見ることができ感激です

7/2 7:43

有名なハシゴ

7/2 7:51

登りきり、山頂までは緩やかに
ここからはあまり風はありませんでした

7/2 7:53

コイワカガミ

7/2 7:57

ミツバオウレン
物凄い造形美

7/2 7:57

キバナノコマノツメ

7/2 7:59

コイワカガミ

7/2 8:02

残雪はこの程度
山頂避難小屋も見えてきました

7/2 8:02

コバイケイソウ

7/2 8:04

山頂避難小屋

7/2 8:04

携帯トイレ販売しています
お土産兼防災グッズにもおススメです

7/2 8:06

ミヤマアズマギク

7/2 8:07

7年ぶりのピークです

7/2 8:12

イワウメ

7/2 8:17

ミヤマキンバイ

7/2 8:23

チングルマ

7/2 8:29

ホソバイワベンケイ

7/2 8:30

7/2 8:47

時折青空も

7/2 8:51

7/2 8:52

待っていれば晴れそうでしたが、下山の途に

7/2 8:59

ミネザクラ

7/2 9:00

エンレイソウ

7/2 9:05

一瞬ガスが全て切れました

7/2 9:06

山頂からは悲鳴にも似た歓喜の叫びが聞こえます

7/2 9:11

山頂を振り返る

7/2 9:14

イワウメ

7/2 9:14

イワウメ

7/2 9:23

ミヤマシオガマとハヤチネウスユキソウの蕾

7/2 9:25

7/2 9:26

ミヤマウスユキソウも咲いているとのこと
詳しくないので詳細は不明、、、

7/2 9:28

7/2 9:36

ミヤマシオガマとミヤマアズマギク

7/2 9:40

ナンブイヌナズナ

7/2 9:42

チシマアマナ

7/2 9:43

イワウメ

7/2 9:44

お花畑

7/2 10:10

お花畑

7/2 10:13

旬の山に登るのはやっぱりいいですね

7/2 10:25

続々と登ってきます

7/2 10:34

ナンブトラノオ
強風なので、本日は一番撮るのが難しかった

7/2 10:39

ミヤマオダマキ乱舞

7/2 10:42

7/2 10:52

ツクバネソウ

7/2 10:57

ミヤマカラマツ

7/2 10:59

熊缶

7/2 11:02

7/2 11:02

ギンリョウソウ

7/2 11:10

ズダヤクシュ

7/2 11:13

小田越に帰着

7/2 11:17

バスまで1時間半もあるので、薬師岳にも登ってみることに

7/2 11:20

こっちにも熊缶

7/2 11:36

お伽噺の世界のようだ

7/2 11:40

オサバグサ祭り

7/2 11:45

7/2 11:51

こんなに咲いているとは

7/2 11:51

好きな花なので薬師岳にも登ってみて正解でした
バスに間に合わなくてラッキー

7/2 13:09

下からアップで

7/2 11:53

透明ツバメオモト！
これは嬉しかった！
透明はサンカヨウが有名ですが、白系は透明になりやすいのでしょうか

7/2 11:57

薬師岳にもハシゴが一箇所あります

7/2 11:59

今にも動き出しそうな岩と木

7/2 12:00

マイヅルソウいい感じにまとまって咲いています

7/2 12:01

ヒカリゴケも

7/2 12:01

この大岩の下です

7/2 12:06

晴れていれば絶景でしょうねー

7/2 12:08

コミヤマカタバミ

7/2 12:09

シャクナゲの葉っぱみたいですが、、、

7/2 12:09

蕾もシャクナゲそっくり

7/2 12:12

イソツツジと言うそうです
初めて見ました

7/2 12:17

稜線に出ました
ここから薬師岳山頂までは300m
何百年この場所にいらっしゃるのでしょうか？

7/2 12:21

ツマトリソウ

7/2 12:23

大岩も回り込むと山頂です

7/2 12:24

大岩にはイワヒゲが

7/2 12:28

薬師岳山頂！
展望は残念！

7/2 12:31

周回で小田越に戻るコースもあるようですが、ご覧の通り

7/2 12:37

ここで小休止
佐藤錦

7/2 13:17

下山中、早池峰山がチラリと

7/2 13:21

カミキリムシ？

7/2 13:31

13:42のバスに間に合いました

7/2 14:05

岳駐車場の一つ手前で下車し、早池峰神社に御参り

7/2 14:18

苔むした橋

7/2 14:09

オダマキ

7/2 14:09

雰囲気のある参道です

7/2 14:10

これは貴重
枝垂れカツラ

7/2 14:13

早池峰神社

7/2 14:28

岳駐車場のヤマボウシ

7/2 14:47

道の駅はやちね

7/2 14:56

地元大迫のワインが沢山

7/2 15:24

早池峰湖

7/2 15:24

これはヤマホタルブクロではなくホタルブクロですね

7/2 15:30

早池峰ダムより
早池峰湖の先に早池峰山と薬師岳が

7/2 18:58

盛岡に移動し、わんこそばを体験

7/2 18:20

これらは蕎麦の付け合わせ

7/2 18:54

111杯で手形Get（100杯以上でもらえます）

7/3 14:19

いつも混雑の羽生PA

7/3 14:28

鬼メンチ（300円）

7/3 14:29

3色シュウマイ（420円）
ちょっと高いね

7/3 15:32

ぐはっ！12050円！
平日はすいてていいが、これが難点

7/3 17:11

総走行距離1198.7km

7/2 20:13

御朱印は神社鳥居前の大和坊にて頂けます
書置きタイプですが

7/2 17:26

道の駅はやちねで購入（520円）

7/3 16:29

東北限定の麦とホップを入手

7/3 16:29

早池峰神楽（赤ワイン）購入（1588円）
道の駅はやちねにて

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

Xperia Z5 Compact SO-02H docomo SONY

感想

Kazu405

久々の3連休。
本当は某山に、その山でしか咲かない固有種をテン泊で楽しむ予定だったのですが、天気が思わしくなく断念。
そしたらmoricocoが「固有種の咲いている山で、晴れそうな数少ない山がある」と言いだし、岩手県の早池峰山を挙げてきた。
片道567km。一体何を言い出すのかと驚いたが、確かにハヤチネウスユキソウも咲き始めたという情報もあり、死ぬまでに一度は観ておきたいとは思っていたので決行することに。
若い頃は玉川温泉（秋田県）日帰りとかも余裕だったのに、もうダメですね。交代運転で行きます。

天気予報は外れ、夜明け前の岳駐車場は小雨まじり。
梅雨末期ということを考えたらこれで十分でしょう。

始発の5分前の臨時便（？）に乗車。
小田越登山口に到着する頃にはガスガスに。
それでも、久々の北東北の深い森の雰囲気を感じるにはもってこいの天気。
花々も徐々に現れ始め、百名山と同時に花の百名山でもある早池峰をゆっくり登っていく。

樹林帯を越えると西風が猛烈な勢いでガスを流すも、なかなか切れず。
ミヤマシオガマやミヤマオダマキが咲き乱れるなか、白い花もチラホラ見られるように。
固有種ハヤチネウスユキソウとの遭遇です。
先週谷川岳で見たホソバヒナウスユキソウとは明らかに異なり、確かにデカイ。
途中お話しした詳しい方によると、ミヤマウスユキソウも混ざっているとのことで、事前の勉強が不可欠です。

有名なハシゴを登り山頂部に近づくと、不思議とほぼ無風に。
時折ガスが切れて、垣間見られる青空に一喜一憂しながら下山の途に。
大勢の登山客が登ってきます。

小田越に到着すると、シャトルバスは30分前に発車したばかり。
次のバスまで1時間半ほどあるので、予定にはなかった向かいの薬師岳にも登ってみることに。
これが大当たりで、早池峰には見られなかったオサバグサやイソツツジなどが咲く花の名山でした。
特にオサバグサは大豊作で、2週間前に訪れた帝釈山（檜枝岐村）のオサバグサ祭とは比較にならないほどの群生を楽しめました。
薬師岳の山頂からは早池峰の大展望が広がっているようですが、本日は何も見えず。
再訪を心に誓う。

その時の旬を目的に山を歩くと楽しめますね。
今回改めてそのことを感じました。

下山後は盛岡に移動し、初のわんこそばを体験。
蕎麦自体もなかなか旨く、こちらも楽しむことができました。
やっぱり東北が大好きです。

コメント

hirok

ツバメオモトに感動
kazu405さん、こんばんは

気合いの日帰りですか！
走行距離1200kmで12000円、自分の最高は白山の750kmなので、
考えられない距離です。
累積の11万kmは山行に励んでいる勲章ですね。

露に濡れたハヤチネウスユキソウは見事ですが、
透明なツバメオモトに感動しました。
葉っぱが特徴的なのでわかると思いますが、
これはもう別の花みたいですね。
こんな花見たら、これだけで満足感に浸れそうです。
花の種類も多くてさすが東北！という感じですね。

Kazu405

Re: ツバメオモトに感動
hirokさん、こんばんは。

あっ、盛岡泊まりです！
流石にもう北東北日帰りは無理です…
そして12000円は帰路の料金で、往路は休日割引8000円ほどでしたので、計20000円ほどとなりました。

ハヤチネウスユキソウももちろん感動でしたが、
透明ツバメオモトのインパクトは強烈でしたね。
北東北にはなんだかんだ言って毎年行っているのですが、花の多さ、紅葉の素晴らしさ、温泉、食べ物、全てが最高です。
土日では行程が厳しいのが難点ですねー