【朝日連峰】南俣平より寒江山ピストン
山形県
toujima
- GPS
- --:--
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 2,693m
- 下り
- 2,685m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
二ツ石の水場は出てません 登山道に雪はなし 二ツ石山を経て稜線に至るこのルートは二ツ石コース・オバラメキコース・高松峰コース・天狗尾根などと呼ばれ、あまり決まった呼び方はない模様。 |
写真
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大型の動物が草を揺らして進んでいる(近い)
いなくなるまでしばし待つ
今にして思えばここで余計な体力を使わなければよかった
体からかなり水分が抜けているようだ
狐穴で4リットル補給したがどんどん消費する
絶望的な光景
かなり頻繁に座って休む
ぐったり座っておにぎりを食べる
水と食料が豊富なのがせめてもの救い
感想
あわや熱中症のお恥ずかしい記録。。
朝5時、南俣沢出合の駐車場をスタート
歩き出しは水4リットルを携行する。この量なら主稜線の狐穴小屋まで十分もつだろう。
まずはバカ平と呼ばれる平坦な登山道を進む。
ところどころ泥濘が気になるものの足には優しい区間だ。
竜ヶ岳へ向け次第に傾斜が増してくるが急登というほどではない
淡々と登っていると焼峰と書かれた標識がぶら下がっている。
標識が無いとピークだと気づかないような場所だ。さほど疲れてもいないのでそのまま通過する。
やがて道は右へ折れ竜ヶ岳のピークを迂回してつけられている。
ここに残雪が残っていると嫌だなと思っていたが心配は無用だった。
小さな沢の流れを幾つか越えてると前方で草が大きく揺れた。
どうやら何か動物がいるようだ。先日、友人と熊を目撃したばかりなので緊張がはしる。
こちらに気付いていないのか安全な距離まで遠ざかるのにだいぶ時間を要した。
道はふたたび尾根伝いとなるがわりと高低差のない道だ
木々の間から粟畑のピークがちらちら見え、その高山的な風景に気分が高まる。
ゆるい登りをこなしているとひょっこり広場に出る。
目の前には粟畑のピーク、右手には障子ヶ岳の眺めが素晴らしく休憩にうってつけの場所だ。
ここから粟畑までは石畳が整備されている。
眺めのいい道をひと登りで粟畑に到着。障子ヶ岳方面との分岐となる。
ここでようやく主稜線方向の眺めが得られる。大朝日岳から以東岳までパノラマの絶景だ。
眼下には天狗小屋が見える。
小屋には水場があるが登山道から少し離れているので寄らずに進む。
ゆるやかな道をわずかで天狗角力取山。ここも素晴らしい眺めだ。
さてここから難関区間となる。
うんざりするようなアップダウンが主稜線まで続いている。
もともと登山口から主稜線まで約15キロもある長大な尾根なのでわざわざこのコースを選ぶ登山者は少ない。
だが眺望は抜群で去年はじめて登った時から大のお気に入りコースとなってしまった。
天狗角力取山からもったいないほど下るとウツノシマ峰に到着する。
道はさらに下り続け、振り返ると天狗角力取山はだいぶ仰ぎ見るカタチとなっていた。
これは帰りの登り返しが厄介である。
道は尾根の南側につけられ大朝日岳方面の眺めがいい。
斜面が崩れた箇所がややあるので注意しながら進む。
湯沢峰は三角点があるだけで眺めはない。だいぶ気温が上がってきた。
リュックの雨蓋からパンを取り出すと熱くなっている。今日はここに食料を入れないほうがいいだろう。
水と塩分のタブレットを摂り先へ進む。
二ツ石山のピークはせまい。わずかな日影で腰をおろして休む。
風が吹いてないことに気づく。これはマズい。
これから岩峰帯に入ると日影が乏しいのは分かっている。
今日の目的地は以東岳か寒江山か決めかねていたが、この暑さだとちょっと以東岳はきびしいかもしれない。
二ツ石山からまた大きく下り樹林帯の中に吸い込まれる。
水場の標柱があるがだいぶ前から枯れているらしい。
ふたたび景色がひらけるとようやく木々の背丈は低くなる。
道が大きく右へ折れる辺りがコバラメキと言うらしい。そこからザレた斜面をロープにつかまりながら登る。
オバラメキ手前には大岩があり眺めがいいのだが、日差しと照り返しでとても休めたものじゃない。
オバラメキに立つといよいよパノラマの絶景区間になる。
ゴツゴツとした尾根がアップダウンを繰り返しながら延び、斜面にはスラブ壁が谷底までおちている。
目の前には主稜線がだいぶ近くに迫り、とくに右手の以東岳の眺めが素晴らしい。
よくこのルートは「ミニ大�堯廚販磴┐蕕譴襪茲Δ世�、眺望に関しては大��尾根より数段上だろう。
だが今日は景色を楽しむ余裕はあまり無い。すでに日向で立ち止まるのを避けるほど暑くなっている。
とくにきびしい登りは無いのだがアップダウンを繰り返すので確実にエネルギーを消耗する。
ここにきて水分の消費がだいぶ激しくなってきた。
日影から日影へと登りを幾つか越えてるとズボンが汗で張り付いてるのに気づく。
自分の経験上これは危険信号だ。
日差しが強いのに加え風が無いのが大きいのだろう。
水と一緒にアミノ酸タブレットやスポーツゼリーを摂取し、とにかく体から栄養が抜けるのを防ぐ。
長いロープの下がった岩場を慎重に登るとそこからわずかで高松峰だ。
今までとうって変わりゆるやかな傾斜となり赤い屋根の狐穴小屋も射程に入る。
ようやく主稜線は間近だ。
とたんに涼しい風が吹いてきた。どうやら稜線からの風はここで止まっていたらしい。
風があたるだけでだいぶ体感は違う。三方境への分岐で折れ狐穴小屋へ向かう。
小屋越しに以東岳への稜線が雄大でいつ見ても絵になる風景だ。しかも今日はどこを見ても雲はない。
小屋の水場で喉を潤す。ここまでに3，5リットル消費していた。
おにぎりを食べ涼んでいるとだいぶ体力も回復してくる。
以東岳はきびしいがここで引き返すのもアレなので寒江山へ行こうかなと思案する。
今にして思えばおとなしくここを今日の頂とし体力を温存すべきだった。
水を1，5リットルだけ持ち歩きだす。
稜線は涼しい風が吹いており、さっきまでの蒸し風呂は嘘のようだ。
意外にダメージは感じず北寒江山まで順調に進む。
ここまで来れば寒江山は目の前。ガレた登りを足を止めることも無くあっさり頂上に到着。
これなら以東岳を目指したほうが良かったなぁ・・・などと考えながらしばし景色を堪能する。
さて引き返そう。
ふたたび狐穴小屋で水をたっぷり飲み後半戦に突入。
下りとはいえ登り返しが激しいのは分かっているので念のため水はまた4リットルを携行する。
やや不安を感じながら高松峰を越えると、案の定涼しい風は止んだ。
ロープにつかまりながらザレた斜面を下っていると、どうも先ほどより暑さが増しているようだ。
稜線とは違い吸い込む空気自体が温かいのは真夏の里山を思わす。
これはマズいなと考えながらアップダウンをこなしていると、ふいに足が攣りそうになった。
小屋で水をガブ飲みしたが、思ってる以上に体から水分が抜けているようだ。
直射日光で登山靴の表面が熱いのに気付く。眺望が良いが故に日差しをもろに浴びてしまう。
やっとの思いでオバラメキに立つと二ツ石山・天狗角力取山への登り返しが見える。
このルートのおそろしさは標高の低さと登り返しの連続にある。
うだるような暑さの中ここからはたいへんだった。
ペースはガタ落ちで頻繁に休憩をとらないと進めないほど疲れている。
これほど苦しい登山は今までにない・・・
ほとんど牛歩状態で天狗角力取山に着いた時は心の底からほっとした。
ここまで来れば苦しい登り返しはない。
と言っても、そうとうバテてるのでこの後も頻繁に座って休みながら歩くこととなる。
ふらふらで登山口に着く頃には余力はほとんど残っていなかった。
まさか自分がこんな不甲斐ない山行をするとは。。。
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ニアミスで残念でした↓↓↓
トウジマくんがバテるほどの暑さ。相当だよね。熱中症にはお互い気をつけましょう。
実はあれから３日間ダメージが抜けずグッタリしてました(^^;
まさか暑さであんなにバテるとは
自分が以東岳に向かってたら確実に遭遇でしたね〜
ただ、その場合は行き倒れて熊の餌になってた可能性が・・・
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