甲斐駒ヶ岳〜やったら出来た黒戸尾根日帰りピストン〜


- GPS
- 10:53
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,483m
- 下り
- 2,480m
コースタイム
天候 | 曇り 山頂付近はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
梯子・鎖多くありますが、八合目から上の鎖場以外は問題ありません。 刃渡りも鎖がしっかり整備されているので危険は感じません。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
とうとう黒戸尾根にチャレンジしてしまいました。
自分にはまだ早いかなとは思いましたが、だめなら引き返せばいいやという軽い気持ちでした。
0:30に駐車場に着き、3時間ほど仮眠を取り、4:00にスタートします。
タイムリミットは七丈小屋まで5時間、山頂まで7時間に設定し、タイムオーバーの場合は即下山することにします。
砂利の車道を少し歩き、神社横の吊り橋を渡るとすぐに登山道です。
しかもいきなり結構な急登です。
樹林帯の暗闇をヘッデンつけて歩きますが、非常に体が重いです。昨日、体調がすぐれなく昼間は寝ていました。たぶんその影響だと思います。まあ、敗退覚悟で来ているので行けるところまで行くことにします。
笹の平分岐の時点で息が上がり、ここで引き返すことも考えましたが、もう少しだけ、せめて刃渡りだけでも見てと思い、先に進みます。
さらに約1時間歩き、少し視界のが開け、鎖のある岩場に着き無意識に渡ろうとしました。渡る直前、
ここはもしかして刃渡り?
自分のイメージと全然違うけど刃渡りのようです。
自分のイメージは、もっと断崖のような険しい岩だったのですが、実際はそうでもありませんでした。鎖もしっかりと整備されていて危険は感じませんでした。
その鎖にも頼らず岩を渡り、通り抜けます。
ここから先は、梯子や鎖場が数多くありますが、八合目までは危険や難しさを感じるところはありませんでした。
そして、体調の方も刃渡りを過ぎたあたりから体の重さも無くなり快調になりました。
その後、黒戸山を巻いて一旦100m程下ります。ここは、帰りの登り返しが辛そうです。
五合目小屋跡を過ぎ下りきると、ここからまた梯子・鎖の連続です。これだけ続くとフィールドアスレチックの様で、結構楽しかったです。
ただ、体力的には大分消耗してきていて、足取りが重くなり始めています。
七丈小屋では、水の補給をし、パンを食べました。そういえば、出発前に何も食べていなかったので本日初の食べ物になります。
七丈小屋を過ぎてしばらく行くと樹林帯を抜け、視界が開けてきますが、ガスが上がってきているため遠望はありません。時々、山頂方面が見え隠れするだけです。
八合目を過ぎ、三本の剣の手前あたりでしょうか、自分の中では今日一番の難所の鎖場がありました。慎重に足の置き場を考えながら登ります。
三本の剣を過ぎるとすぐに頂上かと思いきや、まだ先がありました。
重い足を何とか前に出し、山頂を目指します。
そして、10時20分、山頂到着です。黒戸尾根を制しました。
登山を始めてまだ1年ですが、日本3大急登の一つを登り切ることが出来ました。
成せば成りました。
しかし、下りをどうするか?下りきれるか?
だめなら七丈小屋に泊まろうと考え、下山開始です。
下山開始直後、登山道から少し外れたところに雷鳥のつがいがいました。2m位のところまで近づくことが出来ました。写真を撮ろうともう少し近づいたら逃げられてしまいました。
登山道に戻り、下山を再開します。
七丈小屋まで順調に1時間ほどで下りてこられました。
この調子ならば大丈夫そうです。
黒戸山の登り返しも順調にクリアできましたが、やはり膝が笑い始めています。
少しペースを落としますが、笹の平分岐あたりで足が動かなくなってしまいました。もうあと少しだと自分に言い聞かせ、ゆっくりゆっくり下ります。
最後、吊り橋が見えたときには本当にほっとしました。
駐車場に戻り、コーラを飲んだときは至福のひとときでした。
今回の黒戸尾根日帰り、1年間の登山経験の中で一番疲れました。
ただ、コースは、梯子・鎖多数、樹林帯、岩場、ザレ場、等いろいろ楽しめるので、もっと体力をつけて再度チャレンジしてみたいです。
しばらくは行きたくありませんが・・・
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