富士山 富士宮口〜赤岩八合館〜剣ヶ峰〜プリンスルート下山
- GPS
- 16:10
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,596m
- 下り
- 1,581m
コースタイム
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 6:05
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 9:25
天候 | 1日目:曇り時々雨夜は星空 2日目:曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
シャトルバス往復(1800円)7/28(金)午前9時発に乗車(8:30に臨時便あり) 下山時は7/29(土)午後4時30分発の臨時便に乗車(満席でした) |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所というわけではありませんが富士宮ルートの上の方は岩が多く、雨で濡れていると滑りやすそうです。またプリンスルート下りはプチ砂走りがあったり宝永火口付近の砂のザレ場を歩いたりします。晴天時は砂埃対策が必要ですが、今回は雨天で靴やレインウエアの裾が結構汚れました。ここを歩く時はゲイター使用・靴は防水のしっかりしたものが良いと思います。 登りの富士宮ルート8合目〜御殿場ルートへ抜けるトラバースルートは赤岩八号館への道標、白ペンキ矢印を見逃さないように歩く必要があります。途中ブルトーザー道との交差や分岐がありますのでガスがかかっている時には見失わないように要注意です。 プリンスルートでの下山も御殿場ルートからの分岐点を見逃さないように。晴天時は宝永山を目指して歩けばよいので間違えることは少ないと思いますがガスの時は注意です。 <高山病対策> 今回、4人中2人が高山病の症状を訴えました。二人とも水ヶ塚P〜富士宮5合目までのバスに乗っている間に軽い頭痛や吐き気や手のしびれなど不調が出始めたようです。シャトルバスはカーブの多い山道を結構なスピードで走っていきます。急に高度を上げていくことになりますので車酔いしやすい人は酔い止め薬を飲む等の対策もしておいた方がいいかもしれません。 その後、山小屋に着いてからも私の妻は高山病の症状がひどく夜は眠れなかったようです。山小屋のスタッフの方が親切にいろいろアドバイスしてくれましたが 1.横になるのは逆効果。壁にもたれて座って深呼吸。 2.暖かくする 3.水分補給(汗でなく尿をたくさん出すようにする) 4.外に出て少し歩く(特にこれが効果的なようです) 山小屋で人が多いとそれだけでも酸素不足気味になるようです。 外の空気を吸うだけでも違うとのことです。 |
その他周辺情報 | 今回は下山後の温泉・夕食は自宅近くまで帰ってきてからにしました。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ゲイター
バフ
いびき対策グッズ
|
---|---|
共同装備 |
針金
ビニールテープ等(靴底剥がれ対策)
ツェルト
ファーストエイドキット
常備薬(バファリン・ビオフェルミン)
|
感想
私と妻と、妻のテニス友達である女性2人の合計4名で富士山にチャレンジしてきました。妻のテニス友達の1人Mさんは登山経験なし、しかしこの日に備え登山ギアを揃え自宅周辺のウォーキングトレーニングに励んでいたという真面目なお方。もう一人のテニス友達のNさんは富士山登頂経験ありだけど、その時は弾丸スケジュールで辛く大変だったという思い出しか無いという人。妻は前回の富士山で高山病になり、なんとかお鉢にたどり着くも剣ヶ峰は断念した人。
発起人はMさんで、ご自身がまず「登ってみたい!」という気持ちがあり、Nさんとウチの妻に対しては「リベンジ&良い思い出作ろうよ!」という気持ちがあったのではないかと。あとMさん、Nさんは山小屋にも興味があったようです。
そんな3人に富士登山を楽しんでもらいたいと思い案内を買って(?)出たのですが結果的には天気はあまりよろしくなく高山病になる人もいて下山時には結構な雨に打たれ・・・3人にとっては大変な登山になったのではないかと思います。
■振り返り1日目
Mさん、Nさんをピックアップして国道246を厚木ICへ。厚木市内の渋滞があり予定より30分ほど遅れて水ヶ塚Pへ。8:30発臨時バスに乗れそうだったけど慌てず9時発にする。バスの中で妻が体の不調を訴える。(乗り物に弱い)
富士宮五合目で高度順応約1時間。飲食・体操・ザックの調整や靴ひもの結び方やストックの使い方などのレクチャー・ルート確認・赤岩八合館への連絡などを済ませる。
スタートしたらすぐに雨がポツリポツリと降り始めたので公衆トイレのところで全員レインウエアを着るが、その後小降りになり6合目では暑くなり脱ぐ人も。
妻の不調は相変わらずで最初のうちは6合目で諦めて小屋に泊まり待っていると言ってましたが、だましだましゆっくり進む。Mさんも軽い頭痛が続いているらしい。
その後もペースが上がらないので全員が赤岩八合まで行けずに途中の富士宮7,8合目あたりの山小屋泊まりに変更する可能性も説明。その後ふんばり、なんとか予定していたタイムリミット内に富士宮8合目に到着。赤岩八号館には5時過ぎに到着。すでに夕食が始まっていました。
山小屋の部屋は屋根裏部屋のような3階部分で定員5人スペースに4人という感じでした。ただ高山病の2人(妻とMさん)にとっては辛かったようで(酸欠?)山小屋スタッフが配慮していただき2人は下の布団に移動させてもらえました。
夕食はおかわり自由のカレーライス。この小屋をおすすめできるポイントの一つだと私は思っていましたが高山病の2人にとってはあまり関係なし。ただ食欲が出ない妻はカレーライスではなくうどんに替えてもらえたことがうれしいポイントでした。うどん好きな妻にとって生き返るほど旨かったらしいです。
消灯は21時、早く横になりすぎると高山病が悪化するので食堂や外に出ておしゃべりして過ごす。星や月が見えていたので明日のご来光&午前中くらいは天気が持つか・・・
消灯してもあまり深くは眠れず、1時間おきくらいに目が覚める。ご来光のために出発する人達の話し声なんかもうるさかった・・・(前はそんことなかったけどなあ)
■振り返り2日目
高山病の症状が重い妻は山頂アタックを断念し小屋で待機させてもらうことに。Mさんの軽い頭痛は特に良くもならず悪くもならず、本人は大丈夫というので3人(Mさん、Nさん、私)で6時15分に小屋を出発。前日にネックとなっていた妻の遅いペースに引きずられることなく良いペースで上がっていく。しかしやはり3400mを過ぎると空気の薄さが2人のペースを次第に遅らせていきます。私も最初に登った数回は、8合目9合目あたりが辛かったなあとか思い出しながらゆっくりと時々休憩しながら登っていきます。
予定通り約2時間で御殿場口山頂に到着。少し腹ごしらえをして剣ヶ峰にアタックです。すでにザレ場のキックステップを上手く使いこなせるようになった2人は急登をラクラククリアし念願の日本最高峰登頂に至りました!
その後、山頂の郵便局で記念はがきを購入し、早速お友達に向けて投函。神社に登山の無事を祈願したあと下山開始。赤岩八合館に到着したのは11時20分ごろ。私はおなかペコペコでラーメンを注文。登頂の2人は疲れたのでしょうか、この先の下山に気が滅入っている?のでしょうか、あまり食欲はなかった様子。妻の体調も変わらずのようでしたがこの後の下山では前日のグダグダが嘘のように、大雨に降られながらも4人の中で一番元気に歩いていました。
プリンスルートでの下山は小屋スタッフの皆さんもおすすめのコースで富士宮ルートに比べ斜度が緩く登山道の幅も広く(登山者同士のすれ違いしやすい)岩などで滑る心配も少ないので比較的に安全に楽に下山できるルートだと思います。プチ砂走りがあり早いスピードで歩けるため距離の割にはコースタイムは短いです。ただ登りに使うとザレ場の登りをうまく登らないと体力が消耗し時間もかかると思います。また御殿場ルートから富士宮ルートへ分岐する標識を見失わないように注意が必要です。
宝永山は今回は視界不良のためパスしましたがその辺から雨が強くなりレインカバーをしたリュックの中までも結構濡れました。大事なものは防水スタッフバッグに入れていたので無事でしたが、やはり富士山は雨対策は重要だと思いました。ザックの中に大きなゴミ袋をセットしてから物を詰めていくと良いかと思います。また山小屋の中で布団を濡らさないようにしたり濡れたものを分けておいたりするためのビニール袋をいくつか持っておくと良いかと。100円ショップで売っているS字フックは濡れたものを干すためにちょっとひっかけるのにあると便利です。
というわけで、3人にとって今回の富士登山はどうだったのでしょうか。
天気が良い時のすばらしい景色とか、ご来光とか見て欲しいと願っておりましたが雨と高山病というネガティブ要素が強い登山となりました。そんな中でも剣ヶ峰まで登頂できた2人は達成感を感じてもらえたようですし、山小屋で留守番していた妻はその時間を満喫したようですのでそれなりに充実したものになったのではないかと・・・とにかく全員無事に下山できて良かったと思います。
登るので、参考にさせてもらいます。
やはり高山病と、山小屋での睡眠できるかが、心配なんですが、なったら、なったその時に考えます。
無理しないことも、重要ということもわかりました。
コメントありがとうございます。
高山病はどんな人に起きるか、どんな体調の時に起こるか、これまで6回登っていますがいまだにわかりません
多少は気分的な要素もあるかもしれません。楽しみながら、時間等に余裕を持って行動すれば平気で登れてしまうかもしれません。山小屋で眠れなかったら、いっそのこと頂上へ向けて少しずつ歩き始めるという手もあるかもしれません。(ただし防寒対策が大事ですが・・)
もちろん無理せずに勇気ある撤退も選択肢の一つですね
suzu1041さんの登頂成功を祈っております
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