蝶・常念岳縦走
nobou
その他2人 コースタイム
三股駐車場7:25-7:40登山口-8:10力水・休憩8:20-9:10第2休憩点9:20-9:47まめうち平-10:10第3休憩点10:20-11:20第4休憩点11:30-12:40第5休憩点12:50-13:20第6休憩13:30-13:32最終ベンチ-14:00大滝山分岐-14:22テン場着・設営・16:20nariさん到着・17:00夕食準備・夕食
7月18日(祝)
4:00起床・朝食準備・朝食・撤収6:48-小屋・水補給7:00-7:44蝶槍-8:18鞍部湿原8:25-8:38妖精の池-9:25休憩9:35-9:59常念登りへの鞍部-10:43第1岩峰越える-11:24山頂下-11:43常念岳山頂12:35-13:26研究小屋-14:20樹林帯入る-14:52指導標-15:55ダケカンバ帯-16:23蝶分岐-16:25登山口-16:45駐車場
| 天候 | 7月17日-晴・・・行動中はほぼ晴で暑い 山上の天候は晴,ガスあり。夜半から風次第に強くなり、朝まで吹き荒れる。夜間に霧雨。 7月18日-晴・・・朝から晴れて日の出を迎えるも、強風の中のテント撤収となる。行動中は展望良好で、上空にうす雲があって直射がなく歩きやすい。午後少雨あり、下山時少しぬれるも概ね好天。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
malさん;上越市-安曇野市スワンガーデン(16日夜着・仮泊)-17日合流-三股 nariさん;上越市-三股(午後から単独で登り、山上で合流 |
写真
拍手
感想
SNS『あったか村』の管理者malmalさんとSNS『砂布巾の十字路』の管理者nobouとの合同登山で、両名は17日朝から蝶ヶ岳をめざし、小布施デ行われるハーフマラソンに出場するnariさんが昼頃から追いかけて合流することになっており、malmalさんは前夜のうちに安曇野スワンガーデンで仮泊。17日5:00に合流して三股に移動。
7月17日(日)
三股の駐車場の1km近く前から道の脇にびっしりと車が置かれ、駐車場まで行くとUターンするのにも苦労するほどで、400mばかり戻ってやっと見つけたわずかな隙間に車を置いて登山口7:40発となる。沢山ある車も半分は前日からの登山者のものであろうし、この日の人達も大半は出かけてしまった後で、自分達は一番遅いくらいと思われた。
8:10,力水に着き水3ℓを補給。早くも下山してきた人があり、後から追いついて来る人もあって次第に賑やかになる。
8:20発,そこから50分-10分-50分のペースで9:47にはまめうち平を通過し、10:28にほぼ中間点にあたる2000mの標識を通過。この辺りまでは順調だったが、そこから2500mの最終ベンチまでの登りでガクンとペースが落ち、後から来る人に道を譲り、malmalさんと下山してくる多くの人達を待たせながらの道行となる。久々のオオサクラソウをゆっくり見る余裕もなく、横目に見ての素通りと情けないかぎり・・。
14:00大滝山分岐を通過。同22テン場着。テン場は大賑わいで、すでに30を越えるテントが張られていたがまだスペースには余裕があり、先に着いたmalmalさんが幕営の手続きを済ませてくれていたので、雨が流れ込まない凸状の場所を選んで設営しのはよかったが、そこは風の通り道で翌朝苦労する羽目になろうとは知る術もなく・・。
しばらくテントの中で横になり呼吸を整える。2008年の時には3人のおばさん達と一緒だったにも関わらず5時間20分で登っているのに、今回はそれより1時間も遅く6時間20分もかかってしまった。一昨年の鋸岳辺りからこんな具合で極端にペースが落ちてきている。縦走はもうやめろってか・・!!
小布施のハーフマラソンを終えたnariさんから13:30に出発したと言うメールが入り、なんと2時間50分で駈けあがって16:20に登り着いた。nariさんは今春まで松本にいてその後上越市に転勤になった人で初対面。
今週金曜日(22日)には富士山のトレイルランに参加するそうだからスゴイ!
3人が揃ったので蝶ヶ岳の山頂標識に行き、槍・穂高方面の展望を楽しむ。蝶ヶ岳は4回目だが、考えてみると山頂標識は初めてのような気がする。これまでは山頂を踏んでなかったってこと・・・!?
ガスと雲で展望は決してよくはないが悪いと言うほどでもない。自分は槍・穂とか上高地に全く関心がないのでこの方面は見てもさっぱり分からないし、教えてもらってもすぐに忘れてしまうが、常念山脈から続く後立山方面や、裏銀座のコース,立山・薬師岳方面には興味がある。残念ながら後立山方面は湧きあがるガスで殆ど見えなかったし、安曇野・松本平も霞んでいて、場所を特定できるものが見えなかった。見下ろすといつの間にかテン場のテントは50を数える程になっていた。
18:00近くなり夕食のアナゴチラシ寿司にとりかかる。蒸らしたアルファ米にチラシ寿司の元を混ぜ、郷里から送られてきたお中元の焼きアナゴ5本を刻んで豪快に混ぜ込み、卵3個分の錦糸卵と採れたてのキュウリの千切りをあしらって結構リッチな夕飯となる。
食べたら後は寝るだけとばかり、malmalさんは『そろそろ休みますか・・』の前にもう寝ていた。自分は早く寝て夜半に目が覚めると困るのでなるべく遅く寝るようにしているのだが、今回は20時には寝てしまい、ひとしきりぐっすり眠って風の音に目覚めるとまだ午前様にもならない23時半だった。
7月18日(祝)
強い風の音で目覚め、またこのまままんじりともせず朝まで過ごすのかと思ったのはほんの一瞬で、次に目覚めたのは3時過ぎだった。そのまま風が弱まるのを待ったが、風は一向に収まる気配なく4時を迎え、やむなくテント内で湯を沸かして朝食準備。五目飯を熱湯で蒸らす間にソーセージを炒め、壊さずに持ち上げた6個の卵で目玉焼きをつくる。他にイワシの缶詰と生キュウリ,ナスの即席漬け等々。nariさんもmalmalさんも豪快に食べてくれるのが小気味よい。
強風下のテント撤収に苦労させられ、何やかやで6:00発の予定が6:40になったが致し方なしか・・。尤も、槍穂を見に行くためにテン場を横切って丘の下に来るとそこは全くの無風だったのが分って臍を噛んだ。がしかしそこは雨には弱い場所だったからそちらがよかったとも言い切れない・・。難しいところだ。
6:40にテン場を離れ、小屋で水1ℓ(150円)を補給して7:00発,常念岳に向かう。前日後半バテ気味で、常念岳のでかい登りを目の前にすると、廻れ右して昨日のコースを戻るのがいいなぁ〜等と横着・邪まの声がしきりに囁きかけるのを振り切っての第1歩が意外と軽いのに気を取り直しはしたが、前日とてはじめの足取りは軽かったではないか・・と、囁きもなかなか執拗で煮え切らないでいる頃,トレイルラン姿のnariさんは颯爽と、どこかまた旅姿を思わせるmalmaruさんは悠然とはるか先を歩いており、否も応もなく後を追う出発となる。
風は相変わらずだが水平方向の視界は360度良好で、上空にのみ雲があって強い陽射しが遮られ、涼しいと言うよりやや肌寒く自分にはちょうどいい稜線漫歩ではある。
朝方,槍ヶ岳の左下の雪渓に現れる『女の顔(08年7月6日写真)』の雪形を探したが、前回より2週間遅い分だけ雪解けが進んでいて分からずじまいだった。この分では中岳(南岳?)に現れる『舞姫(08年7月6日写真)』も多分消えていることだろう。
7;41,nariさんが蝶槍に到達。そこからは一気に100m下ってシラビソの樹林帯に入る。
鞍部の湿地帯にはサンカヨウやモミジカラマツが見られ、そこから少し草つきの斜面を登った辺りに広がる湿性お花畑の中にはニッコウキスゲやミヤマカラマツ,シナノキンバイ,ミヤマキンポウゲ,ハクサンチドリが,妖精の池と名づけられた小さな池の周りにはナナカマドやマルバシモツケ,グンナイフウロ(?)等の花々が見られる。
これらの花が現れるのは稜線の東(安曇野)側を行く時で、稜線の西寄りの時は若いシラビソの樹林の中を行く。初回(20数年前)の時に感じたその樹林の雰囲気のよさが今も甦る気がして、この辺りがコース中最も好きなところである。
こうしてお花畑と樹林帯を縫い、アップダウンを繰り返しながらが常念岳に迫る。
8:58,妖精の池から20分で2592mのピーク。ここを休まず通過して2512mのピークまで行きたいところだが意外と長い。同方向に向かう登山者は自分達がほぼ最後であるが、逆方向に歩く人も結構あって大きなグループが登って来るのを待つ間に行動食を腹に入れて登りに備える。
9:54,2512mのピークに到達。40m下のコルまで下ると、そこからは400mの大登りとなる。9:59発,山頂まで1時間半と見て・・, 行くしかないかッ!
コルから見上げる最初の岩峰のすぐ裏にもう1つ大きな岩峰があって、そこからは吊り尾根状になっているのだが、岩峰の直下まで登り詰めるとどこがどうなってるのか客観的位置が特定できなくなり、とにもかくにも小刻みに登ること1時間25分,頂上を目前にして一息入れ、さらに15分登って11:45登頂となる。
『舞姫』は槍ヶ岳の南に位置する中岳(南岳かも)の東稜の雪が融けて岩稜が露出した時に現れる。写真のように左を向いた女性が長い黒髪をなびかせ、片手を前に突出し、房のようなものを持ったもう片方の手を後ろにして踊っているような形の黒い雪形で、これは槍ヶ岳の『女の顔』の写真にも写っているのだが、東稜を正面に見る位置からでないと女性の舞姿には見えないと言う、見る場所限定の雪形で、それを見られるのが2512mのピークや常念岳の南陵なのであるが、今回はやはり遅くて会えなかった
。
山頂に至れば常念山脈から大町市を挟んで北へ延びる後立山連峰と立山連峰の位置関係を把握できると思い、malmalさんも鹿島槍方面の展望を楽しみにしていたようだが、大天井,燕,餓鬼,唐沢,針ノ木,蓮華岳まではかろうじて見えたものの鹿島槍,白馬岳が雲の中で、ちょっとだけ思いを残した。また裏銀の山々は三俣蓮華から野口五郎岳までで烏帽子岳は大天井岳に隠れて見えないことがわかった。
12:35発,前常念に向かって下山。10分で常念乗越からの道を合わせるが、なぜかこの道は閉鎖されていた。巨岩の累積する中,所々に現れる花はツマトリソウ,タカネヤハズハハコ,ミネズオウ,アオノツガザクラ,コケモモ,チングルマ,ミヤマシャクナゲ等々・・。
13:10,前常念のピークで穂高連峰を見納め、13:24,一等三角点,同26避難小屋を通過して岩稜の大下りに入る。前常念から樹林帯まで400mあまりの下りに約45分。さらに樹林帯を40分下って14:52,尾根末端の指導標(2100m)通過。残り3.1km,高度差750mを1時間半で下り16:25下山。
飛ぶように駈け下るnariさんを追って一気に下ったのが後半足に来て、樹林帯では木の根に足を取られ不様に転倒。05年の時と同じ轍を踏んでヨレヨレの下山となった。
コメント
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
私が今回の山行記録を作るのは、
１週間くらい先になりそうですので、
お許しくださいね。
食事が最高でした。
あんなところで、最高の食事に巡り合えて、
そして、nariさんが背負ってきてくれた赤ワインで、
なんともぜいたくなディナーでした。
ウウッ！
飲みそこなっちまった
って言うか
廻してくれなかったのネ・・。
来年は、ブランデー梅酒
乞う，ご期待ナノダ！
マルマルさんのヤマレコ仲間のサチエです。
お山でこんな豪華なお料理
荷物がさぞかし大きかったことでしょう
私はこの日
ザイテン経由の奥穂アタックでしたが
４８リットルのリュックが
風であおられると怖くて怖くて・・・
まだまだ初心者
もっと徳を積んでテント担いで稜線を歩けるようになりたいです・・・
奥穂でしたか・・
18日は展望もよく こちらかにもずっと見えていましたよ
やはり風が強かったんですね
1泊の場合や 縦走の初日は出来るだけ生のものを持て上がり ちょっとだけリッチな食事を楽しみたいと思って少々無理をします でも段々無理が利かなくなって来ました
malmalさんの山行記録の1枚目の写真に写ってるのが私のザックで70ℓくらいです
幕営縦走の場合はテントと調理用具，火器，食糧，シュラフ，敷物，衣類が入るので最低限これくらいは必要かと・・ 2泊以上すると25�圓�らいになります
なので小屋泊まりの人の半分くらいのペースで まさにカタツムリですが 今回は3年前より更に遅く 6時間以上かかってショックでした
ザックは15年くらい遣って本体があちこち摺り切れており 担ぎ手同様 そろそろ限界です
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する