権現岳【苦しい登りのご褒美はアルプスの大絶景】
- GPS
- 09:57
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,372m
- 下り
- 1,361m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 9:48
天候 | 晴れ 【気温】出発時:17℃ 東ギボシ:23℃ 天の河原:22℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●登山届ポストは登山道入口に、トイレは天女山方向へ約2分、水洗です。 |
その他周辺情報 | 小淵沢ICを出てすぐにコンビニが2件、買い物はここで済ませましょう。 |
写真
感想
駐車場から見上げる空に星は見えず、低い雲が垂れ込めていそうだ。
晴れを期待してきたのだが・・・。
明るくなるのを待って天の河原へ向かうと、いきなり得られるはずの
展望はやはり叶わず低い雲の中にいるようだ。
美しい森の中に続く遊歩道のような道が、溶岩が点在する台地を過ぎ、
しばらくはゆるやかに登る尾根の笹を分けた道となり続いている。
樹林の平坦地を過ぎ1900mを越える辺りから徐々に傾斜が増し、
更に苦しい登りに変わる。
標高2000mを過ぎた付近で一段と傾斜を増した苦しい登りが
延々と続く。
疲れを慰めてくれるはずの南アルプスの展望も期待できず、
踏み出す一歩が確実に高度を稼いでいる事だけを励みに登る。
「ここが一番きつい」の看板を実感しながら、気合を入れ直し
一喘ぎすると、わずかに緩んだ砂礫帯に出て、岩礫の斜面に咲く
豊富な高山植物が目に飛び込んでくる。
お花の鑑賞タイムで少しは疲れも癒えたかな?
尽きない急登に何度も見上げる視線の先に青空が垣間見えた!
深い笹とダケカンバ?の林をぬってやっと稜線の平坦地に出ると
前三ッ頭となり景色が一変する。待望の青空だ!
尾根上のコブにすぎない前三ッ頭だが、目前の三ッ頭ピーク左(西)に
御嶽が聳え、中央アルプスが屏風のように並び、
ガスのカーテンが開いた雲海上には次々と南アルプスが姿を現す。
真打・富士山の登場を待って、ザレを踏んで三ッ頭のピークへ向かう。
再び樹林の尾根に入り、足元の花を愛でながらしばらく登ると
展望が開けた「木戸口公園」との分岐となり、ここから乗鞍〜穂高・槍に
連なる北アルプスも展望に加わる。
一息で到着する三ッ頭の山頂から思い切り展望を楽しむ。
目前の主峰・赤岳から編笠山の稜線は勿論、南・中央・北アルプスの
大展望を一望しながら、小腹を満たし大休止だ。
森林限界を越えた這い松の尾根を、目前に聳える権現岳に向かう。
小ピークを越えて、砦のような岩場を左から鎖場で捲き終えると、
岩峰の権現岳だ。
ピークは帰りの楽しみとして東ギボシまで足を延ばして
再び大休止だ。北端から後立山、さらに穂高へと続く北アルプスが
高度を下げ再び大きな乗鞍の盛り上がりの奥にはなんと白山だ。
東ギボシを独占して日本アルプスの展望を大満喫した後、
権現小屋のベンチで昼食を摂り、権現岳のピークを踏んで下山の途に
就くが、三ッ頭を下った辺りから再び雲の中に入ったようで、
再び前三ッ頭から展望の無い長い急な下りはやはり辛いものだった。
【稜線に出てからは劇的な絶景に恵まれ、辛い行程を忘れさせてくれる
素晴らしいご褒美を与えてくれた。
今回も権現岳はアメとムチの使い方が上手い山だった。】
onetotaniさん
こんばんは
これぞ八ヶ岳ブルーですね。
急登を過ぎればそこは別天地。ご褒美一杯感がありありですね。
私はまだ八ヶ岳デビューしておりませんので大変参考になりました。
早くお邪魔したいものです❗️
kazu97さん 今晩は。
登山口から20分ほど上がるといきなり展望が広がり、苦しい登りを
慰めてくれるはずでしたが長く苦しい処が全くでした。
それだけに稜線で素晴らしい景色に出会えた時は感激でした。
最初のピークに出てからは、ピークを越えるたびにアルプスの展望が
どんどん広がるこのコースは辛くもつい歩きたくなる魅力があります。
一度歩くと癖になりそうなコースです。
でも、さすがに下りはヘロヘロになりましたけど・・・。
onetotaniさん おはようございます。
健脚onetotaniさんをもってしても飴と鞭の山ですか。
以前ガスガスの中観音平から青年小屋に登り、さぁ次は権現岳と思ったのですが天候もさることながらあのギボシへのアップダウンを考えたら一気にやる気を失くし諦めたことがあります。
権現岳、やはり手強そうな山ですね。
sugi-chanさん 今晩は。
三ッ頭の稜線に出るまではガスに覆われて、飴を与えてもらえるか
心配でしたが稜線に出るタイミングで、見事にガスが吹き払われ
雲海上に絶景が広がりました。
樹林帯を抜けるまでのコースタイムは登り3H,下り2Hですから
きついはずですよね。
観音平からの登りも編笠山への最後の登りがきついですから、
どちらも同じような物ですが、後立山の展望が近いのが良いですね。
右を見ても左を見ても名峰が屏風のように連なり、今年の夏一番の
絶景を満喫できて、大変豪華なご褒美をいただきました。
雲海を突き抜けた先に、大展望が広がっているとは
素晴らしい展開ですね。思い返すと、雲も暑さしのぎで
いい感じだったのでしょうか。
白山まで見えるとは、嬉しいですね。
こんな日に登りたいものです。
komakiさん 今晩は。
雲に覆われた、苦しい樹林帯の登りから稜線に出た途端、
真っ青な空!
そしてガスもドンドン吹き払われて雲海上に姿を現す南アルプスの巨人たち。
きつい急登部を登り切った後だけに素晴らしいご褒美でした。
ハッキリしない天気続きだった夏の終わりに、最高の絶景に恵まれた
稜線歩き。夏山の醍醐味をちょっぴり味わって来ました。
お疲れさまでした。
赤岳〜阿弥陀岳までは歩いているんですが、権現岳は未だで気になっている山域です。努力して歩いて雲を突き破った時の絶景と達成感は格別でしょうね。
onetotaniさんが歩かれたように日帰りでは権現岳までが限界なんでしょうが、あそこまで行くと、赤岳まで更に足を延ばしたくなる思いが強くなって降りられないんじゃないでしょうか
yoshikun1さん 今晩は。
権現岳のピークは、赤岳〜編笠山の縦走路から僅かに外れるだけですが、
意外にもパスされる方が多いようですね。
こちらから眺める赤岳の圧倒的な登りは、気持ちが萎えそうですね。
私の八ヶ岳縦走は北八から編笠山へ南下しましたので、
登ってはいませんが・・・。
主脈は縦走しましたが阿弥陀岳と西岳がまだ未踏のままですので、
何時かは登りたいと思っています。
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