ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1232460
全員に公開
アルパインクライミング
ヨーロッパ

タトラ山地縦走〜スロヴァキアからポーランドへ〜 スロヴァキア最高峰ゲルラホフスキ2655m、ポーランド最高峰リシ2499m登頂

2017年07月29日(土) 〜 2017年07月31日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
36.4km
登り
3,826m
下り
3,845m

コースタイム

7/29(土) [入山]Starý Smokovec15:00 〜 17:50Sliezsky Dom△小屋泊(2時間50分)

7/30(日) Sliezsky Dom5:50 〜 6:55Batizovské pleso7:05 〜 8:55Gerlachovský štít9:40 〜 11:00Batizovské pleso12:00 〜 15:20Popradské pleso△小屋泊(9時間30分)

7/31(月) Popradské pleso6:30 〜 9:45Rysy10:00 〜 11:50Czarny Staw12:10 〜 Morskie Oko 〜 14:50Parking Palenica Białczańska[下山](8時間20分)
天候 7/29 晴れ
7/30 快晴
7/31 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
[入山] スロヴァキアのポプラドが拠点。ポプラドまでは国内どこからでも交通は充実している。Poprad Tatry駅から登山列車に乗りStarý Smokovecで下車。列車は一時間に1本程度はあるが、非常に混む。

[下山] ポーランド側のモルスキエ・オコ湖へアクセスする駐車場Parking Palenica Białczańskaからザコパネ行の乗り合いバスが頻発していた。ちなみにズオチを全く持っていなかったが、ユーロでバス料金の支払いOKだった。バスに乗る前に確認したほうが良いだろう。駐車場周りの売店では両替できなかったので注意。ザコパネはポーランド人がバカンスに来る風光明媚な町で観光にもよい。クラクフへはバスも鉄道も頻発しており、2時間程度で出られる。
コース状況/
危険箇所等
スロヴァキアの最高峰ゲルラホフスキは一般登山道は無くアルパインクライミングになり、ガイドを付けることが義務付けられている。私はここに依頼したが、手配予約は非常にスムーズだった。
http://mountainproguiding.com/en/guiding/gerlachovsky-peak/
ポーランドの最高峰リシはスロヴァキアの国境上にあり、どちらの国からも一般登山道があり国境越えの縦走も可能。ただし、ポーランド側は危険な岩稜がかなり長く続く。プロテクトは十分されているが、日本でいえば槍穂高の一般道が楽に登れる程度の技量は必要。
その他周辺情報 山中の山小屋は食事や宿泊が可能で、スロヴァキア側は曜日にもよるだろうがそれほどの混雑はなかった。ポーランド側の混みようは日本並み、上高地並みなので、宿泊や食事を予定する場合は要注意。山の中としてはビールが尋常でなく安く、つい飲み過ぎてしまうので注意。

私が宿泊した宿は以下。週末にかかったので両方あらかじめ予約したが、それほどの混雑はなかったので飛び込みでも大丈夫かもしれない。
Sliezsky Dom(1泊24EUR):
http://www.sliezskydom.sk/en/hotel-and-accommodation/accommodation/tourist-standard-accommodation/

Popradské pleso(1泊18EUR 朝食込み):
https://www.booking.com/hotel/sk/popredska-c-pleso.ja.html?aid=356995;label=gog235jc-hotel-XX-sk-popredskaNcNpleso-unspec-jp-com-L%3Aja-O%3AwindowsS10-B%3Achrome-N%3AXX-S%3Abo-U%3AXX-H%3As;sid=02ce795cbb78afa7cadb9c27b67a7c51;dist=0&sb_price_type=total&type=total&
スピシュスケ・ポドフラディエに宿泊、天空の城ラピュタのようなスピシュ城を見学してからタトラに向かった。
2017年07月29日 11:58撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 11:58
スピシュスケ・ポドフラディエに宿泊、天空の城ラピュタのようなスピシュ城を見学してからタトラに向かった。
ポプラドの駅から登山列車に乗り込む。バックはタトラの山々。さすがに標高が低いので残雪はほとんど見えない。
2017年07月29日 14:20撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 14:20
ポプラドの駅から登山列車に乗り込む。バックはタトラの山々。さすがに標高が低いので残雪はほとんど見えない。
ポプラド・タトリ駅
2017年07月29日 14:21撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 14:21
ポプラド・タトリ駅
車内は激込みで日本の満員電車並みでした。30分弱でしたが苦痛でした。
2017年07月29日 14:24撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 14:24
車内は激込みで日本の満員電車並みでした。30分弱でしたが苦痛でした。
1.5ユーロ。スロヴァキアは交通費が安い。
2017年07月29日 14:33撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 14:33
1.5ユーロ。スロヴァキアは交通費が安い。
スタリ・スモコヴェツに到着。ここは大きな駅でかなりの乗り降りがあります。
2017年07月29日 14:55撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 14:55
スタリ・スモコヴェツに到着。ここは大きな駅でかなりの乗り降りがあります。
駅舎がおしゃれ。
2017年07月29日 14:55撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 14:55
駅舎がおしゃれ。
腹ごしらえしてから山道に入ります。店員に言われるがままに頼んだらこれが来た。あとから知ったが典型的なチェコ料理だそうです。豚肉(ベプショベ)、キャベツ(ゼリー)、茹でパン(クネドリーキ)の組み合わせ。
2017年07月29日 15:14撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/29 15:14
腹ごしらえしてから山道に入ります。店員に言われるがままに頼んだらこれが来た。あとから知ったが典型的なチェコ料理だそうです。豚肉(ベプショベ)、キャベツ(ゼリー)、茹でパン(クネドリーキ)の組み合わせ。
針葉樹林がメインの森を行きます。暑い…
2017年07月29日 15:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 15:48
針葉樹林がメインの森を行きます。暑い…
登山電車は更に上まで行けますが、少々別ルートなので私は歩きで。
2017年07月29日 16:18撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 16:18
登山電車は更に上まで行けますが、少々別ルートなので私は歩きで。
分岐には看板がありわかりやすかった。
2017年07月29日 16:25撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 16:25
分岐には看板がありわかりやすかった。
ハイキング道なので人もそこそこ多いです。今日は土曜だし。
2017年07月29日 16:25撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 16:25
ハイキング道なので人もそこそこ多いです。今日は土曜だし。
道の整備もよいです。
2017年07月29日 16:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 16:43
道の整備もよいです。
登山道ごとに色分けされており、地図の表示とも対応しています。これは日本でも採用すればよいと思う。
2017年07月29日 16:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/29 16:48
登山道ごとに色分けされており、地図の表示とも対応しています。これは日本でも採用すればよいと思う。
気持ちの良いハイキング道。
2017年07月29日 16:51撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 16:51
気持ちの良いハイキング道。
高い山も見えてきた。明日登るゲルラの前衛峰っぽい。
2017年07月29日 17:36撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 17:36
高い山も見えてきた。明日登るゲルラの前衛峰っぽい。
シャジン?
2017年07月29日 17:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 17:47
シャジン?
結構な崖のふちを行きます。いつの間にか高山帯に入りました。まだ標高は1500mくらいです。
2017年07月29日 17:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 17:56
結構な崖のふちを行きます。いつの間にか高山帯に入りました。まだ標高は1500mくらいです。
垂直な岩の基部を通過。
2017年07月29日 17:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 17:56
垂直な岩の基部を通過。
一気にアルペンの雰囲気になった。
2017年07月29日 18:03撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 18:03
一気にアルペンの雰囲気になった。
神秘的な池。
2017年07月29日 18:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 18:11
神秘的な池。
この池のふちにSliezsky dom(ホテル)がある。
2017年07月29日 18:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 18:11
この池のふちにSliezsky dom(ホテル)がある。
青い池。
2017年07月29日 18:16撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 18:16
青い池。
ホテルは素晴らしい立地だ。
2017年07月29日 19:36撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 19:36
ホテルは素晴らしい立地だ。
ほんと蒼いです。・
2017年07月29日 19:46撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/29 19:46
ほんと蒼いです。・
早速…
2017年07月29日 19:53撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 19:53
早速…
このホテルは一泊2万円くらいするので、あきらめて、登山者専用のドミに泊まりました。でも食事は奮発してビュッフェに。
2017年07月29日 20:34撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/29 20:34
このホテルは一泊2万円くらいするので、あきらめて、登山者専用のドミに泊まりました。でも食事は奮発してビュッフェに。
山小屋とは思えないほどおいしい食事です。野菜も豊富なのがうれしい。
2017年07月29日 20:34撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 20:34
山小屋とは思えないほどおいしい食事です。野菜も豊富なのがうれしい。
翌朝。今日はスロヴァキア最高峰ゲルラホフスキに登る日です。6時前に出発です。
2017年07月29日 21:49撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/29 21:49
翌朝。今日はスロヴァキア最高峰ゲルラホフスキに登る日です。6時前に出発です。
ホテルのある谷の一つ西の谷まで、水平な登山道(巻き道)を1時間強歩きます。この大きな池のある所からゲルラに取りつきます。
2017年07月30日 07:41撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 7:41
ホテルのある谷の一つ西の谷まで、水平な登山道(巻き道)を1時間強歩きます。この大きな池のある所からゲルラに取りつきます。
ここに荷物をデポするので、必要なものを寄り分けます。
2017年07月30日 08:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 8:28
ここに荷物をデポするので、必要なものを寄り分けます。
ロープアップして30分もたたぬうちに最大の難所。ここは落ちたら一巻の終わりです。
2017年07月30日 08:46撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
3
7/30 8:46
ロープアップして30分もたたぬうちに最大の難所。ここは落ちたら一巻の終わりです。
途中休憩は2回だけでした。今思えばあまりに早く登り過ぎでした。
2017年07月30日 09:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 9:04
途中休憩は2回だけでした。今思えばあまりに早く登り過ぎでした。
池から2時間で山頂。あっという間に登ってしまいましたが、非常に危険な山でした。安全にリードしてくれたガイドのティボールに感謝です。
2017年07月30日 09:33撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/30 9:33
池から2時間で山頂。あっという間に登ってしまいましたが、非常に危険な山でした。安全にリードしてくれたガイドのティボールに感謝です。
後ろが絶壁なので地味に怖いです。
2017年07月30日 09:34撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 9:34
後ろが絶壁なので地味に怖いです。
欧州の山頂はどこもかしこも十字架ですね。
2017年07月30日 09:36撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 9:36
欧州の山頂はどこもかしこも十字架ですね。
右の山はスロヴァキア第2の標高の山だそう。
2017年07月30日 09:36撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/30 9:36
右の山はスロヴァキア第2の標高の山だそう。
山頂看板。
2017年07月30日 09:38撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 9:38
山頂看板。
今日は日曜なのでだいぶ混雑してきました。
2017年07月30日 09:39撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 9:39
今日は日曜なのでだいぶ混雑してきました。
あっという間に人だらけ。
2017年07月30日 09:53撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 9:53
あっという間に人だらけ。
ガイドのティボールと。Great guides make me clever!
2017年07月30日 10:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/30 10:02
ガイドのティボールと。Great guides make me clever!
そしてあっという間に下山。池まで1時間20分でした。ヤギのような鹿のような野生動物。
2017年07月30日 10:54撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 10:54
そしてあっという間に下山。池まで1時間20分でした。ヤギのような鹿のような野生動物。
無事下山出来てご満悦。
2017年07月30日 10:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 10:56
無事下山出来てご満悦。
天気も完璧でした。タトラではとても珍しいそうです@ティボール。
2017年07月30日 11:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 11:05
天気も完璧でした。タトラではとても珍しいそうです@ティボール。
この池も青い。
2017年07月30日 11:31撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 11:31
この池も青い。
足だけ水に入ってみるが冷たすぎて耐えられない。
2017年07月30日 11:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 11:43
足だけ水に入ってみるが冷たすぎて耐えられない。
いいところですね。ガイドと別れ、しばらくここで遊んでました。
2017年07月30日 12:03撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 12:03
いいところですね。ガイドと別れ、しばらくここで遊んでました。
タトラの山々はほんと岩がメインですね。
2017年07月30日 12:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 12:17
タトラの山々はほんと岩がメインですね。
残雪はほとんどなし。
2017年07月30日 13:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 13:11
残雪はほとんどなし。
イワギキョウ。
2017年07月30日 13:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 13:17
イワギキョウ。
ポプラド方面を俯瞰。核心部を除くとなだらかな斜面の多いスロヴァキア側。
2017年07月30日 14:16撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 14:16
ポプラド方面を俯瞰。核心部を除くとなだらかな斜面の多いスロヴァキア側。
登山道をさらに2時間ほど巻き、もう一つ西の谷へ。この谷は更にアルペン的だ。この谷は明日詰めることになる。
2017年07月30日 14:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/30 14:48
登山道をさらに2時間ほど巻き、もう一つ西の谷へ。この谷は更にアルペン的だ。この谷は明日詰めることになる。
いい景色。
2017年07月30日 15:01撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 15:01
いい景色。
そして眼下にはまた青い湖が。
2017年07月30日 15:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 15:04
そして眼下にはまた青い湖が。
いやはやほんときれいだ。
2017年07月30日 15:15撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/30 15:15
いやはやほんときれいだ。
花も多いです♪
2017年07月30日 15:23撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 15:23
花も多いです♪
湖の縁の宿、ポプラドスケ・プレソに宿泊します。
2017年07月30日 15:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 15:47
湖の縁の宿、ポプラドスケ・プレソに宿泊します。
なんだこの標識は?
2017年07月30日 16:03撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 16:03
なんだこの標識は?
キリマンジャロとダウラギリ(笑)。
2017年07月30日 16:03撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 16:03
キリマンジャロとダウラギリ(笑)。
きれいな小屋です。ちょっと混雑してますが、日本に比べれば全然です。
2017年07月30日 16:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 16:04
きれいな小屋です。ちょっと混雑してますが、日本に比べれば全然です。
早速…
2017年07月30日 16:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/30 16:11
早速…
ご満悦。
2017年07月30日 16:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 16:11
ご満悦。
ドミもきれいで空いてました。8人部屋で3人だけ。
2017年07月30日 16:41撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 16:41
ドミもきれいで空いてました。8人部屋で3人だけ。
WiFiもあるのが凄い。至れり尽くせり。
2017年07月30日 17:34撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 17:34
WiFiもあるのが凄い。至れり尽くせり。
クライミングコーナーもあります。
2017年07月30日 18:00撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 18:00
クライミングコーナーもあります。
熊?
2017年07月30日 18:09撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 18:09
熊?
ここでもまたチェコ料理を頼む。これ、注文も早いし、美味しくてほんと飽きないです。
2017年07月30日 18:21撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/30 18:21
ここでもまたチェコ料理を頼む。これ、注文も早いし、美味しくてほんと飽きないです。
ホテルの玄関。
2017年07月30日 18:45撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/30 18:45
ホテルの玄関。
朝飯もシンプルで良かった。トマト取り放題。
2017年07月31日 07:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 7:05
朝飯もシンプルで良かった。トマト取り放題。
いい小屋でした。さようなら〜
2017年07月31日 07:37撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 7:37
いい小屋でした。さようなら〜
この分岐から登山道に入る。ポーランド国境のリシを目指します。
2017年07月31日 07:39撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 7:39
この分岐から登山道に入る。ポーランド国境のリシを目指します。
トンガリ山が当面の目標。
2017年07月31日 07:54撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 7:54
トンガリ山が当面の目標。
槍ヶ岳のようだ。
2017年07月31日 08:03撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 8:03
槍ヶ岳のようだ。
こちらの谷もすごい岩山だ。タトラの岩稜の迫力はほんとすごい。
2017年07月31日 08:09撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 8:09
こちらの谷もすごい岩山だ。タトラの岩稜の迫力はほんとすごい。
なんでしょう?きれい。
2017年07月31日 08:25撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 8:25
なんでしょう?きれい。
途中小さな池が二つありました。
2017年07月31日 09:06撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 9:06
途中小さな池が二つありました。
リシ山頂直下に山小屋があります。こちらに泊まるのも快適そうです。
2017年07月31日 09:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 9:44
リシ山頂直下に山小屋があります。こちらに泊まるのも快適そうです。
トンガリ山とほぼ同じ高さまで登った。こちらを目指す人も小屋に泊まるのでしょうか。
2017年07月31日 09:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 9:47
トンガリ山とほぼ同じ高さまで登った。こちらを目指す人も小屋に泊まるのでしょうか。
稜線に出ました。奥に見えるのが昨日登ったゲルラホフスキです。近くに見えますが、ぐるっと回ったので随分遠かった感じがします。
2017年07月31日 09:57撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 9:57
稜線に出ました。奥に見えるのが昨日登ったゲルラホフスキです。近くに見えますが、ぐるっと回ったので随分遠かった感じがします。
タトラの剣山のような稜線。
2017年07月31日 09:57撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 9:57
タトラの剣山のような稜線。
右奥がゲルラです。
2017年07月31日 10:00撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 10:00
右奥がゲルラです。
リシ山頂部。あと少し!
2017年07月31日 10:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 10:04
リシ山頂部。あと少し!
リシ山頂2499m。やりました!
2017年07月31日 10:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/31 10:28
リシ山頂2499m。やりました!
スロヴァキア〜ポーランドの国境稜線。ガキンガキンでとてもじゃないけど登山道を付けられるような尾根ではない。
2017年07月31日 10:33撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 10:33
スロヴァキア〜ポーランドの国境稜線。ガキンガキンでとてもじゃないけど登山道を付けられるような尾根ではない。
ポーランド側に下ります。目指す湖ははるか下。
2017年07月31日 10:49撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 10:49
ポーランド側に下ります。目指す湖ははるか下。
いやはや結構な岩場だ。
2017年07月31日 10:53撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
7/31 10:53
いやはや結構な岩場だ。
これは槍穂高並み。ヘルメット持ってきてなったので落石が気が気じゃなかった。
2017年07月31日 11:01撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 11:01
これは槍穂高並み。ヘルメット持ってきてなったので落石が気が気じゃなかった。
スロヴァキア側の平和な斜面とは大違いです。十分注意して下ります。
2017年07月31日 11:06撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 11:06
スロヴァキア側の平和な斜面とは大違いです。十分注意して下ります。
天気が良くなると池の色が神秘的ですね。
2017年07月31日 11:59撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 11:59
天気が良くなると池の色が神秘的ですね。
いやはや青インク溶かしたみたいだ。
2017年07月31日 12:01撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:01
いやはや青インク溶かしたみたいだ。
ん?ヘリが飛んできたぞ。
2017年07月31日 12:06撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:06
ん?ヘリが飛んできたぞ。
こっちにやってくる。
2017年07月31日 12:07撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:07
こっちにやってくる。
レスキューの人に足止めされました。なんとすぐ下のケガ人を救助です。
2017年07月31日 12:15撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:15
レスキューの人に足止めされました。なんとすぐ下のケガ人を救助です。
無事釣られてゆきました。
2017年07月31日 12:16撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 12:16
無事釣られてゆきました。
こんな間近でホバリング見たの初めて。
2017年07月31日 12:16撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:16
こんな間近でホバリング見たの初めて。
すごい。プロですね。
2017年07月31日 12:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:17
すごい。プロですね。
埃が猛烈に舞うので前のお姉さん、ハンカチで顔覆ってます。ほんと至近距離でした。貴重な現場を見せていただきました。
2017年07月31日 12:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 12:17
埃が猛烈に舞うので前のお姉さん、ハンカチで顔覆ってます。ほんと至近距離でした。貴重な現場を見せていただきました。
ちょっと雪が残っていた。北向きの谷なので。
2017年07月31日 12:22撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:22
ちょっと雪が残っていた。北向きの谷なので。
ようやく湖まで降りてきた。
2017年07月31日 12:26撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:26
ようやく湖まで降りてきた。
凄いところに登山道が敷かれている。わずか2500mの山とはとても思えないです。
2017年07月31日 12:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:29
凄いところに登山道が敷かれている。わずか2500mの山とはとても思えないです。
湖畔を歩いて下山します。
2017年07月31日 12:32撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:32
湖畔を歩いて下山します。
ここはポーランド人に大人気の場所だそうですが、その理由は明らかでした。ほんと素晴らしいところ。
2017年07月31日 12:41撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 12:41
ここはポーランド人に大人気の場所だそうですが、その理由は明らかでした。ほんと素晴らしいところ。
そして、小屋近辺は超過密状態。上高地か?
2017年07月31日 13:31撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 13:31
そして、小屋近辺は超過密状態。上高地か?
食事しようかと思っていたが、やめました。急いで下山します。
2017年07月31日 13:33撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 13:33
食事しようかと思っていたが、やめました。急いで下山します。
小屋から登山口までは舗装道路です。暑い…
2017年07月31日 13:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 13:56
小屋から登山口までは舗装道路です。暑い…
馬車も通ります。これに乗っていけばよかったな。
2017年07月31日 13:58撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 13:58
馬車も通ります。これに乗っていけばよかったな。
さらば!タトラの山々。
車道を延々歩き、Parking Palenica Białczańska駐車場に着きました。下調べしていたバス停まではこの先さらに2キロですが、ここの駐車場からもザコパネ行きの乗り合いバスが頻発してるのを発見。運ちゃんに聞いたらユーロでもOK。ズオチを持っていなかったので助かった。
2017年07月31日 14:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 14:11
さらば!タトラの山々。
車道を延々歩き、Parking Palenica Białczańska駐車場に着きました。下調べしていたバス停まではこの先さらに2キロですが、ここの駐車場からもザコパネ行きの乗り合いバスが頻発してるのを発見。運ちゃんに聞いたらユーロでもOK。ズオチを持っていなかったので助かった。
ザコパネの駅。ここから更に別のバスでクラクフに向かいました。
2017年07月31日 16:27撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 16:27
ザコパネの駅。ここから更に別のバスでクラクフに向かいました。
バス内でWiFiが使えるのはほんと便利。
2017年07月31日 18:10撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 18:10
バス内でWiFiが使えるのはほんと便利。
クラクフの駅。とても近代的で機能的です。洗練された大都会でした。
2017年07月31日 19:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 19:05
クラクフの駅。とても近代的で機能的です。洗練された大都会でした。
中央広場。夕暮れは20時すぎです。
2017年07月31日 21:06撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/31 21:06
中央広場。夕暮れは20時すぎです。
ポーランド料理とビールで打ち上げ! 無事下山ほんと良かった!!
2017年07月31日 22:06撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
7/31 22:06
ポーランド料理とビールで打ち上げ! 無事下山ほんと良かった!!
ゲルラの登頂証明
ゲルラの登頂証明
撮影機器:

感想

3年前にギリシャとブルガリアの山々を登った時の楽しい山旅(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-475897.html) が忘れられない。あの時から次ヨーロッパに行くならまた東欧だと決めていた。東欧でバルカンの次に高い山域はタトラ、よっしゃタトラだと。ようやくこの夏実現できたのだが、普通の旅行もしたくてハンガリー、スロヴァキア、ポーランド、ウクライナ、ルーマニアと欲張って10日間で5か国も行ってしまったため、山は少々駆け足になってしまった。でも短いなりにタトラの魅力は満喫できたと思う。今年の東欧は強烈な熱波に見舞われ、毎日35度を超える日が続いたが、山の中はすごしやすかった。

-----------

7/29(土) [入山]Starý Smokovec15:00 〜 17:50Sliezsky Dom△小屋泊(2時間50分)天気:晴れ
 前日はスロヴァキア東部のスピシュスケ・ポドフラディエという村に宿泊して、午前中に近くのスピシュ城を見学してからタトラに向かったので、登山口のスタリー・スモコヴェツ駅に着いたら昼過ぎになってしまった。食事もせずに急いでやってきたので、駅近くのレストランでゆっくり食事する。登山靴に履き替えて出発したのは15時だった。
 しばらくは針葉樹の中を進むが、起伏の少ないダラダラの斜面が続き、あまり変化がない。花はヤナギランが多かった。今日は土曜とあってかハイキング客が多く、5分ごとに人とすれ違う感じだった。しばらくは斜面を登り続けるが、やがて分岐になる。ここを西に折れ、あとはひたすらトラヴァースする。1500mを超えると森林限界でハイマツが出てくる。
 やがて登山道は峻険な谷に吸い込まれ、ここが今日の宿Sliezsky Dom到着した。小さな青い池のほとりにあり、素晴らしいロケーション。このホテルはあまりに高級なので、すぐ横に併設する登山者用のドミトリーを予約していた。こちらは1泊24EURとお得である。でも食事は奮発してビュッフェにした(激ウマ!!)。
 ドミはスロヴァキア人のグループが二つ入っていたが、まだベッドに2つくらい空きがあった。部屋は少し狭いが、新しくてとてもきれいで、シャワーまであり非常に快適だ。

-----------

7/30(日) Sliezsky Dom5:50 〜 6:55Batizovské pleso7:05 〜 8:55Gerlachovský štít9:40 〜 11:00Batizovské pleso12:00 〜 15:20Popradské pleso△小屋泊(9時間30分)天気:快晴!
 今日はスロヴァキア最高峰ゲルラホフスキ2655mに登る日だ。昨日に手配会社とのメールのやり取りでちょっとしたコミュニケーションミスがあったので心配だったが、朝5時半過ぎにガイドはちゃんとやってきてくれた。ガイドはティボール。私より10歳くらい上のベテランだった。早速出発しようというが、私は今日下山したらポプラドスケ・プレソまでそのまま行きたいので、荷物を全部持っていきたいと言ったら、ティボールはう〜んと考えて、予定していたノーマルルートから登るのはやめて、下山ルートからピストンしようと提案してきた。難易度はどちらも同じだそうだが下山路のほうが距離は少し長い。でもピストンにすれば余計な荷物をデポして行けるのでメリットは大きいのだ。オーケーと快諾し、話はまとまった。
 ポプラドスケ・プレソへと向かう西への登山道を1時間ほどトラヴァース
すると大きなな谷に出合い、きれいな湖もあった。タトラの山々もヨーロッパアルプスと同じで、あるところまで登ると突然ガキンガキンの岩山に変わる。見るからに難易度は高そうだ。ここの湖のほとりの岩陰に荷物をデポして、ゲルラへのクライミングになる。ロープをタイアップして直後の岩の取りつきが若干危険で、その後も微妙で難しい登りがずっと続く。私の力量で登れるのかとさすがに不安になってくるが、ティボールは淡々とリードしてゆく。
 やがて、ヴィア・フェラータのような梯子があらわれ、そこでティボールがストップした。ここは難しくて危険だから、自分の登るのと同じように登れという。一歩一歩足の置く場所までチェックした。なんとかクリアできたが、高度感が非常にあり、厳しかった。無事登り終えて息を整えていると、ここから先はほとんど難しい場所はない、安心して、と言われてちょっと拍子抜け。湖からまだ1時間も登っていない。ここまでかなり危険を感じるルートではあったが、すぐに終わってしまいあまりにあっけなかった。
 そこから先の登りは確かに難しくはなかった。休憩中にあとどれくらいで頂上かと聞いたらあと1時間もかからないといわれ、またびっくり。まだホテルを出てから2時間ちょっとしか経っていない。元々登りは4時間と言われていたが、ヨヘイはとても登るのが早い、もうすぐ頂上についてしまうよ、とのことだった。
 そこから本当に1時間かからず、山頂に到着した。山頂は非常に狭く、周りは絶壁でこれまた非常に危険な場所だった。スロヴァキア最高峰ゲルラホフスキ2655m、標高だけ見るとなんとも低い山ではあるが、それを全く感じさせないほど素晴らしい山だった。ガキンガキンのかっこいい岩山であることももちろんだが、何が素晴らしいって登山道が無いことだ。明日登るリシも確認できたが、ちょっと冴えなかった。でも明日も楽しみだ。
 幸いにもノーマルルートから登ってくる人たちもまだ到着しておらず、思う存分写真撮影できたのだった。ティボールはこっちに安全地帯があるよ、といい場所を確保してくれていたので、のんびり食事しながら無駄話した。
 下りも順調で、何パーティか抜かしたが、ティボールが必ず、彼はジャパニーズ・マシーンだ、と説明するので恥ずかしかった。そういえば、コトパクシに登った時のガイドのファビアンにも同じことを言われたのを思い出した。ヴィア・フェラータの箇所は慎重に通過し問題なし。その下のとりつきのところで、そこ注意して、と言われた直後に岩の上でスリップして転びかけた。この岩、理由はわからないんだけど皆ここで必ず滑るんだよね、とティボールが言った。ベテランガイドに守られて安全にクライミングできたんだな、と改めて思ったのだった。やれやれ、ようやく湖まで戻ったと思ったら、山頂を出てからまだ1時間20分しか経っていない。クレイジーだと言われた。
 この湖Batizovské plesoはあまりに快適な場所なので、すぐ出発せずにウダウダしてからポプラドスケ・プレソに向かうことにした。ティボールとはここでお別れ。ほんとうに大感謝だった。今日は最高のクライミングを楽しんだと、感謝を言ったら、自分もだと返してきた。ヨヘイが速かったから今日は家に帰ってゆっくりできる、ありがとうと言われた。素直にうれしかった。
 ポプラドスケ・プレソまではゆっくり歩いて3時間ちょっとで到着。途中変化のない登山道で飽きてきたと思っていたら、ポプラドスケ・プレソの谷が見えて突如愕然とした。素晴らしい谷だ。槍ヶ岳のような岩山がカールに落ち込み、きれいな針葉樹の森が碧の湖を囲んでいる。その湖のほとりに今日の宿はあった。なんてすばらしい景色なのか、、しばらく絶句して動けなかったのである。これがわずか2500m規模の山? 日本の3000mをしのぐほどの迫力だと思うけど…
 ポプラドスケ・プレソはビジーだからおすすめしないとティボールは言っていたが、全くもって快適。混むと言っても日本と比べたら全然だ。ドミトリーも8人部屋に3人だけ。シャワーはお湯も出るしトイレもきれい。ビールは大ジョッキでも2.4EUR。冗談かと思う値段だ。食事は少し高いがチェコ料理やデザートまで充実していておいしかった。明日の国境越えに備えて十分英気を養った。

-----------

7/31(月) Popradské pleso6:30 〜 9:45Rysy10:00 〜 11:50Czarny Staw12:10 〜 Morskie Oko 〜 14:50Parking Palenica Białczańska[下山](8時間20分)
 今日は国境越えもあり、ポーランドに入ったらどうなるかわからないので早く出たかったのだが、朝食は6:00〜だった。せっかくなのでしっかり食べてから出発した。針葉樹の森を登ってゆくとやがて分岐になり、右に登って谷を抜けるとリシにたどり着く。まっすぐ行くと谷の奥まで行けるようだが、地図を見るとポーランドには抜けられないようだ。
 しばらくすると大きな池が二つある。ここで大休止するが、周りの山は昨日よりも峻険で、剣山のような岩が並んでいる。標高は低いが非常に難しそうだ。このあたりのルートは稜線に道がなく谷に道がつけられているが、この有様を見ると納得がいった。池からさらに上ると滝がかかるモレーンのような壁が立ちはだかり、これは登れないのでは?と思うがルートはうまく弱点を突いており、上まで抜けられた。多少危険であるが、プロテクトは十分で安心して通過できた。
 モレーンの上に出るとそこには山小屋があった。標高2100mくらいでタトラでは標高の高い山小屋だろう。ここに泊まるのも一興だと思う。その上のカール地形は雪渓で埋もれていたが、夏道は出ており問題なかった。ようやく稜線上の鞍部に出ると目の前には昨日登ったゲルラが…。随分近くだが、ルートが全くないので、ぐるっと回り込んでここまでやってきたのだった。そこから山頂はすぐだったが、途中ルートを誤って行き詰まったりしてちょっと時間がかかった。リシ山頂に到達したときには残念ながら雲の中に入ってしまった。
 頂上は狭くスロヴァキア、ポーランド両方から登山者がいっぱい登ってきていた。写真だけ撮ってすぐにポーランド側に下山することにする。ちょっと降りてみて驚いたが、ポーランド側はスロヴァキア側と比較にならないくらい危険だ。鎖で十分プロテクトされてはいるが、万が一落ちたらそれ相応のケガや死亡は避けられない。人とのすれ違いも多いので、十分注意して下った。モルスキエ・オコ湖の谷へと下る道ではあるが、ルートは途中まで小尾根を伝っており、鎖場の連続だった。かなり長く続く危険地帯を集中が途切れないよう注意しながら下り、ようやく草付きの斜面に降り立ち、ほっとした。
 草付きの斜面では美味しい沢水も得られた。昨日もゲルラの枝沢でティボールに勧められて生水を飲んだが、この一帯の水は飲んでも全く問題なかった。放牧もないので、汚染はされていないのだろう。これまた異常に長く続く急な草付きの斜面を下ってゆく。この谷の標高差はまったくすごい。日本では2500m級の山でこれほど深く急峻な谷は知らない。
 あともう少しで湖のほとり、というところで突然ヘリがこちらに向かってきた。すぐそばでホバリングして中から人が降りてきて、ちょっとストップと制止された。どうやらケガ人を搬送するらしい。その場に座って救助が終わるのを待っていたが、こんな間近で救助劇を見たのは初めてだった。素人目ではあるが、レスキューの方の所作も無駄がなく、ホバリングも完璧で、あっという間に去っていった。去る間際、ヘリのパイロットが、足止めしてゴメンね!と手を振ってから急旋回していきましたが、その姿に思わず、カッコいい〜!と日本語で叫んでしまった。それにしてもバックの湖の色のきれいなこと!青インクを溶かしたような濃い青色である。
 二つの湖のほとりをぐるりと回り、登山口であるモルスキエ・オコ湖の小屋までたどり着いたが、すごい人人人!上高地もびっくりだ。小屋で食事しようと思ったが、あまりの混雑に恐れをなしてその場をすぐに去ることにした。ここから車道歩きだが、一般車は入ってこられない。観光用の馬車はあるが、なんとなく乗るのは気が引けて最後まで歩きとおした。
 Parking Palenica Białczańskaの駐車場まで無事到着。ここから調べてあったバス停まであと2キロだが、見ると駐車場にはバスがいっぱい止まっていて、運ちゃんが「ザコパネ〜ザコパネ〜」と叫んでる。下調べでも交通機関が全然わからなくて不安だったのだが、なんだここから直接ザコパネに行けるじゃん、と一気に緊張が抜けてホッとした。ただスロヴァキアから歩いてここまで来た私は、通貨のズオチを持っていない。周辺の売店を数軒回ってユーロで払えるか聞いたが、どこもダメだという。どうしようと思ってバスの運ちゃんにユーロしか持ってないんだけどいい?と聞いたらノープロブレムだという。これは助かった。
 ザコパネまでバスで30分、10ズオチ。駅に行くとすぐに発車するクラクフ行きのバスがあったのでこれに乗車。2時間ほどで18ズオチだった。順調にクラクフまでたどり着くことができ、国境越えの縦走も無事終焉を迎えた。

 タトラの山々、標高は低いものの難易度が高く急峻な岩山で、深い谷への標高差は世界でも屈指のものだ。世界的に見ても名山といって差し支えないだろう。そして確かな技術で信頼できる、尊敬できるガイドがいるのも欧州ならではだ。2泊3日という短い期間ではあったが、天気にも恵まれ、十分に満足して山を去った。

その後の足取り…
8/1 アウシュビッツ博物館を唯一の日本人ガイド中谷さんの解説で見学。深夜に夜行列車でウクライナへ。
8/2 ウクライナ第2の都市、リヴィウを観光。リヴィウはとても美しい古風な街。こんな街がまだ欧州にあったとは…
8/3 列車でウクライナ南部のムカチェボへ。そこからローカルバスでスラティナという村へ。1時間歩いて国境に到達。無事にルーマニアに入国。
8/4 マラムレシュの木造教会群を自転車で観光。ルーマニアの田舎の風景はとても美しく、大いに癒された。
8/5 世界一陽気な墓を観光。ルーマニア人気質、明るくていいですね。マルシュルートカでサトゥ・マーレという地方都市へ。
8/6 ディーゼルの列車で国境を越えハンガリーのブダペストへ。観光後、夜に日本へ向けて無事離陸。あまりにも盛りだくさんの旅行でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2543人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら