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Yamareco

記録ID: 128585
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

66歳・テント2泊内蔵助谷往復・真砂沢・仙人池(その1)

2011年08月15日(月) 〜 2011年08月17日(水)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
14.9km
登り
1,535m
下り
1,480m

コースタイム

8/15 扇沢6:30 黒部ダム6:45-7:05 ダム下の橋7:25 第二の滝8:20-8:25 倉之助谷出会い8:35-8:37 第4の川原9:20-9:30 途中2回休憩 内蔵助平(分岐)11:50
ハシゴ段乗越し15:00(雨)雪渓17:05(対岸のルートを気づかず50分のロス)真砂沢ロッジへの取り付き18:00 真砂沢ロッジ18:15
天候 8/15 晴れのち雨のち晴れ、夕方より雨
8/16 晴れ、午後雨、夜曇り
8/17 曇りのち雨、午後晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
内蔵助谷コース
・ロープ・はしごの箇所があるが、難しくはないが要注意。内蔵助平からはしご段までの枯れ沢は、雨で濡れると注意。
・はしご段乗越しに展望台がある。そこから内蔵助平が一望できる。仙人池方面も見える。
・はしご段乗越しからの下りにある木のはしごに注意。一つのはしごが壊れている。
・真砂沢・剣沢迂回路の道標を観て左にはいる。直進すると仙人池方面に行く道になるがロープが張られて通行止め。橋が流されている。
・真砂沢への迂回路中、剣沢と接近する箇所がある。そこで滑らないように注意。帰りに滑って半身落ちた。
・雪渓に下りたら、橋が流されているので、雪渓を対岸にまっすぐ渡る。左にペンキマークがあるが、それは橋があるとき。8/17に工事にるといっていた。

6:50 黒部ダムから立山
2011年08月18日 08:28撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:28
6:50 黒部ダムから立山
登山者通路から外に出る。黒部別山南峰
2011年08月18日 08:28撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:28
登山者通路から外に出る。黒部別山南峰
7:25 橋を渡って対岸へ。
2011年08月18日 08:28撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:28
7:25 橋を渡って対岸へ。
黒部川の流れに沿って出会いまで
2011年08月18日 08:28撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:28
黒部川の流れに沿って出会いまで
途中の橋などは毎年付替えられているのか、真新しい。
2011年08月18日 08:28撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:28
途中の橋などは毎年付替えられているのか、真新しい。
滝の真下を通る。二つ目の滝
2011年08月18日 08:28撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:28
滝の真下を通る。二つ目の滝
2011年08月18日 08:28撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:28
内蔵助谷出会い。内蔵助谷への道は直進。右に行くと下の廊下への道。まだ通コル止め。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
内蔵助谷出会い。内蔵助谷への道は直進。右に行くと下の廊下への道。まだ通コル止め。
真砂沢への小さな道標。ここから内蔵助谷が始まる。地図にある時間は特別に足の早い人のコースタイムであろう。6時間では普通の状態では無理だとおもう。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
真砂沢への小さな道標。ここから内蔵助谷が始まる。地図にある時間は特別に足の早い人のコースタイムであろう。6時間では普通の状態では無理だとおもう。
こんあとこりろでテント張ってるぅ・・
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
こんあとこりろでテント張ってるぅ・・
出会いからすぐにロープが。ここからしばらく気が抜けない。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
出会いからすぐにロープが。ここからしばらく気が抜けない。
最初の川原にでる。川原に4回出る。4回目が最後の川原で休むのにいい。前回は2つ目の川原でギブアップした。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
最初の川原にでる。川原に4回出る。4回目が最後の川原で休むのにいい。前回は2つ目の川原でギブアップした。
二つ目のロープ
二本ロープがあるので、これは上ったところを右に出る。この上に2つ目の川原がある。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
二つ目のロープ
二本ロープがあるので、これは上ったところを右に出る。この上に2つ目の川原がある。
赤ペンキマークをひろって
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
赤ペンキマークをひろって
ガレ場を通過。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
ガレ場を通過。
9:30ごろ、下ってきた二人連れ。かなり早い歩きだとおもう。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
9:30ごろ、下ってきた二人連れ。かなり早い歩きだとおもう。
はしごが現れて
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
はしごが現れて
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
長いロープが張られている。引っ張るとゆるいので、抑えるようにロープを握るのがいい。
出会いから平までの前半がロープやはしごがあるが、このロープをすぎると、普通の道なる。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
長いロープが張られている。引っ張るとゆるいので、抑えるようにロープを握るのがいい。
出会いから平までの前半がロープやはしごがあるが、このロープをすぎると、普通の道なる。
まもなく内蔵助平だろう。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
まもなく内蔵助平だろう。
内蔵助平の鉄の橋。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
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内蔵助平の鉄の橋。
上流の方向
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
上流の方向
これが真砂岳と真砂沢への分岐を示す道標。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
これが真砂岳と真砂沢への分岐を示す道標。
少し良くといいテント場ある。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
少し良くといいテント場ある。
これはさらにはしご谷乗越しへの道。分岐から30分ほど藪こぎをさせられる。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
これはさらにはしご谷乗越しへの道。分岐から30分ほど藪こぎをさせられる。
そして枯れ沢にでる。水はであった地点の下流に流れている。赤ペンキマークが大きく書かれている。この枯れ沢を上っていく。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
そして枯れ沢にでる。水はであった地点の下流に流れている。赤ペンキマークが大きく書かれている。この枯れ沢を上っていく。
この枯れ沢の歩きが長い。最初白い沢床できれいに見えて傾斜も感じられなかった。(下ったときの印象とまったくちがう。)
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
この枯れ沢の歩きが長い。最初白い沢床できれいに見えて傾斜も感じられなかった。(下ったときの印象とまったくちがう。)
どこまでもペンキマークやケルンを頼りに進む。途中2箇所くらい沢を分ける。左り左りと道をとる。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
どこまでもペンキマークやケルンを頼りに進む。途中2箇所くらい沢を分ける。左り左りと道をとる。
だんだん沢が細くなっていく。ヘリコプターの音がする。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
だんだん沢が細くなっていく。ヘリコプターの音がする。
はしご谷乗越しとおもわれる最低部が見えるようになる。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
はしご谷乗越しとおもわれる最低部が見えるようになる。
途中で出会ったメンバー。山泉会という。泉は酒と書いて、山で酒を酌み交わす会だという。私は参加資格がない。このメンバーが先ほどのヘリコプターを呼んで、遭難者を救助したのだという。なんでもはしご谷乗越の下で腰を痛めて動けなくてビバーグしていた人を見つけて、小屋に連絡して県警のヘリを呼んで救助を手伝ったという。一人入間の人がいたので名刺を渡しておいた。彼らよりも私のほうが年配であった。俺は最高齢だよ。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
途中で出会ったメンバー。山泉会という。泉は酒と書いて、山で酒を酌み交わす会だという。私は参加資格がない。このメンバーが先ほどのヘリコプターを呼んで、遭難者を救助したのだという。なんでもはしご谷乗越の下で腰を痛めて動けなくてビバーグしていた人を見つけて、小屋に連絡して県警のヘリを呼んで救助を手伝ったという。一人入間の人がいたので名刺を渡しておいた。彼らよりも私のほうが年配であった。俺は最高齢だよ。
このペンキマーク。はっきりしているからいい。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
このペンキマーク。はっきりしているからいい。
さらに左の細い沢に入り込んでしばらく行くと
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
さらに左の細い沢に入り込んでしばらく行くと
普通の山道になる。これが最後の登りだ。このあたりで雨が降り出す。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
普通の山道になる。これが最後の登りだ。このあたりで雨が降り出す。
とてもきつい道なので花も無視しがちだが、この白はきれいだった。今回カメラは持っていたのにSDカードを忘れてきて、写真は一枚も撮っていない。
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
とてもきつい道なので花も無視しがちだが、この白はきれいだった。今回カメラは持っていたのにSDカードを忘れてきて、写真は一枚も撮っていない。
はしご谷乗越への最後ののぼりだけれど、ビデオカメラもカメラもザックにしまいこんだ。結露するといやだから。それではしご谷乗越の道標の写真がない。雨の中を逃げるように歩く。結局はしご谷乗越は午後3時に通過した。ガイドブックによれば、ここから急激に下るような印象だったが、道は稜線を巻くようにつけられていて、
2011年08月18日 08:29撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:29
はしご谷乗越への最後ののぼりだけれど、ビデオカメラもカメラもザックにしまいこんだ。結露するといやだから。それではしご谷乗越の道標の写真がない。雨の中を逃げるように歩く。結局はしご谷乗越は午後3時に通過した。ガイドブックによれば、ここから急激に下るような印象だったが、道は稜線を巻くようにつけられていて、
小さなアップダウンを繰り返す。雨が弱くなって振り返ったときに見えたはしご谷乗越付近と思える光景。気がなんとも言えず印象的。(剣沢からみえる)
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
小さなアップダウンを繰り返す。雨が弱くなって振り返ったときに見えたはしご谷乗越付近と思える光景。気がなんとも言えず印象的。(剣沢からみえる)
ぱっと視界が開けたときの光景。正面は南仙人岳のようだ。くぼんだところに仙人池ヒュッテがある。このときはわからない。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
ぱっと視界が開けたときの光景。正面は南仙人岳のようだ。くぼんだところに仙人池ヒュッテがある。このときはわからない。
木製のはしごが3ヶ所つづく。これこわれているはしご。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
木製のはしごが3ヶ所つづく。これこわれているはしご。
これはロープ。砂地のように滑るのでロープにつかまって下る。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
これはロープ。砂地のように滑るのでロープにつかまって下る。
木製のはしごから一気に下っていくと水場がある。水はうまい。概して黒部の水はどこで飲んでもうまい。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
木製のはしごから一気に下っていくと水場がある。水はうまい。概して黒部の水はどこで飲んでもうまい。
ここが迂回路の道標。直進すると剣沢を渡れなくなる。橋が2ヶ所ながされている。左に入ると途中の尾根を越えるようにしてアップダウンしていく。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
ここが迂回路の道標。直進すると剣沢を渡れなくなる。橋が2ヶ所ながされている。左に入ると途中の尾根を越えるようにしてアップダウンしていく。
ニヶほど、剣沢に接近する箇所があって、流れを見る。実は帰りの道でぬれた根っこに滑って、仰向けに谷川に落ちた。足が上で頭がしたで。藪の根っこを右手でつかんでいる状態だった。下手すれば剣沢に落ちたかも。荷物が背中にあるのを、何とか反転して、うつぶせの体制にしてから体を道に戻したけれど、もし藪をつかんでいなかったならどうなったかわからない。ともかく剣沢に接近したところは注意しよう。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
ニヶほど、剣沢に接近する箇所があって、流れを見る。実は帰りの道でぬれた根っこに滑って、仰向けに谷川に落ちた。足が上で頭がしたで。藪の根っこを右手でつかんでいる状態だった。下手すれば剣沢に落ちたかも。荷物が背中にあるのを、何とか反転して、うつぶせの体制にしてから体を道に戻したけれど、もし藪をつかんでいなかったならどうなったかわからない。ともかく剣沢に接近したところは注意しよう。
泥濘の樹林の中の道を行く。迂回路の標識から30分以上は歩かされるような気がする。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
泥濘の樹林の中の道を行く。迂回路の標識から30分以上は歩かされるような気がする。
やっと雪渓が見えて来た。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
やっと雪渓が見えて来た。
雪渓への降り口。ここは急なところですべりや巣から注意しよう。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
雪渓への降り口。ここは急なところですべりや巣から注意しよう。
雪渓の下流方面。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
雪渓の下流方面。
これは雪渓上部。真砂沢の小屋の位置を私は間違えていて、上にむかって左だとおもっていて道を間違えた。小屋は上流に向かって右にあるので、ここで雪渓を渡らないといけない。橋は流されている。その大昔のガイドブックにはスンオーブリッジをわたると書かれていた。この雪渓で道が捜せなくて40分以上うろちょろしてしまった。雪渓に降りたらまっすぐ対岸に向かうこと。仙人池への道に出ることなのだ。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
これは雪渓上部。真砂沢の小屋の位置を私は間違えていて、上にむかって左だとおもっていて道を間違えた。小屋は上流に向かって右にあるので、ここで雪渓を渡らないといけない。橋は流されている。その大昔のガイドブックにはスンオーブリッジをわたると書かれていた。この雪渓で道が捜せなくて40分以上うろちょろしてしまった。雪渓に降りたらまっすぐ対岸に向かうこと。仙人池への道に出ることなのだ。
正面に橋のあとがあった。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
正面に橋のあとがあった。
この人はロッククライミングをしていたヒトデ、上から見ていて私がうろちょろしているので心配になって降りてきてくれたのだ。十分にお礼も言わずに分かれてしまったな。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
この人はロッククライミングをしていたヒトデ、上から見ていて私がうろちょろしているので心配になって降りてきてくれたのだ。十分にお礼も言わずに分かれてしまったな。
道に出て大きくマサゴへの赤ペンキを見てほっとした。6時を廻ってしまった。小屋には6時15分に到着。小屋の主人と少し話し込んでからテントを張った。途中素泊まりにしようとおもったが、テント場に来て気が変わった。初志貫徹と言うことで2日分1000円を払った。
小屋も20年ぶり。小屋の主人は5,6年前に小屋を買い取って経営しているのだという。ネットで見ると沢山面白そうに書かれている。

前週に途中でギブアップしたことのリベンジで、ここまで来られて自分としてはやれたと思ったけど、いろいろと考えることが多くなった。無理をしてはいけない年齢なんだと思う。
それとこの道は私の年齢になるとほんとにバリエーションルートだ。
2011年08月18日 08:30撮影 by  PMB, SONY
8/18 8:30
道に出て大きくマサゴへの赤ペンキを見てほっとした。6時を廻ってしまった。小屋には6時15分に到着。小屋の主人と少し話し込んでからテントを張った。途中素泊まりにしようとおもったが、テント場に来て気が変わった。初志貫徹と言うことで2日分1000円を払った。
小屋も20年ぶり。小屋の主人は5,6年前に小屋を買い取って経営しているのだという。ネットで見ると沢山面白そうに書かれている。

前週に途中でギブアップしたことのリベンジで、ここまで来られて自分としてはやれたと思ったけど、いろいろと考えることが多くなった。無理をしてはいけない年齢なんだと思う。
それとこの道は私の年齢になるとほんとにバリエーションルートだ。

感想

前回の内蔵助谷敗退から一週間。どうしてもそのままにはしておけず来てしまった。今回はストックをもってきたのでがんばった。結論から言うと、言い訳ではないが前回の判断は正しかった。
しかしこの道は思った以上に厳しい道でした。やはり距離が長いということもあるかも知れない。標高差は1000mに満たないのだが、この上り下りがきつく感じられたのはなぜだろう。でもとにかくやりました!
初日はまったくの一人旅でした。中学1年生の子どもをつれたお父さんが、長次郎谷から剣岳を登って下ってきました。将来は三歩君のようになるのかな。長次郎谷もポピュラーになりましたね。行きたいな・・・。
唯一ハシゴ谷乗越の下で中年のグループとであったのが救いでした。途中から雨にあって気弱になって小屋にとまることにしたのに、小屋についてテントを見てたらテントを張る気になって、申込書に66歳と書いたらオヤジがすこし驚いてたね。
雪渓にでてから40分近く道を探せなくて右往左往して、落ち着いてもう一度雪渓を戻ったら道を見つけた。自分で見つけられてほっとした。ビバーグかななんて考えてみたりもしたけど、良かったです。
夜雨になって、晴れてくれって祈ったね。明け方テントから外をのぞくと雨が上がっていてほっとした。仙人池にいけると思った。雨だったら停滞?なんて思ったりして。


「山と年齢」考

この道のコースガイドの時間はヤマケイアルペンガイドでも6時間30分ほどで紹介されているが、これはたぶん20,30代の人たちの時間だろう。
最近、つくづく思うことは昭和の登山と平成の登山ということで、昭和の登山は山岳会や大学の登山部で鍛えて登っていた。だから50歳をすぎると引退というか、山から離れていったのだ。しかし平成の登山は、若いときでなく中高年になってからはじめる人が多く、きちんと訓練された経緯を経ないで山に入るようになった。
雑誌に、昔は「登山家と登山者」だけだったが、近年は「登山客」が加わったというのだ。私などは登山者の端くれで、だんだん登山客になりつつあるのかなと思う。登山が中高年のスポーツとして言われるようになってから、小屋も設備は良くなるし、ガイドも職業として成立し始めている。それらの状況の変化のなかで、
中高年の登山者《客》に対して不足しているものがあるように思える。
つまり安全第一主義で考えるなら、年齢と体力についての科学的研究がまったくないと思えることと、山の大小の選択が個人に任されていて、コース自体の安全性や難度と年齢の関係が示されていないことなのだ。

そもそも私のように66歳になってひとりでテントかついで行くのがおかしいので、異常なんですよね。それは重々承知の上で、考えるのは、今山に行ってる人たちも60歳には必ずなるんですから。

<限界心拍数>
60歳以上の人が山を愉しむためのいくつかの原則を考える。
それには体力との関係の研究が不可欠だ。そもそもまだ日本では登山が若い人のスポーツという認識がつよくて、医学会などでの研究が不足しているようだ。

老人スポーツとしての登山を考えると、体力がどう変化するのか知らないといけない。今回私なりに思ったことは、7月の白出沢コースのことと合わせて考えると荷物の軽重が速度に関係するのではなく、荷物の軽重はそれぞれの年代に均等に影響する。私も荷物の軽重にかかわらず、斜度が増すと足の歩みが極端に遅くなるのだ。このことは、たぶん心拍数と関係しているのではないかと思えた。
今回、初日の登りでは意識しなかったが、帰りのはしご谷の登りで、1秒に1歩という歩みで行動すると疲れなかったのだ。つまり自分の心拍数でいうと120までは大丈夫なのだが、それを超えると苦しくなる。ジムで走っていてわかる。
若い人は140くらいまで平気でいられるだろう。120と140の差というのは30度以上の斜度の道で、1秒に1歩と、1秒に3歩ほどの行動の差になると思う。40代は1秒に2歩くらいかも知れない。
つまり運動量を制約するのは心拍数の変化で、これは年代とともに変化して、限界が下がることになる。
時速7キロで30分走っての心拍数と時速12キロで走れる人では耐えられる心拍数がちがう。登山のも同じ理由で登る速度に差異が出てくるのだろう。


ノルデックウォーキングで教わった計算式は220-年齢x70%=年齢限界心拍数というもので、私なら220-66x0.7=107.8 という計算になって、心拍数が110を超えると苦しくなるのだ。それが120くらいでも平気でいるのは年齢的にまだ若い体力ということになる。この心拍数を落ちないように維持するのが普段の運動問いことになる。
50代で119だから、私は50代並みといえる。心拍数が限度にある状態というのはあるいていて話が出来ないような状態で、鼻歌を歌いながら、冗談を言いながらあるけるのは心拍数に余裕がある状態なのだ。

70歳の人と山に行くならば、その心拍数を考えた登山をしなければいけないと思う。それと年齢が上がるにつれてこまめな休憩が必要になる。心拍数が上がっているのを低めるためである。

裏を返した言い方をすれば、20代、30代は1秒に3歩ほどの速度で登っていって当たりまえで、休憩をしなくても大丈夫ということなのだ。心拍数に余裕があるからで、男性なら150くらいまで大丈夫だろう。
私は150になるともどるまで半日つらい思いをする。

若い人同士山に行くのはいい。今回も大学の山岳部の連中と一緒になった80ℓのザックを平気で担いでいる。それで私よりずっと早い。これが体力の差なのだ。だから安全の第一は自分の体力を知るということで、それに見合った登山の仕方を心がけるべきで、一様の登山はない。

それから休むと動き出すのに時間がかかるというか、エンジンがかかるまでつらくなるから休みをとらないという人もいるけれど、これも自分の心拍数との関係で考える必要があるだろう。
長く登山をしたいと思うならば、自分の体力を知ることで、その中でも特に心拍数というのがとても重要なファクターだと考えた。若い人同じ速度であるくと心拍数が上がり、途中でダウンしてしまう原因になる。また高齢者になればこの心拍数を下げないように工夫する必要があるだろう。

<単独独行動はしない>
単独ということが年齢とともに心理的な行動を弱める圧力としてかかわって来る。これは不安という要素だ。これは自分が行動してわかる。経験則のなかで処理できるやさしい山なら良いけれど、アルプスのようになると経験だけでは補えないものが出てくる。
それが体力の衰えだ。だk、あらグループ行動をとるようにするのがいい。会話しながらあるくのはいい。黙々とあるくのは若いうちは良いだろうけれど、年齢とともに不安を増殖させる。一人は避けよう。

<小屋を利用する>
ところが宿泊代が高すぎるので、年金暮らしには利用できない。だからテントという考えになる。小屋にお願いしたいねシルバー料金を設定したり、平日料金を設定して、食い物は量はへらしても良いから、安く利用できる工夫が必要だろう。




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コメント

お疲れ様でした!
hagure1945さん、こんばんは

ハシゴ段乗越と内蔵助平の間でお会いしましたね
確か真砂沢でテントを張って、仙人池まで往復と言われてましたよね

私もハシゴ段乗越から内蔵助谷出合までは本当にきつく感じました
コースタイムの6割くらいで歩いたつもりが、コースタイム通りになってしまいました

あと「山と年齢」考 は、とても参考になりました!
私も世間で言うと中年というカテゴリーに属しますが、後10年は山に登りたいと思ってます

またどこかでお会いしたいですね。その時はゆっくりお話しでもしましょう
2011/8/18 22:38
ワオ!
Ronさん、こんにちは。びっくりです。さっそくコメントいただけて。長く山にいけるように何とかしたいのですが、それにはいい仲間を持つことでしょうね。ほんとにどこかの山で出会いたいですね。
コースタイムどおりなら凄いですよ。私の山仲間に75歳の人がいてこの九月に荒川三山に行くと行ってます。
まだ負けられません。でも無茶をしてはいけないということですね。自戒のつもりで、山に行くごとに反省ばかりで。そういいながら、大きい山に行きたくなるんですねェ・・。困ったものです。ronさんのヤマレコをお気に入りに登録させてもらいます。こんごともよろしく。
2011/8/18 22:55
まずはリベンジ達成おめでとうございます。
hagure1945さん、こんばんは。

内蔵助谷踏破おめでとうございます。
それにしても、三部作に仕上げるとは・・。
恐れ入りました。

それぞれの写真、コメントをじっくり読みながら
各項にコメント載せさせていただきますね。
ひとまず、次のページへ進みます。
2011/8/19 22:22
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