乗鞍岳(三本滝から乗鞍畳平)

2017年08月11日(金) [日帰り]

• GPS: 07:00
• 距離: 17.3km
• 登り: 1,757m
• 下り: 854m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:42
• 休憩: 1:15
• 合計: 6:57

8:08 三本滝レストハウス
8:22 8:30 三本滝
9:36 9:40 冷泉小屋（休業中）
9:58 9:58 位ヶ原山荘
10:52 10:55 肩の小屋口
11:15 11:15 肩の小屋
11:32 11:32 朝日岳（乗鞍）
11:38 11:38 蚕玉岳
11:51 12:01 乗鞍岳
12:09 12:09 乗鞍岳頂上小屋
12:16 12:16 朝日岳（乗鞍）
12:31 12:34 「剣ヶ峰口」
12:35 12:36 肩の小屋
12:41 12:47 「剣ヶ峰口」
12:47 12:51 肩の小屋
12:54 12:57 「剣ヶ峰口」
13:01 13:09 肩の小屋
13:12 13:12 「剣ヶ峰口」
13:19 13:21 摩利支天分岐
13:27 13:36 摩利支天岳（乗鞍）
13:42 13:43 摩利支天分岐
13:52 13:54 富士見岳（乗鞍）
14:01 14:01 県境ゲートバス停
14:10 14:15 大黒岳（乗鞍）
14:36 14:39 県境ゲートバス停
14:43 14:44 鶴ヶ池
14:49 14:50 乗鞍白雲荘
14:57 14:58 魔王岳（乗鞍）
15:04 15:04 畳平バスターミナル
15:05 ゴール地点

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

長野自動車道松本ICから国道158号線で上高地方面へ進み、前川渡大橋を左折して乗鞍高原へ。乗鞍観光センターに大型駐車場があり、ここからシャトルパスが出ています。乗鞍畳平まで1,450円。
シャトルバスを利用せず乗鞍岳山頂を目指す場合、三本滝までマイカーで行くことができるのでここにある駐車場(無料)を利用すると良いかと思います。レストハウス横に水洗の公衆トイレ(無料)があります。三本滝にシャトルバスの停留所があるので、下山はバスを利用することができます。（運賃1,450円)

コース状況／危険箇所等

三本滝から登り始めるといきなりつづら折りの急登になります。すぐになだらかな上りになります。車道に出たり登山道に入ったりを何度か繰り返しますが、短い距離で出たり入ったりするためか、キツさを感じません。位ヶ原山荘から宝徳霊神までは少し急なところがありますが、標高が上がるにつれて湿度が取れていくため、三本滝からの急登の方がつらかったと思うのではないでしょうか。標高を上げるについれて大きな石がゴロゴロしてきますが、大きな段差はないので特に歩きにくい印象はありません。宝徳霊神から肩の小屋口までは沢沿いを進みますが、花がたくさん咲いていて、視界も開けているので気持ちよく登ることができます。肩の小屋口から肩の小屋までは、夏スキーを楽しむ人が見えたり、山頂を見ながらの登山となるため、テンションが上がってあっという間に小屋に着いてしまう印象です。肩の小屋から山頂までの登山道は人がとにかくたくさんいますが、道幅も広いので渋滞をするりとかわして登ることができます。剣が峰以外の富士見岳や大黒岳といったピークは高くないのでサクサクと回って行けます。

その他周辺情報

・温泉
　乗鞍高原 湯けむり館 (乳白色の硫黄の匂いただよう温泉。白骨温泉と同じ泉質。)
　営業時間　9:30〜21:00（最終受付20:00）
　料金 720円
　館内に窯焼きピザと手打ち生パスタのレストラン(11:00〜19:15)

写真

8/11 7:56

マイカーで行くことができる最高地点の三本滝。
登山の準備をしていると、ランナーや自転車の方が何人も登って行きました。みなさん晴れやかな顔をしています。

8/11 7:58

三本滝レストハウス。
このレストハウス前が広い駐車場になっています。
シャトルバスはもっと下から出ているので、ここにはあまり車はとまっていません。

8/11 7:59

レストハウス左側に、水洗の公衆トイレ(ペーパーあり）があります。

8/11 8:04

レストハウスの裏側に行くと、三本滝の方向を示す看板があります。まっすく行くようです。

8/11 8:09

三本滝までは、下って行くようです。少し土がジメジメしています。

8/11 8:15

三本滝への分岐からすぐに、滝とつり橋が見えてきました。
これが三本滝か？と思ってしましましたが、全然違うみたい…

8/11 8:18

つり橋を渡って少し登って行くと、三本滝が見えてきました。
滝が三つだ。3段じゃないんだ…
これは奥の滝です。少し水量が少ないかな。

8/11 8:23

手前の二本は一緒にカメラの枠に入れることができました。
水量豊富です。結構見応えのある三本滝です。

8/11 8:29

分岐に戻り、登山道へ進んでいきます。
最初は下って…足ならしー。

8/11 8:38

と思ったら、いきなりつづら折りの急登！
足に来ます。しかも湿度が高くて呼吸しずらい。
準備運動にしては強度高すぎです。
長い急登じゃなくてよかった…

8/11 8:50

急登を終えるとなだらかの上りがしばらく続きます。
快適快適。でも湿度が高く汗が…

8/11 8:57

突然車道に出ました。赤いペンキが注意を促しているかと思うのですが、ちょっと怖い。

8/11 9:01

車道は長い距離を歩くことなく、すぐに登山道入口を発見することができます。

8/11 9:08

木道になっていて歩きやすい場所もあったり、

8/11 9:11

そうでなかったりしますが、特に危険なところはありません。

8/11 9:15

あ、また車道に出た。ここは草むらからいきなり車道に出るようです。バスや車(マイカーでない)が来ると音ですぐわかるので、車道に出ていきなりバスが目の前！なんてことにはならないと思います。

8/11 9:16

また次の登山道に入って行きます。

8/11 9:22

ヤマホタルブクロ

8/11 9:27

ミヤマアキノキリンソウ
亜高山帯〜高山帯の草地や砂礫地に生える多年草。高さ15〜30cm。頭花は散房状に多数集まってつき、黄色で直径1.2〜1.5cm。花が終わると綿毛のようになる。
見ごろ
　7月中旬頃から8月下旬頃
※畳平にあったお花ファイルより。

8/11 9:23

シナノオトギリ
亜高山帯〜高山帯に生える。葉には全体にまばらに明点があり、ふちには黒点がある。高さ10〜30cm、花は1〜7個。秋になると真っ赤になる。
見ごろ
　花　7月20日過ぎから8月中旬頃
　紅葉 9月20日過ぎから10月上旬頃
※畳平にあったお花ファイルより。

8/11 9:29

キバナノヤマオダマキ
ヤマオダマキの距と萼片がクリーム色の変種.

8/11 9:34

冷泉小屋バス停に出てきました。
写真右奥に次の登山道の入口があります。

8/11 9:34

バス停の向かいに、結構な水量の…
ん？硫黄の匂いが漂って来ます。触ってみる冷たい。
あー、そういうことか。

8/11 9:40

その後、登山道に入ったり車道に出たりを繰り返します。

8/11 9:47

ブロックの切れ目に入って行く所も。

8/11 9:51

位ヶ原山荘に着きました。
山荘は営業しているので、一旦休憩するにはここが良いかと思います。

8/11 9:52

山荘の向かいには水場もありますし、

8/11 9:53

男性用、女性用に分かれた簡易トイレもあります。
6月までは無料。7月からは100円とのこと。

8/11 9:56

山荘からしばらく車道を歩くと、次の登山道入口が見えてきました。

8/11 9:57

ん？「この先肩の小屋バス停まで沢の増水により歩きづらくなってます。不馴れな方は車道を」
雨が続いた日は避けた方が良さそうです。

8/11 9:58

モミジカラマツ

8/11 9:59

クロウスゴ

8/11 9:59

クルマユリ

8/11 10:01

ミヤマキンポウゲ

8/11 10:04

大きい石がゴロゴロしてきました。

8/11 10:13

雨が降ったら水が流れていそうな雰囲気です。

8/11 10:18

チングルマの綿毛

8/11 10:23

イワカガミがひっそりと咲いていました。

8/11 10:24

ゴロゴロの直登。さほど歩きにくさを感じません。先の方が開けていそうです。

8/11 10:32

いったん車道に出て再びゴロゴロの道に入って行きます。

8/11 10:35

チングルマがたくさん咲いていました。

8/11 10:39

肩の小屋口まで沢沿いを進みます。緑とお花と水の流れる音。斜度はキツくないので気持ちよく登れます。

8/11 10:45

肩の小屋口に到着公衆トイレがあります。駐車スペースもあり、マイクロバスがやって来て、スキーヤーを降ろしていました。

8/11 10:46

あ、山頂が見えてきた。雪がある場所でスキーヤーやボーダーの方々がハイクアップしています。
標高あるからツラいだろうなぁ。

8/11 10:47

肩の小屋口から肩の小屋に向けて出発します。

8/11 10:48

あ、青空が見えてきた！
山頂に立つ頃にはクリアになってるといいなぁ。

8/11 10:54

スキーヤーが滑っている横を登っていきます。

8/11 11:01

肩の小屋が見えてきた。

8/11 11:06

肩の小屋に到着しました。と思ったら人がわんさかといてビックリ。

8/11 11:06

肩の小屋から山頂がよく見えます。雷鳥親子がすぐ近くにいて、こどもたちがお母さんと逆方向に…お母さん大変そう。

8/11 11:11

剣ヶ峰へ向けて出発します。
あー、雲が…

8/11 11:17

足元は崩れやすいですが、道幅は広いので、ゆっくり登る人、サクサク登る人がいても、それぞれのペースで登って行けます。

8/11 11:30

あー、まっしろー。

8/11 11:37

山頂小屋に着きました。ここも人がいっぱい。

8/11 11:47

山頂小屋から少し登って剣ヶ峰に到着。まっしろー。5mほど写真撮影の列に並んで一枚撮りました。北よりの風が強く、寒い！これは雲が取れるのを待つのは無理です。

8/11 11:52

山頂には乗鞍本宮があり、お守りなどか買えます。バッジがあったので迷うことなく購入。

8/11 12:16

山頂でお昼ご飯は、寒いのとスペースの問題もあって無理そう。早めに下山します。

8/11 12:24

肩の小屋まで戻ってきました。
さぁ、小屋には何があるかなぁ。ワクワクします。

8/11 12:33

うわー、バッジがたくさん！
でも、さっき買った山頂バッジが…いい。

8/11 12:33

うどん？食べれるの？
お昼ご飯はパンを持ってきましたが、うどんを頼みます。

8/11 12:38

汁はぬるいけど、おいしー！
あぶらあげ甘くておいしー！

8/11 13:11

うどんに満足して畳平方面に向かいます。道が整備されていて、山小屋に車で物資を運べるようです。だからお土産も食事も種類豊富なのか。

8/11 13:17

真っ白でなにも見えない中、一瞬だけ不消ヶ池が見えました。
ミニ氷河湖な感じ。

8/11 13:28

不消ヶ池を火山口として出来た摩利支天岳には、コロナ観測所がありますが老朽化で閉鎖されたとのこと。

8/11 13:28

観測所の奥が山頂のようですが、行くことはできません。
ここで引き返すことにします。

8/11 13:41

次は富士見岳に登ります。

8/11 13:41

砂礫と石の入り交じる山肌を登りはじめると…

8/11 13:41

コマクサがいっぱい咲いていました。高山植物の女王。

8/11 13:41

チシマギキョウも咲いています。

8/11 13:47

富士見岳山頂付近では、全く花を見かけません。下り始めると下のほうで再び花を見ることができました。

8/11 13:56

次は大黒岳を目指します。
ゲートの向こう側にシャトルバスが通る車道。そしてその先を登ります。

8/11 13:58

途中いくつも警鐘が設置されていました。熊が結構出るのかなぁ。

8/11 14:06

山頂に到着。

8/11 14:06

大黒岳山頂に雨風をしのげる建物がありました。

8/11 14:15

ここはコーヒータイム？
肩の小屋を出て以降、いくつかピークを登りましたが、いずれもすぐに登り切ってしまうため、体が冷えぎみに…
そんな中、風が当たらない所での温かいコーヒーはありがたい一杯です。

8/11 14:42

バスターミナルを横切り、今日上れそうな最後のピーク。魔王岳に登ります。

8/11 14:43

コマクサがとても綺麗。

8/11 14:44

魔王岳へはコンクリートの階段？山登りっぽくない…

8/11 14:49

魔王岳にとうちゃく…？
魔王園地？違うみたい…

8/11 14:53

もう少し先へ進むと魔王岳にたどり着きました。
今日ここから熊が目撃されたとのこと。

8/11 15:04

バスターミナルに戻り、バスの乗車券を買い、時刻表を見ると、あら、バス行ったばっかだ。次は1時間後なので、コーラを飲みながら高山植物のファイルを見たり、お土産を買ったり。

8/11 15:07

熊の目撃情報がホワイトボードに書かれています。

8/11 15:07

結構目撃されているようですが、人と熊の境界は保たれているように思えます。ただ、今日のように視界が悪いときは近くにいることをお互いに気付かないなんてことがあるかもしれないですね。

撮影機器：

FinePix F100fd 富士フイルム

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

備考

shirotankyu：アミノバイタル500ml×2、水550ml×2(内1本コーヒー3人分に使用)
同行者：アミノバイタル500ml×2、水550ml×1

感想

しろたんきゅ

自宅を23:30に出発し乗鞍を目指すも、途中渋滞があったりで三本滝の駐車場に着いたのが5:00頃。2時間ほど寝てモソモソと起きだし、前日の20時にはここに到着して十分すぎるくらい寝たNashornとともに8時頃登山を開始しました。
先週の北海道5日で4座の登山では、疲れがたまることもなかったけど、それは毎日十分すぎるくらい寝ていたからかもと思っていたので、今回の睡眠2時間は体にこたえそうだと心配でした。結局はいつも通り体が動いたので良かった。翌日も登山の予定ですが、今夜は睡眠時間を十分に取れそうなので大丈夫かな。
ところで乗鞍岳の登山の方は、いきなりの急登で、まだ動き始めの体に強烈な一撃を。しかも湿度が高いのでなかなか辛い。急登の距離はそれほど長くなかったものの準備運動にしては強度高めでした。急登りを終えると緩やかな登りになり、道路に出たり登山道に戻ったりを繰り返しましたが、あら？もう道路？あれ？あそこ入るの？といったことを短く繰り返していたためか、疲れを感じることなくサクサクと登ってしまいました。森を抜け、山頂方面の視界が開けてくる頃には、蒸し暑さもなくなり快適に。途中お花がいっぱい咲いていて、写真に夢中になってしまいました。高山植物を見るにはいい時期に来たかもしれません。
それにしても肩ノ小屋に着いたら人がいっぱい溢れていたのにはビックリ。畳平から登ればとても簡単に登れる山だし、お盆休みだし、当たり前か。
雷鳥の親子がいて、お母さんの行く方向と真逆に子供たちがどんどん行ってしまい、お母さんは人も雷鳥も大変だなぁと思いながらしばらく見ていました。
剣ヶ峰では写真撮影の列ができているほど混んでいて、しかも寒かった…写真待ちって富士山の剣ヶ峰以来だなぁ。混雑に驚いたのは、剣が峰から降りてきて、肩ノ小屋でうどんを食べていたときのこと。山頂を目指す長蛇の列と山頂から降りてくる長蛇の列が交錯している光景を初めて見ました。人気ある山なんだなぁ。
剣ヶ峰以外にも富士見岳、大黒岳、魔王岳と回りましたが、ひたすら真っ白な世界。これは紅葉の時期に混雑覚悟でまた来なきゃと思ったのでした。