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Yamareco

記録ID: 122164
全員に公開
ハイキング
甲信越

御嶽山 王滝を登り剣ヶ峰から継子岳へ御池巡り

2011年07月16日(土) 〜 2011年07月17日(日)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
12:51
距離
16.8km
登り
1,368m
下り
1,432m

コースタイム

7月16日 10:10田の原登山口-12:30王滝山頂-13:00王滝奥の院-13:31王滝山頂(休憩20分)-14:28剣ヶ峰山頂-15:45二の池本館(泊)

7月17日 5:50二の池本館-6:55摩利支天山-7:40飛騨頂上-8:10継子岳-9:33三の池避難小屋-横手道-11:10八合目女人堂(休憩35分)-12:40飯森高原駅
天候 16日山頂はガス有り、概ね晴れ
17日晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
JR木曽福島よりバスで約50分バスの時間は季節により異なる。
2011年の運行状況は下記のリンクを参照。
http://www.town-kiso.com/dbps_data/_material_/localhost/ropuwey.pdf
コース状況/
危険箇所等
登山者多く、良く踏まれているので、ほとんど地図を見なくても歩くことが出来ました。
横手道(三の池から金剛堂)、雪渓が2箇所有り、アイゼンは不要でしたが雪が緩くなっているので注意が必要です。ストックがあると安心です。
田の原から望む御嶽山
田の原から望む御嶽山
王滝登山道入口
御嶽講の大行列に紛れながら歩く。
道は広く全く登山らしさは無いが、遙拝所を過ぎると徐々に道は狭くなり登山道らしく成って行く。
王滝登山道入口
御嶽講の大行列に紛れながら歩く。
道は広く全く登山らしさは無いが、遙拝所を過ぎると徐々に道は狭くなり登山道らしく成って行く。
およそ2.5時間で王滝頂上へ
山頂へ近づくにつれて息が苦しくなってくる。登山口からの標高差は1000m足らずだが、空気の薄さが堪える。
およそ2.5時間で王滝頂上へ
山頂へ近づくにつれて息が苦しくなってくる。登山口からの標高差は1000m足らずだが、空気の薄さが堪える。
奥の院へ向かう道、イワカガミが多く見られた。
しゃがみ込んで写真を撮り、立ち上がったら立ち眩みした。空気が薄いことを実感した。低血圧のおいらは、ゆっくり動作しないと危ないと思った。
奥の院へ向かう道、イワカガミが多く見られた。
しゃがみ込んで写真を撮り、立ち上がったら立ち眩みした。空気が薄いことを実感した。低血圧のおいらは、ゆっくり動作しないと危ないと思った。
名前を知らない白い可愛い花。スズランの様な形をしていた。
名前を知らない白い可愛い花。スズランの様な形をしていた。
地獄谷は白煙が音を立てて吹き上げていた。辺りは硫黄臭が漂う。
地獄谷は白煙が音を立てて吹き上げていた。辺りは硫黄臭が漂う。
日の門?だと思う。月の門?どっちだっけ。
王滝奥の院へ足を伸ばした。地獄谷の絶景が見られたが、一瞬でガスに煙る。
日の門?だと思う。月の門?どっちだっけ。
王滝奥の院へ足を伸ばした。地獄谷の絶景が見られたが、一瞬でガスに煙る。
八丁ダルミを経て剣ヶ峰へ向かう
のんびり歩くのだけど、やっぱり空気が薄い。少し傾斜がきつくなると息が乱れる。3000mの高地を感じながら山頂を目指す。
八丁ダルミを経て剣ヶ峰へ向かう
のんびり歩くのだけど、やっぱり空気が薄い。少し傾斜がきつくなると息が乱れる。3000mの高地を感じながら山頂を目指す。
ゴーロの急登を上り終えると剣ヶ峰山頂にたどり着いた。最後の階段はだめ押しに苦しい。
ゴーロの急登を上り終えると剣ヶ峰山頂にたどり着いた。最後の階段はだめ押しに苦しい。
ガスで何も見えず。たぶん二の池方面が見えるのだろう。残念だ。

山頂でバッチを買った。
ガスで何も見えず。たぶん二の池方面が見えるのだろう。残念だ。

山頂でバッチを買った。
お鉢めぐりをして三十六童子の塔を越えると今日の宿二の池本館が見えてきた。
青く美しい二の池に山小屋がとても雰囲気がよい。
お鉢めぐりをして三十六童子の塔を越えると今日の宿二の池本館が見えてきた。
青く美しい二の池に山小屋がとても雰囲気がよい。
ほぼ予定通りに宿に到着。荷物を預けて周りを散策した。

二の池本館は評判どおり大変気持ちのよい出迎えをしてくれる山小屋だった。大混雑と思って居たが、今日の泊まりは30人弱だった。

待望の桧風呂を味わって大満足。山小屋で風呂に入れるなんて、夢のようだ。
ほぼ予定通りに宿に到着。荷物を預けて周りを散策した。

二の池本館は評判どおり大変気持ちのよい出迎えをしてくれる山小屋だった。大混雑と思って居たが、今日の泊まりは30人弱だった。

待望の桧風呂を味わって大満足。山小屋で風呂に入れるなんて、夢のようだ。
二の池の雪渓。
二の池は、この辺りの山小屋の水源となっているそうだ。近くには大きなくみ上げようのタンクがあった。山小屋は水に恵まれていて、水道をひねると水が出る。飲んでも美味しい水だった。
二の池の雪渓。
二の池は、この辺りの山小屋の水源となっているそうだ。近くには大きなくみ上げようのタンクがあった。山小屋は水に恵まれていて、水道をひねると水が出る。飲んでも美味しい水だった。
5:30 山小屋の夕食は早い。
山小屋とは思えないほど豪華な食事。おいしく頂きました。ご飯とお味噌汁は食べ放題飲み放題で、他のパーティーの子供たちが大はしゃぎ。楽しい晩餐で疲れが癒されました。
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5:30 山小屋の夕食は早い。
山小屋とは思えないほど豪華な食事。おいしく頂きました。ご飯とお味噌汁は食べ放題飲み放題で、他のパーティーの子供たちが大はしゃぎ。楽しい晩餐で疲れが癒されました。
山小屋東の丘を登ると見晴らしがよく、八ヶ岳の方角に入道雲が。
マーライオンみたいでしょ。^^
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山小屋東の丘を登ると見晴らしがよく、八ヶ岳の方角に入道雲が。
マーライオンみたいでしょ。^^
一日が終わる。
剣が峰山頂はガスでやられたが、概ね晴れで楽しい一日が過ごせた。感謝。
一日が終わる。
剣が峰山頂はガスでやられたが、概ね晴れで楽しい一日が過ごせた。感謝。
翌朝4時40分ごろ、丘の上からご来光を臨む。
雲海が広がり絶好の天気に恵まれた。
翌朝4時40分ごろ、丘の上からご来光を臨む。
雲海が広がり絶好の天気に恵まれた。
二の池の雪渓がモルゲンロートに染まる。
ワクワクする一日の始まりに気分が高まる。
二の池の雪渓がモルゲンロートに染まる。
ワクワクする一日の始まりに気分が高まる。
朝食を終えた後、もう一度朝日を見た丘に登った。
眩しい太陽に雲海が輝き絶景を味わった。
朝日も素敵だが、太陽に照らされた雲海も美しい。
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朝食を終えた後、もう一度朝日を見た丘に登った。
眩しい太陽に雲海が輝き絶景を味わった。
朝日も素敵だが、太陽に照らされた雲海も美しい。
摩利支天山から継子岳方面を望むと乗鞍や北アルプスが望める。
摩利支天山から継子岳方面を望むと乗鞍や北アルプスが望める。
西に目を向けると白山が見えた。
西に目を向けると白山が見えた。
南アルプスの先に富士の頂が見える。
絶好の天気に感謝。
南アルプスの先に富士の頂が見える。
絶好の天気に感謝。
五の池から継子岳に向かうと、駒草の群生が見られた。ロープが張られ人が荒らさないよう保護されている。
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五の池から継子岳に向かうと、駒草の群生が見られた。ロープが張られ人が荒らさないよう保護されている。
継子岳山頂で小休憩、乗鞍がもうすぐ其処だ。
その向こうには穂高、槍がよく見えている。今年の夏は行けるだろうか・・・。
継子岳山頂で小休憩、乗鞍がもうすぐ其処だ。
その向こうには穂高、槍がよく見えている。今年の夏は行けるだろうか・・・。
四の池、池は花畑になっていて見えなかったけど、徒渉があった。水を手に取ると冷たくて気持ちいい。
四の池、池は花畑になっていて見えなかったけど、徒渉があった。水を手に取ると冷たくて気持ちいい。
三の池越しに摩利支天山方向を眺める。
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三の池越しに摩利支天山方向を眺める。
横手道の雪渓。
緩くなっていて端の方が崩れやすい、前の男性が踏み抜いて危なかった。梯子はシュルンドが成長したせいかもうかからない。写真右手の方へ巻いて渡る。
横手道の雪渓。
緩くなっていて端の方が崩れやすい、前の男性が踏み抜いて危なかった。梯子はシュルンドが成長したせいかもうかからない。写真右手の方へ巻いて渡る。
長い横手道を終えると金剛堂、女人堂へ到着。
此処で大休憩と共に食事を取った。
樹林帯へ降りて行くと、徐々にこの度の終焉を感じて寂しくなった。
長い横手道を終えると金剛堂、女人堂へ到着。
此処で大休憩と共に食事を取った。
樹林帯へ降りて行くと、徐々にこの度の終焉を感じて寂しくなった。
40分ほど歩くと7合目ロープウエイの駅にたどり着く。四の池方面を見上げると、幻の滝が遠くに見えた。
40分ほど歩くと7合目ロープウエイの駅にたどり着く。四の池方面を見上げると、幻の滝が遠くに見えた。
ここからはバス停までロープウエイで下山した。
時間が有ったので、登山道を歩いて下っても良かったと後悔した。
ここからはバス停までロープウエイで下山した。
時間が有ったので、登山道を歩いて下っても良かったと後悔した。

感想

名古屋からたぶん一番近い3000m峰御嶽山へ行って来ました。
田の原から王滝口登山道を上り奥の院、剣ヶ峰、お鉢巡りの後、二の池本館で一泊、翌日は賽の河原を越え摩利支天山、飛騨頂上針の山を越えて継子岳に登り、四の池、三の池を巡り、横手道を8合目女人堂へ下ると言う、欲張りルートです。
2日間天気も安定しており、心配な雷も無く満足のハイキングを楽しみました。


田の原から王滝口登山道を山頂へ向かい、2.5時間の登りです。標高差1000m足らずの行程なので、もっと早く歩けると思いきや、思いの外空気の薄さに堪えました。王滝山頂へ至り東へ奥の院へ足を伸ばします。

王滝奥の院では、地獄谷の絶景を楽しみ、吹き上がる白い煙に硫黄の香りと活火山の伊吹を感じました。

剣ヶ峰からお鉢巡りと称される外輪を歩き、起伏のある岩山を歩くと、登山の雰囲気を全身で感じられました。この辺りから登山者も少なくなり、すれ違った人も2人だけでした。森林限界を超えた山域のアップダウンを楽しみながら外輪を進みます。三十六童子の塔を越えると二の池へ下り今日の宿「二の池本館」に到着です。

二の池本館は評判道理の大変快適な山小屋でホームページを書いておられる小寺さんに丁寧に出迎えて頂きました。早くから梅雨が明けたので、連休は大混雑と思いきや、運良く30人足らずの宿泊客で、部屋も単独者4人の相部屋と超ラッキーな状態。部屋では山談義に花が咲き、夏山が始まったなぁと言う気持ちでいっぱいになりました。

夕方食事の前にヒノキの立派な「お風呂」を頂きました。
まさか山頂の山小屋でお風呂に入れるなんて夢のようです。宿泊客が少ないことも手伝って、ゆっくりと湯船に浸かることが出来て満足です。本当に気持ちよかった。

翌日は4時半頃既に空は明るく、ウインドブレーカーを一枚羽織って表に出ると、皆さんが丘の上でご来光を待っていました。足下から雲海が広がり、中央・南アルプスの山々が雲の海に浮かぶ島のように、月並みな表現だけど、本当に美しいご来光を味わうことが出来ました。

得ていた情報より早く食事を済ませられたので、予定より早い出立。
広く神秘的な岩が立ち並ぶ賽の河原を渡り、急登し摩利支天山へ登ります。乗越の辺りに荷物をデポし、空身で摩利支天山ピークまで往復しました。山頂は狭く、1〜2人がやっとですが、朝が早いので人は少なく、快適なハイキングです。乗越北側の急な傾斜を下り、五の池小屋から継子岳を目指します。

岩のトンネルをくぐり、ピークを幾つか抜けると針の山と呼ばれる岩山にたどり着きます。尖った岩が墓標の様に立ち並び、本当に針の山の様です。敷き詰められた岩の道で針の様に立ち並ぶ岩の間を抜け、駒草が咲く稜線を登り切ると継子岳です。

継子からはもう乗鞍が手に届くほど近くにそびえて見えました。その向こうには槍ヶ岳や穂高の山並みが見えています。セルフシャッターで記念写真、お気に入りの一枚に成りそうです。

駒草の丘を登り返し、継子二峰を巡り、岩の急斜面を降りると水の流れ落ちる音が聞こえてきます。幻の大滝があるそうですが、ここからは見えませんでした。美しい流れの小川を徒渉し四の池のお花畑を散策、一気に急坂を三の池外輪まで登ると、池越しに雪渓を眺める美しい場所に出ました。

ここから三の池避難小屋まではなだらかな下りでプロムナード気分を味わえます。左手に雲海、右手に青く静に水を湛える三の池と高原のハイキングを楽しみました。もうすぐこのトレッキングが終わりに近づくと思うと、徐々にスピードダウンしてしまいます。何でも無いところで写真を撮ったり、ぼーっと眺めたり、写真は200枚以上もシャッターを切っていました。^^;

三の池避難小屋へ付くと、右手に回り込んで岸に降り、空になったポットに池の水をすくってみました。
水は澄んで冷たく、とても綺麗だったので一口飲んでみるととても美味しい。とりあえずポットに満タンにして、お腹の具合を見ながら飲もうかと横手道へ向かいます。(結局最後までに500ccの水を飲みきってしまいました。どうやら御利益があるらしく、健脚になれたら幸せですねぇ(^.^))

徐々に空気が濃くなってくるのを感じながら後ろ髪を引かれる思いで横手道を8合目へ向かうと、雪渓が現れました。相互通行になっている様で、数人の登山客が並んでいました。軽アイゼンを装着するほどの距離では無いけど、滑り落ちたら谷底へ、ただでは済まない事故になりそうです。慎重に雪渓を踏み越えます。

途中、たぶん以前テレビに出ておられた老人じゃないかと思うのだけど、御嶽へ登り続けている高齢の信者の方が若い男性におぶられて登って来られました。神々しさを感じたので思わず手を合わせてしまいました。^^;

八合目女人堂に到着すると気温はぐっと上がって、先程までの山の涼しさがどこへ消えてしまったのか、人も一気に増え、界の喧噪な雰囲気が押し寄せてくる感じがしました。もう一日、もう一度ここから登り返して楽しんで来ようかしらと思う程名残惜しい登山の終焉です。


御嶽山は名古屋からとても近く、駐車場も多く完備されているのでとてもアクセスが良い山だと思います。観光化されて登山の雰囲気が損なわれるかと思いきや、全くそのようなことは無く、しっかりと歩かされそして山の魅力を十分に感じることが出来る山系でした。子供連れの登山者も多く、歩きやすさを裏付けしている様に思います。


では、良い山行きを!
<ブログはこちら:http://www.pc-mail.net/weblog/archives09/2011/07/post-741.html >

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