66歳・テント2泊内蔵助谷往復・真砂沢・仙人池(その1)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,535m
- 下り
- 1,480m
コースタイム
ハシゴ段乗越し15:00(雨)雪渓17:05(対岸のルートを気づかず50分のロス)真砂沢ロッジへの取り付き18:00 真砂沢ロッジ18:15
天候 | 8/15 晴れのち雨のち晴れ、夕方より雨 8/16 晴れ、午後雨、夜曇り 8/17 曇りのち雨、午後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
内蔵助谷コース ・ロープ・はしごの箇所があるが、難しくはないが要注意。内蔵助平からはしご段までの枯れ沢は、雨で濡れると注意。 ・はしご段乗越しに展望台がある。そこから内蔵助平が一望できる。仙人池方面も見える。 ・はしご段乗越しからの下りにある木のはしごに注意。一つのはしごが壊れている。 ・真砂沢・剣沢迂回路の道標を観て左にはいる。直進すると仙人池方面に行く道になるがロープが張られて通行止め。橋が流されている。 ・真砂沢への迂回路中、剣沢と接近する箇所がある。そこで滑らないように注意。帰りに滑って半身落ちた。 ・雪渓に下りたら、橋が流されているので、雪渓を対岸にまっすぐ渡る。左にペンキマークがあるが、それは橋があるとき。8/17に工事にるといっていた。 |
写真
感想
前回の内蔵助谷敗退から一週間。どうしてもそのままにはしておけず来てしまった。今回はストックをもってきたのでがんばった。結論から言うと、言い訳ではないが前回の判断は正しかった。
しかしこの道は思った以上に厳しい道でした。やはり距離が長いということもあるかも知れない。標高差は1000mに満たないのだが、この上り下りがきつく感じられたのはなぜだろう。でもとにかくやりました!
初日はまったくの一人旅でした。中学1年生の子どもをつれたお父さんが、長次郎谷から剣岳を登って下ってきました。将来は三歩君のようになるのかな。長次郎谷もポピュラーになりましたね。行きたいな・・・。
唯一ハシゴ谷乗越の下で中年のグループとであったのが救いでした。途中から雨にあって気弱になって小屋にとまることにしたのに、小屋についてテントを見てたらテントを張る気になって、申込書に66歳と書いたらオヤジがすこし驚いてたね。
雪渓にでてから40分近く道を探せなくて右往左往して、落ち着いてもう一度雪渓を戻ったら道を見つけた。自分で見つけられてほっとした。ビバーグかななんて考えてみたりもしたけど、良かったです。
夜雨になって、晴れてくれって祈ったね。明け方テントから外をのぞくと雨が上がっていてほっとした。仙人池にいけると思った。雨だったら停滞?なんて思ったりして。
「山と年齢」考
この道のコースガイドの時間はヤマケイアルペンガイドでも6時間30分ほどで紹介されているが、これはたぶん20,30代の人たちの時間だろう。
最近、つくづく思うことは昭和の登山と平成の登山ということで、昭和の登山は山岳会や大学の登山部で鍛えて登っていた。だから50歳をすぎると引退というか、山から離れていったのだ。しかし平成の登山は、若いときでなく中高年になってからはじめる人が多く、きちんと訓練された経緯を経ないで山に入るようになった。
雑誌に、昔は「登山家と登山者」だけだったが、近年は「登山客」が加わったというのだ。私などは登山者の端くれで、だんだん登山客になりつつあるのかなと思う。登山が中高年のスポーツとして言われるようになってから、小屋も設備は良くなるし、ガイドも職業として成立し始めている。それらの状況の変化のなかで、
中高年の登山者《客》に対して不足しているものがあるように思える。
つまり安全第一主義で考えるなら、年齢と体力についての科学的研究がまったくないと思えることと、山の大小の選択が個人に任されていて、コース自体の安全性や難度と年齢の関係が示されていないことなのだ。
そもそも私のように66歳になってひとりでテントかついで行くのがおかしいので、異常なんですよね。それは重々承知の上で、考えるのは、今山に行ってる人たちも60歳には必ずなるんですから。
<限界心拍数>
60歳以上の人が山を愉しむためのいくつかの原則を考える。
それには体力との関係の研究が不可欠だ。そもそもまだ日本では登山が若い人のスポーツという認識がつよくて、医学会などでの研究が不足しているようだ。
老人スポーツとしての登山を考えると、体力がどう変化するのか知らないといけない。今回私なりに思ったことは、7月の白出沢コースのことと合わせて考えると荷物の軽重が速度に関係するのではなく、荷物の軽重はそれぞれの年代に均等に影響する。私も荷物の軽重にかかわらず、斜度が増すと足の歩みが極端に遅くなるのだ。このことは、たぶん心拍数と関係しているのではないかと思えた。
今回、初日の登りでは意識しなかったが、帰りのはしご谷の登りで、1秒に1歩という歩みで行動すると疲れなかったのだ。つまり自分の心拍数でいうと120までは大丈夫なのだが、それを超えると苦しくなる。ジムで走っていてわかる。
若い人は140くらいまで平気でいられるだろう。120と140の差というのは30度以上の斜度の道で、1秒に1歩と、1秒に3歩ほどの行動の差になると思う。40代は1秒に2歩くらいかも知れない。
つまり運動量を制約するのは心拍数の変化で、これは年代とともに変化して、限界が下がることになる。
時速7キロで30分走っての心拍数と時速12キロで走れる人では耐えられる心拍数がちがう。登山のも同じ理由で登る速度に差異が出てくるのだろう。
ノルデックウォーキングで教わった計算式は220-年齢x70%=年齢限界心拍数というもので、私なら220-66x0.7=107.8 という計算になって、心拍数が110を超えると苦しくなるのだ。それが120くらいでも平気でいるのは年齢的にまだ若い体力ということになる。この心拍数を落ちないように維持するのが普段の運動問いことになる。
50代で119だから、私は50代並みといえる。心拍数が限度にある状態というのはあるいていて話が出来ないような状態で、鼻歌を歌いながら、冗談を言いながらあるけるのは心拍数に余裕がある状態なのだ。
70歳の人と山に行くならば、その心拍数を考えた登山をしなければいけないと思う。それと年齢が上がるにつれてこまめな休憩が必要になる。心拍数が上がっているのを低めるためである。
裏を返した言い方をすれば、20代、30代は1秒に3歩ほどの速度で登っていって当たりまえで、休憩をしなくても大丈夫ということなのだ。心拍数に余裕があるからで、男性なら150くらいまで大丈夫だろう。
私は150になるともどるまで半日つらい思いをする。
若い人同士山に行くのはいい。今回も大学の山岳部の連中と一緒になった80ℓのザックを平気で担いでいる。それで私よりずっと早い。これが体力の差なのだ。だから安全の第一は自分の体力を知るということで、それに見合った登山の仕方を心がけるべきで、一様の登山はない。
それから休むと動き出すのに時間がかかるというか、エンジンがかかるまでつらくなるから休みをとらないという人もいるけれど、これも自分の心拍数との関係で考える必要があるだろう。
長く登山をしたいと思うならば、自分の体力を知ることで、その中でも特に心拍数というのがとても重要なファクターだと考えた。若い人同じ速度であるくと心拍数が上がり、途中でダウンしてしまう原因になる。また高齢者になればこの心拍数を下げないように工夫する必要があるだろう。
<単独独行動はしない>
単独ということが年齢とともに心理的な行動を弱める圧力としてかかわって来る。これは不安という要素だ。これは自分が行動してわかる。経験則のなかで処理できるやさしい山なら良いけれど、アルプスのようになると経験だけでは補えないものが出てくる。
それが体力の衰えだ。だk、あらグループ行動をとるようにするのがいい。会話しながらあるくのはいい。黙々とあるくのは若いうちは良いだろうけれど、年齢とともに不安を増殖させる。一人は避けよう。
<小屋を利用する>
ところが宿泊代が高すぎるので、年金暮らしには利用できない。だからテントという考えになる。小屋にお願いしたいねシルバー料金を設定したり、平日料金を設定して、食い物は量はへらしても良いから、安く利用できる工夫が必要だろう。
コメント
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hagure1945さん、こんばんは
ハシゴ段乗越と内蔵助平の間でお会いしましたね
確か真砂沢でテントを張って、仙人池まで往復と言われてましたよね
私もハシゴ段乗越から内蔵助谷出合までは本当にきつく感じました
コースタイムの6割くらいで歩いたつもりが、コースタイム通りになってしまいました
あと「山と年齢」考 は、とても参考になりました!
私も世間で言うと中年というカテゴリーに属しますが、後10年は山に登りたいと思ってます
またどこかでお会いしたいですね。その時はゆっくりお話しでもしましょう
Ronさん、こんにちは。びっくりです。さっそくコメントいただけて。長く山にいけるように何とかしたいのですが、それにはいい仲間を持つことでしょうね。ほんとにどこかの山で出会いたいですね。
コースタイムどおりなら凄いですよ。私の山仲間に75歳の人がいてこの九月に荒川三山に行くと行ってます。
まだ負けられません。でも無茶をしてはいけないということですね。自戒のつもりで、山に行くごとに反省ばかりで。そういいながら、大きい山に行きたくなるんですねェ・・。困ったものです。ronさんのヤマレコをお気に入りに登録させてもらいます。こんごともよろしく。
hagure1945さん、こんばんは。
内蔵助谷踏破おめでとうございます。
それにしても、三部作に仕上げるとは・・。
恐れ入りました。
それぞれの写真、コメントをじっくり読みながら
各項にコメント載せさせていただきますね。
ひとまず、次のページへ進みます。
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