御嶽山 王滝を登り剣ヶ峰から継子岳へ御池巡り


- GPS
- 12:51
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,368m
- 下り
- 1,432m
コースタイム
7月17日 5:50二の池本館-6:55摩利支天山-7:40飛騨頂上-8:10継子岳-9:33三の池避難小屋-横手道-11:10八合目女人堂(休憩35分)-12:40飯森高原駅
天候 | 16日山頂はガス有り、概ね晴れ 17日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
2011年の運行状況は下記のリンクを参照。 http://www.town-kiso.com/dbps_data/_material_/localhost/ropuwey.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山者多く、良く踏まれているので、ほとんど地図を見なくても歩くことが出来ました。 横手道(三の池から金剛堂)、雪渓が2箇所有り、アイゼンは不要でしたが雪が緩くなっているので注意が必要です。ストックがあると安心です。 |
写真
二の池本館は評判どおり大変気持ちのよい出迎えをしてくれる山小屋だった。大混雑と思って居たが、今日の泊まりは30人弱だった。
待望の桧風呂を味わって大満足。山小屋で風呂に入れるなんて、夢のようだ。
感想
名古屋からたぶん一番近い3000m峰御嶽山へ行って来ました。
田の原から王滝口登山道を上り奥の院、剣ヶ峰、お鉢巡りの後、二の池本館で一泊、翌日は賽の河原を越え摩利支天山、飛騨頂上針の山を越えて継子岳に登り、四の池、三の池を巡り、横手道を8合目女人堂へ下ると言う、欲張りルートです。
2日間天気も安定しており、心配な雷も無く満足のハイキングを楽しみました。
田の原から王滝口登山道を山頂へ向かい、2.5時間の登りです。標高差1000m足らずの行程なので、もっと早く歩けると思いきや、思いの外空気の薄さに堪えました。王滝山頂へ至り東へ奥の院へ足を伸ばします。
王滝奥の院では、地獄谷の絶景を楽しみ、吹き上がる白い煙に硫黄の香りと活火山の伊吹を感じました。
剣ヶ峰からお鉢巡りと称される外輪を歩き、起伏のある岩山を歩くと、登山の雰囲気を全身で感じられました。この辺りから登山者も少なくなり、すれ違った人も2人だけでした。森林限界を超えた山域のアップダウンを楽しみながら外輪を進みます。三十六童子の塔を越えると二の池へ下り今日の宿「二の池本館」に到着です。
二の池本館は評判道理の大変快適な山小屋でホームページを書いておられる小寺さんに丁寧に出迎えて頂きました。早くから梅雨が明けたので、連休は大混雑と思いきや、運良く30人足らずの宿泊客で、部屋も単独者4人の相部屋と超ラッキーな状態。部屋では山談義に花が咲き、夏山が始まったなぁと言う気持ちでいっぱいになりました。
夕方食事の前にヒノキの立派な「お風呂」を頂きました。
まさか山頂の山小屋でお風呂に入れるなんて夢のようです。宿泊客が少ないことも手伝って、ゆっくりと湯船に浸かることが出来て満足です。本当に気持ちよかった。
翌日は4時半頃既に空は明るく、ウインドブレーカーを一枚羽織って表に出ると、皆さんが丘の上でご来光を待っていました。足下から雲海が広がり、中央・南アルプスの山々が雲の海に浮かぶ島のように、月並みな表現だけど、本当に美しいご来光を味わうことが出来ました。
得ていた情報より早く食事を済ませられたので、予定より早い出立。
広く神秘的な岩が立ち並ぶ賽の河原を渡り、急登し摩利支天山へ登ります。乗越の辺りに荷物をデポし、空身で摩利支天山ピークまで往復しました。山頂は狭く、1〜2人がやっとですが、朝が早いので人は少なく、快適なハイキングです。乗越北側の急な傾斜を下り、五の池小屋から継子岳を目指します。
岩のトンネルをくぐり、ピークを幾つか抜けると針の山と呼ばれる岩山にたどり着きます。尖った岩が墓標の様に立ち並び、本当に針の山の様です。敷き詰められた岩の道で針の様に立ち並ぶ岩の間を抜け、駒草が咲く稜線を登り切ると継子岳です。
継子からはもう乗鞍が手に届くほど近くにそびえて見えました。その向こうには槍ヶ岳や穂高の山並みが見えています。セルフシャッターで記念写真、お気に入りの一枚に成りそうです。
駒草の丘を登り返し、継子二峰を巡り、岩の急斜面を降りると水の流れ落ちる音が聞こえてきます。幻の大滝があるそうですが、ここからは見えませんでした。美しい流れの小川を徒渉し四の池のお花畑を散策、一気に急坂を三の池外輪まで登ると、池越しに雪渓を眺める美しい場所に出ました。
ここから三の池避難小屋まではなだらかな下りでプロムナード気分を味わえます。左手に雲海、右手に青く静に水を湛える三の池と高原のハイキングを楽しみました。もうすぐこのトレッキングが終わりに近づくと思うと、徐々にスピードダウンしてしまいます。何でも無いところで写真を撮ったり、ぼーっと眺めたり、写真は200枚以上もシャッターを切っていました。^^;
三の池避難小屋へ付くと、右手に回り込んで岸に降り、空になったポットに池の水をすくってみました。
水は澄んで冷たく、とても綺麗だったので一口飲んでみるととても美味しい。とりあえずポットに満タンにして、お腹の具合を見ながら飲もうかと横手道へ向かいます。(結局最後までに500ccの水を飲みきってしまいました。どうやら御利益があるらしく、健脚になれたら幸せですねぇ(^.^))
徐々に空気が濃くなってくるのを感じながら後ろ髪を引かれる思いで横手道を8合目へ向かうと、雪渓が現れました。相互通行になっている様で、数人の登山客が並んでいました。軽アイゼンを装着するほどの距離では無いけど、滑り落ちたら谷底へ、ただでは済まない事故になりそうです。慎重に雪渓を踏み越えます。
途中、たぶん以前テレビに出ておられた老人じゃないかと思うのだけど、御嶽へ登り続けている高齢の信者の方が若い男性におぶられて登って来られました。神々しさを感じたので思わず手を合わせてしまいました。^^;
八合目女人堂に到着すると気温はぐっと上がって、先程までの山の涼しさがどこへ消えてしまったのか、人も一気に増え、界の喧噪な雰囲気が押し寄せてくる感じがしました。もう一日、もう一度ここから登り返して楽しんで来ようかしらと思う程名残惜しい登山の終焉です。
御嶽山は名古屋からとても近く、駐車場も多く完備されているのでとてもアクセスが良い山だと思います。観光化されて登山の雰囲気が損なわれるかと思いきや、全くそのようなことは無く、しっかりと歩かされそして山の魅力を十分に感じることが出来る山系でした。子供連れの登山者も多く、歩きやすさを裏付けしている様に思います。
では、良い山行きを!
<ブログはこちら:http://www.pc-mail.net/weblog/archives09/2011/07/post-741.html >
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