標高2,090mから 〜双子山、大岳、北横岳と池めぐり〜
- GPS
- 09:22
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 731m
- 下り
- 741m
コースタイム
0934大岳0956-1004大岳分岐-1120北横岳(北峰)1146-1316亀甲池1333-1356亀甲池分岐(天祥寺原)-1438大河原峠
天候 | 曇り時々晴れのち一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
公共交通機関のアクセスはありません。 駐車場は約30台収容できます。無料。 大河原ヒュッテ、トイレ、売店があります。 自動販売機(500mlのミネラルウォーターが200円)も。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎危険箇所 特にありません。岩が濡れていなかったので。 鎖場が1カ所ありますが、触れることなく通過できます。 ◎登山ポスト 大河原峠の大河原ヒュッテ前にあります。 ◎温泉 「河童の湯」(芹が沢から大門街道を車で3分登り、北山小学校の先を右折) 茅野市民以外の大人400円、同子供200円(従前と同じ) 今週は利用できました=2011年6〜7月の臨時休業は源泉工事だったとのこと |
写真
感想
8月の休暇に向けた雑用もあって、三連休の後半2日間を使って2週連続で北八ヶ岳方面に出かけました。
大河原峠から近い双子山で日の出を迎える計画でしたが、痛恨の寝坊。朝日は大河原峠で見ることに。
午前4時半すぎ。雲海に浮かぶ山々がほのかに赤みを帯びています。そして、東の地平が輝き始めます。
西の空を見上げると、十六夜の月が鎮座して陽光に正対しています。雄大な天体ショーの趣があります。
この朝は、なでしこジャパンがW杯決勝を戦う朝でした。5時のニュースを聞くと、「前半を終えて0対0」。
「よしっ」と気合を入れてスタート。ヤブ漕ぎを続け、朝露に塗れた緩斜面を登るうちに服はびしょびしょです。
台風の影響でしょうか、強い風が吹いています。温度計は22℃を示していますが、長袖でも肌寒いほど。
双子山の頂上は草原が広がり、風に傾いた草が大きな音を立てています。帽子の紐を締め直しました。
360°の眺望。東は奥秩父、北西は北アルプス、南西は北横岳と蓼科山の間に中央アルプスが現れます。
見通しのきく下り勾配を3、4分も進めば針葉樹林帯に。木々が風を遮ってくれて、静かで落ち着きます。
景色は変化に富みます。苔生したコメツガが日本庭園の一画のような風情を醸し出し、同行者が「まぁ〜」。
大岳や北横岳の頂上は風が強いはず。パンは残して、双子池で蕎麦だ--。そう思うのは、単に空腹だからか。
初志貫徹。朝食は双子池で蕎麦にしました。まったりとしている間に陽が差し始め、のどかな時が流れます。
気がつけば風も収まり、テンションは上々。いきなりの急登でコメツガ林を抜け、シャクナゲが咲く溶岩台地へ。
下りが苦手な同行者の個別事情を酌んだ時計回りルート。本人は垂直の梯子も難なく登り、カメラにVサイン。
視界が開けると、そこは「天狗の露地」。爽快。ただし、佐久平の方から少しずつ雲が広がってきます。
大岳までは大きな岩の間を進みます。途中の午前9時、定時ニュースを知らせる携帯の音。どうなっただろう。
意を決してチェックすると、新聞、通信各社の速報メールが殺到していて、「PKで米に3-1勝利」。?→??→!!!
心なしか足取りが軽くなります。復興支援のレプリカジャージを着て登った甲斐がありました。一気に大岳へ。
雲が広がり始めたのは残念でしたが、頂上は爽快。南八ケ岳も雨池も蓼科山も、そして北横岳も見えました。
次の目的地、北横岳までは大岳の緩やかな岩稜を下り、登りに差しかかるあたりから針葉樹林に包まれます。
頂上が近づき、左下に七ツ池が姿を現しました。南には縞枯山と雨池山、縞枯山荘の三角屋根も見えます。
進行方向に切り立つ岸壁は登らず、右へ回り込むと鎖場です。ただし、鎖には触れないまま通り過ぎました。
そこから2、3分で北横岳の山頂です。前の週に登った蓼科山の左後方に北アルプス。槍も見えています。
昨日の今ごろは快晴だったはず。口惜しさを覚えつつ絶景を堪能し、「また来よう」。亀甲池へ向かいます。
1時間30分、445mの下りは危険ではないものの、単調さを否めません。そこで道沿いの草花を楽しみました。
幽玄と言われる亀甲池。池畔の大きな岩に腰掛け、周囲に迫る山を見上げます。ひたすら静かな午後です。
一息ついて天祥寺原へ。蓼科山を正面に仰ぐ平坦な一本道が続きます。途中、枯れた滝ノ湯川を渡ります。
このあたりの標高は1,990m前後。行程中で最も低い一帯のはず。この時期、涼しい山歩きは最高の贅沢です。
大河原峠に着くと、ヒュッテの方が見ず知らずの私たちに「おかえりなさい」と声をかけてくれました。
おいしいパン屋さんに寄り、「河童の湯」(すぐ横が滝ノ湯川の下流だった!)で汗を流して昼の部は完了です。
故あってガスが使えなくなったその夜は、山行用のストーブで料理をつくり、改めて汎用性に感服した次第。
翌朝は仕事に間に合うよう早めに起床。時折強い雨が降る中央道を走りながら、次回8月に思いを馳せました。
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