富士山(富士吉田口〜御殿場口)
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,586m
- 下り
- 2,449m
コースタイム
7:45 新宿西口BS出発
10:40 富士山五合目(吉田口)到着
12:20 富士吉田口登山道発
18:25 本八合目富士山ホテル着
(2日目)
01:30 本八合目富士山ホテル発
04:25 富士山山頂
05:15 御鉢巡り
12:15 大石茶屋
13:50 富士山五合目(御殿場口)駐車場着
天候 | 7/9(土)曇りときどき晴れ 7/10(日)晴れときどき曇り、一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
<帰り> 御殿場口五合目から御殿場までタクシー、御殿場〜新宿(高速バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所他】 ・本八合目以降は渋滞。本八合目から約3時間。 ・ご来光間際は一転、人波が駆け足気味に・・・ ・夜明け前後の山頂はまだ寒く、防寒必要。 ・御鉢巡りの際、剣ヶ峰下に残雪あり片側通行。多少注意。 【下山後】 ・温泉 オアシス御殿場 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
さぁ、早くも今年最大(?)のイベントです。
そう、日本一の山、富士山です。
2007年9月、初めての登山で富士宮口ピストンを男5人で
ノリと勢いで登って以来です。ヘロヘロになって下山し、翌日
は体が動かなかった事を覚えています。
今回は会社の仲間、男性5名、女性5名の計10名。
この人数になると登山部が出来上がったみたいな気分です。
きっかけは富士登山企画しているのですが一緒にどうですか?
と会社の女性に声をかけてもらって便乗させてもらいました。
なので、ルートやスケジュールは女性陣にお任せ。
企画、スケジュール等、色々ありがとうございました。
企画された今回のルートは吉田口〜山頂〜御鉢巡り〜御殿場口という、
娘の愛読書の「山登りはじめました」(鈴木ともこ著)と同じの
黄金ルートでした。
前日の富士山の天気予報チェックでは「曇りまたは霧、時々雨」でしたが、
朝起きると天気はまずまずの様子。
7:10に新宿西口BSに待ち合わせ。
みんなのバスチケットを持ったメンバーが若干集合に遅れる
というちょっとしたハプニングありましたが、出発の7:45には
問題ありませんでした。
高速は若干混んでいて、富士山五合目到着は若干遅れましたが、
まぁそれも想定内。さすが極め細やかな女性が立ててくれたお陰で、
五合目でバスが遅れてもゆっくり休息できるようなタイムスケジュール
だったので、まったく問題ありませんでした。
昼食は「富士山みはらし」の富士山噴火カレー。
でも見た目よりはボリュームは少なかった気がします。
昼食後、裏の小御嶽神社に安全祈願し、勝男木くぐり(左)をくぐり、
準備運動の後、12:15から登山開始。
登山開始の時の天候は曇り。時折青空も見えましたが、
雨も降りそうな感じのビミョーな天気。
まぁこんなモンですかね、山の天気って。
登山開始後はなんだか登山道が下ってます。何故??
ちょっとした林を中を抜けるとあっという間に六合目。
六合目まではメンバーみんな何事も無く、会話も弾みながらの登山。
ちなみに富士山経験あり(一度)、男性メンバーの中での年長者、
最近登山をかじり始めているという理由からか私がリーダーに・・・
10名のしんがりをつとめます。
六合目から七合目入り口までもそれまで同様にメンバーの顔にも
まだ笑顔が・・・
七合目からは岩場に。(正確には溶岩か?)
だんだんメンバーの言葉数も少な目になってきたか。
七合目が終わる頃からは徐々にメンバーの中で頭が痛くなってきた人、
少し顔色が悪くなってきた人が出始めました。
そう、世に言う「高山病」というやつです。
そして八合目突入。八合目は「どえらく長い」気がしました。
今回は10名全員で山頂に行きたいと思っていたので、ペースを
コントロールしながら「ゆっくり登山」を心がけて五合目から
登っていましたが、八合目以降は更にゆっくりペースに。
気温もだんだん低くなってきました。
気分が悪くなったメンバーの荷物を体力のあるメンバーで分けて
本八合目にある本日の山小屋「富士山ホテル」を目指します。
うううっ、これがチームワークってやつですね。
高度が上がり、時間が遅くなるに連れ、晴れ間が覗くように
なってきました。そんな景色を見ると気分の優れないメンバーの
顔にも笑顔が出てきます。
そして18:30。ようやく宿泊地の「富士山ホテル」に到着です。
到着するなり寝床に案内され、すぐに夕食。
覚悟はしてましたが、夜も「カレー」、昼食の選択を間違えたか・・・
でもお腹が減った私にはとても美味しかったです。
まだ空腹は満たされず、追加でラーメン頼みました。
夕食後、ハプニング発生。寝床に戻ると何か冷たい。
寝袋が濡れているではありませんか?
原因はザックを寝かせていたため、運悪くハイドレーションの
ストロー口がザックの重さで潰され、水が漏れてました。
山小屋のお兄さんに謝って、寝袋を交換してもらいました。
本当にゴメンなさい。次回からザックは寝かせず立てかけるようにします。
ハプニング後、8時前には横になっていたと思います。
そして回りの「いびき」の大合唱を聞きながら眠りに落ちました。
1時に起こしてもらうように山小屋の人にお願いしていたのですが、
二日酔いの時のような頭の痛さで0時前には目が覚めました。
「これが高山病ってやつなのね?」と高山病の辛さがわかりました。
外に出てみるとヘッドランプをした大勢の登山者が山頂を目指し
登ってきていました。ふと空を見上げると東京では見られない
星空が広がり、眼下にはきれいな夜景が広がっていたので、
「やったー、ご来光が見れる」と心で叫んでました。
タバコを吸って深呼吸をすると頭痛も治り、もしや山小屋の中が
酸素薄かったんじゃ・・・なんて思ったりもしました。
1:30過ぎに山頂&ご来光を目指し、再び登山開始です。
とは言っても、本八合目以降は既に渋滞が始まってました。
登山開始してまもなく、メンバーの一人が
「高山病で辛いので、先に行ってくれ」と言ったので、
サブリーダーに同行を任せ、メンバー8名と先に行くことにしました。
渋滞はひどくなる一方で、なかなか進みません。
ゆっくりですが、少しずつ高度を上げていきます。
渋滞のお陰で九合目あたりで遅れていたメンバーとも合流し、
再び10名で山頂を目指します。
だんだん空も明るくなってきました。
山頂まであとちょっと。それまで遅々としたペースの渋滞の塊が、
4時20分くらいに突然ペースがあがり、4:30に一気に山頂に到着。
ご来光ポイントまで急ぎます。
東の空にあるちょっとした雲が輝き始め、太陽が昇り始めます。
下は雲海が広がっており太陽の頭が出て3分くらいの日の出の間は
幻想的な、自然の雄大さを感じながら言葉も出ず、まさに「感動」
の一言に尽きます。
太陽が昇ってからも雲海から顔を出している山々を眺めていました。
(たぶん伊豆、箱根、丹沢、南アルプス、八ヶ岳なんかが見えていたのだと
思います)遠くにはまだ雪を冠した北アルプスなんかも見えました。
ご来光を見た後は今回の登山の目的の一つ、山頂でのコーヒーと
カップラーメンです。山小屋で配られた朝食を食べた後に
湯を沸かし準備をします。
寒い山頂で飲むコーヒーと食べるカップラーメンは格別でした!
「テント泊を目指すトレーニングを兼ねるんだ」と言い聞かせ、
体調の回復しないメンバーのザックを持って御鉢巡り。
今回のメンバーから借りたK2が舞台の「還るべき場所」(笹本稜平)
を読んでいるからか、妙に気合が入ります。
反対側は下界の地表に富士山の陰がくっきりと。天気は快晴です。
剣ヶ峰下には少し雪が残ってましたが、ゆっくり歩けば問題なし。
日本最高峰の剣ヶ峰で記念撮影し、御殿場口を目指します。
富士宮口前でコスプレをした登山者に遭遇。こんな形の登山も
あるんだなと感心させられました。
この辺りで「まいにち富士山」を書いた佐々木茂良さんに会えないかな?
と思ってましたが、残念ながら会えず。
今度会ってみて、少しお話を伺ってみたいです。
大砂走りまではザックを前と後ろに黙々と歩きました。
高山病で体調が悪くなったメンバーも標高が下がって
ザックも自分で背負えるように回復していました。
身軽になった私は大砂走りではスキーのような感覚で、
思いっきり走って下りました。
途中大粒の雨も降ってきましたが、それよりも小さな虫がいっぱい
飛んでいたのが気になりました。たぶん口の中にも入ったのでは
ないでしょうか?
でもこの御殿場ルート、砂走りで高度は一気に落とせるものの、
距離がすごく長かったです。雨が止むと右手に「侍魂」の「富士登山記」
にあった「双子山」が綺麗に見えてきました。思わず思い出し笑いです。
http://www6.plala.or.jp/private-hp/samuraidamasii/tamasiitop/fuzitozannki/fuzitozannki.htm
12:15に大石茶屋に到着。
そこで飲んだしいたけ茶とコーラーは美味しかったです!
それからタクシーでオアシス御殿場へ。
でもお湯が熱かった〜
メンバー7名はオアシス御殿場の後、鰻を食べに「妙見」へ。
私含む、男性3名はオアシス御殿場の食事処のビールで水分補給。
鰻はとても美味しかったですよ〜
再度御殿場駅に集合して、17時に電車組とバス組に別れ解散。
新宿までゆっくりとバスで帰りました。
さて今回の富士登山で活躍したアイテムはなんと言っても
AIGLEとコラボしたCW-X!!(カーキ色)
女性メンバーにCW-Xの良さを散々聞かされ、そして洗脳され、
富士登山前日に購入しましたが、登山翌日ほとんど筋肉痛も無く
月曜日の出勤にも耐えられました。オススメです。
高山病でザックを持ってもらったのは私です
本当にnanasanaさんはじめメンバーの皆さんには感謝でいっぱいです。
山小屋で就寝中に気分が悪くなって、はじめは部屋の空気が悪いせいかと思いましたが外に出てからも改善せず、結局山頂〜お鉢めぐり〜下山(2000m地点くらいまで)は、苦しさと申し訳ない思いのないまぜの中、荷物を持っていただいてゆっくり下りました。
ありがとうございました。これからは練習に励んでいつか恩を返せるようにがんばります。
あの時は無事で何よりでした。
高山病はどうしようもないですからね。
それにしても思い出に残る富士登山になりましたね。
これからも一緒に沢山の山に行きましょう!
次は10月ですかね。
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