南ア・編笠山
山梨県
長野県
たかやま
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 1,787m
- 下り
- 1,769m
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| 天候 | 晴れ（山はガス） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
自転車
ゲートから本谷第三ダムまで自転車 |
写真
拍手林道には車両待避所㉕の表示あり
左は北横岳（山腹に白い建造物が見えた）。
右は硫黄〜阿弥陀＆横岳〜赤岳かも？
倒木や木の葉に埋もれかけていた。
奥は北横岳、右の橋が架かるのは立場川と思われる。
西側斜面のガレがよく見える。
地形図のガレ記号？は2400〜2450m間だが、頂上までつながっている。
始点はゲートのある所。(標高約930m）
ピンクの屋根は山地図に岩小屋とあるログハウス
感想
釜無川林道は、ゲートから林道終点まで（9.2�辧砲蝋�事用道路である。
2008年10月、黒戸尾根から甲斐駒へ上がり、日帰りで鋸岳から釜無川林道へ下った時、「ゲートの監視員がいる時間は通してくれないから・・・・・」と言って、敢えてゆっくり歩いている男性に追い付いたことがある。
その日、編笠山は予定してなかったのだが、三角点ピーク手前で左折せず、間違えて編笠山へ向かってしまった。間違いに気付いたのはコルから上りになったことで、もう三角点ピークへ引き返す気力がなく、コルから直接富士川水源地へ下った。
その後何年か経ち、日帰りで行ける範囲の未踏のバリルートを目指すようになって、編笠山へも行かざるを得ないようになる。
今の時季は夜明けも日暮れも5時半ごろである。
膝痛・腰痛に加えて身体のあちこちに不具合を持つ身となり、標高差が1700m近くもあり、長時間の歩行を強いられるルートは容易ではない。
なので、林道は折り畳み自転車を使うことにする。
三角点ピークから往復したのでは興趣に欠けるので、上りは編笠山北西尾根、下りは一般登山道へと周回する。
編笠山の北面ルートに関しては、一般のHPやブログよりヤマレコの方が情報量は多い。尾根への取り付き点は、登山地図の釜無川橋を渡った先からか、本谷第三ダムの対岸かの何れかだが、距離が短い後者を採る。
ゲートから4�劼亘悗品臣海癖涸�路。ライト点灯時の自転車は重いが、苦になるほどではない。未舗装路では所々急な上りで、ライト不使用でも乗っては進めず、降りて押す。
本谷第三ダムは”車両待避所㉕”の立て札の所で、路面は広々としている。測量用の三脚が放置されており、折り畳んだ自転車とチェーンで繋いでロックする。立木やガードレールはない。
本谷は小さな中洲状の所を飛び石で渡る。もし飛び石で渡れない水量なら、水底は砂利なのでレジ袋などのビニール袋を被せるといいだろう。
尾根の下部はやや急登だが、上部でハイマツ帯に入るまで藪は全くない。やせ尾根でもなく、岩場などの危険個所も皆無。倒木はあるが、迂回するのは一ヶ所で、多くは乗り越えられる。地面が柔らかい土なので、下りに歩く場合、急斜面では要注意。
目印の赤テープは悪沢左岸尾根との出合付近に一つ、もう一つはそれより下で地面に落ちていた。上りではひたすら高みを目指すだけなので、目印皆無でも不安はない。
地形図では2280mの等高線が引かれたピークがあるが、この直下では上下二ヶ所で西側の展望が良い所がある。上ではこの展望地へ抜けられる道があったが、展望そのものは藪を抜けて出た下の方が良い。2280mは大きなハイマツが密生し、ピークには立てない。
2280mを過ぎると尾根はハイマツが多くなる。尾根の左側の針葉樹林を上がり、しゃくなげなどの灌木藪の急斜面となった所で、尾根を乗っ越す形で右側（南側）へトラバースする。その場所こそ狙いを定めていた編笠山西尾根のガレだ。このガレは白岩岳からも見えていたし、鹿嶺高原からは左側のハイマツ帯とともにとてもよく見えていた。
偶然ではあるが、縦長のガレ場の丁度良い地点に出る。十数m下はガレの下端で、この下端へ出るには目印がないと無理だろう。
ガレは熊ノ穴沢や角兵衛沢のような大石ではないが、浮石に注意しながらハイマツ帯に沿って上がる。
林道から5時間弱、標高差約1170m、万感の思いで登頂するが、全く予想外なことに周囲の山岳展望は濃いガスに遮られていた。
『山の天気予報』では北岳も甲斐駒も終日晴れで、霧が掛かる予報ではなかったので、頂上では絶景のパノラマだろうと予想していた。
”山頂渉猟”や ヤマレコなどで頂上の周囲に大きな木がないことは知っていたが、頂上からの展望については記されているものが少ない。
当日も早朝は快晴だったが、いつだれが登っても朝の早い時刻に立てる頂上ではないので、展望についての情報が少ないのも無理からぬことである。
東側の大岩山方面には背の高いダケカンバがあるが、それ以外は立木が写り込まない写真が撮れそう。360度のうち、好天なら270度は絶景だろう。
中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳は勿論、金峰山も樹間から見えるかも知れない。
普段はシングルのストックで歩いているが、その日は両手でヤブ漕ぎになるだろうと予想してストックは使わず。
ヤブはなく、柔らかい土の斜面なので長さ50〜60�僂�Y字形の木の枝をストック代わりに使う。ここから先は両手でハイマツ漕ぎとなるので、木の枝は頂上の石の隙間の穴に差し込んで置いた。
編笠頂上から南のコルまでの短い区間は、ハイマツが大きくて歩きにくい。
尾根の両側は斜面が急で、下りには不向き。
コルからの登りは左側の疎林に微かな道形が辛うじて認められ、2570m付近の地形図では表示されていない小ピークまで道形は続く。
以後は尾根上のハイマツが小さくなり、踏跡も明瞭となって三角点ピークに至る。
三角点ピークで男性3人のパーティーに会う。
ピーク直下の展望台みたいな所で食事休憩していたら、3人がササっと下って行く。
食事後、私もかなり急ぎはしたが、膝が悲鳴を上げているようであり、結局は本谷第三ダムまで標準コースタイム内では下れなかった。
舗装路下りの自転車は風を切るようであり、ゲート近くで数人を抜く。皆さんが男性の単独行だった。
ゲート前の車に戻ったのはライト無しで帰りの身支度が出来るタイムリミットだった。
自転車での乗り入れの是非は別として、このような山行スタイルならば、普通の脚力があれば編笠⇔鋸⇔横岳の三座登頂は可能だろう。
横岳は展望不良らしいが、東側斜面に樹林が開けた所がある。
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